久し振りに良書を読んだ。入管戦記である。
現職東京入国管理局長・坂中英徳氏の著書である。坂中氏の名前は、昨年2月に行われた、在日コリアンの日本国籍取得権確立協議会の報告書で知った。1977年に提言された坂中論文は衝撃的だった。論文が発表されたときは坂中氏も言わんとすることを理解されず、大変な攻撃を受けたようだが、今日氏の論文が、在日の各団体から受け入れられ始めている。
「朝鮮系日本人」。昨年聞いたこの言葉は新鮮だった。
日本に生まれ、日本文化の中で育ち、どこから見ても日本人。しかし、法的には外国人。そして、本国に帰れば何故か外国人として扱われる。在日の法的位置付けは中途半端である。「自分自身が何者であるかをしかと確認できるのは、国籍と帰属意識を持つ国が一致することである。これが一致しないと、アイデンティティーは不確かになる」
アイデンティティーの問題として帰化を拒む気持ちもわかるが、このまま所謂参政権の問題を突破口に在日外国人の法的地位向上を求めるのにも限界がある。外国人参政権は認められるべきではなく、他に切り口を求めるべきである。これを在日の方々にも考えて頂きたい。
氏が指摘するように、このままでは在日は自然消滅する。その前に、民族を継承する道を探る必要があると言う観点から論文は出発している。氏の経歴の中で自身経験してきたことから彼ほど在日外国人のことを真剣に考えている役人はいないと思った。
所謂、在日問題というより、私も彼らの民族の伝統や文化を継承するためにこの問題を考えていきたい。
因みに、冒頭の著書の最終章は圧巻である。「大きな日本」「小さな日本」のどちらを選ぶか。いずれにせよ、外国人問題が関わってくる。構造的な人口問題をシュミレーションし、具体的な我国の未来が見えてくる。私としてはどちらを選ぶべきかまだ回答は出ていない。
※行政改革で言われる「小さな政府」「大きな政府」ではない。
現職東京入国管理局長・坂中英徳氏の著書である。坂中氏の名前は、昨年2月に行われた、在日コリアンの日本国籍取得権確立協議会の報告書で知った。1977年に提言された坂中論文は衝撃的だった。論文が発表されたときは坂中氏も言わんとすることを理解されず、大変な攻撃を受けたようだが、今日氏の論文が、在日の各団体から受け入れられ始めている。
「朝鮮系日本人」。昨年聞いたこの言葉は新鮮だった。
日本に生まれ、日本文化の中で育ち、どこから見ても日本人。しかし、法的には外国人。そして、本国に帰れば何故か外国人として扱われる。在日の法的位置付けは中途半端である。「自分自身が何者であるかをしかと確認できるのは、国籍と帰属意識を持つ国が一致することである。これが一致しないと、アイデンティティーは不確かになる」
アイデンティティーの問題として帰化を拒む気持ちもわかるが、このまま所謂参政権の問題を突破口に在日外国人の法的地位向上を求めるのにも限界がある。外国人参政権は認められるべきではなく、他に切り口を求めるべきである。これを在日の方々にも考えて頂きたい。
氏が指摘するように、このままでは在日は自然消滅する。その前に、民族を継承する道を探る必要があると言う観点から論文は出発している。氏の経歴の中で自身経験してきたことから彼ほど在日外国人のことを真剣に考えている役人はいないと思った。
所謂、在日問題というより、私も彼らの民族の伝統や文化を継承するためにこの問題を考えていきたい。
因みに、冒頭の著書の最終章は圧巻である。「大きな日本」「小さな日本」のどちらを選ぶか。いずれにせよ、外国人問題が関わってくる。構造的な人口問題をシュミレーションし、具体的な我国の未来が見えてくる。私としてはどちらを選ぶべきかまだ回答は出ていない。
※行政改革で言われる「小さな政府」「大きな政府」ではない。