ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

雪の六ツ石山には到達しませんでしたから、途中のハンノキ尾根を下降しました

2016年02月25日 | 雪山/奥多摩

2016/2/11  前回山へ行ってからも、チャンスを自ら逃してしまっていました。晴れているのに、S子がちょっと調子が悪いからとかの理由で、単独で行こうと思えば行けるにもかかわらず、なんとなく行かなかったりしたのです。2月に入ると、今度は仕事が意外と忙しくて、やっと建国記念日の祝日に出かけることが出来ました。
この季節になると、冬眠してしまう(山へ行かなくなる)人がいますけれど、そんな人々の気持ちが分かるようになってしまいました。それではいけませんね。

奥多摩にはまだ雪が残っているでしょうから、雪の上を歩きたく思って、六ツ石山へ登ることにしました。


▲またしても遅い出発(反省)。水根のバス停です。次のバス停が奥多摩湖。9:50ころ。


▲舗装道路を登って行くと、後ろの風景が広がって来ます。奥多摩湖と小河内ダム。写真の左には大ブナ尾根と清八新道の尾根が見えます。中央少し右の笠型のピークは月夜見山だと思います。その右のどれかが三頭山だと思うのですが。10:10ころ。


▲杉林の中に産土(うぶすな)神社が見えて来ました。山の安全や土地の平安を司る大山祇命(おおやまづみのみこと)が祀られているそうです。10:28ころ。


▲産土神社の建物の中を覗くと、祠が安置されていました。この祠が神社本体なのでしょうか? 脇にも小さな祠が祀られています。愛宕神(防火)、稲荷神(豊作)、金山彦社(山の資源)、疱瘡神(厄病除け)も合祀されているそうです。10:31ころ。


▲登山者によく踏まれていますし、南面の登山道ですから所々凍っていました。S子も滑らないよう注意しながら歩きます。10:58ころ。


▲ずうっと杉林の雪道が続きました。久し振りに陽の当たる平らな場所がありましたから、ここで休憩にしました。11:08ころ。


▲植林が終わり、広葉落葉樹林が現われました。地面に陽がたっぷり届きますから、雪が融けてしまっています。11:40ころ。

広葉樹林はすぐに終わり、また杉の植林になります。雪も出て来ました。


▲これが「風ノ神土」だと思います。不思議な名前ですし、宮内敏雄氏の本やネットでも調べてみましたが、正体が分かりません。11:53ころ。


▲標高も高くなってきましたから、雪もけっこう残っています。12:04ころ。

途中、雪の消えた暖かい斜面で休憩しました。上から降りて来る登山者もいました。


▲落葉した広葉樹林では雪は消えていますね。南面なのでなおさらです。12:54ころ。


▲右に延びる尾根が見えています。南斜面の雪は解けていますが、尾根筋には雪が残っていますね。あの尾根がハンノキ尾根です。13:02ころ。

今日は最初から決めていたのですが、六ツ石山山頂に14時までに到着(もっと厳密に言えば、山頂を14時までに出発)出来ないようならば、山頂には向かわず下山することにしていました。コースタイムではあと1時間以上かかりますし、休憩もいれるとS子の足ではあと2時間以上かかりそうです。と言うわけで、今日の六ツ石山は断念。それでハンノキ尾根を下降することにしました。

ハンノキ尾根をこれまで2回くらい登ったことがあると思います。ただ、雪のあるハンノキ尾根を、しかも下降するのは初めてですけれど、大丈夫でしょう。


▲ここがトオノクボと呼ばれる地点なんでしょうか? 僕たちは右から登って来ました。後ろへ行けば六ツ石山です。これから前方のハンノキ尾根を下ります。先へと二人分の足跡が続いていました。二人パーティーが登って来たようです。トレースがあることは心強いですね。13:05ころ。


▲トオノクボから六ツ石山方向を眺めました。標高は1300mほどあるので、広葉樹林ですが、完全に南斜面でないかぎり雪は融けないようですね。13:05ころ。


▲ハンノキ尾根の下降開始です。13:09ころ。


▲天気も最高ですし、雪も綺麗に積もっていて楽しい雪山散歩ですね。13:12ころ。


▲植林が出現すると、明るさが減ります。13:22ころ。


▲何かしらの電波の反射板らしきものが現われました。S子の後ろの白い板です。その反射板の左下方向には小河内ダムがあり、見通せるように植林は刈り払われていました。13:43ころ。


▲ここまでほぼ尾根沿いに下ってきましたが、山腹を巻くように山道が付いています。写真左上方にピークがあるのですが、そこが1041m標高点ではないかと思います。14:02ころ。


▲山腹を回り込み、再び尾根筋に出て来ました。そこで休憩しましたが、南には御前山が見えていました。14:30ころ。


▲尾根筋から山道が外れます。846.1mのイソツネ山へは向かわずにその北斜面に山道はあります。そこへ雪ですから山道がどこを通っているのか分からなくなってしまいました。2人パーティーの足跡も自信なさげで、そのうち僕もその足跡を見失ってしまいました。14:46ころ。


▲この辺りは萱場なんでしょうか? カヤと言うのか、ススキなのか、そんな枯草の上に雪が積もっていますから、思いのほか足が深く潜ります。歩きにくくもあります。尾根自体は左上方なんですが、山道はこちらにあるはずです。15:09ころ。


▲小屋がありましたから、そのそばには必ず山道があるはずと、小屋まで来ました。この小屋の右下には柵が続いていて、その柵沿いに進んでみました。15:10ころ。


▲東を眺めると、山並みが広がっています。右から大岳山、御岳山、大塚山、城山、高水三山などが見えていると思います。15:15ころ。


▲柵沿いの踏み跡が下に向かうようになりました。足跡もしっかりと付いています。S子の右側にはこの土地の所有者でしょうか、家が建っています。15:21ころ。


▲柵の中からモノレールの軌道が現われ、山道もレール沿いに付くようになりました。15:25ころ。


▲レールからも離れ、山道は下に続いています。けっこう多くの人が歩いているようです。15:33ころ。


▲だんだん里が近い雰囲気になってきました。雪道もしっかりと踏まれていて、安心感が増してきます。15:42ころ。


▲見覚えのある廃屋が現われました。15:47ころ。

去年の6月13日にもこの道を歩いています。その時は小中沢へと降りて行きましたから、今日歩いたハンンキ尾根は通っていないのですが、7ヶ月後に戻って来ましたね! 去年の記録は下記を参考にしてください。

http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/e/ad52c20992cf47faad573532a512a93b


▲境集落が見えて来ました。廃線になった鉄道の高架も見えています。16:18ころ。


▲境集落の道路に出ました。16:24ころ。

境橋のバス停に向かうと、すぐにバスが来ました。奥多摩駅前の天益へ入ります。しばらくすると、Kさん来店。ずいぶん前に遭難された方の捜索活動をされてきたとか。すでに引退なさったのに、凄いですね。いろいろな話題を楽しみ、一度列車に乗り遅れ、再び天益に戻って来て、次の電車で帰宅。