3月11日、午後2時46分。大震災から5周年。全国で祈りに包まれた時間、山形市でも追悼行事が開催されました。北風が吹き、雪がハラハラと舞い始め、あの時と同じ凍える寒さとなりました。
県内にはまだ3,500名ほどの方が避難生活をしています。原発事故直後福島から避難し、今は天童に根を下ろすことに決めて前向きに歩みを進められているTさん。「大勢の友人、親族を亡くしたのに、葬式にも出られませんでした。せめてもの供養にと毎年この場で鐘をつき、偲んでいます。」この5年を振り返り、厳しくつらい道のりを話されました。
また、南相馬市から山形スポーツセンターに身を寄せ3か月間避難生活を過ごしたKさん。今は地元に戻り生活をしていますが、「お世話になった山形で、亡くなった方の追悼をしたい」と息子さんと参加、二人で一緒に「千年和鐘」を打ち、手を合わせて祈ります。
震災後、初めて全有連で炊き出しに参加した「天童市スポーツセンター」。原発事故から着の身着のまま逃れ、食事も満足に届かない中での避難生活を過ごされていた様子が昨日の事のように思い出されます。津波被害で「日辺仮設住宅」で暮らす皆さんも今月には自治会解散予定で、この先の生活の目途もたっていません。「被災者に寄り添った復興であってほしい」と願い、キャンドル作りに参加、メッセージを書き記してきました。
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