今日という一日

書くことが大好き!日々の気づきを楽しく書いていきます。

みかづき

2018-08-21 21:42:30 | 

いい本を読みました。

2017年の本屋大賞2位になった本です。

学校教育と塾の問題を取り上げた作品で、みかづきというタイトルは、学校教育の問題は
いつまでたっても満ちる事がないところから名付けた様です。

本の中にもありましたが、学校教育の批判は何も今に始まった事ではなく、戦前、戦後、高度経済成長期、
バブル崩壊、ゆとり世代、そして今日まで、時代は変われど常に批判され続けている様です。確かにそうです。

この本は学校教育と塾の相容れない関係性の重いテーマを掘り下げて世論に問うのはもちろんですが、そこに描かれている登場人物が魅力的です。
それぞれが人間味があって、離れたりくっついたり、裏切ったり裏切られたり、散々な状況の中で逞しく生きていく姿に惹きつけられます。

この小説のストーリーは朝ドラにピッタリ!と思っていたら、来年1月からNHKでドラマ化される事が決定した様です。
朝ドラではなく、6回シリーズで放送されるらしいですが、なんと吾郎さん役は高橋一生!

吾郎さんは女性にモテる役だけどちょっと頼りなさげだから、私の中では「北の国から」の田中邦衛(同じ五郎だから?)だったのですが、
高橋一生が演じるとは!

きゃー、これは絶対見逃せません。

皆様も、放送前にご一読される事をお勧めします。

でもこの長編をたったの6回で終わらせるのはもったいなさすぎ。朝ドラにするべきです!もちろん高橋一生で!

 

吾郎さ〜ん


陸王

2017-07-23 23:21:46 | 

図書館で予約してようやく読みました。

期待を裏切らない面白さですね。

これは足袋作り100年の老舗がランニングシューズを作る話です。

マラソンや陸上競技をやっている人にとっては、靴に使われる素材や、シューズフィッターと呼ばれる人たちの仕事ぶりなどに興味を持つと思いますが、私はこはぜやの社長の息子の大地君の成長に興味を持ちました。自信を持って語れることがある人って、きらっと光っているんですよね。

私にとってのマラソンは拷問でしかないのですが(失笑)、今日何年かぶりに会った幼馴染がマラソンをやっていることを知りました。足袋みたいなサンダルを履いて走っているそうです。

陸王に出てくる茂木選手と同じ?

本で読んだことが今日の話題に繋がりました!

私は、こういうシンクロニシティがよくあって、本を読むことによってそれが起こる確率が高い気がしています。

何でこのタイミングで、この本を読んだのかなあ?とシンクロが起きてから、思うことが良くあります。

メッセージが来ていますね。


なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

2017-05-29 15:59:16 | 

私の場合、この著者が働いていたマイクロソフトと同レベルの高密度な仕事を求められているわけではないので、
当てはまるところと当てはまらないところがありますが、改めて成功者の時間の使い方には考えさせられるところがたくさん。

私の場合、仕事というよりも、プライベートでやりたいことがたくさんあって、それと仕事の両立がなかなか思うようにいかなくて、
やらなきゃ、やらなきゃ…、、、で1日が終わってしまうことが常々あります。

プライベートな用事まで仕事みたいに管理するのは多少抵抗がありますが、それでもやろうとしていたことができなかったり、
時間がかかったりするとストレスになります。

本の最後に書いてあった言葉。

人生を変えるには覚悟が必要です。

あなたが今日から実践すべきこと、それは夜寝る前に、明日のやることのタスクリストを作ることです。
これをやらなければいけないのは「絶対」です。

タスクリスト、私の場合は、

1. 鳥のもも肉300グラム買う
2. 宅急便を7時に受け取る
3. エステの予約変更する
4.  ……

なんてのがリストのトップにきそうですが、これも前日の夜にリストアップしておけば無駄に考える時間が省けて効率に役立ちそうです。

一度しかない人生を思いっきり楽しむには、時間を制すること。

これは真理だと思うので、今日から実践しま~す。


カエルの楽園

2017-04-10 20:26:43 | 

トランプがシリアをミサイル攻撃して、北朝鮮を挑発… 

ということが現実に起きてしまっている時に、将来の日本を暗示しているような本を読んでしまいました。めちゃくちゃ怖いです。

危機がそこまで迫っていても、まさかこんなところまで来ないだろうと思って生きている…、これって3.11の津波の時と同じですね。

本当に核ミサイル落ちたらどうなるんだろう?ってことが急に現実味を帯びてきました。

平和ぼけした善良なツチガエルはウシガエルに乗っ取られて食べられてしまいます。食べられてもまだ気づかないローラの最後の言葉が身に迫る。

怖い!

 

 


東京ラブストーリーAfter 25

2017-02-14 22:13:17 | 

会社の人に借りて読みました。

東京ラブストーリーの25年後のリカと完治のその後。

こんなもん今更読んでもね〜、と思って読み始めたのですが、柴門ふみさんの衰えない才能と感性に感心しました。

ネタバレになっちゃうので、多くは語りませんが、50歳になっても完治は完治で、リカはリカ。年の取り方がすごくリアルで、あり得ない設定だけど、随所に共感できるところがあって、切なかったり、苦しかったり、ハラハラドキドキ。

バレンタインデーの一冊におすすめです。


空飛ぶタイヤ

2016-04-22 10:57:45 | 

1週間前から池井戸潤の「空飛ぶタイヤ」を読み始めたら、三菱自動車の燃費不正問題が発覚。

この小説はまさに自動車会社のリコール隠しを題材にした小説で、タイムリーすぎて、びっくりです。

三菱自動車は過去のリコール隠しで、相当懲りたはずなのに、不正をする企業文化は何も変わっていなかったという事になります。

やばいってことは十分わかっていながらも、不正に手を染めてしまう企業風土や文化はいかに恐ろしいことかと思い知らされますね。

小説としては、面白いのでお勧めです。


ワーク・シフト

2016-01-02 18:04:57 | 

あけましておめでとうございます

お正月に何を読むのか、悩んだのですが、2016年はこの本を読んでいます。

サブタイトルは「孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>」
今から10年後の2025年の未来がどうなっているか未来を予測した本です。

インターネットで世界中の50億人がつながると、どういう世の中になるのかが
ここに書かれていますが、人々の価値観、働き方、家族の在り方など、劇的な変化を迎えることに
なりそうな近未来に向けて、自分の道を主体的に選択することが重要になるようです。

・寿命は長くなるが、高齢者の多くに働き口がなく、グローバルに貧困層が形成されるおそれがある。
・家族のありかた、仕事で接する人の多様性が高まり、自分を見つめ直す人が増える。
・エネルギー価格が上昇し、モノの輸送や人の移動を減らす必要性が高まる。これを受けて、さらなるバーチャル化が進む。
・職種や時差を超えて世界中の人との恊働が求められるようになり、時間の「細切れ化」が進む結果として、時間に追われるようになる。
・政治家や司法制度、大企業に対する信頼が弱まる。また、個人の幸福感は減退する。
・2025年には、世界中で何十億人という人々が「ミニ起業家」として働くことになり、そのための仕組みが充実する。

年初から重い話ですが、今年も自分の道を探す旅に出たいと思います。

テーマは旅! Let's GO!


仕事の思想

2015-12-07 01:26:09 | 

2010年に読んで、感動した本です。
この当時の私のベストワンであり、今でもこの本を読むと田坂広志さんの熱い思いが伝わってきて
うるうるジーンとする本ですが、作者の田坂さんの講演会に参加し、名刺交換もするという幸運に恵まれました。

この本は、内容もさることながら、文章力が素晴らしいのです。
文章が短くわかりすく、まるで詩を読んでいるようなノンフィクションになっていて、
全編に流れるのが、深い思想と、愛情と、仕事にかける真摯な挑戦。

実際に田坂さんにお会いして感じたのは、本のイメージ通りの人だということ。

今回の講演の題名は、「なぜプロフェッショナルはマルチ人格なのか」

リーダに求める資質として、「多重人格」であることを自覚し、多重人格を育てるという勧めです。
田坂先生の最新の本が、まさにそのタイトル。田坂先生自身も進化して、多重人格論にまで発展していたのですね。

マネジメント系の話は、私は仕事柄、かなりたくさん聞く機会があるのですが、この切り口は新鮮でした。
確かに、仕事をしているときの私、友人と一緒の時の私、家族と一緒の時の私、
どれも私であることには間違いないのですが、無意識でそれぞれの私を演じているのを感じます。

それをもっと意識して演じるということが、才能の開花につながるということになるようです。

名刺交換をしたら、田坂先生から直々にメールが届き、公式サイトから定期的にメッセージが届くようになりました。

http://hiroshitasaka.jp/letter/

田坂ワールドを感じたい方に、おすすめです。


嫌われる勇気

2015-11-30 00:37:10 | 

「嫌われる勇気」を書いた、岸見一郎さんの講演会に参加してきました。

ユング、フロイトと並ぶ、三大巨匠の一人であるアドラー心理学を日本に広めた人として
一躍有名になった人です。

心理学者、哲学者=気難しそう というイメージを持っていたのですが、もちろん普通の人ではないことは
間違いないですが、学校の先生をやっている奥さんの代わりに、子育てをやってきたというキャリアの方で、
ちょっと尾木ママのような、主婦の気持ちにも寄り添えるような、不思議な雰囲気の人でした。

今回は人事系の、「いくら変革を掲げても、組織・人が変われないワケ」というテーマだったのですが、
岸見先生の話で、印象的だったのは、「ほめてはいけない」ということ。

この考え方は、アドラー心理学の特徴で、アドラーだけが唯一「ほめるな」と言っているようですが、
褒めるだけでなく叱ってもいけないという考えです。

なぜかというと、「あらゆる対人関係は、対等の横の関係」でなければいけないという考えに基づいているからです。

人間関係に上下関係を持ち込んではいけないという考え方。

これは夫婦関係、親子関係、教師と生徒、上司と部下、すべての関係において言えることで、上下ではなく
役割分担が違うと考えるようです。

面白いなと思ったのは、子供との関係において。

子どもがミルクをこぼした時:

普通の親 「何やってるの!だから気をつけなさいって言ったじゃない(怒)」

岸見先生 「どうすれば失敗しないと思うの?」

子どもが欲しいものがあってデパートで泣き叫んでいる時:

普通の親 「いいかげんにしなさい!(怒)」

岸見先生 「そんなに泣かなくていいから、言葉でお願いしてください」

子どもがなかなか起きてこなくて、9時過ぎに起きてきた時:

普通の親 「何時だと思っているの(怒)」

岸見先生 「生きていてくれてありがとう」

子どもが勉強しない時:

普通の親 「いい加減に、勉強しなさい(怒)」

岸見先生 「事態はあなたが考えているほど楽観的ではないので、一度話しませんか?」

実際に激昂しているときに、こういう会話が成立するのかどうか、やったことも、やられたこともないので、
イメージがつかないのですが、確かに子どもに勉強しろと言うのは、他人の課題に土足で踏み込んでいることであるという
アドラーの考え方は共感できます。

そして褒めてはいけないということの例

2歳の子どもがカウンセリングを行っている間、1時間おとなしく待っていた時:

普通の親 「良く待ったね~、えらかったね」(褒めてはいけない)

岸見先生 「ありがとう、助かったよ」

褒めるということは対等な関係ではないので、アドラー的には、2歳の子どもに対しても、対等に接することが大事だと
する考え方です。

褒めるということを完全否定するのは、どうかなと思うのですが、2歳の子どもでも人格を尊重して対等な気持ちを持つ
ということは、私も常にそのように考えているので、納得しました。

さてこの考えを組織改革に持ち込んだらどうなるか?

褒めない、叱らない、他人の課題に土足で入り込まない

これじゃ、全く無責任な上司になってしまいますが、そうではなく、他人を変えようとするのではなく、
自分が自分の人生や仕事の課題から逃げないで、挑戦し、取り組んでいくという姿勢を見せるということが大事であり
その勇気が周りに伝染して、組織が変わる。

下町ロケットのごとく、がんばりま~す。


「限りなく少なく」豊かに生きる

2015-08-29 11:58:04 | 

最近はまっている、ドミニック・ローホーの著作の中の一節。

幸福の二つのかたちを知る

幸福に向けての一歩
それは自分の存在のなかに、
なすこととなせるがままにすること
また努力することと気楽にすることの
正しい配分法を見つけることです。
これは人間的な知恵ですが、決して侮ってはなりません。
(コッドフリード・ダニエール)

幸福には二つのかたちがあります。
そのひとつは総合的なもので、人生において、
自分には選択する自由、行う自由う、そして考える自由が与えられているという幸福。
もうひとつはより基本的なもので、日常生活の中で出会うささいなことがらからなるものです。
たとえば、前から探し求めていた茶碗をようやく見つけた、美味しい店を発見した、
友と仲直りした、というようなささやかな幸福です。
(ドミニック・ローホー)

幸福になるということと、自由になるということはどちらも感覚的なことで、
どういう状態が、自分が求めている自由なのか、どうなっていると幸福だと感じるのか
その二つをずっと探し続けているのですが、ここに書かれているのは一つの答えかもしれませんね。