平成25年8月28日(水)晴れ。中学生時代よく登った千歳山に、是非登ってみたいという衝動に駆られ50余年振りに登りました。千歳山は山形市のシンボリックな存在で、市内の高等学校の校歌や応援歌にも歌われています。最初に訪れたのは小学生一年生の遠足で千歳稲荷神社まで来たのかな~記憶が定かでありません。現在の変電所前通り辺りの田圃には秋によく来ました。落ち穂拾いと‘ツブ’捕りです。‘ツブ’とは田螺です。水の引いた田圃に筋の付いた小さな穴を探し、指をさしこむと‘ツブ’は容易に捕ることができます。これをひろこ(浅葱)と酢味噌で和えるとこれが美味なんです。そして貴重な動物性たんぱく質の摂取です。前置きが長くなりすみません。
入山口には‘千歳稲荷神社’の案内板が掲げてあり、祭神は豊受大神だそうです。「石段こんなに急勾配だった!」
ここでもう息が上がります。「ふー」高校時代我が校のトレーニングと言えば盃山でしたね。
「この先まだこんなにあるの!」
お賽銭を入れてこれからの山行の安寧を祈願します。ここまでで体力の欠如が懸念されます。
狛犬ならぬ狛狐が鎮座しています。額の上には薬壺のようなものが乗っかっております。
こちらの狛狐は鉤のようなものをくわえております。どんな所以があるのでしょう。狛犬と異なり「あ・ん」の呼吸はないようです。息も絶え絶え休み休み登りつめ「この辺で踵を返すかな~」と思った時、救世主が現れたのです。エーユーくんです。下山して来たところと偶然にあったのです。豊受大神のご利益がこんなに早く実現するとはびっくりです。
エーユーくんの激励にほだされて1時間余掛かって展望台まで到達します。昔は展望台がありません。頂上に到達しても樹木が鬱蒼として眺望することができず、達成感が希薄なため足が遠のいたのかもしれません。
「頂上はここでないよ」「えっ!俺のてっぺんここでいいよ」「すぐそこだよ!」阿古耶姫が千歳山を命名した伝説にあやかった石碑があります。後ろには昭和四年の刻字があります。 「昔、気付かなかったな~」
ここが千歳山の頂標高471mです。この辺りで焚き付け用の松笠を拾ったりしたのですが、 四等三角点があることも知りません。
頂上からも少しの眺望ができます。眺望のため樹木を伐ると、自然保護とクレームがつく。兎角にこの世はやりにくい。
東日本大震災により倒壊した神社の石鳥居が無残な姿を晒しています。苦行の末漸く下山します。 忘れていましたコンニャク屋を。冬は固い玉コンニャクですが、夏にはラムネとトコロテン(太心)が売られていました。ラムネの栓抜きは小さい漏斗(じょうご)です。瓶からラムネ液がこぼれないようにと理解できるのですが、トコロテンに使用する酢醤油瓶は松葉を束ねて栓がされ、食する時は割り箸を割った片方所謂一本箸だったのです。未だに所以が分かりません。いつも‘漆かぶれ’のお土産を貰っていたのですが、今日はないようです。それにしても「疲れましたー」