ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

北秋川の月夜見沢はやっぱり佳い沢でした

2018年07月19日 | 沢登り/多摩川北秋川水系

2018/7/1  僕が月夜見沢へ初めて入ったのは1983年5月15日のこと。あまり山行記録を残さない僕が、『東京周辺の沢』(昭和54年発行)という当時としては珍しい沢のルート図集の月夜見沢のページに鉛筆書きで書き留めてありました。僕が沢登りを本格的にスタートさせたのはこの本を発見してからです。仲間もおらず、ザイルワークも出来ない僕が、このルート図を精読して「ザイルが不要な易しい沢」のみに季節をかえて、幾度も訪れたのです。

その最初は鷹ノ巣谷でした。1980年5月3日のことです。翌々日に何故だかもう一度入ってますね。この年には他にも逆川、水根沢谷、棡葉窪、石津窪、海沢も登っています。ノーザイルで登れない滝はすべて高巻いています。

上記の沢と比べると、月夜見沢は易しい沢なのに登ったのは遅いですね。交通の便が悪かったからでしょう。この本にも「小岩行バスに乗り終点下車。北秋川に沿った車道を約1時間30分歩く」とあります。多分最初は、ときおり一緒に行くこともあった知人の車で行ったのだと思います。
その後も、バスよりも人数揃えてタクシーで行った記憶の方が残っていますね。

今はバスが藤倉まで入りますから、便利になりました
ちなみに『改訂増補 東京付近の沢』(1992年発行)には「藤倉行バスに乗り終点下車」と書かれています。 


▲終点の藤倉バス停で下車。そこのトイレを使わせてもらってから、車道を上流へ歩きます。二つ目の橋が落合橋。その橋の脇に階段があって、それで沢へ降ります。そこで、朝食&沢準備。8:44ころ。


▲月夜見沢出合は準備をした場所からすぐ下流に見えています。沢歩きのスタート。9:15ころ。


▲いつ頃だったでしょうか? 1990年代でしょうか? 右岸の林道工事が大々的に始まったことがありました。その頃は沢も荒れてしまいました。そのせいで、しばらく月夜見沢には入らなかったこともあります。今は下流部も綺麗ですね。9:17ころ。


▲今日は僕も含めて3人パーティー。I田さんは今日が沢登り2回目。この写真の直後、水流沿いに登ったI田さんは滑ってドボ~ン!「濡れたくない!」って言ってたのに全身ずぶ濡れになってしまいました。9:23ころ。


▲ここは姫淵ですかね。SS木さんが喜々として水の中に。彼女は「水に濡れたい派」なんです。9:29ころ。


▲SS木さんが泳ぎ始めました。9:29ころ。


マタタビの花が満開です。9:42ころ。


▲堰堤も続けて2つ出現。どちらも右(左岸)から越えました。9:52ころ。


▲月夜見沢は南向きの沢ですから太陽の日差しがたっぷりと入ります。水面もこんな感じ。9:58ころ。


▲簡単に高巻ける瀞にもSS木さんはごく自然に突入! 10:03ころ。


▲僕はどっちを巻いたかなぁ? 10:04ころ。


▲ここではSS木さんも諦めて、巻いていますね。10:07ころ。


▲岩盤の上を水が流れていきます。10:14ころ。


釜淵でしょうか。SS木さん、チャレンジング! 10:19ころ。


▲滝まで辿り着いて、水流に逆らって登って行きます。10:20ころ。


▲ちょっと苦労していましたが、登り切りました。僕とI田さんは右岸を簡単に高巻き。10:21ころ。


▲最初の休憩です。10:32ころ。


▲水面に陽の光がたくさん当たって、水の様子が沢ではないみたい。明るい! 10:55ころ。


▲右岸の高いところを通っていた林道が沢と変わらない高さまで接近してきました。この林道の終点も間近です。水遊びだけならこの林道で出合に戻ることも出来ます。11:11ころ。


▲右岸の林道もそろそろ終点です。立派な橋が出て来ました。車も停まっていました。猿江の集落につながっている山道なんでしょうか? 初めて月夜見沢を遡行した際は二俣付近から猿江集落経由で下山したんだと思います。11:17ころ。


▲マタタビがちょうど花盛り。沢の岩の上にも落花の風情。11:20ころ。


▲木橋があって、山道も沢沿いに上流に延びていましたから、そちらを歩いてみました。昔はもっと歩かれていたんでしょうね。涼しくなったらS子と歩いてみたいと思います。途中からSS木さんもこの山道に上がってきました。11:27ころ。


▲SS木さんが鹿の角を見つけました。右手に持っています。持って帰ろうとしたんですけれど、思いのほか、生臭くて諦めました。で、記念にパチッ! 11:32ころ。


▲ここが二俣でしょう。11:36ころ。


▲右俣のヒイラギ沢に入りました。本流は左俣なんですが、あまり滝がありません。右俣には結構小滝があります。11:44ころ。


▲SS木さんは水につかって小滝に取り付きます。11:47ころ。


▲I田さんは倒木の上を渡ります。11:48ころ。


▲続く小さな瀞にも飛び込んでいくSS木さん。11:49ころ。


▲I田さんはへつります。11:50ころ。


▲大きなミミズに驚かされます。11:53ころ。


▲小滝を登るI田さん。11:59ころ。


▲右俣でいちばん高差のある6m滝。12:06ころ。


▲二度目の休憩。奥の二俣付近でしょうか。12:16ころ。


▲奥の二俣からは左俣に入りました。これまでは右俣から小河内峠に直接出ていたんです。倒木が多くなりました。12:38ころ。


▲小滝も続きます。12:50ころ。


▲水流も減り、源流ですね。13:04ころ。


▲水の流れも消えてしまいました。13:11ころ。


▲見上げると森の窓から青空が綺麗です。13:14ころ。


▲沢から離れ、右の斜面を登り始めます。急登! 13:21ころ。


▲SS木さんがI田さんをしっかりと守ってあげています。13:35ころ。


▲傾斜が緩くなり、登山道までもう少し。13:42ころ。


▲登山道到着! 13:52ころ。


▲装備を解除し、小河内峠へ向かいます。1分ほどですぐに小河内峠でした。14:16ころ。


▲小河内峠からは清八新道を下ります。14:17ころ。


▲清八新道は歩きやすい山道です。14:29ころ。


▲ジグザグに山道が付ていますから、なだらかです。14:31ころ。


▲ここから更に尾根筋を下ってもいいのですが、僕たちはここから右へ下ることにしました。急ですが、ちょっと近道。14:36ころ。


▲奥多摩湖岸の道に降りて来ました。蛇沢(水久保沢)を渡る橋です。14:54ころ。


▲「15:55のバスで行く? それとも15:23?」と聞くと、ふたりとも「15:23」と。僕はのんびりでも構わなかったんですが、急遽、休憩なしに速足で行くことに。15:07ころ。


▲こんな写真もちょっとだけ立ち止まって急いでパチッ! 15:13ころ。


▲左端の建物あたりがバス停。ダムの上を歩くんですが、結構距離はあります。このままでは間に合わないかもしれないので、この直後くらいからさらに速足で急ぎました。その甲斐あってか、バス停に着く直前にバスが到着。ギリギリで間に合いました。15:17ころ。

今回月夜見沢を遡行してみて、あらためて佳い沢だなぁと感じました。
林道工事で荒れた時期もありましたが、今はほぼ自然にもどっているようです。


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