写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

今日は大晦日 能登半島釜屋海岸夕景

2014年12月31日 | 写真日記
  [今日は大晦日]

2014年12月31日、今日は今年最後の日「大晦日(みそか)」です。
私が子どものころは「大つごもり」ともいわれていた日で樋口一葉の小説の題名にもなっています。
世は江戸から明治へと移り変わったものの幕末の暮らしが色濃く残り、貧しい庶民には、節季払い、盆暮れ勘定、借金払いの期限となるこの日はどうしようもなく辛い一日でした。そのさまを奉公に出ている貧しい少女を主人公に描いた小説です。
樋口一葉の小説「十三夜」「にごりえ」「おおつごもり」の三作品を原作としたオムニバス映画「にごりえ」が1958年に今井正監督、名だたる出演者によって制作されていてこちらのほうが原作よりも明治から昭和にかけての戦前の大晦日の雰囲気が伝わってくると思います。機会があればぜひ見てください。

  [能登半島 釜屋海岸夕景]

晴れた日なれば夕陽がとてもきれいな海岸ですが、訪れた日はあいにく北陸特有の鉛色の冬の雲に覆われ、刻一刻と夕闇が迫ってくる時間だったので人っ子一人、水鳥の一羽もいない、ときおり激しい波が打ち寄せる淋しい海岸でした。ある意味とても能登の海岸らしい姿を見せてくれました。



釜屋海岸は能登半島の中ほど「口能登」と呼ばれる地域への入り口にあたる羽咋市にあり、日本海の砂浜を車が走れることで知られる文字通り「千里浜海浜道路」と川一つで隔たれたつなる海岸です。
羽咋市は昔から交通の要所として知られ、気多大社などの観光や信仰のスポットとして知られる寺社もたくさんあります。
時折り打ち寄せる大波が浜辺を遡り返す波が河口のような跡をつけています。



今年最後ののブログは写真2枚をアップして更新しました。来年もよろしくお願いします。







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