HARD HEAD

旅行 社寺

吉備路歴史探訪

2014-11-13 14:42:12 | 旅行
 2014.10.30 駅から観タクンで鬼ノ城(前掲載)の他吉備路の名所

               備中国分寺他を見学して来ました。





  井山宝福寺 山門と仏殿

        臨済宗東福寺派の寺院、画聖雪舟ゆかりの禅寺です。

        絵に心を奪われた雪舟を懲らしめる為、住職が柱に縛ったところ、泣いた涙で

        ネズミの絵を描いたという伝説です。





  国分寺が見え始める、車を止めて貰い自然に抱かれた美しい五重塔を写す。



  備中国分寺 鎮護国家を祈る為、天平13年(741)に聖武天皇の勅願により日本各地に

        建立された国分寺の一つ。真言宗御室派の寺院で山号は日照山。本尊は薬師如来。







  五重塔 国指定重要文化財

         南北朝時代に奈良時代の七重塔(推定高さ50m、塔跡が残る)が焼失したが

            現在の塔は江戸時代後期(1844~1847頃)に再建された。





  こうもり塚古墳 国指定史跡 (車窓から)

          備中国分寺の東約200mに位置する全長103mの前方後円墳で、

          石室は全長19.4mあり全国の横穴式石室の中でも第4位の規模を誇る。

          仁徳天皇とのロマンスで知られる吉備の黒姫の墓とされますが、実際の

          築造年代はそれより後の6世紀後半のようです。

          こうもり塚の名は、石室内にコウモリがたくさんいた事に由来するとか。







  造山古墳群 国指定史跡 (車窓から)

        全国第4位の(全長約350mの前方後円墳)の巨大古墳.造山古墳とその西側一帯に

        築かれた中小規模の古墳(6基)とで構成された一大古墳群。なかでも一番の規模を

        誇る造山古墳は、立ち入りできる古墳としては日本最大で、5世紀前半の吉備を

        支配した王の墓といわれており、周辺の中小規模の古墳は、その王に仕えた

        近臣たちの墓(陪塚)とされている。このエリアには作山古墳、東には

        両宮山古墳など、巨大古墳が点在、このことはかって吉備が畿内の勢力と

        肩を並べるほどに強大であったことを物語っている。





  総社駅に戻る国分寺の南側を東西に走る県道270号線からも

        五重塔のシルエットが浮かび上がる。(車窓から)



  作山古墳 国指定史跡 (車窓から)

       造山古墳の西約2kmにある全長286mの全国第9位の規模を誇る前方後円墳で

       5世紀中頃に築造されたもの。

       被葬者は吉備に君臨した大首長であることが想像されます。(パンフレットより)



  総社駅よりJR伯備線で岡山駅にもどる。桃太郎像。

  今晩は岡山最後の夜、ホテルでシャワーを浴び、街に飲みに出かける。



  瀬戸内海のお魚とお寿司 岡山料理 八文字を見つけ入る。



  ママカリ、オコゼのから揚げ、タコブツ等海の幸を頂く。



  取りあえず生ビールの後、お店のママ、地元馴染み客の社長さん共、感じが良く東京から

       お城を巡っていると話すと話が弾み岡山の地酒を

       最初は辛口から飲み始めたが、棚の五銘柄すべて美味しく味わいました。



  最後に瀬戸内の魚 ままかり、サワラ、あなご、しゃこ、たこ、エビなどと黄ニラの

           お寿司も非常に美味しく、3時間楽しい夜となりました。

     



  


鬼ノ城(きのじょう)

2014-11-12 14:00:51 | 
 2014.10.30 高梁駅を11:52発JRで総社駅に12:23着。今回の旅行で一番不便の場所にある

       山城であり、JR吉備線の「服部」駅から徒歩約5km山道を上るか、総社駅から

       タクシーで約20分但し帰りの車は?。レンタカーは山道の道幅が狭くて老人

       ドライバーには危険と登城方法を迷いました。事前にネットで調べるとJRの

       駅から観タクン(岡山)、お得なタクシー観光(2時間、5040円)がありました。

       総社駅出発プランの中に吉備路歴史探訪コースがありそのコースに鬼ノ城が入っている

       又他の場所の観光は短めにすることも出来るので観タクンに決定する。

       予約不要、JR駅窓口でタクシー券購入、タクシー乗り場で小型タクシーに乗車と

       手軽でした。12:25総社駅出発、途中宝福寺によったので鬼城山ビジターセンター

       に12:53頃到着する。スタンプと資料を頂く。





      (西門の盾は本来は高欄の内側に置きますが、そのようにすると文様の大半が隠れる為、

       故意に外側に取り付けてある)





  鬼ノ城 国指定史跡 日本百名城 史書に記載がないことから、築城者、築城時期、目的など

           全て不明だが、七世紀の築城説が有力になっている、謎多き古代の城です。



  案内写真



  鬼ノ城 概要





  学習広場より眺めた鬼ノ城。





  角楼跡 横方向からの攻撃を意図した防御施設。









  西門跡 城門は4ヵ所に構築されているが、この西門と南門が壮大堅固。やや小型の東.

      北門がある。いずれが正門か?。









  城壁 鬼城山の8~9合目のあたりを鉢巻上に巡り、全長2.8km。一部に高石垣を配すが、基本は

        高さ約6mの盤築土塁で、城壁の内外両側に敷石を施す。



  城壁上より市内を眺望。



  西門跡(左)先に角桜跡が見える。





  角楼跡より西門跡を見る。



  山頂(標高約400m)より 眼下に吉備平野の中心であった総社平野が広がり、晴れた日には

              瀬戸内海から遠く四国の山並まで、遥かに見渡すことができる。



  同上より西門跡を見る。余りにも広く時間的に見学出来ないのでビジターセンターに戻り

      展示資料を参考とする。



  四つの城門。



  石垣



  水門 城壁が谷を渡る6ヵ所では、排水のための水門を築いている。

     下部は石積、上部は版築土塁。



  敷石



  内部施設と出土遺物。出土遺物は7世紀後半から8世紀初頭のものがほとんどである。





  西日本の古代山城  (以上資料はビジターセンター展示パネル及びパンフレットより)

  タクシーの運転手さんが話してくれた、桃太郎話のモチーフとなった温羅伝説では温羅がこの城に

  こもったとされている。またこの一帯で生活していたのは百済の王子だったとも昔話をされた。



  鬼の釜  直径約1.8m深さ1mもある鉄の釜は温羅が生贄をゆでたもの?



  通り道の砂川公園では紅葉が綺麗でした。



  備中国分寺へ向かう時車を止めて貰い山上の鬼ノ城を写真に撮る。

 

  



  








備中 松山城-2

2014-11-11 13:55:05 | 
 2014.10.30 続いて本丸へ登城します。



  二の丸跡から見た本丸 左から六の平櫓、南御門(櫓間にわずかに見える)、五の平櫓、

        天守。門、土塀は1997年に復元された。









  天守 国指定重要文化財 山城(標高430m)で最も高い所に現存する天守。 

              二層二階で出窓と大きめの唐破風で装飾されている。

              典型的な山城だが、三層に見える様にデザインされている。

              天守は1683年水谷勝宗によって大修復されたもの。



  五の平櫓(左)、南御門(中)、六の平櫓。



  天守台より眺めた本丸、五の平櫓の左先に雲海が見えます。天守の中に入ります。



  天守一階 長囲炉裏(石板製)などがある。



  石落し



  狭間



  装束の間 籠城時の城主一家の居室。床下に石を入れ隙間がないようにし、忍びの者でも

       侵入できないように工夫されている。戦に敗れ、落城の時は城主一家の死に場所である。



  天守の構造(内部)



  階段 踊場が付、折れ曲がっている。敵がすぐあがれられないように曲げ、幅も一人しか

     通れないように狭く階段の勾配も急ですべて防御に有利に考えられている。





  天守二階 北には南向きで守護神を祀った御社壇(神棚)があるのが特徴。



  天守二階より見た天守裏にある二重櫓 国指定重要文化財。



  同上南の窓から見た雲海(9:24)。



  備中兵乱他



  天守から出て、天守台の周りを見学 天守東面、右手にある二重櫓に歩いて行ける。



  天守裏(北面)から見た二重櫓。



  二重櫓前より見た天守北面、手前は腕木御門(本丸の裏門で降りて行けば搦手門前に出る)。



  本丸を出て本丸周囲を見学する。本丸東面の石垣。



  本丸東御門 木造本瓦葺き、棟門、引戸。天守の東脇にあり、本丸の勝手口にあたる。

        本丸内で唯一の引戸で、常時本丸内に人がいなかったことがうかがえる。


 
  搦手門跡







  二重櫓 国指定重要文化財 天守同様、天然の巨石を櫓台とした二層二階建の構造。

            南北二つの出入り口は、北は後曲輪に、南は天守裏に通じている。

            櫓台下には番所あとがある。



  御曲輪跡、九の平櫓跡。



  二の丸跡から城下を眺める、もう雲海は消えている(10:00)。下山始める。



  黒門跡と四の平櫓跡(右)



  三の丸跡より二の丸他の石垣。 霧が晴れたので再度石垣を撮影する。











  大手門跡の石垣群 北側の岩盤上に築かれた高石垣。枡形の大手門周辺は強力な

           迎撃網が敷かれいる。



  大手門跡を退城する。



  登城心得「本日の登城大義であった」城主 急坂道を鞴峠まで下る。



  途中の中太鼓丸櫓台より城下を眺める。鞴峠より予約してあった乗合タクシー(430円)で

        備中高梁駅に行き次の鬼の城に向かう。








備中 松山城-1

2014-11-10 16:35:34 | 
 2014.10.30 備中松山城は現存する天守12城の一つで山城(標高430m)としては最も

       高い所にある。天空の城塞に登城するのが今回の旅行で一番楽しみにしていました。

       雲海を見たくJR伯備線、岡山発6:37発に乗る備中高梁(たかはし)には7:29到着予定。



  伯備線は高梁川に沿って上流に登って行く日羽駅辺りの山には雲海が掛かっている

       期待に胸が膨らむ(車内より撮影)



  備中高梁駅に到着 お城のある「臥牛山」はもっと左手奥とのことですが山々には雲が

           かかっている、非常に寒く上着を着る。ここからタクシーで鞴峠

           まで行く(1270円)。



  鞴(ふいご)峠に着く。道が狭く地元のタクシーしか通行できない。雲海の中歩き始める(8:10出発)

   (以下4枚の写真は帰りに撮影したものです)



  案内図



備中松山城と城下





  史跡 備中松山城跡



  本丸へ向かって歩き始める。登城心得がある 「あわてずゆっくり歩むべし」城主。



  中太鼓丸櫓跡 麓の御根小屋(城主が日常住んでいた御殿に当たる建物で政庁も兼ねていた)と

         天守との連絡手段として使われた太鼓丸櫓。



  雲海の中、更に坂道を上る。



  大手門に到着(ゆっくり上ったので19分かかった)登城心得「よくぞまいられた」城主。

         雲海の中に聳える城壁は幻想的です。







  大手門跡 











  大手門跡石垣群 一際目を引くのが大手門の右手に聳える石垣群だ。

          天然の岩盤の上に石垣を築き、更に土塀を建てる山城の魅力が素晴らしい。



  大手門跡 足軽箱番所跡。



  三の平櫓東土塀 国指定重要文化財 四角い矢狭間と丸い筒狭間を備えている。

          厩曲輪の土塀の一部と共に永年の風雪に耐え残った既存の土塀。



 



  大手門跡 



  三の丸跡石垣 この高さになると雲海の上に出る晴天です。



  大手門跡を上部から写す。



  大手門跡石垣上部。



  三の丸跡



  黒門跡 厩曲(右)は荷馬を繋いでいた。御膳棚(左)かっては食事を作る場所。



  厩曲より雲海を眺める。



  二の丸へ





  二の丸櫓門跡



  同上より雲海を眺める。



  二の丸登城(8:55到着、写真等を撮っていたので45分かかる)。



  雲海が綺麗だ早く出発して来て大成功、旗は池田家の丸に揚羽蝶。下に見えるのは三の丸。





  備中松山城 国指定史跡 日本百名城 木造現存天守。次は本丸、天守閣へ。













        



  


岡山 後楽園

2014-11-09 21:25:56 | 旅行
 2014.10.29 岡山城を見学後、対岸にある後楽園に月見橋を渡り南門より入場しました。





  後楽園 国指定特別名勝 兼六園(金沢)、偕楽園(水戸)と並ぶ日本三名園。

      岡山藩主池田綱政公が1687年に着工、1700年には一応の完成を見た、回遊式庭園です。

      その後も、藩主の好みで手が加えられましたが、江戸時代の姿を

      大きく変えることなく現在に伝えられました。



  案内図



  廉池軒 池のくの字に書け渡された石橋が面白い。



  廉池軒 池に映る景色が美しい。







  唯心山より眺望  沢の池他。



  沢の池と中の島 奥に天守閣が見える。





  慈眼堂 池田綱政が藩内の平安と池田家の安泰を願って建立した観音堂。





  観音堂から見た岡山城天守閣。



  沢の池と唯心山。



  池畔に立つとコイが集まってくる。



  馬場と観騎亭(家臣の武芸の上達ぶりを藩主がご覧になった)



  鶴舎(タンチョウ) 江戸時代から鶴が飼育されていた。お正月にはタンチョウが

            園内を散策するとのこと。





  鶴鳴館前広場より広い芝生地と唯心山の景観を展望。



  延養亭 藩主が後楽園を訪れた時の居間として使用。沢の池、唯心山、借景の操山と園内外の

      景観が一望できる。後楽園の中心的建物。

       帰りは正門から出て、旭川に架かる鶴見橋を渡りホテルに向かう。