今年は猛暑の中で心配したお米も豊作となりました。昨年も、前半の生育がよく籾数が多く今年は豊作か、と期待したものでした。しかし干ばつ・水不足に加えて、後半には曇天が続き未熟米が多かったのです。
全有連稲作連合会では、昨年の減収を受け、山形県の水稲研究者を招き、基本から学びなおし、悪天候でもしっかり稔らせるべく、苗をしっかり育て、光合成能力の高い稲にすることを目標にしてきました。植付本数や株間、水管理などの検討に加えて、肥料成分のなかでも、マグネシウム、カルシウム、ケイ酸などの中量要素、アミノ酸、微量要素のミネラルを中心に補強した肥料設計で「異常気象に負けない、うまい米作り」がスタートしました。
春先からあたたかく、田植え後の稲は風にゆられながらすくすくと育ちました。ところが8月の出穂期には連日の猛暑日。田圃が茹で上がるのでは、高温によって不稔になるのではと毎日心配するなか、稲はぐっと耐える日が続きました。
9月になると東北は残暑なく、朝晩はぐっと涼しくなり、秋晴れが続きました。このおかげもあり、気持ちよさそうに登熟が続き、稲穂はみるみるうちに垂れさがり、実入りのよい米ができました。
今はトラックを走らせ、新米を集荷している最中。昨年お世話になった残りの米が終了次第、新米の精米がはじまり、来週より順次新米をお届けできる予定です。猛暑の影響をわずかに受けましたが、ここ数年のなかでも最高の出来栄えです。どうぞお楽しみにお待ちください。
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