今日という一日

書くことが大好き!日々の気づきを楽しく書いていきます。

アラスカ AGAIN

2010-04-22 23:10:11 | アラスカ

地球探検隊の涼子隊長から素敵なプレゼントが届きました。

遅ればせながら、私たちの旅の報告ページが出来たとのこと。

夏のアラスカ シーカヤックキャンプ

このサイトを見た瞬間、徐々に薄れつつあった私のアラスカ旅行の記憶が、一気に蘇ってきました。こーんなすごいことを、私たちはやってきたのです!

アラスカに行く前は、「こんなこと本当に出来るのかなぁ」と、期待と不安が入り混じっていたのですが、アラスカの氷河の前で写真に写っている自分を見ると、実際にやり遂げたという満足感で、自分を褒めてあげたいような気持ちになりました。

誰かが言った、「できるかどうかなんて、やってみなきゃ分からなかったよね」という言葉が蘇ってきました。

そうそう、やってみなきゃ分からないんです!

行動することによって、新しい世界が開けるということに気付かせてくれた、アラスカ旅行は、私の人生の財産になりました!

涼子さんと地球探検隊の皆様、素敵な企画をありがとう!

今年も新しい隊員と、素晴らしい旅行になる事を祈っています!


アラスカ番外編

2009-11-22 22:07:00 | アラスカ

事件はシアトル空港で唐突に勃発した。

シアトル市内への短いショートトリップが終わり、空港に戻ってきて、チェックインも済ませ、出国検査も終え、後は搭乗準備が整うのを待つだけだった彼らを襲った事件。旅行上級者であるが故の油断!?

その事件とは、搭乗時間に間に合わず、ゲートに着いたときには、飛行機が目の前で離れていくという、信じがたいことが起こったのであった。信じられます?

飛行機が離れていくその同時刻に、一人だけ機内に乗り込んでいた私は、可哀想に、一人茫然自失状態。

「友達のMihoがまだ乗っていないから、彼女を探して

と、訴えていた私は、強面のフライトアテンダンスから、無情な最後通告を受けていたのであった。

「私達はMiho を探したけれど、彼女は残念ながら空港内には居なかったのよ。私達はもう行かなければいけないから、残念だけど諦めて頂戴」

「ちょちょちょ、ちょっと待って。彼女は空港に居るから、絶対に居るから、ちょっとちょっと… ちょっと、お願い」 

と、しどろもどろな英語で必死に訴える私を彼女はじっと見つめて、搾り出すような声で一言、

「SORRY!」

と言って、行ってしまった。

「えーーーーー、まじ 

と蒼白で言葉を失っていたら、回りの客が、前からも後ろからも横からも、

「どうしたんだ」、「どうしたんだ」

と声を掛けてきた。

「えっ、あの、友達がまだ乗っていなくて……、どうしよう 

泣きそうになっていたら、前の客が、

「僕も昔同じ経験をしたよ。同僚がバーで飲んでいて乗り遅れたことがあったんだ。怖いよね」

慰めているのだろうが、上の空の私は返事をすることもできない。呼吸が荒くなって、喉がカラカラになってきた。

事態が把握できない私の動揺をよそに、とうとう搭乗口の扉が閉まってしまった。

ジ・エンド……。

ミポリーン…… 

 

1分、2分、3分……

突然、搭乗口が開いた。

「えっ、もしかしたら」

と思って前を見たら、ミポリンの姿が見えた!

「あー、良かった 」 

ホッと安堵のため息をついたのと同時に、私の目に入ってきたのは、巴投げ5段のボーイズ3人の姿。

「えー、まじ! 4人とも乗っていなかったの?ミポリンだけだと思っていたら、4人とも?」

そうなのです。

彼らは、「まだ時間あるから大丈夫」なんて言って、4人でのんびりビールなんか飲んでいて、慌てふためいて搭乗ゲートに行ったら、目の前で飛行機が離れていくシーンを見ることになったのです。

こっちは機内で心臓が止まるかという思いをしていたというのに。。。

人騒がせ!!!

でも間一髪、間に合って良かったよ。ホントに!

 

ここで教訓です。

旅行上級者の皆様。油断は禁物です。

飛行機は遅れた人を待ってくれません。

搭乗ゲートには、搭乗開始時間前には行くようにしましょうね。


アラスカへの旅-最終章アラスカ鉄道2

2009-11-01 00:25:39 | アラスカ

アラスカ鉄道は、ゴトンゴトンと音を立てながらゆっくり走り始めた。

          

アラスカ鉄道は元来、石炭輸送のための鉄道だったらしいが、今は観光用の鉄道になっているようだ。平均時速は50kmのスローペースで、その上観光スポットに来ると、突然アナウンスが入り、更にスピードが20kmぐらいに落ちる。新幹線のように、最新鋭のハイテク技術を結集して、秒単位の正確性を競う乗り物ではなく、あくまでもアナログで、自然を眺めながらのんびり行きましょうというスタイルである。

ところでこの列車には、日本ではお目にかかれなくなってしまった食堂車が付いていた。

          

今日は朝からマフィンと、フルーツを少し食べただけなので、食事らしい食事はこれが最初。食堂車の食事なんて大した事ないだろうなと、余り期待していなかったのだが、予想外にこれが美味しかったのです。

1時間ぐらい窓の外を流れていく壮大な自然の景色を見ながら、美味しい食事をして、楽しくおしゃべりして…、よく考えたら、これ以上に贅沢な食事の仕方って他にはないのではないかということに気付いた。食堂車の魅力、再認識。値段はちょっと高いけど、絶対お薦めです。

それでは食事をしながら私達が堪能した、「世界の車窓からアラスカ版」を動画で少しお楽しみください。

http://www.youtube.com/watch?v=nFVmd5lDPZE

この4時間の鉄道の旅は、私の気持ちを少しずつアラスカから遠ざけて、日本に帰る心構えをするのに丁度良かった気がする。あまりにも早く帰ってしまうと、心が置き去りになってしまい、気持ちも体もついてこない経験、ありませんか?

               

電車は夜のアンカレッジに到着!とうとう帰ってきちゃった。とうとう終わっちゃったな。

それにしても、この旅行の密度の濃さと充実感は、今まで経験したことのないものだった。1日24時間、こんな風に使っても同じ24時間であることを、身をもって体験した。 

旅行の楽しさ、喜びを再発見し、旅行にアウトドアを取り入れることで、楽しさが倍増することを経験できた!旅行はどれだけ非日常を作り出すことが出来るかで、その満足度が違ってくると思うけど、今回の旅は、非日常200%!こんな経験が出来て、無事に帰ってくることが出来たことに感謝感謝!

みんな、ありがとう!

2ヶ月に渡って続いたアラスカ旅行はここで終わりです。読んでくれていた読者の皆様、お付き合いいただきありがとうございました!

実はこの後、シアトルで事件が勃発し、めったに出来ない経験を、巴投げ5段チームはするのですが、これはいつかまた番外編で!


アラスカへの旅-最終章アラスカ鉄道1

2009-10-29 23:13:08 | アラスカ

             

『巴投げ5段チーム無事下山』、と涼子さんが記帳してくれたかどうかは分からないが、登り始めた時に記帳した登山者リストに下山の記録を書き込み、登山終了!何事もなく無事で良かった!ここまで来たら、ようやく安心して、「お疲れさま」の笑みが浮かんだ。

普通の旅行であれば、今夜はホテルで山歩きの疲れをゆっくり癒すところなのだが、地球探検隊は、どこまでも探検隊らしさを貫くのが流儀。当然これでは終わらないのである。

今夜のもう一つのイベントはコレ!

          

アラスカ鉄道に乗って、4時間かけてアンカレッジまで行き、そのまま空港に直行して、深夜のフライトでシアトル経由で成田まで帰るのである。

朝から始まったノンストップのアクティビティはまだまだ続くのであった。


アラスカへの旅-トレッキング4

2009-10-28 01:26:54 | アラスカ

山の上から見下ろした氷河のフィールドです。壮大且つ神秘的で、人間も熊も立ち入ることの出来ない異次元空間です。

          

氷河ってこんな事になっていたんですね。そもそも氷河が山にあるっていう感覚からして欠如していたので、これを見てようやく、合点が行きました。

テレビで見る北極圏の氷河は全部海に面しているので、海にあるものだとばかり思っていたのですが、実はこういうことだったようです。

          

しかも氷河は蒼くて、深い割れ目が縦横無尽に走っていました。氷河は透明な氷ではなく、青い砂糖菓子のような色合いなのです。砂糖菓子に青い絵の具をたらしたら、表面は薄く、割れ目の奥は、奥に行けば行くほど濃くなっていくような感じ。あの割れ目の奥には一体何があるのか?氷河期時代のマンモスか、それともXファイルに出てくる宇宙人の化石?

          


アラスカへの旅-トレッキング3

2009-10-27 01:53:23 | アラスカ

幾多の困難をくぐり抜けて来た登山隊、ついに登頂に成功!のポーズ 

        

普通の日本人ですが、かなりイケてますよね、私達! 

トレッキング初挑戦でアラスカの山に登ったっていう人は、かなり珍しい部類に入ると思うのですが(普通は尾瀬ぐらいから始めますよね)、いきなりでかい事をやり遂げてしまうと、人間がでかくなったような錯覚に陥りますね。ゆっくりでも、休み休みでも、歩き続ければ山頂に到達できたように、人生も山歩きと一緒で、続けていれば、きっと到達できるんですよね。そう信じよう!

氷河と岩ばかりの山だと思っていたのですが、氷河の荒々しさとは対照的に、山頂近くにはこんなにきれいな高山植物が一面に咲き乱れていました。

          

          

          

雨のしずくが葉っぱを縁取って、宝石の様な輝きを放っている植物を発見。

き・れ・い!


アラスカへの旅 - トレッキング2

2009-10-21 22:38:52 | アラスカ

歩き始めたら、年号が書かれた立て看板が50メートル置きぐらいに現れた。地球温暖化で氷河がどんどん溶けていることを示す看板。氷河は確実に溶けて、どんどん後退しているようです。

       警告その1  1926年      警告その2 1951年

           

       警告その3  1961年  

      

どうしてこんな中途半端な年号の刻みになっているのかは分かりませんが、当時はここまで氷河だったようです。これを見ると、アンチ民主党のあなたも、CO2の排出25%削減をやらなきゃっていう気になりますよね。やばいやばい。

平坦な道はすぐに終わってしまい、この後はひたすら登山道の岩をよじ登って行く事になり、写真を撮る余裕も、景色を眺める余裕も、熊の気配を感じる余裕も、全ての余裕が奪われ、ひたすら足元の岩を見て、みんなに遅れないようにゼーゼー言いながら登った。

「もうだめ」と何度も思って、何度も立ち止まったが、「ゆっくりでいいからね」、「休みながらでいいからね」と声を掛けてもらって、何とか足を動かした。熊よけのために、声を出して『しりとり』をしながら登ったが、アラスカまで来て、動かない足を動かしつつ、頭の中では次に順番が来た時に言う、日本の都道府県名を考えた。何やってんだ?

景色も見ずにひたすら足元だけを見て無心になって進んだおかげで、なんとか頂上近くに到着!

ヤッター!

         

まだ続きます!


アラスカへの旅 - トレッキング1

2009-10-18 23:55:47 | アラスカ

8月13日(金)曇り

窓の外は、雨が降りそうで降らない空模様。今日は寒くなるのか暑くなるのか、どっちなんだか良く分からない。山登り初心者の私は、何を着ればいいのか良くわからず、一度着てはみたものの、やっぱりこれじゃ寒いような気がして、また着替えた。これでいいのだろうか?

水を持って、山頂で食べるマフィンをコンビニで買って、雨具を入れて準備OK。

この日のために買った、ピンクのお気に入りのトレッキングシューズが初お目見え。ようやく出番が来ました。

さて今日は何をするのか、往復7.4マイル(約12キロ)のHarding Ice Field Trekking (4-8hours) をやるのです。昨日までは海から見ていたキナイフィヨルドの氷河を、今日は山の上から見ることになり、これで完成形。

http://www.nps.gov/kefj/planyourvisit/harding_icefield_trail.htm (harding icefiled のHP)

http://www.nps.gov/kefj/planyourvisit/upload/HItrail.pdf  (地図pdf)

山頂から見る氷河の壮大な景色はどんな感じなんだろうと、気持ちはとっくに山頂まで飛んで行ってしまい、ワクワクドキドキ。熊に遭遇する可能性が大であることも、1000メートル級の山歩きなんて初めてやることも、更には12キロ歩くなんてことも、すっかり忘れて、軽やかなステップで歩き始めたのでした。

          

          

     (指差しているところが、スワード。私達はスワードから少し北の登山口入り口にいます)


アラスカへの旅 - キャンプを終えて2

2009-10-17 21:44:06 | アラスカ

船はそのままスワードを目指し、見覚えのある港が見えてきた。

ここを出たのは2日前の朝。たったの2日間だったのだが、行く前と帰ってきた時とでは何かが違うのを感じた。

一言で言うと、凱旋帰国みたいな感じ?たかだか2日間なのですが、私にとっては全てが初体験。テントで寝るのも、寝袋で寝るのも、シーカヤックで26キロ遠征なんてのも、私の今までの人生にはあり得なかった事で、それをやり遂げた自信で、大手を振って帰ってきたのでした。(心の中でね)

ずっと一緒にいたブレッドとGと、とうとうお別れ。本当にナイスガイで、私達を楽しませようという心配りが常に行き届いていて、よく働く人たちだった。心からのありがとうを言って、チップを渡して、"I hope I can be back here and see you again" と言って別れた。本当にもう一回ここで会えたら嬉しいな。

          

夕食は、私達の泊まったホテルが経営しているレストランに行った。スワードでは一番人気のあるレストランらしい。というか、他に何もないって言った方が、正しいのかもしれないけど。

          

ジャーン、カリブーのハンバーガーです。あの凛々しい野生動物のカリブーをアラスカの人は食べてしまうのです。最初は抵抗があったけど、カネゴンがあまりに幸せそうな顔をして、「美味しい」、と言って毎回食べているのを見て、その笑顔にやられてしまい、挑戦してみることに。肉は固く引き締まっていて、くせのないポークとビーフの中間みたいな味で美味でした。それにしても、カネゴンの美味しいものを食べている時のあの笑顔と、「おいしーい」という、本当に美味しいんだろうなと思わせるあの言葉。懐かしいなぁ。

          

食事が終わっても、まだまだ明るいので、部屋に集まって、みんなで酒盛りの続きを行い、合宿のような夜に。アメリカ版ハプニングTVをみんなで見て、あまりのバカバカしさに、笑い転げたり、呆れたりしながら、宴会の夜は延々と続くかのように思えたのですが、実は明日は、新たなチャレンジをする日であり、長い長い1日になり、私の中では最も過酷な1日になるとは、バカ騒ぎをしている私には知る由もなかったのでした。

まだ続きます!


アラスカへの旅-キャンプを終えて1

2009-10-17 15:37:20 | アラスカ

3日間を過ごしたキャンプ場と氷河に別れを告げて、迎えの船に乗り、一路スワードに向けて出発した。

船は私の気持ちなんかお構いなしに、あっという間に氷河と私の距離を、引き裂いていく。あっという間に小さくなっていく氷河を見ながら、「いつかまたここに来ることがあるのだろうか?」と思った。あるかもしれないし、ないかもしれない。自分が強く望めば、また来ることができるかもしれない。でも同じ条件を再現することは不可能。旅行も一期一会、今この瞬間、この時間はもう二度とない事を感じながら、氷河に「さようなら」をした。

ところで、キャンプもやって、シーカヤックで氷河にも行って、あざらしや白頭鷲も見たが、唯一やり残していることがある。それは、

との遭遇!

巴投げ5段チームに付いていてる、最強の女神は最後まで私達を見捨てず、ラストに鯨との遭遇というエンディングを残しておいてくれたのです!

          

残念ながら証明する写真はこれ一つ。これが鯨だと証明できるのは、一緒に船に乗っていた人だけなんだけど、正真正銘くじらです。信じるか信じないかはあなた次第。

1回だけ、鯨が船の目の前でジャンプしたのです。これ、ホント!その時私達はどうしていたかというと、「あーーー!」と言って指差して、口をあんぐり開けていただけ。よし、次は絶対写真撮るぞと思っていたのですが、2回目はありませんでした。だからこんな写真になっちゃった。

この1回のチャンスにシャッターを切れるかどうかが、プロと素人の違いなのでしょうね。写真集で見るような、見事な鯨のジャンプ姿は、生半可な苦労で撮れるものではないことを実感。

船を止めて、声を押し殺して、鯨の出現を待っている時の時間はロマンがありました。

神出鬼没の鯨が、海のどこから現れるのか、じっと海面を見つめて気配を察知しようとしたんだけど、結局は鯨に弄ばれて、ゲームはジ・エンド。簡単にはお目にかかれないから、人々は鯨に夢中になるんでしょうね。

お姿の全ては拝見できなかったけど、その悠然たる存在感と、大きさは十分感じることができました。次なるゲームを期待しています。