ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

T口さんはクライミングのコツを少し掴んだような、I城さんはリードシステムをしっかりと理解。日和田の岩トレは充実しました

2016年12月20日 | 岩登りトレーニング

2016/12/13  今日も先週に引き続き平日の日和田岩トレです。
途中、高麗川で午前中の陽光に輝いたカワセミを目撃できましたから、何かいいことが起きそうな幸せな気分です。岩場に到着すると、先週よりは人が少ない。やっぱり平日だからこうでなくちゃね。

今日はI城さん中心の練習をする予定です。T口さんにメニューを任せ、リードと確保も二人でしてもらいます。僕は二人に連れてきてもらったお客さん役。

【1本目】3級


▲今日の1本目ですから、T口さんがリードして1ヶ月ぶりの岩の感触をI城さんに思い出してもらおうと思っていたら、T口さん、いきなりI城さんにリードの指令。なかなかスパルタ教官ですね。
1本目は男岩南面のその隣りの傾斜の緩い斜面。I城さんはスムースにリードします。9:48ころ。


▲I城さんは終了点に着きました。確保しているのはT口さんです。9:51ころ。


▲僕が中間で登り、ラストはT口さん。全員が登ると、懸垂下降で下ります。10:11ころ。

【2本目】3級


▲続いて、男岩南面、中央の凹角から右端に登るルートです。I城さん、これもスムースにリード。10:27ころ。


▲最上部は右端に抜けました。曇りの予報でしたのに、青空が広がっています。10:32ころ。


▲飛行機雲が3筋。大気中の湿度は高いようですね。10:46ころ。


▲ATCで確保するI城さん。右手に力が入り過ぎているせいなのか、ATCがブラブラしていました。10:51ころ。

【3本目】4級


▲どんどんI城さんのリードです。今度は男岩南面右端のカンテルート。この写真のあたりが核心部です。11:19ころ。


▲カンテをいちばん上まで登って行きました。11:21ころ。


▲何もアドバイスはしていないのですが、今度はATCが安定しています。11:32ころ。

【4本目】4級


▲男岩南面左端のフェースをT口さんがリードしました。出だしのフェースは4級+に近いと思います。今T口さんが立っている場所よりも体ひとつ左を登って欲しい感じがします。11:51ころ。


▲上部も出来る限り左端を。11:56ころ。


▲T口さんの懸垂下降。天気予報が外れて、まだ青空です。風もなくて暖かいですね。12:19ころ。

【5本目】3級+


▲I城さんが今日4本目のリードにトライです。男岩南面中央の上部のクラックを抜けるルート。とてもスピーディーなリードなので、3人で登っていても昼食前に5本目を登ることが出来ました。12:27ころ。


▲真下からカメラアングルを煽るように撮ってみました。12:28ころ。


▲上部クラックを抜けるところです。一般的にはこの部分は4級となっています。多分、4級が正しいのでしょう。でも、何度も登っているせいか、僕には3級+くらいにしか感じられません。12:31ころ。


▲風もなくて、まだ陽も差していますから、とってもポカポカと暖かい! 僕は少し岩の上で横になって日向ぼっこしています。I城さんは確保をし、T口さんが登って来ました。12:42ころ。

終了後、昼食にしました。

【6本目】5級-


▲男岩西面の右端。カンテに近い部分の前傾フェースです。先週登ったルートよりも少しだけさらに右です。T口さんがリード。なかなか挑戦的ですね。13:36ころ。

僕も続いてフォロウしましたけれど、何故かバランスを崩して、1回ザイルにぶら下がってしまいました。


▲僕がいつも通り2番目に登りましたが、すぐに岩場を回って降りて来ました。I城さんの登りを見たいと思ったからです。でも、彼は僕が拍子抜けするほどほとんど問題なく登ってしまいました。14:02ころ。


▲本当は今彼がいる場所のすぐ右の小ハングをダイレクトに越えて欲しかったのですが、左に逃げましたね。14:05ころ。

【7本目】4級+


▲先週、T口さんが初リードした男岩西面のクラックルートです。出だしの1本目のピンにヌンチャクを掛けるところです。14:25ころ。


▲下の核心部をもう少しで通過です。14:25ころ。


▲上部の核心部に迫って来ました。14:31ころ。


▲先週よりも安定した体勢で登っていました。14:32ころ。


▲僕も登り、続いてI城さん。下部核心部は簡単に登って来ます。上部も容易に突破するか? 14:47ころ。


▲1回ぶら下がったでしょうか。腕の力がなくなっていると、言っていました。でも、最後には登って行きました。14:53ころ。

【最後に】5.9


▲男岩西面の松の木ハングにトライしてみました。まずはT口さん。写真は耐えられずに落ちる瞬間。15:38ころ。


▲I城さんも初めてチャレンジしています。松の木ハングの下に立って、見上げるI城さん。実際に登って見上げる松の木ハングは圧倒的にハングしています。15:43ころ。


▲I城さんはハングの最初のホールドを掴むところまででした。かなり腕がパンプアップしているのでしょう。15:44ころ。

僕もトライしました。何故だか、今シーズン、回を重ねるたびに下手になって行ってるように感じてしまいます。松の木ハングでは2回ぶら下がり、その上部では1回はザイルに体重を預けてしまいました。ノーテンションでなぜ登れないのでしょう? 腕の筋肉の持久力が弱いことや体幹が弱いことなど、原因は明確なのですが。


▲最後にもう一度、T口さんがトライ。2番目のホールドを両手で掴むところまで来ました。16:06ころ。

今日も日和田最後のパーティーは僕たちでした。全部で8本のルートを登りました。もう1本どこか登ったような気がするのですが、写真にも写っていません。まあ、3人で8本なら頑張ったと思います。
降りて来て、馴染みの『しょうへい』に来ました。毎度、5時にならないと店が開く雰囲気が欠片もありません。I城さんがスマホで調べてみると、火曜日が定休日のようです。
仕方ありませんから、電車で途中下車して飯能へ。T口さんは都合があって今日はこのまま帰ります。僕とI城さん、二人で先週と同じ店に入りました。席も同じでした。何を語りあったか内容は忘れてしまいましたけれど、I城さんと楽しい会話の時を長く持つことが出来ました。とても真面目で固そうな雰囲気すら漂わせている方ですから、話しが弾むかどうか不安があったのですが、杞憂でした。結局、その居酒屋さんに長く居すぎて、帰りがちょっと遅くなってしまいました。
家に帰ると、S子が怒っています。「もっと早く帰りなさい」と叱られました。僕は日和田からは家が比較的近いのでいい(それでも良くない?)のですが、I城さんは遠いので、彼のことも考えてあげなさい、と叱られたのです。酔って、気分も良くなりますから、同じパターンの失敗は繰り返してしまいますよね。そうならないように気は遣っているつもりなのですが、まあ楽しい失敗ですからね。