冬に雪下白菜や葉物を出荷する岩月さん。ここ天童市生まれで現在57歳。東京で教員を務めていましたが24年前に実家の縫製工場を継ぐためにUターン。しかし12年前にリーマンショックの煽りを受けて事業は縮小。
会社を妻にまかせ、自分が東京暮らしで感じていた「山形の野菜は味が濃く、とても美味しく、これであれば都会の人たちに喜ばれるはず」と一念発起。農業大学の研修を経て農業へ転身。さまざまな品目にチャレンジ。現在は全有連の要請にも応えつつ今のスタイルに落ち着きあります。
雪に閉ざされた山形の農業でありながら、冬でも収入を得ることが大きな課題。雪下白菜もその一つですが、ハウス栽培も重要。たとえば今お届けしている「五月菜」は、12月上旬まで露地で育てておき、根付きで収穫し、ハウスに移植するのです。根が活着し脇芽から伸びた葉を収穫するのです。
収穫は定植から白菜が終わる一カ月後。収穫をはじめ、3週間ほどですべて採り終えると、先頭では次の脇芽が立派に伸び、同じ株から再度収穫できます。これを繰り返し、3月まで3~4回の収穫が可能に。
小松菜など種まきからはじめる作物では2倍以上の生育時間がかかります。その分「移植作業は本当に過酷な労働なんですよ」と漏らします。
今年はあらたに旨味をアップさせる有機肥料を採用予定で、初夏に収穫がはじまるトマトやピーマンなどの果菜類の味を高めよう議論を重ねています。「いや、ほんとに喜んでもらいたいんですよ」と岩月さん。どうぞご期待下さい。
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