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認知症予防 柑橘の皮に有効成分 苦味成分は花粉症にも

2019年02月25日 | その他の生産者

 「柑橘の成分で記憶力維持」というニュースがありました。柑橘の皮に含まれる香り成分「オーラプテン」に、認知症予防(言葉を記憶し、思い出す力を維持する効果)が確認され、松山大学、愛媛大学、愛媛県がジュースを開発し、機能性表示食品と認可されました。自然から守る皮には健康成分が多いことが実証された一例です。
 ほかに、八朔など柑橘の皮や薄皮などに含まれている苦味成分「ナリンギン」は、抗アレルギーとして花粉症を緩和、血中の脂肪酸分解、免疫力アップなどに効果があるとあります。もう一つ、カロテノイド「β-クリプトキサンチン」は、肝機能障害、動脈硬化、インスリン抵抗性、骨粗しょう症、メタボ、酸化ストレス等へのリスクが低くなることや、柑橘の皮や薄皮、筋にはポリフェノール「ヘスペリジン」が多く含まれ、毛細血管の強化や血流改善効果があり、冷え性、肌荒れ、むくみ、自律神経のバランス、リウマチなどの改善に役立つとありました。こうなると皮を捨てるのはもったいないのです(ちなみにはっさく300gのうち80g近くが皮)。食べ方はマーマレイドが一般的ですが、あく抜きで有効成分が減少してしまい、砂糖をとり過ぎるのも気が引けます。そこで、簡単な食べ方を考えてみました。


①酢玉ねぎを参考に、皮の千切りの酢漬け(果実酢+蜂蜜)を作り、酢の物などに加えたり、お料理の添え物に。

②皮の千切りを水と少しの甘味料を加えて煮詰め(苦味増幅を抑えるために5分以内)、粗熱をとって容器に入れたらはちみつを和えて冷蔵保存。これはヨーグルトなどに混ぜたり、肉料理のソースに加えたり。

③一番簡単なのは、皮をみじん切りに塩をまぶしておくだけ(+レモン果汁も)。肉料理や魚料理、サラダやパスタにかけたり、餃子やハンバーグの餡に加えたり、炒飯や納豆に混ぜて食べると苦味みも気にならずにたくさん食べられます。皮を乾燥させてミルで粉末にしてお茶にしてもいいですね。
これからは柑橘の季節。皮を食べてさらに元気に!

 

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