復路:8月3日(日) →大阪 :大阪環状線 大阪 →尼崎 :普通新三田行き 尼崎 →米原 :新快速長浜行き 米原 →大垣 :新快速豊橋行き 大垣 →品川 :ムーンライトながら 品川 →横浜 :普通小田原行き 横浜 →成田空港:快速エアポート 成田空港→東京 :快速エアポート 東京 → :中央線快速 運賃:青春18きっぷ2回分+¥510+¥750
【第二話からの続き】
品川発の始発列車を捕まえて、横浜まで逆行するのは、成田空港まで向かうためである。
別に、成田空港に行ってどこかへ飛び立つ訳では無い。成田空港のANAカウンターで株主優待券+ご利用券を使って航空券を発券して貰うだけである。
それなら、別に、羽田でも良いのだが、青春18きっぷだけでは羽田へは行けない。また、成田空港第2ターミナルは一度訪問した事があったが、第1ターミナルの方は全く未知の世界であり、今後のために、一度は訪問しておきたかった。
ところで、2007年3月のダイヤ改正で、上りのムーンライトながらは全区間指定席となったが、その他、東京到着時刻が5時05分と遅くなってしまった。そのため、それ以前とは違って始発の快速エアポート(5時04分発)への乗り継ぎは不可能となってしまい、次の6時12分発の快速エアポートまで1時間以上も列車待ちをしなくてはならなくなった。
1時間も時間を持て余すくらいなら、ずっと列車に乗っていた方が余程快適だと思う。
それで、時刻表をよく見て、品川から横浜まで逆行し、横浜で快速エアポートに乗り継ぐことにした。
快速エアポートのクロスシートは先頭の3両だけ、しかも数が限られているので、横浜から乗車することで、確実にクロスシートに座ることも期待できる。
ムーンライトながらを降りて、品川で乗り換えた小田原行きは、3扉のクロスシート車。臨時ホームからの出発。
横浜まで、たった17分の行程だが、天気が良いので、車窓が楽しかった。
横浜で降りて、快速エアポートを捕まえる。先頭車両はガラガラで、クロスシートに着席することができた。
発車後、暫くは、東海道線と併走するが、やがて、左へ折れて、未体験の横須賀線をひた走っていく。
再び、品川へ戻り、地下に潜って東京を経由し、総武線に入る。
海外旅行に出かけると思しき人々は少なく、関空快速と同様に、郊外の快速列車としての利用が圧倒的に多いように感じた。
横浜から約2時間も掛かって、シートの堅さに嫌気が差した頃に、終点成田空港に到着。
やはり、成田は遠い。帰りは絶対グリーン車にしようと、予めホームでSUICAグリーン券を購入しておく。
改札を抜けて、検問で運転免許証を見せて成田空港に入場。第1ターミナルのそれは、まるで、イミグレーションみたいな雰囲気だった。聞いた話だと、国内線だと言ってもパスポートを見せろ、という呆けた係官も居るそうだが、なるほど、そう言わしめるのに充分な雰囲気である。
そのまま真っ直ぐに進んで、ANAの国内線カウンターで航空券を発券し、後は、空港内をブラブラして、再び駅に向かう。
帰りは、グリーン車なので、アイマスクと耳栓を装着して、階下席で完全に爆睡体制をひく。二度寝の開始である。
が、千葉で、隣に人が来て起こされてしまう。
何でまた、わざわざ、横に人が居る席に...と訝しがるが、知らない間にグリーン車は満員になっていた。成田空港では、小生以外に誰も居なかったのに...やはり、東京の交通事情を侮ってはいけない。¥750ものグリーン料金を払って、窮屈な思いをし、東京で降りる。
ここからは、いつもの中央線快速で最寄り駅まで。自宅を発ってから、既に、15時間近く経過している。
駅前のスーパーで買い物を済ませて、路線バスで東京宅に戻る。
いつもながら、物好きな、夏の長い長い旅が終わった。