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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

片陰に置いてけぼりの記憶かな    郁子

2015年08月31日 | Weblog
ここで待っているんですよ、と言われたのに帰ってこない母。
迷子になってしまった経験を思いだしたのでしょうか。

作者の意図は、それとは違うそうです。
炎天下、一時避難所のような片蔭。
そこへ逃げ込んで、気持ちを切りかえ、また炎天に。
その時に人は片蔭に自分のなにかを置いていくのでは?
置いてけぼりにされたのは、もうひとりの私? (遅足)

  片蔭に入りてたましい置き忘れ  滝口ろくや

           

応答の一日一句

  憂いもなく独り寝酒の夜長かな     孝

  だぶだぶのパジャマに慣れし夜長かな  亜子

  
コメント
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