今朝の5時前、「しんぶん赤旗」配達のため外へ出ると日の出を迎えようとする雲の広がる東の空が真っ赤に焼けていました。配達する新聞を販売所に取りに行く前にいつもの夜明け風景の撮影ポイントである犀川の河畔へ、何とか間に合って数枚撮影できましたがすぐに色は褪せてごく普通の曇りの日の夜明け風景になってしまいました。
本当に一瞬といってもいいほどの短い時間だったのですが、思いがけない光景と出会えてラッキーでした。これは「しんぶん赤旗」配達のご褒美だと思っています。
その赤旗に出ていたのがハンセン病違憲国賠訴訟の闘志としてしられる谺雄二氏死去の記事でした。
一般のマスコミでも大きく報道されていますが、9日に死去されたハンセン病全寮協会長の神美知宏氏とともに大切な人を亡くしました。
谺雄二氏は私個人としても直接の面識があるわけではありませんが、1960年代という青春の一時期現代詩に関心を持ち郷里の詩人壺井繁治が代表をしていた「詩人会議」を読んでいたころとても印象に残る作品を発表していた方の記憶がその特徴のある名前「谺」という読めない漢字とともに記憶に残っています。
その後時折り発表される作品に元気をもらっていましたが、縁あって30数年後に金沢で彼の講演会で彼の著作を売ることになりました。彼の骨太な作品から受けるイメージの通りに豪快で若者たちの質問にも丁寧でフレンドリーな態度で答える姿に感銘を受けたものでした。共産党員としてハンセン病患者だけでなく住民や国民の苦しみや悲しみにも寄り添い闘い続けた彼の生きざまは、私だけでなく多くの人たちに悲しみとともに「不屈に闘う」ということを胸に刻みつけてくれていることでしょう。
谺雄二さん有り難う、そしてさようなら。合掌!!。
彼が著書に不自由な手で一冊一冊丁寧にサインしている元気な姿を私が撮影した写真もあるのですが急なことなので探し出せません。見つけ出したときにみなさんに見てもらえるようにこのブログで公開したいと思っています。
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