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おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

佐藤発言をめぐって

2007-08-16 09:16:59 | つぶやき
「駆けつけ警護」認めるべきで一致

 集団的自衛権に関する政府の有識者会合はPKO=国連平和維持活動を行う
自衛隊に対して、憲法上できないとしてきた「駆けつけ警護」を認めるべきだ、
という意見で一致しました。

 PKO活動の際の武器使用は、正当防衛や緊急避難などの場合に限られていま
すが、10日の会議では国連の集団安全保障の問題としてとらえるべきだとする
意見で一致しました。

 その上で、正当防衛を超えるとして憲法違反とされるいわゆる「駆けつけ警護
」は認めるべきだとする意見が相次ぎました。これは、味方である他国の軍隊が
攻撃された場合、駆けつけて応戦するものです。

 こうした事例について、イラクに派遣された陸上自衛隊の指揮官だった佐藤正
久氏は、当時現場では、事実上の「駆けつけ警護」を行う考えだったことをJN
Nの取材に対して明かしました。

 「自衛隊とオランダ軍が近くの地域で活動していたら、何らかの対応をやらな
かったら、自衛隊に対する批判というものは、ものすごく出ると思います」(元
イラク先遣隊長 佐藤正久・参院議員)

 佐藤氏は、もしオランダ軍が攻撃を受ければ、「情報収集の名目で現場に駆け
つけ、あえて巻き込まれる」という状況を作り出すことで、憲法に違反しない形
で警護するつもりだったといいます。

 「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。目の前
で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだという時は(警
護に)行ったと思うんですけどね。その代わり、日本の法律で裁かれるのであれ
ば喜んで裁かれてやろうと」(元イラク先遣隊長 佐藤正久・参院議員)

 懇談会は11月までに集団的自衛権の行使を容認する提言をとりまとめると見
られます。しかし、公明党が反対している上、参院選の惨敗で安倍総理の求心力
が低下しており、報告書は棚上げせざるを得ないという見方が強まっています。
(TBSニュース 8月10日 22:50)より。

 今、防衛省の事務次官の更迭をめぐって、官邸を巻き込んで、小池大臣と現事務次官が醜い(?)言い争いをしている。
 憲法9条によって厳しく「軍事」的行動を禁じているはずの自衛隊。にもかかわらず、イラク戦争での先遣隊長であり、今回の参院選でけっこう得票した佐藤氏の発言を見ると、現場指揮官の意識は、「あえて巻き込まれて」正当防衛のためには兵器の使用はやむなしの状況をつくり出していく、ということにあった、と。
 シビリアン・コントロールというのが、戦後の自衛隊統制の一番のカギ。戦前の統帥権とは全く異なっている。しかし、「現実に戦争状態(戦場)を意図的に狙っていた。」これこそが、現地指揮官の考えだった。
 もし現実にそうなっていたら、果たしてコイズミ政府は、そうした暴走を事前に止めただろうか、現地の佐藤隊長を日本に呼び寄せただろうか。むしろ、現地の「軍事」行動を追認したのではなかったか。これでは、戦前の関東軍への及び腰と似通ってしまってはいないか。15年にわたる日中戦争の引き金を意図的に仕組んだのは関東軍であったことは本当らしい。
 自衛隊の暴走を厳しく監視し、事前にチェックしくい止める。そこに、文官の役割がある。文官の最高責任者である現事務次官が、もし、佐藤指揮官の考えを容認していたとすれば、ただちに解任すべきである。
 そうではなくて、動きを牽制していたなら、その人物をあえて更迭しようとする小池大臣に何らかの、隠された意図があるにちがいない。
 ただ、大臣と事務次官の(感情的な)争い、とだけとらえるのではなく、佐藤発言との関連性を厳しくとらえ、分析してみる必要があるのではないか。
これこそ、マスコミの責任であり、国民の知る権利である。
 そこで最も気になるのは、小池大臣が機密漏洩防止のために警察庁出身者を次期事務次官にしようとしていること。何らかの関連がありそうな・・・。どうもきな臭い感じがプンプンするのだが。
コメント
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