goo blog サービス終了のお知らせ 

575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

8月句会の投句が集まりました。    遅足

2015年08月19日 | Weblog
8月句会の題詠は「片蔭」です。
13人から様々な片蔭の句が集まりました。

題詠「片蔭」
①片蔭や多分二人はあの二人
②片蔭を園児の列に譲りけり
③片蔭や山陽道の写真館
④片蔭の窓よりピアノの音こぼる
⑤片蔭のなかより監視カメラの眼
⑥片蔭の一つだに無き上田城
⑦ビル群の片陰を行く就活生
⑧片蔭や人待ちに揺る日傘居り
⑨片陰に置いてけぼりの記憶かな
⑩図書館を出れば片陰伸びており
⑪耐えかねて鳩も逃げ込む片陰り
⑫片陰や縦一列に身を潜め
⑬夏陰の中は戦場トリトリトリ

自由題  
①森を吹くサイダー瓶の中の風
②傷跡にそっと手をやる晩夏かな
③禅堂や夏陽直下(ジキゲ)の瓦射(シャ)す
④蝉開眼(かいげん)今黎明の鬨の声
⑤紺朝顔つつましやかに暮らしおり
⑥鰯雲誰がために引く昇降舵
⑦暑気あたり母の食卓おままごと
⑧法師蝉己が命愛しめり
⑨馬もまた息絶えて浮き原爆忌
⑩昨日より鏡のなかにいるらしい
⑪秋立つや暮れて葉擦の音高し
⑫国敗れあの日天まで赤とんぼ
⑬老兵のポツリと語る敗戦忌

       

応答の一日一句

  ベランダに半円だけの銀河かな        孝

  北に来て幣舞橋(ぬさまいばし)の銀河かな  亜子

   




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする