山形東高校舎北のグランド傍にある柳の大樹が平成24年8月25日(土)、突風により樹高の半分ほどを残し折れました。当日は暑かった日中が夕方になると一転俄にかき曇り、局所的な雷雨と共に突風が吹き午後5時半頃、半分位から折れてしまったそうです。
折れた直後の写真です。学校では「山東祭」の最中でしたが生徒の居ないところの出来事でホッとしたそうです。樹齢は百年以上と思われ、山形市の保存樹にもなってるのだそうです。(芳郎君写真お借りします)
現在は奇麗にカットしてシンプルな姿を見せてくれます。樹木の中は空洞になっているそうですが、枝から若葉が確認されます。以前は通路を挟んだ西側にも同じような柳の大樹があり、太鼓橋と共に鮮やかな印象を与えます。
柳の大樹に寄せる九首
皆人の憶ひ出尽きぬ柳の木 その天辺に雷落つと
落雷の噂立つ程の強風は 柳の梢を薙ぎ倒しけむ
雷鳴は百三十周年山東の 転機促す天啓なりや
甲子園四年連続出陣の 山中野球部柳は忘れず
毎朝のラジオ体操眺めける 柳の大樹は天に聳えき
太き幹に青大将も木莵も 安住の棲み家と宿りしならむ
百周年の新校舎への引越しの朝 木莵の雛は驚き地に落ちたりき
今の世に吹き荒びたり『千の風』 そのひとつ山東の庭に吹きしか
この柳その二世も生享けて すくすく育つと聞くは楽しく
平成二十四年十一月一日
遠 藤 來 二
遠藤来二先生から柳の大樹を追憶する句を戴きましたので紹介します。先生は山形東高第29代校長で、創立百周年の新校舎新築当時に在任しおりました。
中央廊下にある柳大樹の額です。