お爺さんは山へ柴刈りに

東鳩会の開催概況

気が付けば・・・想い出ポロポロ

2021年06月27日 13時15分23秒 | Weblog

 令和3年6月27日(日)晴れのち曇り。

 昨日、ちぎり絵展の観賞を誘われて、白鷹町の‘あゆ~む’へ足を運びました。

 作家は元制作デレクターから斬新なちぎり絵を作ったのようですが、詳細は定かでありません。

 デジタルちぎり絵というらしいのですが、写真的で素朴さがなく馴染めません。観賞眼の乏しさです。序だからと長井のあやめ公園へ足を伸ばします。

 空中に開いたビニール傘が、色とりどりの影を落として歓迎してくれます。昭和52年と平成8年の2年づつ2度お世話になった長井ですが、あやめがこれ程一斉に咲く風景は珍しいものです。

 ここの一隅にあった座敷で花見、芋煮会を楽しんだ昔が、記憶の中からポロっと転げ落ちます。池田家の蕎麦が無性に恋しくなります。

 池田家の暖簾を数十年ぶりに潜り、「ヨシオちゃ~ん」と呼ぶと「ハ~イ」と顔を出します。怪訝そうなご主人の理解を得るのにそう時間を要しません。「蕎麦頂戴!」というと「蕎麦止めたのよ~」「ウッソー?」「ホンテン(本当)だよ。蕎麦を止めてラーメンの池田家本店になったんだよ」

 冷やしラーメンと紅天(べにてん)麦きりをお願いします。お勧めの紅天とは‘紅生姜’の天麩羅です。一口相伴しますがなかなかの乙な味です。

 傍らのテーブルを一瞥すると、四角に折り畳まれた紙片が整然と並べられています。刮目するとそれは紛れもないミニコミ紙です。ヨシオちゃんのご子息が編集発行人で、来月一周年を迎えるようです。コロナの籠もり生活の中、地域の小さなことに眼を向けて活性化を図ろうとしている。できないことです。「来月の発行にお待ちしてます!」を背に受けて店を出ます。萎れた脳から想い出ポロポロと零れます。



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