そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

ピカソ

2008-11-19 23:45:03 | Weblog
「巨匠ピカソ 魂のポートレート」展

 11月19日(水)ピカソ展へ。
3日(月)の祝日明け4日にミッドタウンに行ったところ、ピカソ展は休館だった。そういえば、祝日は月曜日でも開けるんだった!

この頃うっかりミスが増えて困ったものだ。友達と二人してウッカリ!
逞しき二人は、殆ど同時に「映画でも見よう」。
六本木ヒルズに移動し、映画を一本見てきたのだった。

今回は二度目の挑戦(?)、やっと見ることが叶った。
有り難いことにフェルメールと違って、実に空いている。
悠々と見て回れた。

今展は、初期~青の時代を経て、キュビズム、新古典主義時代からシュルレアリスムへ、そして戦中・戦後を通して晩年へと約60点の作品を展示。

入ってすぐに驚かされたのは、自画像だ。
若干20歳のピカソの自画像なのに、顎鬚はやした40歳にも見えるという作品。
解説によれば、自分を大きく見せる為、ことさら老成させた描き方をしたようだ。

ピカソの絵は、私自身が同時代に生きてもいるので、よくも悪くも親しみがあるし
知ってる絵も多い。
ピカソというと、キュビズムの絵が頭をよぎるが、92歳で亡くなるまでの間には当然のこと、いろんな絵を描いているのだ。

今展で一番いいなと思った絵は、「海辺を走る二人の女」「座る少女」。
やはり、私は分かりやすい絵のほうが好きだ、特にピカソは・・・
海辺を・・・の絵、胸もあらわに逞しい足で駆けてる女達。
女性の問題で次々悩み多かったピカソの、つかの間の心穏やかなときに描かれた絵ではと思うほど、生命の輝きに満ちた絵!

 ピカソの特にファンではないけれど、行って良かった展覧会だった!


フェルメール展

2008-11-19 16:42:42 | Weblog
11月11日

友人と上野公園口で待ち合わせフェルメール展へ。

ニュースで見ると、いつ行っても混んでるようなのでグズグズしていたが、やっと腰をあげてみてきたというか、拝んできたと言うか・・・

まず上野駅、この混みようはどうだ!
改札の内側で何年か前から各美術館のチケットを販売するようになったので、長蛇の列。幸いチケット持参なので並ばなくて済む。
改札を出ても人並みは続く。
「ここは姥捨て山の入り口か?」と言いたくなるような中高年の行列。勿論自分を含めてだが。
ただ一点違うのは、例外なく服装がいい。しかも背に背負ってるのはリュックで、断じて年寄りではない。

やっと美術舘に着くと、又長蛇の列。
幸い思ったより早く30分で入れた。
入れたはいいが、チビの私は悪戦苦闘。この頃の栄養のよい中高年に阻まれ、お目当てのフェルメールは遥か先き! 見えな~い

なので、私も作戦をかえ、並ばずちょっと空いたなとみたらあちらへ、こちらへ。
まるで牛若丸!しかもたまにお喋りしてるオバサマ達の間にもぐりこむ。
そうやって何とか全部見終えた!

そうそう、あの音声ガイドは便利だとは思うが、混んでる会場では絵の前を動かせなくする元凶だと思う。一考を要する。

今回のフェルメールの中には、鮮やかなフェルメールブルーはなかった。
ラピスラズリを使った絵はあっても、渋い紺色の仕上がり。
牛乳を注ぐ女のようなブルーは見られなかった。
高価な絵の具であるから、そうそうは使えなかったのか?

中で一番気に入った絵は、「小路」。構図が好きだ。いい絵!
「ワイングラスを持つ娘」の娘の眼の複雑な輝きにも魅せられた!
画集で見るのとは大違いだ。
やはり、どんなに混んでも実物には会う価値がある。