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ほっと一息に「ぜんざい」をどうぞ。 被災地訪問

2012年04月02日 | イベント・活動

 震災から1年、2度目の春が廻って来ました。2月に「いも煮」をお届けした若林区日辺仮設住宅には被災した生産者、高橋さんと相澤さんを始め、今も156世帯の方が197軒の仮設住宅で暮らしています。

 春の日差しに包まれた3月30日、安心工房手作りのぜんざいとお餅を積んでスタッフが仮設住宅を訪ねしました。今回で3度目管理人の高橋さんと仮設住宅会長の阿部さんが初対面の私たちを笑顔で迎えてくれました。
 阿部さんは沿岸部二木の家屋が津波で全壊当時の混乱した状況からこの1年を振り返り先行き不透明な復興について不安を語ってくれました。

 5地区の方が暮らす仮設住宅、買い上げ予定の田畑と住宅が、住宅のみに変更になったこと、堤防となった東部道路を境に甚大な被害を受けた東側沿岸部と被害の少ない西側で地区が分断され集団移転にも影響していること、2年という期限付きの仮設暮らしから離れる目途が立たないことなど。私たちはそんな話をただ聞くことしかできませんでした。

 其の後、被災して入居している生産者高橋さん宅を訪ねました。6月には自宅に引っ越すことが決まっている高橋さんも「自分たちだけが出ていくこと」を簡単に喜べない気持ちがあるといいます。初めの頃は頻繁にあった炊き出しも今はなく、ボランティア活動も静かになって来たことも気がかりなご様子。それでも、試験的に農業に取り組み始めていると話をしてくれました。相沢さんも「今年はネギを届けたい」と玄関先で笑みを浮かべまた畑へと向かいました。帰り道、閖上地区に足をのばし被災地の現状を目の当たりにし、息の長い支援を続けなければと改めて心に決めて帰路につきました。


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