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杉沢と上相賀の大カヤ2本

(杉沢の大カヤ)

昨日、相賀の集落を歩いていて、一度来たことがあるカヤの巨木2本を見て行こうと思った。一本は相賀谷川に左手の山から注ぎこむ杉沢の先にあった。道路端に高いカヤの特徴的な梢を見せていたから、遠くからでもそれと解った。「杉沢の大カヤ」と呼ばれている巨木である。樹高25メートル、幹周囲5メートル、樹齢は500年以上で、雌株である。


(上相賀の大カヤ)

もう一本はそれより上流、約1.8キロメートル離れたところにある。和田の千葉山への登り道の分岐から500メートルほど上流の農家の裏山にかぶさるように立っている。「上相賀の大カヤ」と呼ばれる巨木である。見学するには10メートルほど斜面を登る。樹高15メートル、幹周囲6.1メートル、樹齢は500年以上で、これも雌株である。「杉沢の大カヤ」よりも樹高は低いが主幹に厚みがある。2本とも昭和32年(1957)に県の天然記念物に指定されている。


(山津波の名残か、大岩)

案内板によると2本の大カヤには次のような伝説が残っている。今から約400年前の慶長の頃、この地が洪水と山津波にあって村の大方は流出・埋没したが、不思議なことに大カヤ3本だけが残った。その内2本が現存する杉沢と上相賀の大カヤだといい、村人から厚い信仰を寄せられた。この山津波の名残であろうか、山の斜面に大きな岩が2つも3つも見えた。千葉山から落ちて来たものであろうか、一つは道の脇まで来ていた。

「杉沢の大カヤ」のそばで、腰の曲がったおじいさんと目が合った。大きなカヤの木だと誉めてから、高山(標高568m)の登り口を聞いた。高山は家からも見える山で、登り道が気になっていた。昔、一度登ったような記憶があるが、山頂まで行けたのかどうか、そのあたりがあいまいである。今日は登る積りはないが、後日のための確認しておきたいと思った。一昨日だったか、島田の男性が一人で高山に登って帰らず捜索したところ次の日に無事見つかったというニュースがあった。島田で高山ならてっきりこの山と思ったが、あるいは他の高山だったのかもしれない。この高山はとても成年男子が遭難するような山には見えない。

おじいさんは、他所の人で説明して解るかどうかと言っていたが、高山神社の脇の道を登っていくのだと教えてくれた。少し上流に、白山神社があった。おじいさんが高山神社といったのはこの神社のことだろう。何とすぐそばの案内板に略図が書かれて、確かに高山に道が通じている。高山には奥の院があるが、そちらの方は高山神社と記されていた。次には高山の山頂を踏んで、神座の方へ尾根伝いに降りてくるか、伊久美側に降りて、コミュニティバスで帰ってくるか、などと計画が膨らんだ。
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