復路:6月26日(日) 天王寺→新大阪:関空特急はるか 新大阪→三ノ宮:新快速 三ノ宮→東京 :サンライズ瀬戸 東京 →日野 :中央線快速 往復運賃:¥21,000(周遊きっぷ京阪神コース&指定券)
関空快速で、天王寺に出る。海外旅行の帰りとおぼしき人々が多く、この時間帯にしては混んでいる。周遊きっぷのメリットを活用するべく、天王寺からはるかで新大阪へ、新大阪から新快速に乗り、三ノ宮で降り、三ノ宮から東京へ旅立つ。
今宵の宿は、サンライズのびのびシートである。
夜も更け、静けさを取り戻しつつある三ノ宮駅ホームで、姦しい媼三人組を見かける。サンライズに乗るのか? 乗車位置からするとシングルか? このような媼共が我がのびのびシート車両にくると、さぞかし不快であろう。
定刻より15分遅れて列車が到着。到着時、車掌氏がホームで列車待つ乗客に一礼する。尼崎の脱線事故以来、JR西日本は慇懃丁寧であるが、この儀礼もその一環か。いや、この車掌氏の検札時の丁寧さからしてプロとしての誇りを感じ取った。敬意を表したい。
指定の席、否、区画に乗り込み、ベッドメイキングをする。といっても、空気枕をセットし、いつもの100円均一の座布団を広げるだけであるが。今宵は冷房が良く効いているため、備え付けの毛布にくるまれて眠ることにする。
ここで恐れていた事態になった。まさかの、あの姦媼共がこの車両に乗り込んできた。案の定、自分の区画が分からず、大声を出して探している。そもそも、夜行バス、飛行機、新幹線、列車問わず、一番マナーが悪いのは媼共である。まるで空気が読めない迷惑者である。いったい、何時だと思っている。いい年をして、気分が悪い。
媼共はようやく自分の区画を見つけたようだ。幸い、私とと違って1階の区画であった。さすがに、空気を読んで静かにしたのか、誰かが注意したのか、はたまた、防音が効いているため私の耳には入らなくなっただけなのかは不明であるが、とにかく、声が聞こえなくなってほっとした。見たところあの姦媼は予備知識があまり無さそうである。翌朝は背中や腰の痛み、睡眠不足あるいは冷房に伴う体調不良に悩まされることであろう。お気の毒様である。それに懲りて、二度とサンライズには乗らないで欲しい。
深夜の大阪駅で普通列車と併走する。人気のないホームは寂しい。そして、恐らく、京都を過ぎ、トンネルを2つ超えたあたりで記憶を失ったようである。よく眠れた。横浜駅の喧騒でようやく目が覚めた。
東京到着直前の空いている洗面台で顔を洗い、トイレを済ませる。程なく東京駅に到着し、中央線エスカレータを駆け上がり、高尾行き快速に乗り込む。旅情などどこにもない。平凡な、週初めの出勤風景である。