申告書等情報取得サービスがスタート、直近3年分の所得税申告書等のPDFが取得可能に
国税庁は23日、e―Taxにより直近3年分(令和2年分以降)の所得税の確定申告書等のPDFファイルを取得できる
「申告書等情報取得サービス」がスタートしたと発表した。
e―Taxで申告書等を提出した場合だけでなく、
書面で提出した場合も同サービスを利用することが可能で、パソコンやスマートフォンから申請から取得までできる。
取得したPDFファイルは、ダウンロードのほか印刷も可能で、手数料はかからない。
同サービスの対象となるのは、書面またはe―Taxにより提出した、
①所得税および復興特別所得税確定(修正)申告書、
②青色申告決算書、
③収支内訳書のうち、直近3年分(令和2年分以降)となっている。
取得方法は、パソコンまたはスマホからe―Taxソフト(WEB版、SP版)にログインし、
閲覧申請データを作成・送信する。
e―TaxのメッセージボックスにPDFファイルが格納された後、ダウンロードすることができる。
閲覧申請データの作成・送信やメッセージボックスの確認にはマイナンバーカードが必要となる。
PDFファイルの取得にかかる期間は、申請から数日となっている。
税務署において申告書の内容等の確認作業等が必要な場合は、
通常よりも処理に時間がかかるとしている。
PDFファイルのダウンロード可能期間は、メッセージの格納から180日以内。
代理人や相続人は利用できないとしている。
また、直近年分の申告書等がいつから取得できるかについては、
原則として翌年5月1日以降に取得申請が可能となる。
例えば、X4年3月15日に、X3年分の確定申告書を提出(期限内申告)した場合、X4年5月1日以降に取得可能となる。
ただし、法定申告期限(翌年3月15日)後に申告書等を提出している場合は、
税務署における処理のため、申請が可能になるまでしばらく時間を要することがあるとしている。
なお、e―Taxにより申告書等を提出している場合は、
パソコンからe―Taxソフト(WEB版)にログインすることで、
メッセージボックスの申告書等を提出した際の受信通知から、
申告書等のPDFファイルをダウンロードすることができる。
(税のしるべ)