そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

竹本住大夫さん引退!

2014-03-01 12:16:27 | Weblog

3月1日(土)

昨日、文楽の重要無形文化財保持者竹本住大夫さんが引退の会見を

行った。

私が文楽に嵌りだしたのはたかだか2年半前ぐらいからだ。

丁度そのころ住大夫さんは病を得て休演された。

そして復活されてからの公演を一度だけ聴いたが、やはり少し痛々しかった。

ご本人はさぞや葛藤があるだろうなと思わされた。

無論、至芸の持ち主だから語りには何とも言えない微妙なもの、色気と言うの

かもしれないものがある。

それだけに、尚更ご本人には耐えられないだろう。滑舌の問題は・・・

私は潔い引き際だなあと感心した。本当にご苦労さまでした!

ところで、二月の文楽を観たのに書き忘れた。

私が観た第二部には住大夫さんは出演せず、第一部に出演されていた。

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2月12日(水)

文楽二月公演  第二部

演目   染模様妹背門松

      油店の段  生玉の段  質店の段  蔵前の段

かの有名なお染久松の物語。

やはり文楽は面白い。無茶苦茶なお話しだ!

油店のお嬢さんのお染は親の決めた結婚相手がいるのだが、丁稚の久松

と相思相愛の仲。

しかも、事もあろうに番頭の善六に横恋慕される。

この善六がひどいのだ、恩ある主の家のなかでやたらとお嬢さんを口説き、

下女に怒られる始末。

他にもいろいろ悪さの限りを尽くし、結局久松に殺される。

その善六の人形遣いが桐竹勘十郎。

素晴らしい気持ちの入った善六だった!

細かい動きに研ぎ澄まされた感覚が如実でしかも軽妙な動き。

凄いのだ!観た甲斐があった。