今日という一日

書くことが大好き!日々の気づきを楽しく書いていきます。

NZ旅行記 クィーンズランド3日目アミスフィールド

2008-09-13 18:35:34 | ニュージーランド

最後に行った「アミスフィールド」は大型観光バスも止まっているようなワイナリーで、セントラル・オタゴの代表格っぽい感じだった。少し小高いところにあって眺めも最高!ピノも美味しい!商売っ気も一番あってワインがどんどん売れている。同じバスのNZ人も小野さんもワインを買い始めたのを見て、私も白赤取り混ぜて6本買った。1本NZ$30だから高級ワインだ。

結局4軒回ったが、軍配はここに上がった。というか人間の心理として最後に買う人が多いんじゃないかな。これきっと戦略があるんだろうな。とりあえず念願のワインも買えたし、日本へ帰ってからの楽しみも増えた!

     

さてこの頃には私たちは例のNZ人と写真を撮り合ったり、一緒に写真に納まったりするようになっていた。私たちが「マオリ」と呼んでいた、「おっさん」じゃない方のNZ人はセミプロのカメラマンらしく、バスの中からでもワイナリーでもずっと写真を撮り続けていた。

バスで来た道を戻り、見覚えのある景色が現れ始めた時に、「マオリ」が私たちに言った。「僕達はこれから ○×△ っていうパブで飲むんだけど君達も一緒に来て飲まない?僕達は仲間といつもそのパブで飲むんだけど、サイコーにいけてるパブで、めっちゃいい感じだから君達もまじ気に入ると思うよ。超ごきげんなパブだから、まじ行かないと後悔するよ。Come on!」現代日本語に翻訳するときっとこんな感じ。だってCOOL って単語を10回ぐらい使っていたから。

「Sounds great! But let me think about ……」って言いかけてる私の隣で小野さんが、「OK!  We are going !!」、って言っているのを聞いた。「えっ、えっ、えっ、行くのぉ?」 軽くビックリしている私の隣で小野さんがどんどん話を進めている。いつも正義感にあふれ、不届き者をバッサバッサと切り捨ててきた小野さんだから(もちろん仕事上のことですよ)、こんな誘いには絶対のらないだろうなと思っていたので意外だった。バスは意外な展開を乗せてホテルに到着。

ところで、あれー、ナンパされたの、私たち?

ナンパ編につづく

 


NZ旅行記 クィーンズタウン3日目アロータウン

2008-09-10 21:31:43 | ニュージーランド

4軒目のワイナリーに行く前に、アロータウンに立ち寄った。ここはその昔1860年代にゴールドラッシュで栄えた街で、開拓時代の面影が残っている街だ。博物館やおしゃれなカフェやレストランで観光客に人気の街になっているらしいが、今回は通過しただけ。へたくそな写真だけど、雰囲気だけ見て楽しんでください。

     

     

    

    

街をゆっくり見る時間がなくて後ろ髪を引かれる思いだったが、仕方がない。今度来た時にゆっくり見ようっと!完全にもう一回来るつもりになっている私。

さて残すは最後のワイナリーだ。まだワイン買っていない。いいワインにめぐり合えるかな?

もう少しつづく


NZ旅行記 クィーンズタウン3日目ワイナリー

2008-09-09 22:04:47 | ニュージーランド

2軒目のワイナリーは、1軒目のクラッシックな手作り感のあるワイナリーとは正反対で、遠くから見るとソーラー電池の巨大温室、入り口は現代アート美術館のような外観だった。

     

ワイン樽の保存方法も現代的で、ガラスケースのような室内に巨大な樽が平置きされ、整然と並べられていた。21世紀のワイナリーって感じだが、何から何まで掟破りな感じがして、人工的な空間と私の中にあるワイナリーのイメージが一致しなくて居心地があまり良くない。ただこういうのも「あり」なんだなというのは勉強になった。酒屋でワインを買っているだけじゃ絶対分からないこと。

      

ワインテイスティングもお洒落なワインバーで飲んでいるような雰囲気。やっぱりここでも白3種類と赤のピノが出てきた。白は何だかよく分らなくなってきたが、赤はさっきのよりもこっちの赤の方が深いんだけど飲みやすい。人工ワイナリーも悪くないのかも。 

      

さて三軒目、ここは全くやる気なしのワイナリーだった。お店の人が私たちのテーブルに座りこんで、「全く暇でさぁ、今日は客も来ないしもう締めちゃおうかと思うんだよね」とか平気で言っている。何か勘違いしているんじゃございませんか?どうして客があんたの愚痴につきあわなきゃいけないんだよ!そんなんだから客が来ないんだよ!!! やる気出せーーー!

ちょっとイライラってしていたら、日本人の若い女の子が二人レンタカーでふらっとやってきた。カウンターで静かにワインをテイスティングして、お買い上げして帰って行った。キャー、カッコいい、やるなぁ、日本人女子!

     

テイスティングとは言え、4杯×3を既に飲んでいるのだが、何か調子いい。元々アルコールは強くないけどまだいけそうだ。

さぁ、次はどこかな?

まだつづく 

      

 


NZ旅行記 クイーンズタウン3日目ギブストン・ヴァレー

2008-09-07 11:14:41 | ニュージーランド

「あいのり」バスに揺られること30分余り。真っ直ぐな一本道を雄大な景色を見ながらひたすら真っ直ぐ走ったら、ごく自然に最初のワイナリー「ギブストン・ヴァレー」に到着した。あまりにもあっけなく到着したので少々拍子抜け。

     

     

セントラル・オタゴと言われる地域は世界最南端にあるワイン生産地として知られていて、特にピノノワールは極上ワインとして世界からも注目されているらしい。ギブストン・ヴァレーは国内最大と言われるワインカーブがあって、カーブの中に入ることができた。

     

ガイドの女性の説明を聞きながら、まずは白3種類をテイスティング。リースリングから始まって、シャルドネ、ソーヴィニヨンブランを試した。こうやって順番に試してみると同じ白でも全然違うことが分かる。最初はソーヴィニヨンブランの青臭い味にちょっと抵抗を感じたが、その後これが私の一番のお気に入りになった。

そして、「さぁ、これがお待ちかねのピノノワールよ」と真打登場したピノをありがたく頂いた。ガイドの女性の鋭い眼光と自信に押されて「美味しくない」とはとても言えない雰囲気。実際美味しかったのだが有無を言わさぬ迫力にちょっと怖気づいた。真剣勝負だ。私以外の3人はワインには一言あるみたいで、私には理解できない質問をしている。なんか通っぽい。一人蚊帳の外で、「みんな何話してんのぉ」と既に4杯飲んで酔っ払い始めた私は、ケーブという異空間の雰囲気も相まって、意味もなく楽しくなってきた。

ケーブを出て隣接のレストランに向かった。光が燦燦と降り注ぐ明るいテーブルが4人分用意されていた。あれっ、一緒にランチするの?えー、メンドクサーイ。 急にトーンダウンした私だったが、仕方がないのでテーブルについて、仲良くおしゃべりしようと腹を決めた。

さっきバスの中でオークランドから来たって言っていたように聞こえたけど、オークランドなのかな、オーストラリアなのかなと思って、開口一番、「オーストラリアから来たんですか?」と無邪気に聞いてみた。するとムッとした顔つきで、「僕達はニュージーランド人だ。君は今取り返しのつかない大きな間違いをしたんだぞ。いいか、オーストラリアとニュージーランドは全く違うんだ。決して間違えてはいけない。これは日本人を韓国人と間違えるのと同じだ」、と怖い顔で言われた。そんなに怖い顔しなくてもちょっと間違えただけじゃんと思って小野さんに救いを求めたら、小野さんも「全く馬鹿なこと聞いて」、という感じであきれた顔で失笑していた。そういえば小野さんが旅行中何度か「ニュージーランド人はオーストラリア人が大っ嫌いなのよ」、と言っていたのを思い出した。こういうことなのか。すみません、無知なもので。。。大失敗!

私達がこっそり「おっさん」と呼んでいたかなり髪が寂しくなっている方のex-girl friendが日本人で、偶然にも私と同じ名前であることをコクられた。懐かしいような寂しいような目でおっさんは私を見つめて話しているが、こっちにとっては全然嬉しくない偶然。それよりも日本人がここでも活躍していたかと、またまたNZとの距離の近さを感じた。

1時間前にたまたま同じバスに乗っただけの人達と一緒にランチをするというのは、状況として無理があるよなぁと感じながら、ちょっとぎこちないランチではあったが、当たり障りのない話をして楽しんだ。一つ面白かったのは、ニュージーランド人の中にべジマイト派とマーマイト派がいるのを知ったこと。途中からバスガイドの女性がランチに参加してきて、「あなたはどっち派?」なんて聞いて盛り上がっていた。日本人だったら「赤味噌派?それとも白味噌?」、なんて感覚なのだろうか?べジマイトとマーマイト、どっちも食べたけど、う゛ぇーーーー。でもどっちか選べと言われたら私はマーマイトです。皆さんはどっち派ですか?(どうでもいいけどね)

レストランの横にチーズやみやげ物を売っている売店があって、お約束どおり覗いてみた。レジのNZ人女性は先月まで高知県に住んでいてジオスで英語を教えていたらしい。日本語もとっても流暢。いい加減、私もこの状況にもうあんまりビックリしなくなってきた。

そして「あいのり」バスは次のワイナリーを目指して出発したのであった。Let's GO!

まだつづく

 


NZ旅行記 クィーンズタウン3日目ワインツアーに出発

2008-08-31 17:10:34 | ニュージーランド

当初はクィーンズタウンで2日間スキーをする予定だったが、スキー終了後にどちらからともなく、「スキーは1日でいいかも」という意見が出されて、それ以上議論しなくてもお互いに同じこと考えているのが分かった。こういう時は日本人のあうんの呼吸って便利だ。やっぱり小野さんも疲れたのよね。私もヘロヘロ。

早速翌日は何をしようかということになり、ホテルのトラベルデスクでアクティビティを調べた。デスクの壁一面におびただしい数のアクティビティのパンフレットが並んでいる。その数ざっと見ただけでも200種類ぐらいありそう。バンジージャンプからスカイダイビング、パラセイリング、バルーンツアー、ロッククライミング、ホースライディング、ラフティング、フィシィング、スキー、ゴルフ、各種サイトシーイングツアー、カジノ、温泉、エステと山盛りだくさん。お金と時間さえあれば1ヶ月ぐらいは十分楽しめそう。こんなにお手軽にWinter Sports とSummer Sports を同時に楽しめるところって世界中のリゾートでも少ないのでは?ホテルのデスクに頼めば、全てのアクティビティの予約をしてくれて、バスがホテル前まで迎えに来てくれる便利さ。ニュージーランドの実力を垣間見た気がした。

山盛りあるアクティビティの中から選んだのはやっぱりワイナリーツアー。だって小野さんはワインの勉強をしているわけだし、ワイナリーはマストアイテムでしょう。バスの出発はお昼過ぎで、ワイナリーを4箇所回って昼食付き。朝もゆっくり寝坊して、朝ごはんもゆっくり食べて、昼からはワイン三昧。なんて贅沢。

という訳で、午前中はタウンで飽きずにまたショッピングをし、ワイナリーでワインが買いたくなった時に備えて、十分なキャッシュをATMで下ろし、バスに乗り込んでワイナリーツアーいざ出発!

別のホテルからNZ人男性2名が乗り込んできた。2×2になったぞ。ちょっとイケてないけど、楽しい人たちだったらいいなと思いながら、「あいのり」バスはワイナリーに向けて出発したのでした。

つづく

 


NZ旅行記 クィーンズタウン2日目スキー

2008-08-23 21:41:37 | ニュージーランド

小野さんは10年振りのスキー、私も10年間のブランクを経て2年前にスキー再デビューしたが、今シーズンは2日間しか滑ってないので、2人の超慎重スキーヤーが出来上がった。取り合えず一番近いファミリーゲレンデで足慣らし。

      

7月はスキーシーズンがまだ始まったばかりで、雪質はパウダースノーだが、積雪量がまだ十分とは言えないので、固く地面に張り付いている感じの雪質だった。ベタベタした重い雪ではなかったが、私にとってはちょっと扱いにくい。1ヵ月後ぐらいがシーズン最盛期になるらしい。

外国のスキー場で滑るイコール、誰も滑っていない新雪の上にシュプールを描くっていうのが私のイメージだったんだけど、かなりの人口密度で日本のスキー場と変わらない。おまけに外国のスキー場で滑っても急にうまく滑れるようになるわけはなくて(当然なんだけど)、なんちゃってパラレルはどこで滑っても同じだ。何か日本と違うものを期待していたんだけど、スキーはどこでやってもスキーだということがやってみて良く分かった。これ案外盲点じゃないですか?

          

足慣らしを終えて、高速リフトに乗って頂上まで行くと別世界が広がっていた。ようやくニュージーランドのスキー場に来たっていう実感が沸いてきた。冷たい空気をお腹いっぱい吸って、楽しいーーーーっていう感覚が体じゅうを駆け巡った。

なんちゃってパラレルでこの後ガンガン滑り続け、最終バス(4時)の時間ギリギリまで滑った。あまりにも黙々と滑ったので、スキー以外のエピソードが何もない。怪我しなかったことは本当によかったが、ナンパもされず、真面目にスキーをした。

スキーをやった後の独特の疲労感の心地よさを感じながら、ホテルに戻った。夕食は昨日見つけておいたちょっと高級なシーフードレストランに行って、NZの生牡蠣と明日のワイナリーツアーの予行練習の名目でワインを楽しんだ。

つづく

 


NZ旅行記 クィーンズタウン2日目スキー場到着

2008-08-17 23:27:17 | ニュージーランド

「もう7時だよ。朝ご飯食べる時間なくなっちゃうよ」と小野さんに言われ、「あっ、やば」と目を覚ました。素早く頭の中で時間の計算をしながらも、動ぜずにのったりベッドから起き上がった。小野さんがそわそわと忙しく動き回っている様子を目で追いながらも至ってマイペースな私。この性格のせいで今までの人生損してきたのか得してきたのか?よく回りの人から、「慌てているところを見たことがない」とか「動じない」と言われるけど、これでも結構小心者なんですよ。最近になって、この性格はどうやら父親譲りらしいことを知った。父もウルトラ動じない性格だったらしい。うーん、血のつながりって深いな。

スキーウェアを着たままで朝食を食べに行こうとしている私を小野さんが怪訝な目で見た。「だってスキーリゾートなんだし、いいじゃん」と強気でレストランに行ったら、やはりスキーウェアを着ている客はいなかった。そんなことを気にする間もなく、一人時間と戦って、朝食をかけ込んで慌しくコーヒーを飲んだ。あー、もう少し早く起きればよかったと反省。

スキー場に行くバスをホテルのロビーで待った。目指すスキー場は「コロネットピーク」という所。バスで30分ぐらいのところで、クィーンズタウンからは一番近くて手頃な場所らしい。バスは1時間間隔で運行しているが、私達は気合を入れて朝一番早い8時20分発のバスに乗ることにした。

大型バスはほぼ満席状態で出発した。バスに乗り合わせたスキー客を見ると、私達に比べてかなり薄着な人が多いのに気付いた。ニュージーランドのスキー場の天候がどういうものか全く予想できない私達は、寒さ対策万全で臨んだが、客観的に見てどう考えても着込みすぎ。バスの中ですでに暑くなってきた。悔しいけどちょっとダサいぞ、私達。

クィーンズタウンの街では雪を見ることはできないが、バスで15分も走ったら雪山が目の前に見えてきた。いよいよスキーだ、本当にスキーやるんだと気持ちが高まってきた。

     

バスを降りて建物の中に入るとそこは一大レンタル場になっていた。レンタル料金を前払いして、申込書に必要事項を書いて出すと、流れ作業的に板と靴が出てきた。靴のサイズを合せると板と靴の微調整が手際よく行われ、全く無駄がない。ここまで完璧にオーガナイズされたレンタル場は初めて。小野さんは10年振りのスキーなので、スキー板が短くなっていることに何度も何度も驚いていた。

一日リフト券を買ったら、変な針金がついてきた。針金にリフト券を張り合わせて、ジャッケットのジッパーの金具に引っ掛けるシステムらしい。私のデサントのスキージャケットは袖口にリフト券を入れるポケットがついてるのだが、このニュージーランドのシステムには無用の長物であることが分った。リフト券ってお国柄が出るものなんですね。それにしてもリフト券もレンタル料も高い!一日リフト券4000円、一日レンタル7000円は日本と変わらない値段。

天気は曇りのち晴れ、時々快晴!風もないし雪も降ってないし絶好のコンディション。板を担いで外に出たら、ゲレンデの歓声が飛び込んできた。

つづく


NZ旅行記 クィーンズタウン ウィンターフェスティバル

2008-08-13 22:41:50 | ニュージーランド

ワカティプ湖沿いを歩いて、屋外コンサート会場へと向かった。遠くの方に照明に照らされたステージらしきものが見えて、音楽が冷たい風に乗って湖を渡ってきた。近づくにつれて会場も音楽もどんどん大きくなってきて走り出したい気持ちになってきた。

     

会場はどこからこんなに沢山の人が出てきたんだろうというぐらい人で埋め尽くされていた。仮装して参加している気合の入ったグループもいた。音楽はというと、何となく南米系のちょっとサンバっぽい音楽のような感じだったが、イマイチ会場が乗りきれていない感じ。ボーカルの声はサイコーだったけど、トランペットのお姉さんが時折コーラスで合わせてくる時の入り方が不自然で、リズムの取り方が半テンポずれているんだよね、ってかなり辛辣に観察した私と小野さんであったのだ。

コンサート会場の周りには屋台が並んでいて、ホットドック、カレー、チキンサテ、お好み焼きなんかも売っていた。私はサーモンが串刺しになってグリルされたのを頼んだら、薄い生食パンがついてきた。食パンはいらないんだけどなぁと思ったけど、みんながやっているようにパンに挟んでチリソースをつけて食べてみたら結構いけた。今日の夕飯はこれでいいっかなんてことになり、コンサート聞きながら屋台で立ち食いで終了。こんなアウトドアな一日もいいよね。

刻々と気温が下がって寒さが深々と身にしみる中、明日のスキーへの期待を胸に、ニュージーランドスキーデビューの前夜祭を楽しんだのであった。

つづく

 


NZ旅行記 クィーンズタウン1日目 モール

2008-08-10 17:11:37 | ニュージーランド

ホテルの人に軽く食事ができるお薦めのお店を教えてもらって、地図を手にタウン探索に出かけた。

街を歩いていると時折機械音のような大きな音がどこからか聞こえてくる。音楽だったりマイクテストのような音だったり。街もどことなく落ち着きがないように感じた。何かあるのかなと思っていたら、Mary's Sheep (メリーさんのヒツジ)っていう名前の、これまた日本人向けのみやげ物屋で働いている関西人の兄ちゃんが、ワカティプ湖の横にある特設ステージで5時からコンサートが開かれることを教えてくれた。関西人だけど、すっかりギャグの切れ味に欠いてしまった感じの兄ちゃんは、「ちょうど2年前の7月1日に日本からクィーンズタウンに来て、今日は街中が僕の2周年のお祝いをしてくれる日だ」、と言っていた。今週はWinter Festival が開催されていて、「今日クィーンズタウンに居るって事は、めっちゃラッキーですよ」、と言っていた。

        

クィーンズタウンのモールには、レストラン、服飾店と並んでやっぱりみやげ物屋が多い。どこの店に行っても必ず日本人がいて、目ざとく見つけられ、「いらっしゃいませ」とすぐ声をかけられてしまう。何だか外国に居る感覚がしなくなってきた。日本人観光客はあまり見かけなかったが、日本人店員は多い。小野さんも「こんなに日本語が通じる環境だとは思わなかった」、とげんなりしていた。私もちょっと食傷気味。

日本人対象じゃなさそうなみやげ物屋に入って、ここにはいないな、やれやれと思ってレジに行ったら、レジのNZ人男性店員に「日本のどこから来たんだ?」と聞かれ、「東京」って言ったら、「東京のどこだ」と聞かれた。東京のどこってそんな具体的な地名を言っても分かんないでしょ、って思って質問には答えずに、「東京のこと分かるの?」って聞いたら、「僕は中央林間に住んでいて新玉川線を使っていた」という衝撃の告白を受けた。えぇーー!ここにも日本人もどきがいた。「武蔵小山に住んでいる」って言ったら、「あー、目黒線だね」ってあっさり言われて返す言葉がない私。聞けば、国学院大学で英語を教えていたって言うから、「じゃぁ、日本語話せるの?」と聞いたら、急に流暢な日本語で「もうかなり忘れちゃったけど、ちょっとだけね」、ってしゃべり始めた。なんだよぉー!

クィーンズタウンの大学には日本語科というのがあって、彼はそこで日本語を学んだらしいことを知った。やっぱり日本人というのはニュージーランドにとってはBig Market なんだなと改めて実感。ニュージーランドの人は日本のことを良く知ってるのに、日本人はニュージーランド=羊ぐらいしか知らないのは失礼な気がしてきた。

とりあえずお土産ショッピングは今日のところはこのぐらいにしておいて(まだ3日残ってるしね)、この後軽めの食事をして、年に1回の大イベント「ウィンターフェスティバル」が始まるのを心待ちにするのであった。

つづく

 

 


NZ旅行記 クィーンズタウン1日目到着

2008-08-06 22:13:45 | ニュージーランド

wake up call で目を覚ました。時間は朝の6時!日の出が8時15分頃なので当然のことながら真っ暗闇の中、ゴソゴソ動き始めた。客のいない静まり返ったロビーでチェックアウトをして外に出た。小野さんと待ち合わせをしたバス停まで徒歩で5分ぐらい。人も車も通っていない通りにスーツケースを引きずる音だけが響き渡った。安全な街であることは分かっているが、ちょっとだけ怖くなってきて早足でバス停に向かい、角を曲がったら小野さんが見えてホッとした。

「おはよう!寒いね!」と言ったが、小野さんは既にバスの時間に集中していて、タイムテーブルを何度もチェックしている。こんな朝早くに乗る客なんて他にいるのだろうかと思っていたが、客は他にも10人ぐらいいた。この早朝空港行きバスは旅行者の足として活用されているらしい。は意外にも On Time でやってきた。小野さんによると、他はいい加減だけど、はかなり正確との事。空港に行く途中のバス停で、通勤で利用している人を拾ったり降ろしたりしながら、懐かしのクライストチャーチ空港に7時半頃着いた。

飛行機はOn Time で離陸し、1時間半のフライトは順調そのもの。しばらく飛行すると窓の外に雪をかぶった山脈がつづら折になって果てしなく続いている光景が見えてきた。美しい!神々しい!壮大!ボーっと景色を眺めながら、クィーンズタウンへの期待が高まってきた。

空港からタクシーで15分ぐらいで私達がステイするノボテルに到着した。小野さんが街に近くて便利なホテルをネットで調べて予約してくれたのだが、地図で見て想像していた以上に街は小さくて、結局どこのホテルを選んでも便利だということが分かった。私はノボテルのシンプルなんだけど洗練されたインテリアや一見マンションかオフィスのように見える素っ気無い概観がとっても気に入った。

       

ホテルの従業員もフレンドリーで親切。私達のチェックインを担当したフロントマンは、アーリーチェックインの私達がすぐに使える部屋を探しながら、電話が鳴ると突然一オクターブ低い声で「Hello, this is ……」となり、受話器を持つ反対側の手をいちいちズボンのポケットに入れてポーズを取っていた。あまりにも見事に声音が変わるのであっけに取られて見ていたら、小野さんも「あの人、自分が変だってことに気づいてないよね」って言っていた。こういう変なものを見つける感覚は一緒だ!

       

ホテルの中庭を出ると目の前が湖になっていて、うっとりするぐらいキレイだった。雪山と湖のこの景色を見ていると、これだけでもう十分幸せと思ったのだが、クィーンズタウンは奥の深いリゾート地だったのである。

つづく