皇室典範改正について

小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」（座長・吉川弘之元東大学長）。彼らは皇室典範を論ずることの出来る有識者たちなのだろうか。わかりやすい皇室をとは言うけれど、分かり易ければよいというものではない。そもそも「万世一系をわかりやすく」は無理なことではないか。

皇室の専門家は誰もいないではないか。

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岩男　壽美子　武蔵工業大学教授 「社会心理学(ジェンダーフリー)」
久保　正彰　東京大学名誉教授 「ギリシア・ラテン文学」
緒方　貞子　国際協力機構理事長
奥田　碩　日本経済団体連合会会長
佐々木　毅　前東京大学総長　「政治学」
笹山　晴生　東京大学名誉教授 「日本古代史」
佐藤　幸治　近畿大学法科大学院長　「憲法」
古川　貞二郎　前内閣官房副長官
座長代理・園部　逸夫　元最高裁判所判事　「行政法」
座長・吉川　弘之　産業技術総合研究所理事長　「精密工学」
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学者や文化人らでつくる「皇室典範問題研究会」（代表・小堀桂一郎東大名誉教授）の方が伝統文化にかなっている。「女系天皇の誕生とは、皇位を継がれる家系が天皇家とは別に移ること。これは共和制革命の第一歩だ」。渡部昇一氏の言葉を借りれば、男系女系とは種と畑の関係。種はどんな土壌にも同じ種を継承するが、畑は種次第で違う種を継承する。これを遺伝子的に考えれは、「Ｙ染色体」の重要性を考えるということになる。

側室が居ない現在、男系を続けることにはいろいろな障害があると思う。過去には女帝は生涯独身をとおし、身を挺して男系へ繋いだ。あらゆる障害を乗り越え「男系」を続けてきた伝統を軽んじてはならない。

私は旧皇族を皇族復帰させ男系を存続させるべきと考える。それは時代や国民に受け入れられないと指摘する人がいるが、天皇の配偶者は民間人。すると天皇の祖父が民間人であるというのは、はたしてどんなものだろう。それこそ一般国民の感情からすれば、受け入れ辛い。実に不自然である。

昨日、女性天皇の配偶者の名称検討という記事を読んだが、これは女系を認めるという結論ありきの象徴といえよう。まったく理解できない。

「女性天皇」と「女系天皇」。この違いは日本の国体に関わる重要ことである。国民としてわかりやすくなどと考える場合ではなく、しっかりと理解すべき問題であると考える。場合によっては、誰でも皇族になれたり、「外国系天皇」が即位するという危険性も孕んでいるのだ。