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ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

天覧山平日岩トレ№13 ――― HTさんが往路と復路のトラバースを完成させました

2023年07月07日 | 岩登りトレーニング

東京などの街では寒い一日だったようですが、天覧山は陽気溢れる心地よい一日でした。と言うのも、天覧山の岩場は山の南面にありますから、北風がいくら強く吹いても山で遮られるからなんです。太陽は一日中照っていましたから、ポカポカと穏やかなクライミング日和でした。

この日のHTさんの課題は2つ。トラバース岩往路の完成と鏡岩の安定的登攀。前回はいきなりトラバース岩で行なって、筋肉への急激な負荷が問題だと分かりましたから、最下部岩場10往復からスタート。前回、驚異的記録を出したので、この日からはタイムを取らないこととします。念のためにHTさんに「時間、計る?」と聞くと、「計らない」との答え。ただ、僕自身がまったく計らないのも寂しくて、「10往復でどれくらいかだけ計ろうよ」と言う始末。

 

2023年1月10日(火) 天覧山平日岩トレ№13

▲10:47。HTさん、のんびりとスタートしました。実にゆっくりした足運び、手さばき。でも、1往復目でも3分はかかっていません。意外に速い! 実にゆっくりと、進んでいるようなのに、速いんですね。

 

▲11:09。結果は24分54秒81、1往復平均およそ2分30秒ですね。理想的なウォーミングアップだと思います。

 

▲11:21。続いて、先日S藤さんに行なってもらった立ち込み課題をHTさんにもやってもらいました。HTさんは良いバランスで天覧山の幾つかのルートを登れていますから、この課題は問題なくクリアできると予想していました。ところが、思いのほか苦労しています。両手や片手では何とか出来るようになりましたが、2本指では困難です。1本指では出来ません。意外と脚だけの力で立ち込むというのは難しいのですね。「足で登る」とはよく言われる言葉ですが、脚の筋力が強いことも必要なんでしょうかね。他のメンバーにもやってみてもらおうかな、と思っています。

 

11時40分くらいだったでしょうか? トラバース岩へ上がって行きました。まずは僕が1往復。それからHTさんのトラバース片道(往路)完成へのトライが始まります。ムーブは全部できています。最初のころ関門だった4ヶ所も今では大丈夫です。でも、全部を繋げるとなると、少しのケアレスミスも許されません。

 

▲11:58。最初の数回のトライではケアレスミスを繰り返してしまいます。

 

▲12:09。でも、12時9分にとうとう左から右へのトラバース片道(往路)が成功! 素晴らしい! そのまま余勢をかって、右から左への復路にもチャレンジしてもらいます。上手くいけば一挙にトラバース1往復成功です。しかし、やっぱり途中で落下。まだ復路のムーブも詳細は知りませんから、当然ですよね。

 

▲12:18。それからは復路のムーブを教えてあげます。ムーブ自体は往路が出来ていますから、マスターするのは比較的容易です。

 

▲12:43。復路のの関門のひとつは、HTさんにとっての往路の第1関門だった最も高く上がっている箇所。スタンスの高さが1mはあります。ですから失敗して落下するのが怖いんですね。ここに来てから、さらに上部の大きなガバホールドを掴むのですが、その際に一方の手を離すのが怖いと言うんです。僕自身は怖いと感じたことがないので、理解しづらいのですが、少しでも落ちそうと感じていれば確かに怖いでしょうね。HTさんは一度ここで落下しました。僕が補助していますから、酷い落下にはなりません。一度落下して、HTさんはふんぎりが付いたようですね。それからは出来るようになりました。

 

▲13:58。ここからが復路のパワー系ムーブの始まりです。復路の方が少しは楽ですね。

 

▲13:58。HTさんにとって関門となったのは2ヶ所。最初の関門はコーナーでの立ち込み。スタンスは20~30cmほどホールドは高さ1mほどの箇所で、両腕でぶら下がっている状態から立ち上がって高い2mほどの場所のホールドを掴むんです。静かにスタティックに立ち上がる方法と、ホールドで反動を付けて立ち上がる方法があります。反動を利用した方が容易なんですが、疲労が進んでいると、上手く2mの高さのホールドを掴めないことがあるんです。スタティックな方が足場の工夫が必要ですが、確実なんです。写真はそのコーナーで立ち込もうとしている直前ですね

 

▲14:02。コーナーを立ち込んで、さらに少し上に行きます。この辺りは比較的容易です。ホールドがガバですから。

 

僕もHTさんの休息中に4往復しました。休み休みなら10往復も出来そうですが、30代の時のように10往復がウォーミングアップとはいきませんね。HTさんにはその域まで行って欲しいと思います。

 

▲14:57。途中、遅い昼食も食べました。筋肉の疲労を回復させるために長い休息も取りました。HTさんの頑張りには頭が下がりますね。休憩をして筋肉の回復をさせながらとは言え、トラバース岩に来て3時間もぶっ通しでトライし続けています。よく筋肉の持久力が続くもんだと感心します。

 

▲15:01。僕も気楽に1往復。往路のパワー系ムーブの箇所ですね。

 

▲15:01。パワー系ムーブの終了点、左手でアンダーホールドを掴んだところです。

 

▲15:13。さてさて、主役の登場。復路のパワー系ムーブがスタートする地点ですね。

 

▲15:16。ここもパワー系ムーブの箇所。何度も繰り返し練習していますね。

 

▲15:40。青空が広がり、トラバース岩は本当に心地の良い暖かな岩場です。

 

4時となり、西日もかなり傾いて来ました。僕は「今日は復路の完成は無理かもしれないな」と思い始めていました。でも、HTさんはそうではありません。

 

▲16:06。復路にチャレンジし続けています。パワー系ムーブの箇所を落下せずに通過して来ました。

 

▲16:08。すると、ついに16時8分、復路完成! 凄い! その後、1往復にもチャレンジしてみましたが、すでに1往復続く力は残っていませんでしたね。これで終了です。

 

▲16:10。獅子岩の天辺でストレッチするHTさん。達成感に満たされているんでしょうね。

 

▲16:32。もう終了したと思ったのに、まだやっているHTさんでした。

 

トラバース岩の往路と復路をそれぞれ成功させました。次回はそれを繋げるだけです。必ず1往復できると思います。

 

▲16:35。この日の富士山は目出度い富士山ですね。

 

この日はもうひとつの課題だった鏡岩の安定的登攀には時間を費やせませんでした。でも、充実した岩トレだったと思いますし、成果も大きかったですね。クライミングを継続すると、少しずつでも必ず前進することが嬉しいですね。一ヶ月前には出来るとは思えなかったことが出来るようになってしまいます。HTさんもW科さんもこのトラバース岩10往復が必ず出来るようになりますよ。これをウォーミングアップと位置付けるようになりますよ。

HTさんは翌朝早起きして、美ヶ原へ行きます。反省会は短く済ませなければなりません。で、『長門や』という居酒屋さんに入りました。それなりに食べたからでしょうね。『あきちゃん』よりも高くついてしまいました。時間は短かったのに。


天覧山が初めてのM澤さんとS藤さんも参加しました

2023年07月06日 | 岩登りトレーニング

この日は陽気も良く、歩くと汗をかくほどでした。岩も冷たさを感じることなく、気持ちよくトレーニングが出来ました。

いつも通り1時間ほど早く先行トレーニングをしていたN村さんは最下部岩場のトラバース10往復を終了していました。結果は11往復で36分34秒19。どうして11往復なのかと言うと、トラバースを始めた1往復目にフォールしたんだそうです。気を取り直して、改めて1往復目から再開したんですが、10往復目となる実質11往復目に2度目のフォール。どちらの10往復の記録も1フォールになってしまったという次第。1往復平均が3分20秒ですね。10往復なら33分14秒ですね。もうすぐ、30分を切ることが出来ると思います。

 

2023年1月8日(日) 天覧山岩トレ

▲10:39。N村さんの指導のもと、M澤さんとS藤さんに最下部岩場のトラバースをやってもらいます。お二人とも天覧山は初めてなんだそうです。

 

▲11:40。3連休の中日ですから、さすがに他のパーティーも来ていません。僕たちの独占です。M澤さんですね。

 

▲11:45。N村さんもまた頑張っています。ここがスタート地点。

 

▲11:48。ここは左端の核心部の始まり。

 

▲11:50。身長もある二人なので、若干は使うホールドが僕とは違ったりするかもしれません。トラバースの核心部である左端を中心に練習しました。5級-(5.6)くらいかなとは思いますが、すぐには成功するほど易しくはありません。10時半くらいから始めて正午くらいまで頑張りましたが、片道の成功はなりませんでした。でも、核心部は成功しています。M澤さんが黙々とトライしていますね。

 

▲11:51。スタート地点から始めると、核心部ではパワー切れで落ちてしまうんですね。でも、次回には1往復できると思います。お二人にとっては、実際にこのトラバースをやってみて、N村さんやHTさんやW科さんの努力がよく分かったことと思います。この3人にとっては最下部岩場トラバース10往復は完全にウォーミングアップという位置づけになっています。これで腕や指の筋肉がパンプしてしまうことはありません。

 

トラバース練習している間にN村さんが最下部岩場の左と中央の小ハングにトップロープをセットしてくれました。左の3級ルートからトライしてもらいます。

 

▲12:03。N村さんが小ハングルートに取付いたようです。

 

▲12:41。M澤さんも小ハングを登っています。

 

▲12:52。N村さん(右)は小ハング、S藤さんは3級のフェースを登っています。

 

僕はこれまで日和田や懸垂岩でS藤さんとご一緒したことがありますが、沢では滝をリードしているS藤さんが、ゲレンデではどうして上手に登れないんだろう? と不思議に感じていました。もちろん複雑な要素が絡まっているんでしょうが、この日の登る様子を見て、ひとつだけ気付いたことがありました。それは「足で登っていない」ということ。

さっそく下の岩場でチェックしてみました。片足を膝くらいの高さのスタンスに置きます。スタンスの大きさは足裏の3分の1か4分の1くらいがいいかと思います。両手で好きなホールドを使ってもらって、立ち上がってもらうのです。その際、地面にあった足で地面を蹴らないことが大切。スタンスに乗せた足のみで立ち上がるんです。

ガバホ-ルドはなかったので、腕力で引き上げることは出来ません。案の定、S藤さんは立ち上がることが出来ませんでした。僕がやって見せます。両手ならもちろんのこと、片手でも立ち上がることが出来ます。さらに、指2本や指1本だけの支えでも立ち上がることが出来ます。小指1本でも出来ます。

つまり腕の力は不要だということ。手はバランスを保つためにだけ使っているのです(もちろん、垂直だったり前傾壁だったりすると別ですし、極小のスタンスの場合も別ですが)。S藤さんが脚力が弱いはずがありません。強くて若い山屋さんですから、脚力も僕よりはずっとあるはずです。これはちょっとした筋肉の使い方の問題でしょう。クライミングにおいてどうしても腕力に頼ってしまう気持ちが前面に現われてしまうのだと思います。片足立ちの課題もようやくS藤さんにも出来るようになりました。クライミングのあらゆる場面で「足で登る」基本を思い出して欲しいと思っています。

 

▲13:44。N村さんも3級のフェースを登っています。

 

▲14:21。小ハングの核心部にとりかかるN村さん。

 

続いて、S藤さんにも小ハングに取り付いてもらいました。この後、鏡岩も行なうつもりなので、乗っ越すことはしませんでした。筋肉が完全にパンプして、鏡岩どころではなくなるからです。小ハングで右手でのガバを掴むまでにチャレンジしてもらいました。

案の定、ハング直下で足で立てなくなります。ハング直下で足で立つには体全体でバランスを取る必要があります。僕が見本にハング直下まで登って、そこで片手を離しても立っておれることを見せます。両手だって離して立てます。腰を岩に付けるようにし、上体を反らして両足に体重が乗るように、重心が乗るようにするんです。

再度、S藤さんがそこへ行き、片手を離すと、出来ました! 自分の足で立てています! 岩登りの基本は足です。足で立ち、足で登ります。例え岩場がハングしていても、可能な限り足を活躍させて、腕にかかる負担を減らすんです。S藤さんにとって、この日の天覧山での岩トレでそのことが理解してもらえたならば大きな収穫だと思います。簡単に実践に移せるほど容易なことではありませんが、その基本を常に自覚しながら練習して欲しいと思います。

 

S藤さんのことばかり書いてしまいましたが、遠慮深いM澤さんも熱心にトラバースしていました。指や前腕に負担があるレベルのクライミングからは長く遠ざかっていたようで、早々にパンプしてしまったそうです。小ハングも何とか登れたみたいでしたが、かなり頑張っていましたね。

N村さんが鏡岩へトップロープのセットに行ったので、M澤さんはひとりでトラバース練習していました。左端の核心部以外を片手でのトラバースをしていました。片手トラバースは昔僕もよくやっていましたが、この練習は足で立つ良い練習になります。

 

さ~て、いよいよ鏡岩です。時刻はすでに3時近くになっています。1時間半ほど鏡岩にチャレンジし続けました。

 

▲15:02。M澤さんは腕がパンプしていると言いながら、何とかザイルにぶら下がりながらではありますが、上まで抜けました。

 

▲15:10。S藤さんも少しずつ足で立つ感覚を覚えていって、上まで行くことが出来ました。もちろん、まだまだ自力で登っている訳ではありませんけれど、継続すれば必ず登れるようになります。

 

▲15:26。N村さんも完登までもう少しですね。ワンテンです。テンションがかかったとき以外はザイルを強く張ることはありませんでしたから、とても上達していますね。

 

▲15:49。M澤さんは「腕に力が入らない」と言いながらも、何とか登り切っていました。

 

日没が近づいて来たころに、トラバース岩へ行きました。鏡岩のトップロープの回収等はN村さんがやってくれます。僕はとりあえず、1往復。

M澤さんはさすがに上手いですね。左半分、コーナーまでは問題なくこなします。ただ、コーナーの先のパワー系の箇所は腕の筋肉がパンプしているので、続きません。次回は必ず片道のトラバースに成功する雰囲気ですね。S藤さんも予想以上に頑張っていましたが、まだ足で立つ力が弱いですね。

 

▲16:52。ロープの回収を終えたN村さんもトラバースに挑戦。腰をもう少し岩に近づけて欲しいですね。

 

力も尽きて来て、陽も沈み、暗闇の支配が広がって来ました。慌てて荷物を仕舞い、下山開始。

大衆酒場『あきちゃん』での反省会も盛り上がりました。


天覧山平日岩トレ№12 ――― 記録ずくめのトラバースの一日でした

2023年07月05日 | 岩登りトレーニング

この日は平日にもかかわらず、W科さんと哲さんも参加してくださって、楽しく充実した一日になりました

 

2023年1月5日(木) 天覧山平日岩トレ№12

▲10:01。この日も気温は低く、麓の池には薄氷が張っていました。

 

4人をHT・僕とW科・哲に分けて、それぞれがトレーニングに勤しみます。

 

▲10:43。HTさんは最初にトラバース岩でのトラバース片道(往路)に挑戦。まだ筋肉疲労のない状態でチャレンジしてみました。するとすぐに驚きの出来事が。これまで怖くて僕の補助(と言っても、落ちても寸時に受け止める安心感だけの提供ですが)なしには出来なかったのに、「怖い!」と言う発言なしに、まったく問題なく第一関門を通過してしまいました。これには本人も吃驚したようです。もともと僕の補助は精神的なものでしかなく、実際は補助なしでも出来ていましたから、気持ちの持ちようだけだったのですけれどね。写真は第1関門と第2関門の中間です。第1関門では写真は撮れませんからね。

 

この勢いで片道トラバース成功かと思ったのですが、そうは簡単ではありません。何度トライしても1度は落下してしまいます。どうやら朝いちでトライすると、筋肉がまだ温まってなくて、急に負荷がかかってしまって、良くないみたいなんですね。次回は最下部岩場の10往復をしてから、トラバース岩をトライしてみようということになりました。

 

HTさんがトラバース岩をしている間、W科さんは最下部岩場の10往復にチャレンジ。またしても驚異的な記録が生まれました。前々日の3日22分44秒87というタイムを叩き出したばかりなのに、またしても凄いタイム! 何と! 20分48秒27! ラップタイムは以下の通り。

1往復目:2分17秒90

2往復目:2分35秒05

3往復目:2分20秒33

4往復目:2分21秒43

5往復目:2分11秒72

6往復目:2分06秒08

7往復目:1分49秒44

8往復目:1分43秒66

9往復目:1分41秒57

10往復目:1分41秒05

凄いです! 1分台が4往復も続くなんて凄すぎる! ラップタイムは哲さんが取ってくれました。

 

▲11:18。これがラップタイムの記録です。

 

HTさんも最下部岩場に降りて来て、10往復のトラバースをしました。

 

▲11:51。HTさんも最下部岩場に降りて来て、10往復トラバースにトライします。ここでまたまた凄い記録が!

 

ラップタイムを記しておきます。

1往復目:2分18秒01

2往復目:2分33秒87

3往復目:2分22秒59

4往復目:2分10秒82

5往復目:2分03秒29

6往復目:2分01秒96

7往復目:1分54秒51

8往復目:1分53秒45

9往復目:1分47秒96

10往復目:1分46秒24

凄い! HTさんも1分台が4往復も続きました! ラップタイムの往復回数を追っての傾向もW科さんとHTさんでは同じようですね。トータルでは20分52秒71でした。W科さんが4秒44速かったんですね。でも、これは差とは言えませんね。同じです。二人とも僕の2021年の最速タイムを超えてしまいました。ただし、W科さんは1回フォールしたんだそうです。HTさんはノーフォールですから、厳密に言えばW科さんのタイムは参考記録です。まあ、そんなことに意味はありませんけれどね。

僕としては、指や腕の筋持久力アップのためのこの最下部岩場トラバースを楽しんでもらえてるようで、嬉しいです。もうこれ以上のタイム短縮は意味がありませんから、時間を計ることはこの二人に関しては止めたいと思います。今後はウォーミングアップとして、30分かからない程度のスピードで行なえればいいと思っています。それにしてもこの二人のパフォーマンスは素晴らしかったですね。

 

HTさんが最下部岩場でトラバースしている間にW科さんと哲さんが鏡岩にトップロープをセットしてくれました。HTさんもそちらに合流します。W科さんと哲さんはこの鏡岩5.7は登れています。ですから、最初に1回ずつ登ってもらって、蛇岩のトップロープセットに行ってもらいました。

 

▲12:28。W科さんが良いバランスで鏡岩を登って行きます。

 

▲12:36。哲さんも問題なく登って行きます。上のW科さんの写真と同じ位置ですね。

 

▲13:17。この写真のHTさんの位置から右足を一歩上げれば、上のW科さんと哲さんの写真と同じ位置になります。そうなると、鏡岩の解決が半分以上見えて来るのです。HTさんは1度はノーテンションで登れたことがありますが、まだ安定的にはクリアできていません。

 

この日もHTさんは何回も何回も岩に取り付いて練習しました。より良いホールドを探し、足を上げるためのムーブや手順を考えます。この日も気温は低いですし、鏡岩のある場所は木陰ですから、陽も多くは当たりません。冷たい岩に指先も凍えるように感じられます。何10回トライしたでしょうか? 1度はノーテンションで登れたのですが、やっぱり安定的に常に登れるわけではありません。

 

蛇岩は左から5.5、膨らんだ岩5.7、フェース左5.8、フェース右5.8+(5.9はないし、左ルートよりは難しいのでこのグレードに落ち着きました)の4本設定しています。W科さんたちは右の3本にトライしていました。

 

▲13:29。鏡岩の左から写真を撮りました。W科さん確保で哲さんが登り終ったようですね。膨らんだ岩5.7を登ったのでしょうか。

 

▲13:54。鏡岩前の広場に降りて来て、W科さんと哲さんも遅い昼食タイム。

 

1時を大幅に過ぎ、2時に近づいています。昼食を挟んで、HTさんは再度鏡岩にトライしました。でも、状況は変わらず、この日の鏡岩は終了。

 

▲15:08。HTさんはやっぱり鏡岩が気になって、再度チャレンジ!

 

HTさんも蛇岩へ行きます。

僕が行った時にはフェース左ルートにW科さんがトライし始めていましたが、上手く登れないようです。前回は登れていたのに、登るムーブを忘れてしまっているのです。クライミングではよくあることですね。そのうち思い出して、まずまず登れるようになりました。

 

▲15:24。W科さんはフェースの左側ルート5.8に挑戦中!

 

▲15:29。膨らんだ岩ルート5.7でしょうね。HTさんがチャレンジしています。

 

▲15:35。HTさんは頑張り続けています。哲さんが確保、W科さんも見上げて応援しています。

 

最後にトラバース岩へ行きました。

 

▲16:06。4時にはHTさんはトラバース岩へ行きました。どうしても片道は完成させたいと強く思っているのでしょうが、なかなか相手は難敵です。1フォールではコンスタントに出来るのですが、ノーフォールではなかなか出来ません。端から見ている僕が思うにも、あれだけ鏡岩にへばり付き続けていましたから、腕や指の筋力はもうほとんどないはずなのに、ちゃんと出来ている方が不思議です。

 

そのうち、W科さんも上がって来ました。セットしたザイル等の回収は哲さんがやってくれています。

 

▲16:24。W科さんもトラバースにトライ。2日前往路と復路、それぞれは完成させていますから、この日はそれを1往復に繋げることが目標です。写真はHTさんにとっての第1関門へ移る直前です。

 

▲16:27。HTさんの第3関門のコーナーです。体を沈めて、左足を動かしているところですね。

 

▲16:28。最初のトライでまずは左から右への片道、出来ました! 右端でゆっくりと休息をとってもらって、筋肉を休めます。そして復路スタート。

 

▲16:30。復路の最初の関門、パワー系ムーブの箇所です。

 

▲16:30。ここも関門。コーナーの立ち込みです。写真の姿勢から左足を軸に立ち込み、左手で伸ばした位置にあるホールドを掴むんです。

 

▲16:32。これからが復路最後の関門です。

 

▲16:34。W科さんは復路の方が問題なさそう。左端まで到達して、1往復完成! 「まだ降りちゃ駄目だよ。1往復半にチャレンジしよう!」と僕は言います。写真は1往復成功の喜びに浸る間もなく1往復半へ向かうW科さん。

 

でも、半分を越えたあたりで落下、1往復半は見送りです。とは言え、凄いです! このトラバース岩は様々なムーブが含まれていますし、最下部岩場のトラバースよりも1段階上の筋持久力養成に役立ちます。これから往復回数を増やして行って、10往復できるようになって欲しいと思います。

 

▲16:41。表情には出しませんが、HTさんもW科さんの1往復完成を見て、対抗心メラメラのはず。写真は第3関門のコーナーです。左足をクロスさせて先のスタンスに置くところです。右手はすでに下ろしていますから、続いて左手も下ろして、体全体を下げながらコーナーを回らなければなりません。

 

▲16:42。体を下げて、コーナーを回るHTさん。日没時間も近づいています。夕方のトライでは新しい成果を上げることは出来ませんでした。でも、この努力は必ず報われるはずです。

 

この日も充実した練習が出来ました。日没後の薄暮の時間まで練習は続きました。暗い中、下山します。

 

『あきちゃん』はこの日はお休みなので、久し振りの『のんのん』へ行きました。ところがお店はお休み。飯能駅ビルの『○○農場』へ行き、3時間もの楽しい語らいの時を持ちました。

HTさんを見ていると「継続は力なり」という言葉が実感できます。着実に力を付けて行っています。W科さんはどこにあんな才能が隠れているんでしょうね? 素質のある方ですから、それを伸ばして行ってくれればと思います。哲さん、前日に鳳凰二山から戻ったばかりなのに、参加してくれました。たくさん手伝ってくれて、助かりました。クライミングの素質も素晴らしいので、地道な努力を続けて欲しいと思っています。

素質や才能がある人も継続して努力しなければ、宝の持ち腐れです。クライミングを楽しみ続けて欲しいと思います。僕やHTさんのように素質がとりわけなくても、素質のある人と遜色なく成長は出来ます。楽しく続けて行きさえすればそうなるんです。スタートした半年や1年間は素質ある人のことを羨ましく思ったりすることもありますけどね。


新年早々、三が日にも天覧山で岩トレ!

2023年07月04日 | 岩登りトレーニング

三が日のこの日は穏やかで暖かな天覧山でした。多くの市民(多分)の方々が老若男女区別なく天覧山を訪れていました。でも、さすがにクライミングに来ているのは僕たちだけ。

 

2023年1月3日(火) 天覧山岩トレ

▲9:57。天覧山の麓の公園の池に薄い氷が張っていました。昔は普通だった池の凍結も今は珍しいことになっています。

 

▲10:14。獅子岩の上からは純白の富士山が見えます。

 

▲10:44。W科さんが、まずは最下部岩場のトラバース10往復にとりかかります。

 

▲11:06。またまた驚異的な記録が生まれました。HTさんにせよ、W科さんにせよ、素晴らしいですね。

 

では、W科さんのこの日の記録です。

1往復目:2分34秒44

2往復目:2分37秒18

3往復目:2分44秒85

4往復目:2分32秒71

5往復目:2分14秒11

6往復目:2分05秒50

7往復目:2分06秒70

8往復目:2分02秒39

9往復目:1分58秒97

10往復目:1分48秒01

トータル22分44秒87、1往復平均2分16秒49。二人とも僕の最速タイムとほとんど変わらないですね。でも、何度も言いますが、これはタイムを競っている訳ではありません。あくまでもウォーミングアップ。ある程度の速さはウォーミングアップが順調に機能している証拠でもあります。

 

最下部岩場のトラバースが終わると、次は蛇岩です。

 

▲11:34。W科さんが「自分でトップロープをセットしたい」と言うので、そうしてもらいます。その前に「セットする際にいちばん大切なことは何だと思う?」と聞いてみました。W科さんはしばらく考えて、「セルフビレイ?」と答えます。正解です。セルフビレイを取って、本人の安全さえ確保していれば、たとえ上手くセット出来なくても大丈夫。手直しをすればいいだけですから。

 

▲11:45。でも、ほぼ完璧にトップロープのセットが出来ていました。

 

▲12:00。さっそく蛇岩を登ります。最初のルートは岩の膨らんだ部分を登る5.7のルート。ここでは岩の形状に合わせた登り方をマスターします。右上がりの斜めホールドがルートの左側に多くあります。そのホールドを主に左手で使います。斜めホールドを左手で掴み、左腕を伸ばし、身体を右に傾けると、比較的腕に負担なくバランスを維持できます。左腕を曲げたまま下に引いて持つと、力もいるし、バランスも保ちにくいのです。写真では斜めホールドの箇所を通過後、岩に正対して登る箇所になっていますね。

 

▲12:22。W科さんは1テンかかるかかからないか(1度ほどザイルにぶら下がるかぶら下がらないか)くらいで登れるのですが、納得できる楽な登り方がなかなか出来ません。何度も繰り返します。

 

たまに僕も登ります。意識的にゆっくりと登ります。W科さんが自分で納得できるクライミングが出来たか否かは明確ではありませんが、次のルートに移りました。

 

▲13:20。2本目はフェースの左側のルート5.8。左の膨らんだ岩を使ってもいいことにしています。最初の核心部は2mほど上のバンドに立ち込むまで。これが意外と難しいんです。でも、バンドから上のフェースを登るのがもちろんこのルートの核心部。スタンスをどこにするのか、決めるのも難しい。左側の膨らんだ岩を使ってもいいと言われても、思いのほか使いづらい。苦労して見つけて、何とか登るんですが、納得は出来ないようです。無理な姿勢でのクライミングが多いので、疲れてザイルにぶら下がってしまいます。

 

僕も登ってみますが、確かに登り辛い。

 

▲13:21。ただ、W科さんが使っているこの写真の右端のカンテは使わなくても登れることが分かりました。W科さんは腕が長くて遠いカンテにも届いてしまうんですね。彼女はなおも繰り返し登ります。

 

▲13:41。フェースに取りかかる前の、バンドに手を掛け、登ろうとしています。

 

ある程度、納得できるクライミングが出来たところで次のルートへ。

 

▲14:05。3つ目のルートはフェースの右を登ります。ただし、右のカンテを右手でホールドにすることは許しています。このルートは最初にF沢さんと登った時は5.9だと思いましたが、最近何度か登ってみて、5.8が妥当だと感じるようになりました。ポイントはフェースでの細かなスタンスです。ホールドは右のカンテを使えるので楽なんです(もちろん、それほど簡単ではありませんが)。このルートもほぼ納得できるクライミングができるようになったようですね。

 

最後に、暖かなトラバース岩へ行きました。W科さんはこのトラバース岩攻略に燃えているようです。僕が1往復する様子をまずはじっくりと観察しています。

 

▲15:07。左端をスタートして、何度かは落下しましたが、右端まで辿り着きました。

 

その後何度も何度も繰り返しトライ! 見た目はすぐにでも1往復できそうなんですが、ケアレスミスで落ちたり、力尽きて落ちたりの繰り返しです。このルートは意外と手強いんです! ルート全体としてのグレードは5.7くらいだと思います。何10回トライしたか分かりませんが、だんだんと成功への予感が高まって来ていました。

 

▲15:28。この写真は復路ですね。右から左へ進んでいます。ここからコーナーまでがパワームーブの続くエリアです。

 

このトラバースは左端からスタートしているのですが、スタートして確か後半だったと思います、落下しました。こんなところで、と思わせる残念な落下でした。「そこから続けてみて」と僕が言って、W科さんはそこから続けます。すると、右端から左への復路は落下せずに左端まで行けました。右から左への片道(復路)トラバースが完成したんです! 凄い!

 

「1往復完成させようよ!」と僕ははっぱをかけます。言われるまでもなく、W科さんは気力充実! 再トライすると、左から右への片道(往路)トラバースを成功させてしまいました。凄い! 余勢をかって、復路にもチャレンジしますが、力尽きて落下。そこからやり直して、左端まで行けましたが、1往復ならず、でした。結局、片道トラバースは往路、復路ともに成功させることは出来ましたが、1往復はまだ未完成。2度とも1フォールでした。

 

▲16:05。この写真もひとつ前の写真と同じ場所ですね。パワー系ムーブに入る瞬間ですね。

 

1往復に成功すれば、2往復を目指せます。2往復に成功すれば、3往復を目指せます。4、5、6と続き、10往復に繋がります。最下部岩場のトラバース10往復よりも、このトラバース岩10往復の方がより高レベルのクライミングにおける筋持久力が養成できるんです。この10往復がウォーミングアップになれるよう、頑張って欲しいと思います。このトラバースには様々なクライミング要素が入っています。細かなホールドで体勢を保持したり、足を踏み替えたり、滑り易いスタンスに注意したり、足をクロスさせたり、前傾壁で腕への負担に耐えたり、ピンポイントでスタンスを捉えたり、アンダーホールドを使ったり、いろいろあります。多様なムーブが連続する面白いトラバースなんです。

 

充実した1日を終え、この日も大衆酒場『あきちゃん』へ。ふたりで岩を語り、山を語り、雪や氷を語り、人生を(笑)語り合いました。30歳以上も歳が離れた者同士が岩や山を媒介として対等に語り合えるのは本当に嬉しいことです。


天覧山平日岩トレ№11 ――― 大晦日前日も3人でトレーニング

2023年07月02日 | 岩登りトレーニング

大晦日前日にもかかわらず、天覧山で岩トレして来ました。

 

いつも同様、N村さんは1時間以上先行し、最下部岩場でトラバース練習。HTさんと僕が到着する前に10往復は終了していました。結果報告ですが、10往復の所要時間は47分19秒09。でも、これには休憩時間やスマホのラップタイムを押す時間も含まれています。休憩時間がどの程度だったかは計っていませんからよく分かりません。普通にラップを刻んだとみられるタイムをここに記しておきます。

1往復目:3分32秒91

3往復目:3分17秒75

4往復目:3分47秒41

5往復目:3分32秒00

7往復目:3分53秒97

8往復目:3分26秒44

6往復分です。

この平均をとると、3分35秒08。まあ、自分でスマホを押したりする時間を引くと、1往復平均3分30秒くらいなんでしょうね。ただ、何回もフォールしたそうですし、途中で休憩を必要とするのはまだまだですね。今後も継続して、フォールすることなく30分くらいで出来るよう、頑張って欲しいです。

続いてHTさんが10往復するのですが、N村さんは鏡岩と蛇岩にトップロープをセットしに行きます。ふたつの岩場は上下で隣接していますから、N村さんの50mシングルザイルで一度にセット可能です。「セルフビレイだけは忘れずに取ってね」と告げて、N村さんを見送りました。

 

2022年12月30日(金) 天覧山平日岩トレ№11

▲10:40。さあて、HTさんのトラバースです。HTさんのトラバースは目覚ましく上達中です。

 

▲10:47。この練習の成果も感じられて、持久力が増してきているようです。なかなか腕がパンプしません。

 

▲11:00。今日はN村さんの記録に合わせて、HTさんもラップタイムを取ってみました。

 

その驚くべき結果を見てあげてください。

1往復目:2分46秒44

2往復目:2分50秒28

3往復目:2分40秒20

4往復目:2分43秒20

5往復目:2分36秒07

6往復目:2分31秒49

7往復目:2分14秒96

8往復目:2分08秒66

9往復目:2分05秒85

10往復目:1分54秒66

トータルで24分31秒81、1往復平均は2分27秒18でした。1回もフォールすることはありませんでしたから、ムーブが完璧に体に滲み込んでいますね。僕がタイムトライアルした2021年10月28日31分48秒55、その後の最速タイムは1ヶ月後に出した21分34秒91です。もしHTさんが後半のペースを10往復続けることが出来れば、僕よりもずっと速いですね。僕も久し振りにタイムトライアルしてみようかな。でも、これはあくまでも持久力アップのための練習で、時間を争っている訳ではありませんから。

 

▲11:28。N村さんが蛇岩のトップロープセットを終え、降りて来ていました。これから鏡岩にトップロープをセットします。蛇岩でのセットにかなりの時間を費やしたようですね。

 

▲11:41。トップロープのセットには様々な状況があって、常に応用問題になります。これを短時間で完了できるようになるには、数多くの実践とイメージトレーニング等が必要です。蛇岩も鏡岩も完璧にセットできていましたから、今後も繰り返し実践することで次第にスピーディーに行なえるようになるでしょう。写真は鏡岩のトップロープセットです。

 

▲12:05。さ~て、鏡岩5.7の練習です。HTさんは1回目のトライで、ほぼノーテンションで登り切ることが出来ました! 彼女としては初めての成功です。ただ、2回目以降は1テンとか2テンが連続。カメラ撮影に緊張したんでしょうかね? 確実にノーテンで登れるようになって欲しいです。

 

この日はN村さんが動画撮影をしていたのです。

僕も登ってみました。1回目は久し振りに1テン、どうしたんだろう? その後はノーテンで登れました、ホッ。

 

▲12:34。N村さんは頑張っています。下部は安定的に登れるようになっています。中間部の極小ホールドにまだ対応しきれていません。足でしっかりと立つことで、指への負担を減らすことが肝要ですね。

 

蛇岩へ移動しました。この日は左の2ルート、左端5.5と膨らんだ岩5.7の2ルートを登ります。アメリカのグレード体系、デシマルで5.5ですから、日本のRCCⅡでは4級+です。核心部が最下部岩場の小ハングよりも長いですから、同じグレードですが小ハングよりも難しく感じます。それに、斜めホールドが多いので、バランスの取り方に工夫が必要。HTさんもN村さんもまだそれが上手く出来なくて、とても苦労しています。

 

▲15:07。HTさんが5.5を登っています。

 

膨らんだ岩ルート5.7にも続けてチャレンジしました。僕は登り方を理解しましたから、今では問題なく登れています。でも、このルートも5.5ルート同様、斜めホールドの処理の仕方が重要。それが上手くいかないと、力尽きてしまいます。HTさんもN村さんもまだそこが上手く出来ません。

 

▲15:28。HTさんが膨らんだ岩5.7を登っています。

 

鏡岩も基本的なバランスを習得できる岩場ですが、蛇岩もそうですね。斜めのホールドやスタンスが多い岩場でのカウンターバランスの練習です。レイバックと言うほどの顕著なカウンタ―バランスではありませんが、普通に何気なく使用する普通のカウンターバランスですね。つくづく良い練習の出来る岩場だと思います。

 

この日はどうしてもHTさんにトラバース岩での練習をしてもらいたかったので、蛇岩は早めに終了しました。トップロープ等の回収を二人に任せて、僕はひと足先にトラバース岩へ。1往復しました。

二人も上がって来ます。すると、N村さんが「撮影するからもう1回やって」と言います。HTさんメインにやろうと思っていたんですが、N村さんのご要望にも応えなければ・・・・ 再度1往復が何とか出来ました。すると、「反対側からも撮りたいのでもう1往復お願い」と言うじゃあありませんか。出来るかなぁ? 3往復目になりますから、少し不安でしたけれど何とか出来ました。その後はN村さんとHTさんのトライ。

 

▲16:25。N村さんは左半分は思いの外うまく出来ますね。コーナーを回るところから右半分を苦労しています。ここはパワー系の箇所ですから、本来はN村さん向きなんですが、あまりにも力に頼り過ぎるので、逆に力尽きてしまっています。力をセーブする方法を身に付けなければなりませんね。その方法の1つは、腕を伸ばすことです。

 

▲16:42。仄かに赤らむ西空に富士山のシルエットが。

 

▲16:46。HTさんは相変わらず第一関門の最も高く上がってから降りる箇所が苦手です。実際には出来ているのですが、恐怖感があって出来ないのです。僕が支えてやると出来るんです。僕が支えている手には何の負荷もかかっていません。ですから、僕の支えがなくても出来るはずなんです。恐怖感さえ乗り越えられれば。他の関門だった箇所はほぼ問題なくなりました。さすがに腕の持久力も減少して来て、長くは持ちません。次来た時には最初にトライしてみようかな、と思いました。指や腕が疲労してない時なら、片道トラバースも成功するんじゃないかと思います。

 

毎回のことですが、日没後の薄暮までトレーニングして、暗い中を帰路につきます。この日も大衆酒場『あきちゃん』で反省会。楽しいひと時を過ごしました。