今日という一日

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「日本人」

2013-05-26 11:04:07 | 

(日本人)

自分のことは自分では分からないと言いますが、日本人は日本人の事を分かっていないのではないでしょうか?

この本は「日本人って誰、何者」っていうことを様々な文献から読み解いていく本で、目からウロコの部分がたくさんありました。

私がすごく腑に落ちたのは、日本人は世界一個人主義であるという分析。

なぜかというと、最近会社のダイバーシティ教育で使われた、各国のアジア人の傾向を分析した
データを見た時に疑問に思ったことをこの本が解説してくれたから。

そのデータには、いくつかの指標があり、その中で、協調を重んじるのかそれとも個人(競争)を重んじるのかという
データがあり、アジア各国の傾向は協調に振れているのに、日本だけ個人(競争)に大きく振れていて、
「えぇ~、そんな訳ないじゃん、このデータおかしい」と一緒に参加した参加者と同調したのでした。

だって日本人と言えば、協調、村社会、みんな一緒、目立つことをやると出る杭は打たれる。

ところがこのデータは、個人の成功欲が誰よりも強そうだと感じていた中国や韓国ですら、協調の傾向が強いと示して
いたのにも関わらず、日本人だけが突出して個人主義だと示していました。

「なぜだ~」とずっと感じていた疑問をこの本は見事に解き明かしてくれました。

言われてみれば、単身赴任やワンルームマンションに一人で住むというライフスタイルが違和感なく行われる国というのも
日本だけらしいです。これも個人主義であるが故の社会現象。

個人主義が悪いということではなく、これは歴史的な背景から脈々と受け継がれてきた国民性で、いいとか
悪いとかということではないのですが、各国の動きと合わせて、日本人はこの先どこに行くんだろうという著者の
推理が、明るい推理だったところに希望が持てました。

日本人が未来の世界のモデルとなるのかもしれません。