2014年の夏にモンゴルツアーで一緒になったメンバーとモンゴル会を結成して、年に2回~3回ぐらい会っています。
今回は、代々木公園でお花見をした後に、イタリアンレストランで2次会をしました。
モンゴルに行ったときに、ツアーガイドをやってくれたグレさんも参加です。
グレさんは日本滞在歴6年、日本語も流暢で、日本を楽しんでいるのかと思っていたのですが、モンゴル人が日本で生きていく大変さや悩みを聞いて、なるほどな~といろいろ考えさせられました。
タイムリーに朝青龍が舞の海に対して暴言を吐いて問題になったり、白鵬の千秋楽での勝ち方に苦言を呈する人がいたりしますが、これはモンゴル人としてのアイディンティーを失わない朝青龍と、日本人に近づこうとする白鵬の違いが明確に現れているような気がします。
グレさんの話によると、モンゴル人は朝青龍が大好きで、今でも人気が高いそうです。理由はその時に思ったことや感情をそのままあらわすから。モンゴル人はこういうわかりやすいタイプが大好きで、愛すべきキャラクターらしいです。一方で白鵬は、感情をあまり表に出さないので、モンゴル人には人気がないらしいです。
日本で生活しているグレさんは、ここに日本で生活することの息苦しさがあるといっていました。
グレさんも日本で暮らしていく一つの術として、感情を出さないことを覚えたようです。会社の人ともうわべだけで付き合い、イラッとしても怒ったりするとみんなに迷惑が掛かるので、押し殺して静かにしているそうです(笑)
日本人は言っていることと、思っていることが全然違ったり、表面的には仲がよさそうでも実は違ったり、ストレートに思っていることを言わないところがモンゴル人にはなかなか理解できないところらしいです。
確かに思い当たることはたくさんあります。
グレさんは日本社会でうまくやっていくために、感情を抑えて当たり障りなくやっている自分が嫌いだと言っていました。そして自分はモンゴル人で、モンゴルが好きでモンゴルに帰ってモンゴルのために役に立ちたいという気持ちにたどり着いたようです。
日本人も、一度外に出ると、こういう気持ちに気付く人は多いですよね。モンゴル人も同じなのですね。
朝青龍はモンゴル人として横綱となり、白鵬はモンゴル人を捨てて横綱になった人なのかもしれないですね。そうやって考えると、朝青龍の暴言も理解できるような気がするし、白鵬の涙の裏には相当な葛藤や苦労や悩みがあるのでしょうね。
話は変わりますが、グレさんの今だから告白できる懺悔には驚かされました。
ツアーガイドをやったのは、私たちのツアーが初めてで、実は乗馬は1週間前に2日ほど練習して何とか乗れるようになり、羊の解体ショーもゲルの解体も初体験だったらしいです。
「うっそ~~~~、だって羊の手足を押さえて、解体を手伝っていたじゃん」
「いや~、こうやってやるのかと初めて見て、びっくりしていました」
自由に生きているモンゴル人、うらやましい!