写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

加賀海岸 戯れる波と夕陽を

2017年11月23日 | 写真日記
    [夕陽は波立つ海へ]

能登半島志賀町高浜出身の生涯反骨の人、戦前は治安維持法による弾圧を受けるもプロレタリア歌人としての節を貫き、戦後は赤旗歌壇の選者を10年も続けるなど私の尊敬する歌人「坪野哲久(昭和63年没)」が詠った能登の海はこの写真のような風景だったのでしょうか。

  母のくににかへり来しなや炎々と冬涛壓して太陽没む 坪野哲久

志賀町の美しい千鳥ヶ浜に立つ歌碑に記された歌ですが同じ歌碑に記された解説によれば、「故郷の能登で病に伏す母を訪ねた時に見た能登の海の夕陽は魂を揺するほど美しくも厳しい浄土のようだった」という意の歌だとのことです。
昭和13年、自らも貧困と病に苦しんでいたころの作と思われます。

    [波濤との戯れ]

水平線の上に分厚い雲が広がり下がって来た夕陽も海に没する前に雲に遮られます。
雲に隠れる前に夕陽は大波の飛沫と戯れるように海面を斜光で照らして雲の中に。

    [夕明かりの沖から押し寄せる]

夕陽が水平線の上の雲に遮られ、オレンジ色の夕明かりも届かなくなっても次から次に押し寄せる波は一つとして同じ形のものはなく白い煙のような飛沫をあげながら岸辺に立つ私に向かって迫ってきていました。

今日は21日に撮影の加賀海岸の夕陽と波の写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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