納税者に寄り添う税の専門家 税理士法人 元(GEN)のブログ

会計・税金・経営情報について「わかりやすい」を合言葉に現場の声を発信しています。

平成の高橋是清

2012-12-29 16:38:41 | Weblog
 経済評論家の三橋貴明氏のお願いです。

 本日のタイトル「平成の高橋是清」というフレーズを、大々的に拡散して頂きたくお願い申し上げます。これは我が国で展開されている情報戦の一環であり、日本の国民経済成長に意味があることなのです。

宮澤喜一元総理は、実は平成の是清ではありませんでした(そう言われていましたが)。

 高橋是清は、元総理の立場でありながら犬養総理に引っ張り出され、犬養内閣の大蔵大臣を務めるわけですが、初期の段階で、
「総選挙に打って出て、国民にデフレ対策を訴え、勝利する」
 というプロセスを経ているのです。是清は「総選挙で国民の民意を獲得」した上で、民意に基づきデフレ対策を実行に移し、我が国を世界で最も早く超デフレ(大恐慌)から救い上げたのです。戦前の日本にしても民主主義国家でしたから、民意に背いてまでデフレ対策を実施するのは難しいのです。(小渕内閣は「デフレ脱却」を訴えた総選挙には打って出ませんでした)


 今回の自民党は、
「総選挙で、国民にデフレ対策を訴え、勝利した」
 わけでございます。しかも、12月15日の秋葉原の自民党最終街頭演説に行かれた方はご同意下さると思いますが、あの時、集まった群衆は、
「麻生元総理、安倍総裁の訴える『正しいデフレ対策』に大歓声を上げた」
 のでございます。


 デフレ対策を遂行せよという民意を受けた内閣が成立し、経済に異様に詳しい元総理大臣が大蔵大臣(財務・金融大臣)としてデフレ対策に辣腕をふるう。麻生財務大臣こそが、真の意味での「平成の高橋是清」なのです。(というわけで「平成の高橋是清ブーム」を作ることは、我が国のデフレ脱却に向けた情報戦において価値があることなのです)


 現在の日本(および世界)は、 



◆麻生太郎元総理が、財務・金融大臣就任。
◆自民党政権が成立し、安倍新政権が「通貨を発行して、借りて、使え」という、歴史的に効果が証明されているデフレ対策へと転換。
◆TPPがTPN(Trans Pacific Negotiation、環太平洋交渉)化。
◆小渕優子先生(「是清の恋文」の霧島さくら子首相のモデルのお一人)が、財務副大臣に就任。
◆財務官「丹後」のモデル(名前だけですが)である丹呉泰健氏の内閣官房参与就任。
◆自ら「ハネムーン期間なんぞ、あるわけないだろっ!(もう少し上品な表現で)」と宣言したマスコミによる、安倍・麻生バッシング開始。
◆マスコミのバッシングを受けつつ、総理大臣自ら、自民党の新人議員に、
「マスコミの批判、中傷に耐えるガッツをもつべし」
 と訓示をし、さらに総理大臣自らフェイスブックで国民に対する「直接的なコミュニケーション」に務める。




 と、まさに「コレキヨの恋文 」と「真冬の向日葵 ―新米記者が見つめたメディアと人間の罪― 」をミックスしたような状況になって参りました。ちなみに、「コレキヨの恋文」では、霧島さくら子首相が、朝生一郎財務大臣に対し「朝生のオジサマ」といった呼びかけをしていますが、現実のお二人も結構こんな感じです(ご自宅が近いそうです)。


 まあ、現実と言えば、本当の意味での「リアル霧島さくら子」は安倍晋三総理になるわけでございますが、総理には是非リアルで「さくら子総理の国民経済教室」を実現して下さいませ。いや、冗談でも何でもなく、日本国民は今「国民経済」について改めて学び直す必要がありますよ。さもなければ、「国家」と市場あるいはビジネスを混同する新古典派経済学者(代表:竹中平蔵氏)に、またもや国民経済を蹂躙されることになってしまいます。
 
『麻生財務相が訓示、デフレ脱却へ「新たな試みを」


http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPTK058222520121227
 麻生太郎副総理兼財務・金融・デフレ脱却円高対策担当相は27日午前、財務省の職員向けあいさつで、国内景気は「資産デフレーションによる不況」にあるとして、デフレ脱却に向けた「新たな試みを」と訴えた。
 財務相は、バブル崩壊後に株価や地価が大きく下落する中で「売上高を伸ばして不況を(乗り切ろう)と図った多くの会社で資金繰りが追い付かず、倒産した。借金のなかったトヨタは世界のトヨタにのし上がった。デフレによる差は極めて大きかった」と回顧。日銀も「貨幣の値打ちを上げるのが最大の義務だから、インフレには極めて敏感だったが、デフレになれば貨幣の値打ちは上がる。デフレに対する反応は鈍かった」と苦言を呈した。
 同時に、財務省に対しても「デフレに対する経験がないのだから、やむを得ないが、『俺たちは間違いじゃなかった』という発想だけはやめよう。これは明らかにデフレ。デフレ対策を真剣にやらないと」と訴えた。
 財務相は、世界的にも「数々のインフレの不況はあったが、デフレの不況はない」とした上で、「日本は今回、世界で最初にデフレ(脱却)の経験をやる。他国が(今後)陥る確率が高いと思われるデフレに、日本が最初に(脱却に)成功したと言われるものを作りあげねばならない」と強調。
 最近の円安や株高にも「単なる目先の話。安定したものになっていかないと」として、今年度補正予算や来年度予算編成を通じて「デフレ不況脱却に舵を切ったと思ってもらわない限り、消費税を上げることすら極めて難しい状況になりかねない。全力を挙げたい」と述べた。』



 「資産にデフレーションによる不況」とは何を意味しているかといえば、もちろんバブル崩壊のことです。



【2010年末時点 日本の国富(十億円) 】

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_40.html#Kokufu



 バブル崩壊後の「非有形生産資産」すなわち「土地」の価値の激減ぶりは、まさに眩暈がするほどに強烈です。この理不尽とも言える資産価値の暴落こそが、バブル崩壊なのです。


 これほどまでに土地の価格が暴落しては、企業は借金返済に走り、設備投資を縮小せざるを得ません。さらに、中小企業は資産価値暴落で担保不足に陥り、銀行側がお金を貸してくれなくなります。


 そうなると、企業の設備投資(GDP上の民間企業設備)、そして家計の所得(GDP上の民間最終消費支出)という「需要」が縮小し、供給能力(潜在GDP)に対し需要不足となり、デフレギャップが発生します。これこそが、我が国のデフレの主因です。



【インフレギャップとデフレギャップ】

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_37.html#IDGAP



 これまでの政府、いや「財務省」は、デフレギャップがある状況で「政府支出(公的固定資本形成&政府最終消費支出)」を切り詰める支出削減、さらには民間企業や家計の支出を切り詰める増税という緊縮財政に精を出していました。需要不足に陥っている状況で、政府までもがせっせと「需要縮小」に努めていたわけです。これでは、デフレから脱却できるはずがありません。


 さらに、竹中氏に代表される新古典派経済学者たちは、構造改革、規制緩和、民営化、自由貿易など、「潜在GDP」を押し上げるサプライサイド政策ばかりを推進しようとし、結果的に、やはりデフレギャップは拡大しました。


 財務省にせよ、新古典派経済学者たちにせよ、間違っていたのです。この間違いを正せるのは、民意を受けた政治家しかいません。


 そして、ついに「あの」最強の官庁である財務省に対し、
「デフレに対する経験がないのだから、やむを得ないが、『俺たちは間違いじゃなかった』という発想だけはやめよう。これは明らかにデフレ。デフレ対策を真剣にやらないと」
 と、堂々と物申す財務大臣が誕生いたしました。



 最後にもう一度強調しておきたいのですが、高橋是清がデフレ脱却に成功したのは「民意」を背負っていたためです。


「麻生さんに任せておけば、大丈夫だろ」
 などということは有り得ません。現在の日本国民には、「自らも可能な限りデフレ脱却に貢献しよう」「麻生財務大臣を支えよう」という能動的な態度が求められているのです。


 日本国民の「コンセンサス(政策合意)」として、デフレ脱却を推進する政府を支援しなければなりません。逆に、デフレ脱却に向けた国民的合意、すなわち「ジャパン・コンセンサス―国民を豊かにする「最強」の経済政策 」が生まれたとき、我が国は麻生財務大臣が仰る通り「世界に範を示す」ことができるのです。


http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11436488813.htmlより

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本年読んで良かった書籍

2012-12-28 13:52:01 | Weblog
本年読んで良かった書籍は

1.「税と社会保障の抜本改革」 西沢和彦著

 昨年、東京税理士会の冨田副会長から

 薦められていて本年になって読みました。

 抜本改革というのが著書のこだわりです。

 偶然に税理士会の役員研修で講師として

 来られ、司会をお手伝いしました。わかり

 やすい話しぶりでした。また父上が税理士

 ということで高感度大。社会保障制度国民

 会議の委員に就任され、ますますの活躍が

 期待されます。

2.「これから日本経済の真実を語ろう」 吉野直行著

 税理士会の役員研修では珍しくマクロ経済をテーマに

 とりあげ講師としてお招きしました。神津東京税理士会

 会長の中学、高校の同級生で、米国、欧州での研究も

 長く、政府の経済政策のアドバイザーも務めているようです。

 本年はマクロ経済の書籍を14、5冊読みましたが

 この書籍はとても読みやすいです。

 新政権になり大胆な金融緩和政策はデフレ脱却となるか。

3.「図解わかる税金」  芥川靖彦著

 恥ずかしながら自分の著作です。毎年改正に追われています。

 本年は特に相続税の相談が多かったです。また年明けに

 早稲田大学で相続税の講義をする予定です。

 本日、夕方より相続税の新刊の企画会議があります。

 


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セカンドライフ

2012-12-27 16:16:43 | Weblog
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本年重大ニュース税金編

2012-12-26 18:35:22 | Weblog
 本年の税金に関する重大ニュースは

1.消費税増税法案の成立

 ですね。景気条項があるとはいえ

 最優先はデフレ脱却、徹底した歳出削減、経済成長が前提で

 なければならないです。

 前政権のマニフェスト違反、密室三党合意など民主主義は崩壊しました。

 でも、民意は総選挙の結果をみると増税反対ではないのでしょうか。


2.国税通則法の改正、試行実施。

 来年から税務調査の手続きが大幅に改正されることに伴い、

 10月より先行的にトライアルが実施されました。

 通達のパブコメなどの税理士会の起案のお手伝いをしました。

 Q&Aや税務運営指針などが公表されています。


3.税制大綱が翌年に

 公表されることになりました。

 1月末日が目安です。

 社会保障と税の一体改革で

 先送りされた改正の行方は

 どうなるのでしょうか。

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会社員の税金

2012-12-21 09:24:17 | Weblog
友人から見たよと言われ

すっかり忘れていましたが

一か月ほど前に

中央公論社の取材を受けました。

会社員の税金ということで

ちょうど年末調整の時期に

合わせる形で

婦人公論の年末年始特別合併号に

アドバイザーとして

「サラリーマン家庭のための本気の節税対策」

が掲載されています。

会社員は税金の支払は

会社任せになりがちですが

所得控除などの

申請漏れがないか

もう一度

確認です。


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経営はどこまでいっても経営者次第

2012-12-18 16:40:37 | Weblog
東京商工会議所で

COCO壱番屋の創業者である

宗次徳ニさんの講演会が実施された。

「創業者は、経営に身を捧げるべき。

趣味の時間や社外人脈との関係を構築する時間があれば、

現場でお客様と接したり、

従業員をねぎらうことに費やす。

経営者が身を捧げて

一心に経営に取り組めば、

自然と業績も上がるはず。

余裕が出たら

社会への貢献を考え始める」


いいなぁ。

宮尾すすむさんの

日本の社長

もう一度見たい。


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若い経営者から学ばなければならない

2012-12-08 13:54:50 | Weblog
東証1部に

史上最年少で上場した

リブセンス村上社長のインタビュー記事が

戦略経営者12月号に掲載されています。

前から注目していた経営者です。

今度、カンブリア宮殿にも出演するようです。


村上社長の並はずれた発想力・行動力は

学ぶべき点が多くあります。


謙虚に

若い経営者から学ばなければならない

と言えます。






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第62回税理士試験結果発表

2012-12-07 14:58:33 | Weblog
本日、第62回税理士試験の結果が

発表になりました。

最終合格された皆様には

心よりお祝い申し上げます。

おめでとうございます。

これからの

税理士人生に幸多かれと

お祈り申し上げます。


合格者祝賀会の案内です。

平成13年1月12日土曜日

詳細は⇒http://tokyo-aozei.org/2013/01/000284.html

毎回、新合格者の皆様にお会いするのを

楽しみにしています。

ぜひ、ご参加ください。



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