ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

青春18きっぷ活用ハイキングで直江兼続ゆかりの坂戸山へ

2014年09月20日 | ハイキング/新潟県

北アルプスから帰ってくるときに、松本駅で青春18きっぷを購入し、それで帰って来ました。せっかくの利用期間なので、S子と遠出のハイキングをしようと思ったからです。
今回はその第1弾!

2014/8/29  最寄駅を始発で発つと、新潟県の六日町駅には9:21に到着します。意外と早く着くのです。

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▲六日町駅前の広場です。そこから目の前に見えている山が坂戸山633.9m。9:42ころ。

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▲駅前をまっすぐに歩いて行くと、この六日町大橋。さすが、直江兼続の「愛」兜がデザインされています。9:56ころ。
この橋を渡り、左へ進みます。

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▲坂戸山登山口への道標が適度に見つかり、だいたいの方向へ進んで行きます。山麓にあった家臣たちの屋敷跡です。10:09ころ。

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▲坂戸城跡です。10:13ころ。
鎌倉時代にまで遡ることのできる由緒ある山城。上杉謙信の実の姉を母に持つ長尾景勝の居城。景勝は上杉謙信の養子となり、上杉家の家督を継ぐことになります。
普段は麓で暮らしているそうですが、ひとたび戦になると、山頂の山城を拠点として戦に臨むのだとか。

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▲山裾の路も舗装道路はいつしか消えて、土の林道になっています。
トレールランナーでしょうか、走り抜いて行きました。10:24ころ。

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▲城坂遊歩道の山道がここから本格的に始まります。10:32ころ。

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▲この案内板を見ていただくと分かりますが、城坂遊歩道を登り、寺が鼻遊歩道を下るコースが最も坂戸山全体を知るにはよいコースだと考えてこのコースどりにしました。10:33ころ。

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▲城坂遊歩道は小さな谷状地形にそってジグザグに登って行く山道でした。10:35ころ。
何人もの登山者と行き交いましたが、この写真にも一人写っていますね。

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▲山城で心配なのは水です。小さな山の五合目あたりですが、まだ水が流れています。10:54ころ。

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▲葉脈だけを残して、食い散らかされた草がありました。こんな風景よく目にはするのですけれど、どんな虫がこんな風にしたのかは知りません。小さなコガネムシがたくさん付いていたりしたのは見たことがあるような気がするのですが。
植物名の方もよく分かりません。全体的な印象からはイラクサ科の植物のようですね。図鑑で調べる限りでは、カラムシのように思えます。もしカラムシなら、この茎の繊維で織られた織物、ここ新潟県魚沼地域の越後縮もからむし織なのだそうです。11:00ころ。

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▲六合目を過ぎ、背後には魚野川や関越自動車道が見えていますね。11:06ころ。

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▲城坂遊歩道の大部分は日当りのよい山道。ときおりこの写真のような日陰の道もあり、ホッとします。11:14ころ。

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▲この写真の手前、主水郭への山道は崩落のため通行止めになっていました。
写真のこの広場は桃之木平だと思います。11:19ころ。
水場がすぐそばにありますから、水と関わりのある建物が建っていたのかもしれません。
それでなくとも、上屋敷は建っていたそうですね。

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▲水場入口です。11:23ころ。

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▲ちょろちょろとですが、しっかりと水が流れていました。11:24ころ。

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▲谷筋の道から尾根道へと出て来ました。11:39ころ。

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▲山頂にある神社が見えて来ました。11:40ころ。

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▲S子の後ろに見える川は魚野川支流の三国川ですね。11:40ころ。

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▲写真をクリックし、拡大してから読んでみてください。坂戸城の歴史です。11:42ころ。

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▲南西方向を眺めました。谷川連峰や苗場山は雲に隠れています。中央部に手前から突き出た尾根が今日下る予定の寺が鼻遊歩道。11:45ころ。

山頂の神社の日陰でお昼休憩をとりました。近くに座ったご婦人といろいろとお話ししました。このご婦人は地元の方で、多いときには年間60回ほどこの坂戸山に登るのだそうです。雪がある時季にも登ったことがあるそうです。雪山になっても登って来る人はいるようですね。
途中、たくさんのワラビが生えているのを見ましたが、夏のワラビは繊維が硬いと思って、採ろうとはぜんぜん思いませんでした。このご婦人はワラビをたくさん採って来ていて、束にしていました。それを僕たちにくださったのです。重曹などを入れて煮立たせ、火を止めてからもそのままお湯の中に浸けておけば柔らかくなる。と教えてもらいました。
帰宅後、教わった通りやってみましたが、煮立たせる時間が長過ぎたようで、柔らか過ぎる出来あがりになってしまいました。でも、美味しく食べることは出来ました。

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▲下山する前に、大城・小城跡にも寄って行きます。12:24ころ。

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▲右側に坂戸山山頂の神社が見えています。細い一本尾根を辿るとこの広場に付きます。
この辺りに大城・小城が建っていたのでしょうか? 12:40ころ。

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▲途中、カミキリムシを見つけました。カミキリムシは形も色も美しいので好きな虫です。
これはゴマダラカミキリです。12:46ころ。

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▲坂戸山の山頂には実城と呼ばれるお城があったそうです。大城・小城と実城がこの尾根道で結ばれています。天然の難攻不落な構築物ですね。12:51ころ。

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▲山頂からは薬師尾根遊歩道を下ります。このコースは傾斜が急だと言われていましたが、案の定、階段が続きます。13:03ころ。

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▲カワラナデシコでしょうね。13:04ころ。

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▲階段が続きます。ときおり、小柄なS子には大き過ぎる段差も出て来ます。13:07ころ。

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▲ここから寺が鼻遊歩道です。13:14ころ。

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▲大城・小城への尾根道もそうでしたけれど、登山者はたくさんいるのに、そちらの方は誰もほとんど歩かないようで、クモの巣がたくさん張ったまま残っていました。この寺が鼻遊歩道も同様、否、それ以上で、猛烈にたくさんのクモの巣が張られています。それらを丁寧にひとつひとつ払い除けながら進むのですから、通常の何割増しもの時間がかかってしまいます。13:46ころ。

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▲黒い一粒一粒がどうやら植物の種のようです。どんな動物がこの実を食べ、この糞をしたのでしょうか? 13:55

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▲後方のいちばん左の山が坂戸山です。大城・小城の跡はその右のどの辺りでしょうか? 14:45ころ。

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▲途中、たくさんの蟻が何故かこの場所でじっと動かずにいました。なぜ、動かないのでしょう? 14:48ころ。

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▲里が近くなり、大山阿夫利神社がありました。神奈川県の丹沢の大山阿夫利神社と同じ名称です。どういう関係があるのでしょうか? 15:04ころ。

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▲左から摩利支天、三笠山大神、御嶽神社、八海山大神。15:06ころ。
調べてみると、どうやら、この4つとも木曽御嶽山と関連があるようです。摩利支天山と三笠山は御嶽山に存在する地名です。また、御嶽山大滝口を開山した木食泰賢行者が越後出身であったことが縁で、八海山大神が木曽御嶽山に勧請されたようですね。
摩利支天信仰が武家に広まっていたようですから、山城の守り口にこれらの神々が祀られていたのかもしれません。

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▲寺が鼻遊歩道の登山口に出て来ました。15:12ころ。

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▲左のピークが坂戸山。そして、右へ降りているなだらかな尾根が寺が鼻遊歩道です。15:30ころ。

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▲魚野川にはシラサギがたくさんいました。15:33ころ。
午後から降るかもしれないと予報されていた雨がポツポツと当たり始めます。山中で降り始めるかも、と思っていましたが、下山後で助かりました。傘をさして歩きます。
この時刻なので、食事ができる店が開いていません。食事は諦めて、駅近くの「湯らりあ」で温泉に入ることにしました。公衆浴場、つまり銭湯ですから、石鹸やシャンプーは置いてありせん。ひとつ100円で購入します。入浴料は400円。

駅前のお土産屋さんで地酒とおつまみを買いました。高崎駅で再びお弁当と「ふなぐち菊水一番しぼり 生原酒」を買って、八高線の車内でチビリチビリとやります。

青春18きっぷを使ったこんな山旅も僕は大好きですね。

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