時代に合わなくなってきている
「配偶者控除」ですが
なかなか
見直しとはならない。
政府・与党は22日、2016年度税制改正で、専業主婦らがいる世帯の税負担を軽くする「配偶者控除」の見直しを見送る方針を固めた。来年夏の参院選を控えて、世帯によっては増税となる見直しに与党内で慎重な意見が多く、改正は、17年度以降に持ち越す。11月下旬から本格化する与党の税制改正議論では、消費税増税時の軽減税率の制度設計と、ビール類の酒税の見直しが最大の焦点になる。
配偶者控除は、妻の年収が103万円以下なら、夫の課税対象となる所得から38万円(住民税は33万円)が差し引かれ、所得税と住民税の負担が軽くなる仕組み。この恩恵を受けるため働く時間を意図的に減らして、年収を抑える主婦も多く「女性の社会進出を妨げている」との指摘もある。
このため、政府は来年度改正で、現行の制度を見直し、妻の収入にかかわらず一定額を夫の収入から差し引く「夫婦控除」を導入する方向で検討してきた。しかし、見直し後は、専業主婦世帯では増税となるケースもあり、自民、公明党内で慎重な意見が多い。
しかも配偶者控除を含めた所得税改革を議論する政府税制調査会が、改革の結論を出すのには来年夏までかかる見通しのため、本格議論を来年末に延期する。
16年度税制改正議論では生活必需品などの消費税率を低く抑える「軽減税率」制度の詳細が最大のテーマになる。このほか麦芽比率などに応じて異なるビール類の酒税一本化を決めるかも大きな焦点になる。
SankeiBiz 10月23日(金)8時15分配信
「配偶者控除」ですが
なかなか
見直しとはならない。
政府・与党は22日、2016年度税制改正で、専業主婦らがいる世帯の税負担を軽くする「配偶者控除」の見直しを見送る方針を固めた。来年夏の参院選を控えて、世帯によっては増税となる見直しに与党内で慎重な意見が多く、改正は、17年度以降に持ち越す。11月下旬から本格化する与党の税制改正議論では、消費税増税時の軽減税率の制度設計と、ビール類の酒税の見直しが最大の焦点になる。
配偶者控除は、妻の年収が103万円以下なら、夫の課税対象となる所得から38万円(住民税は33万円)が差し引かれ、所得税と住民税の負担が軽くなる仕組み。この恩恵を受けるため働く時間を意図的に減らして、年収を抑える主婦も多く「女性の社会進出を妨げている」との指摘もある。
このため、政府は来年度改正で、現行の制度を見直し、妻の収入にかかわらず一定額を夫の収入から差し引く「夫婦控除」を導入する方向で検討してきた。しかし、見直し後は、専業主婦世帯では増税となるケースもあり、自民、公明党内で慎重な意見が多い。
しかも配偶者控除を含めた所得税改革を議論する政府税制調査会が、改革の結論を出すのには来年夏までかかる見通しのため、本格議論を来年末に延期する。
16年度税制改正議論では生活必需品などの消費税率を低く抑える「軽減税率」制度の詳細が最大のテーマになる。このほか麦芽比率などに応じて異なるビール類の酒税一本化を決めるかも大きな焦点になる。
SankeiBiz 10月23日(金)8時15分配信