東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

サンライズで出勤

2005-06-27 00:09:00 | サンライズ瀬戸・出雲
復路:6月26日(日)
天王寺→新大阪:関空特急はるか
新大阪→三ノ宮:新快速
三ノ宮→東京 :サンライズ瀬戸
東京 →日野 :中央線快速
往復運賃:¥21,000(周遊きっぷ京阪神コース&指定券)


関空快速で、天王寺に出る。海外旅行の帰りとおぼしき人々が多く、この時間帯にしては混んでいる。周遊きっぷのメリットを活用するべく、天王寺からはるかで新大阪へ、新大阪から新快速に乗り、三ノ宮で降り、三ノ宮から東京へ旅立つ。

  今宵の宿は、サンライズのびのびシートである。

夜も更け、静けさを取り戻しつつある三ノ宮駅ホームで、姦しい媼三人組を見かける。サンライズに乗るのか? 乗車位置からするとシングルか? このような媼共が我がのびのびシート車両にくると、さぞかし不快であろう。

定刻より15分遅れて列車が到着。到着時、車掌氏がホームで列車待つ乗客に一礼する。尼崎の脱線事故以来、JR西日本は慇懃丁寧であるが、この儀礼もその一環か。いや、この車掌氏の検札時の丁寧さからしてプロとしての誇りを感じ取った。敬意を表したい。

指定の席、否、区画に乗り込み、ベッドメイキングをする。といっても、空気枕をセットし、いつもの100円均一の座布団を広げるだけであるが。今宵は冷房が良く効いているため、備え付けの毛布にくるまれて眠ることにする。

ここで恐れていた事態になった。まさかの、あの姦媼共がこの車両に乗り込んできた。案の定、自分の区画が分からず、大声を出して探している。そもそも、夜行バス、飛行機、新幹線、列車問わず、一番マナーが悪いのは媼共である。まるで空気が読めない迷惑者である。いったい、何時だと思っている。いい年をして、気分が悪い。

媼共はようやく自分の区画を見つけたようだ。幸い、私とと違って1階の区画であった。さすがに、空気を読んで静かにしたのか、誰かが注意したのか、はたまた、防音が効いているため私の耳には入らなくなっただけなのかは不明であるが、とにかく、声が聞こえなくなってほっとした。見たところあの姦媼は予備知識があまり無さそうである。翌朝は背中や腰の痛み、睡眠不足あるいは冷房に伴う体調不良に悩まされることであろう。お気の毒様である。それに懲りて、二度とサンライズには乗らないで欲しい。

深夜の大阪駅で普通列車と併走する。人気のないホームは寂しい。そして、恐らく、京都を過ぎ、トンネルを2つ超えたあたりで記憶を失ったようである。よく眠れた。横浜駅の喧騒でようやく目が覚めた。

東京到着直前の空いている洗面台で顔を洗い、トイレを済ませる。程なく東京駅に到着し、中央線エスカレータを駆け上がり、高尾行き快速に乗り込む。旅情などどこにもない。平凡な、週初めの出勤風景である。


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久々にムーンライトながらで

2005-06-24 00:11:00 | ムーンライトながら
往路:6月24日(金)
八王子 →東神奈川:横浜線普通
東神奈川→横浜  :京浜東北線
横浜  →大垣  :ムーンライトながら
大垣  →近江八幡:東海道線普通
近江八幡→天王寺 :関空特急はるか
往復運賃:¥21,000(周遊きっぷ京阪神ゾーン&指定券)


予定を変更して臨時帰省。臨時だから、交通費節約のため夜行バスを使おうとしたが、トレンディ号往路はあいにく満席であった。往復割引が効かないのなら、夜行バスの意味はさほど無いように思われた。

それで、周遊きっぷ京阪神ゾーンをつかう。今回は、行きはムーンライトながら、帰りは、サンライズ瀬戸のびのびシートのコースを採用する。夜行列車の指定席は1週間前であっても確保できた。合計2万円強となる。夜行バス往復より約5000円高いわけだが、快適さと、京阪神ゾーン券のメリットを考慮すると、元はとれていると考えたい。

八王子から22時37分発の中央特快に乗ろうとする。この電車に乗ると、東京駅で待ち時間なくムーンライトながらに乗り継げる。

しかし、何か胸さわぎがした。電車が遅れるかもしれない。18切符の時期は、中央線や山手線の遅れに連絡をとっていた。実際、今まさに乗ろうとしている電車がお茶の水付近で10分遅れ、東京駅を必死で走りぬいたことがあった。あのときは、10分待っていてくれていた。しかし、今夜はどうか? 悪い予感がしたので、横浜線経由とし、横浜からムーンライトながらに乗車することにした。

横浜に23時33分到着。東海道線ホームに向かう。予想通り、山手線の遅延の影響により、3分程度遅れて到着とのアナウンスが流れている。あぁやっぱりという気持ちと、待っていてくれるなら、予定通り東京から乗れば良かったかという気持ちが交錯する。とにかく、週末の山手線あるいは中央線はかならず遅延すると思って行動した方が良い。程なく、列車は到着したが、誤って特急東海の乗車目標位置に並んでしまったものだから、列車通路を延々と歩くはめになった。

  今宵の宿は久々にムーンライトながらである。

隣の通路側の席には既に先客がいた。30代のサラリーマンといった感じである。特に問題なし。着席して靴を脱いでシートをセットする。セットといっても、一つの鞄をフットレストとし、もう一つの鞄をレッグレストとするだけであるが。

周囲を見る。今は、18切符シーズンではない。にもかかわらず、乗車率は90%を越えている。このシーズン、名古屋や大阪に行くだけなら、夜行バスの方が快適で安いと思うのだが、いったいどのような人がムーンライトながらを利用するのか? 鉄道ヲタク、それとも、静岡、浜松へ帰る人たちか??

小田原到着。私が乗る6号車はここから自由席になる。やはり通路まで混む。18切符の時期と同じである。以前、3号車に乗った時には気が付かなかったが、週末ともなるといつも混雑しているのかも知れない。人混みとはなったが、眠るには冷房が少し強い。持参した上着を羽織り、アイマスクを着用して熟睡モードに入る。

豊橋到着時のアナウンスで一度目が覚めるも、また、直ぐに眠る。その後、大高到着のアナウンスは覚えている、名古屋到着で隣客が下車したのに応答して、半ば無意識で席を通路側に移動した。これは、大垣バトルに備えて席を立ちやすくするのと、窓からの直射日光を防ぐ意味がある。18切符シーズンに体得した習慣である。しかし、ここで、完全に目が覚めてしまった。

名古屋発車後、改めて周りを見渡すと、小田原での混雑ぶりが嘘のように空いている。18切符シーズンと全く様子が違う。名古屋で沢山の人が下車したのか?

岐阜を出発してから、大垣バトルに備えて、2号車に移動する。乗車率60%くらい。空席が目立ち不思議な感じがした。


大垣到着、例によって、ドアが開くやいなやエスカレータを駆け上がり、隣のホームを目指して走り、乗換の網干行きに乗車。しかし、2~3分たっても空席が目立ち、結局、乗車率40%程度で発車した。大垣バトルはなかった。いつもの習慣で、走ってしまったが、その必要は全くなかった。

今回は、米原では乗り換えない。近江八幡で降りて、ここで特急はるかに乗り換え、天王寺を目指す。新快速とはスピードはさぼど変わらないが、さずがにシートは特急用で車内も静かである。はるかで、もう一眠りする予定だったが、結局、天王寺到着まで眠れず。阪和線に乗り換え、10時頃帰宅。

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遅刻常習犯JAL1322便

2005-06-19 22:30:00 | JAL
復路:6月19日(日)
関西空港→羽田空港:JAL1322便¥9,450(バーゲン;クラスJ)
第1ビル→浜松町 :東京モノレール
浜松町 →新宿  :京浜東北線    ¥500
新宿  →八王子 :中央線普通    ¥460

昨今のJALの連続不祥事はさておき、元々、私はJALよりANAの方が好きである。赤い色よりも青い色が好きという素朴な理由もあるが、両方乗り比べると、どうしてもサービスの差を感じてしまう。鉄道に例えるとJALはJR(国鉄)、ANAは私鉄の雰囲気がある

では、なぜ今回JALを選んだのか? 答えはすごく単純で、関空を22時05分に出発するANA976便の超割チケットがどうしても取れなかったからである。一方、10分後、関空を22時15分に出発するJALのバーゲンチケットはガラガラで、しかも、クラスJでも空いていた。この機会に、一度、クラスJを体験してみたかった。という理由もあった。

しかし、不安もあった。実は、前回JAL1322便に乗ったとき、到着が10分程度遅れ、大変気をもんだ。というもの、羽田からの乗り継ぎの関係で、10分の遅れが30分の遅れに繋がるからである。不安は的中し、今回はそれに輪をかけて、出発15分、到着20分と大幅遅刻である。日本の航空会社では定時運行は当然だが、こと、この便に限っていうと、そのような神話は過去のものとなっている。いっそのこと、時刻表を書き換えた方が良いのではないか

偶々、今宵は、気流状態が悪く、ベルトサインは到着まで消えることなく、ワゴンサービスも無かった。もちろん、天候はJALの責任ではないが、せっかくのクラスJなのだから、シートを深く倒して、快適な時間を過ごしたかった。しかし、快適な時間を過ごすどころか、最悪、羽田で夜明かしすることになるのか? その場合、JALは責任を取ってくれるのか? 時計を見ながら到着まで気を揉んで憂鬱だった。遅れはしたが、23時40分には扉が開き、辛くも23時52分の浜松町行き最終に間に合った。

ここで、東京経由で中央線に乗ると、八王子まで行けないので、0時15分発の山手線で新宿に出る。新宿では向かい側のホームで、0時41分発の最終高尾行き中央線各停が接続している。山手線も何かと遅れ気味だが、最終高尾行きはしぶとく待っていてくれる。今宵も5分遅れた。

最終高尾行きは、新宿で満員となる。酔っぱらいや変態が多く乗っているので雰囲気は最悪である。できれば乗りたくないのだが、JAL1322便だと、どうしてもこの電車になってしまう。

結局八王子には、01時35分到着、東京宅にたどり着いたのは2時前だった。それでも、たどり着けただけでも良かったというべきか。


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とんぼ帰り

2005-06-18 07:35:00 | ANA
往路:6月18日(土)
京王八王子→新宿  :京王線急行    ¥350
新宿   →品川  :山手線      ¥190
品川   →羽田空港:京急急行     ¥400
羽田空港 →関西空港:ANA141便¥8,450(超割)
関西空港 →天王寺 :関空特急はるか¥1,760


昨夜帰京したばかりであるが、早朝4時50分、再び大阪に向かって出発する。キャンセルしては、という回りの意見もあったが、超割やバーゲンチケットはキャンセルすると、半分も戻ってこない。航空会社も乗客もリスク覚悟の運賃設定である。だとすれば、意地でも帰るしかない。

いつものように、京王、JR、京急で羽田へ向かう。梅雨時にもかかわらず、羽田空港第2ターミナルは朝から混雑している。関空行きANA141便は珍しく出発が遅れたため到着も9時5分と約15分遅れた。機内では仕事モードに徹するも、着陸前の5分間熟睡。

いつものように、到着ゲートは出口から遠い。かなり急ぎ足で、人混みをかき分けながら、駅へ向かう。なんとか、予定していたはるかに間に合う。今日は実家に立ち寄るため、天王寺まで乗車する。

出発間際に乗ったせいか、自由席は混んでいる。最後尾の6号車でようやく空席にありつけた。さすがに関空快速より快適である。しかも速い。検札を受け、景色を眺めている間にもう鳳まで来てしまっている。

天王寺で環状線に、鶴橋で近鉄に乗り換え、これから母の待つ実家へと向かう。

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サンライズ出雲ソロ

2005-06-16 22:46:00 | サンライズ瀬戸・出雲
復路:6月16日(木)
天王寺→ 大阪:関空快速
大阪 →三ノ宮:東海道線各停
三ノ宮→東京 :サンライズ出雲
東京 →八王子:中央線快速
運賃:約¥32,000(周遊きっぷ京阪神ゾーン;+指定券、寝台券)


明日の仕事に備えて、木曜日の夜に戻る。金曜日、休暇を取れればそのまま大阪にいることができるが、そうもいかない。

それにしても本日は電車の遅れに翻弄された。

まず、朝は朝で網干付近の踏み切りで車が立ち往生したため東海道線のダイヤが乱れた。夜は夜で、阪和線六十谷付近で列車が小動物と衝突し、15分遅れで運行。おかげで、天王寺から新大阪まではるかに乗って移動し、新大阪から新快速で三ノ宮へ向かうべきところを急遽予定を変更し、関空快速で大阪へ向かうことにする。東海道線もまともに動いている保証はない。万一のことを考えて、早めに三ノ宮へ向かうことにする。時間があるのと、確実に着席するために、大阪からあえて各停で三ノ宮に向かう。

今宵の宿はサンライズ出雲ソロである。


生まれて初めての個室寝台である。通路の両側に個室の扉が並ぶ。通路が狭いことを除けば、さながら、高級ビジネスホテルを髣髴させる。

自分の部屋の扉をあける。目の高さ以上のところに、ベッドがある。狭いけれど、非常に清潔そうな空間である。

かつて、東京に前泊出張のとき、銀河を使ったことがあった。きちんとした寝台ではあったが、車両の古さは否めなかった。これと、今回の個室が同じ6300円とは、ちょっとどうかと思った。

サンライズ出雲ソロ2階。部屋の明かりを消すと、すばらしい展望が楽しめる。このまま、どこまでも夜景を楽しみたかったが、明日のことを考えて、残念だがカーテンを下ろす。適度な堅さのベッドは、すぐに安眠に導いてくれた。

翌朝、パンフレットの記載と違わず、”さわやかな朝”に迎えられて起床した。快適すぎて、一度たりとも目覚めることは無かった。もし、金銭的余裕があるなら、帰京の手段として、迷わず、サンライズ瀬戸/出雲の個室を選択することだろう。

今日は金曜日、一日、精一杯働いて、土曜日の朝、再び家族の元へ帰る。まだ、旅の途中である。


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最終のぞみ

2005-06-15 21:18:00 | 新幹線
往路:6月15日(水)
八王子→新横浜:横浜線普通
新横浜→新大阪:のぞみ163号
新大阪→大阪 :東海道線普通
大阪 →天王寺:大阪環状線
天王寺→   :阪和線普通
運賃:約¥32,000(周遊きっぷ京阪神ゾーン;+指定券、寝台券)

久々の大阪出張、のぞみに乗って帰省するのも14ヶ月ぶりである。在来線をチンタラと移動するのとは雲泥の差で、あっという間に見慣れた静岡駅、浜松駅を通過する。改めて脅威的なスピードに感動する。

実は、最終のぞみに乗車するのは今回が初めてである。最終のぞみというのはさぞかし混雑しているものと覚悟していたが、予測に反して空いており、2席占領して快適な旅となった。本日は5分先を走る臨時のぞみが運行されており、そのためであろうか。

横浜名物シウマイ弁当を賞味し、この駄文をしたためるうちに新大阪到着。新大阪から大阪、大阪から天王寺へと向かう。最終のぞみは、阪和線最終鳳行き普通に連絡しており、1時過ぎに帰宅。

寝る前に、7月23日の帰省に備えて、えきねっとで指定席を予約をするのを忘れない。明日の仕事に備え、今宵は自宅で眠る。それに勝る物はない。

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周遊きっぷとサンライズで往復(2)

2005-06-05 22:47:47 | サンライズ瀬戸・出雲
復路:6月5日(日)
天王寺→新大阪:関空特急はるか
新大阪→三ノ宮:新快速姫路行き
三ノ宮→東京 :サンライズ瀬戸のびのびシート
東京→八王子 :中央線快速
往復運賃総額:¥23,000(周遊きっぷ京阪神ゾーン)

周遊きっぷを有効に使って少しでも快適に戻ろうと思う。

天王寺から、周遊きっぷゾーン券で乗れるはるか自由席で新大阪に向かう。新大阪から新快速で三ノ宮へ。混雑する新快速で着席するための小技を効かせている。そして、三ノ宮からサンライズ瀬戸で東京へ。

今宵の宿もサンライズ瀬戸のびのびシートである。

三ノ宮から乗るので少しだけ睡眠時間が増やせるのも、周遊きっぷゾーン券活用の小技である。

ところで、実は昨夜、自宅でぐっすりと寝た。目が冴えている。睡眠薬として飲めないビールを飲んだおかげで京都駅の轟音を聞くことなく、即、熟睡できたまでは良かった。しかし、静岡あたりでトイレに立つ。利尿作用のあるビールは避けるべきであった。長時間走っているだめか、夜行列車の便所は、段々と汚れがひどくなる。靴で便所に入るのが憚られるくらいになる。

東京まで残り2時間あまり、このまま眠れないとなると非常に辛いものがあると思っていたが、幸い、再び眠りに落ちた。横浜を過ぎたあたりで目覚め、慌ただしく洗面を済ませる。7時8分、定刻に東京到着。あぁまた新しい一週間が始まる。

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周遊きっぷとサンライズで往復(1)

2005-06-03 22:00:00 | サンライズ瀬戸・出雲
往路:6月3日(金)
八王子→東京 :中央線快速
東京 →姫路 :サンライズ瀬戸のびのびシート
姫路 →新大阪:快速米原行き
新大阪→鳳  :スーパーくろしお1号
往復運賃総額:¥23,000(周遊きっぷ京阪神ゾーン)

2週間ぶりの帰省ということもあり、ささやかな贅沢で往復サンライズ瀬戸のびのびシートを使うことにした。この文章もサンライズの車中より書いている。

のびのびシートも3回目ということもあって、ずいぶんと要領を得た。今回は100円均一で購入した座布団3枚と空気枕を持参しているので、カーペットの硬さは感じない。現に、うつぶせになってパソコンを使っているが、なんら支障はない。窓からは東海道沿線の夜景が流れており、旅情豊かである。ただ、残念なのは、下りのサンライズが大阪を通過し、姫路まで飛んでいってしまうことである。

そこで、周遊きっぷ京阪神ゾーンを使って安くあげるように工夫した。このおかげで、新大阪から鳳までくろしおの自由席が使えるし、その上、帰りのサンライズは三ノ宮から乗車できるので、睡眠時間を30分程度のばすことができる。

欠点といえば、切符の枚数がふえることか。周遊きっぷ京阪神ゾーンの西の入口は明石である。従って、明石・姫路間のきっぷを別途購入しておいたものの、検札の時にあたふたしてしまった。実際、サンライズ瀬戸ののびのびシートは、東京発車後すぐに検札が始まるので、乗車前から順番を揃えて準備しておくのが良いだろう。

それにしても、車内は静かである。車内放送も遠慮がちに小声であり、必要最小限のことしか言わない。ムーンライトながらとは大きなちがいである。

今宵の宿は、サンライズ瀬戸である。

熱海を過ぎたあたりで爆睡。目覚めた時、まだ、あたりは暗かったため、どのあたりを走行中かすぐにはわからなかった。複複線であったことから草津は過ぎているだろうことは想像できたが、実は石山あたりまで来ていたことを認識するまでかなり時間がかかった。

下車予定の姫路はまだ遠い。再び眠りにつこうとするが、保線作業を行っているらしく、やたらと警笛をならし、加速減速をくりかえすものだから、なかなか寝付けない。これは全く計算外であった。忌まわしい事故を起こしたJR西にとっては安全が最優先というのは理解できる。しかし、それなら、せめてスピードを落として走ってほしい。加減速をくりかえすことが、どれほど睡眠をさまたげることか。

結局、眠れぬまま、早朝の京都駅、大阪駅の光景を眺めることとなる。昼間の喧騒が嘘のようである。しかし、大阪駅では、既に、環状線ホームの一番電車が発車を待っている。それなら、客扱いしても良いのではと思うが、何分、4時台であるため、下ろされても行き場に困る。適当な時刻に大阪に到着したい人は、丁度1時間後に東京を出発する銀河の方を利用してください。ということだろう。

大阪を出発してから、しばし微睡む。程なく、今朝最初の停車駅姫路に到着し下車する。デッキから日の出を見る。本日は晴れのようだ。早朝の快速列車で新大阪へ戻る。そして、周遊きっぷのメリットを活かし、特急スーパーくろしお自由席で阪和線まで乗車し、帰宅する。

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