往路:7月21日(土)
八O子 →立川 :中央線中野行き
立川 →信濃大町 :快速ムーンライト信州
信濃大町 →松本 :普通松本行き
松本 →多治見 :しなの2号
多治見 →金山 :快速名古屋行き
金山 →米原 :新快速大垣行き
米原 →大阪 :新快速姫路行き
大阪 → :関空紀州路快速
運賃:¥510+青春18きっぷ+¥5,170
今週末から、夏の青春18きっぷシーズン到来。とは言っても、ムーンライトながらは、まだ運行されない。
しかし、ムーンライトながらはなくとも、ムーンライト信州がある。大阪到着が遅くはなるが、安さと快適さ、そして、中央西線から見える木曽路の車窓は夜行バスには無い大きな魅力である。
それで、今シーズン最初の青春18きっぷを使った旅はムーンライト信州にお願いする。
ところで、今夜、甲信越地方では局地的な豪雨に見舞われるとの予報が出ている。
実際、篠ノ井線は運転を見合わせているらしい。東京では、小雨模様に過ぎないので、全く実感が無い。
中央本線への影響が気になるが、今夜の長距離列車の運休情報は無い。ムーンライト信州は運転される様である。
本当は、始発駅の新宿から乗車したかったのだが、今夜の運行状況を調査していたり、あれやこれやで出発が遅くなってしまい、結局、立川から乗車することにした。
八O子から、0時06分発の普通中野行きに乗車して、立川まで逆行する。
今宵の宿はムーンライト信州である。
立川には定刻に到着したが、遅れている南部線との接続を取って、
14分遅れで立川を出発。立川まで逆行して正解だった。立川に長時間停車していたお陰で、八O子到着前に検札を受けることができた。
これで、熟睡のための環境は整った。
因みに、今宵のムーンライト信州は空席が結構ある様子。小生の隣りも透明人間の可能性大。集中豪雨の影響で旅行を取りやめた人が多かったのかも知れない。
安心しきって、時折、ウトウトしかかるのであるが、なぜか、最後までいけない。おまけに、ムーンライト信州では、昔と違って、夜間でも到着駅の案内放送がある。耳栓を通しても、聞こえてくるため、余計にプレッシャーが掛かってしまう。
何故に眠れないのか、ホントどうかしている。
松本手前で、珍しく鉄道唱歌のオルゴールが流れた。
もう、眠ることを諦めた。
予定通り、信濃大町でムーンライト信州を降りて、普通列車に乗り換えて松本まで逆行する。
普通松本行きは4両編成。
極めて空いていたものだから、クロスシートを占有できた。
そして、持参した睡眠薬を服用する。
と、程なく眠りに落ちて、北松本まで意識が無かった。
しかし、睡眠薬の副作用で、少し頭がフラフラする。後30分程度眠っていたい気分である。松本駅の跨線橋を上って、5番線の6時32分発の立川行きに乗車。
したはずだった。のだが、....
なんと、小生としたことが、
実際乗車したのは、向かい側6番線の甲府行き、6時32分発。だった。どうりで、空いているはず。乗り間違えた。
気づいた時には、時既に遅し。
向かい側ホームから、出発する立川行きが見えた。
本来の計画では、立川行きに乗車して、塩尻で、中央西線中津川行きに乗換えて、上松から多治見まで特急しなの2号でワープすることにしていた。しなの2号の特急券(当然、乗車券付き)は既に購入している。
この列車を逃すと、以降の旅程が滅茶苦茶になってしまう。
ややこしい事に、もう一つ問題がある。
昨夜の豪雨で今朝も篠ノ井線が一部区間不通らしい。そもそも、
今朝のしなの2号は運転されるのか??
駅係員を捕まえて尋ねたところ、なんと、松本始発で運転されるとのこと。
そこで、松本駅の改札を出て、みどりの窓口に並んで、上松~多治見の特急券を松本~多治見に変更することにした。
追加出費は¥2,020。痛い。
前回の帰京の際、タダで食事ができた分が吹き飛んでしまった。
特急しなの2号は、所定のダイヤでは7時4分松本発である。今朝も松本以降は所定ダイヤで運行されるらしい。なお、よりによって指定席は結構埋まっているらしく、多分、小生の隣りにも乗客がやってくる可能性が高い。
憂鬱である。
既に、3番線で乗車扱いしている、しなのに乗り込み所定の席につく。
と、その時、
もうひとつミスをしでかした事に気が付いた。
先程乗り間違えた甲府行きの座席に、飲み物を置き忘れてきてしまった、...。しかし、その甲府行きは、既に発車した後であり、影も形も無い。
本当に、今回は、
どうかしている。気を引き締めないと。ペットボトルの飲み物で済んだから良いようなものの、これが、貴重品なら大変面倒な事になる。
イカンなぁ、過去に幾度となく繰り返した失敗に懲りていない自分に猛省である。
立川行きに乗り損ねたため、と言うものの、
特急しなのは、快適である。
7時4分発の予定だったが、篠ノ井線からの接続を取って、約8分遅れで松本を出発。篠ノ井線の接続列車というのは、383系で
しなのと同じだったのが意外。どのような運用をしたのだろうか??
松本出発後、昨日購入した弁当で、朝食とする。
そして、列車は、塩尻から中央西線に入り、木曽路を下っていく。
暫くは車窓を楽しんでいたが、生憎の曇り空、単調な景色だと眠くなってくる。昨夜全く眠れなかった事を考えると皮肉なものである。
そして、木曽福島から、南木曾の間、意識を失ってしまった。
寝覚めの床で寝覚める事は無かった。せめて、寝覚めの床は眺めたかったのだが、残念である。
緑の窓口で聞いた様に、車内は比較的混んでいるが、小生の隣りには誰も来ない。2席占有できて快適快適。これなら、合計¥5,170ものワープ費用もまぁ許せるかな? と思えてくる。
特急しなの2号は、松本出発時の遅れを引きずって、10分程度の遅れで運行されている。
小生は、多治見で
しなのから降りて、7分後に出発する、快速名古屋行きに乗り換える予定である。この8時58分発の快速に乗り遅れると、大阪到着が30分遅れてしまう。
そこで、検札の際に、多治見で8時58分発の快速に乗り継げるか、車掌に訊いてみた。曰く、
特急列車を先行させるので、多分大丈夫でしょう。とのこと。
小生、少し安堵したが、仮に、この快速に間に合ったとしても、金山で東海道線との連絡時間は、4分である。東海道線が中央西線との接続を取ることはまず無いので、多治見発8時58分の快速が
しなの2号の影響で遅れると、結局アウトである。
なぜ、小生がこの乗り継ぎに拘るかと言えば、この乗り継ぎだと、
金山で東海道線米原行きに乗車できる。即ち、大垣でのややこしい乗り換えを排除できるから。
しかし、実際のところ、情勢は極めて微妙である。
多治見に到着。しなの2号から降りて、出発表示板を見て愕然とする。
しなの2号の車掌は大嘘つきで、しなの2号の遅れの影響を回避するためか、小生が乗車するべき快速は、既に出発した後だった。
それにしても、この車掌、ホントどうかしている。
こちらの事情を説明した上で、尋ねているのである。情報が無くて分からないのであれば、分からないと言え。そして、列車指令に尋ねるなどして、情報を得る努力をして欲しい。そして判った時に、小生に伝えてくれ。
普通列車ならともかく、特急列車である。特急料金を取っている以上、もっと、
まともなサービスをするべきではないか??
と。言っても、東海道新幹線頼りの田舎の大企業、労せず益が入る
JR東海に言っても、愚痴にもならない。それを思うと、
いつぞやのJR東日本の車掌さんは、本当に親切だった。中央線快速列車にも関わらず、小生を捜して、座席まで来て情報を提供していただいた。
同じJRグループ、この差は一体何なのだろうか?
多治見で、予定より一本遅い、9時14分発の名古屋行き快速に乗車する。
この快速は、10両編成。前方のみがクロスシート車両である。
そして、金山で下車。9時55分発の
新快速大垣行き6両編成に乗り換える。金山で既に座席を確保できた。
当然、大垣での乗り換えを考慮して、先頭車両に乗車したが、結果的にこれが徒になる。
大垣到着直前の乗り換えアナウンスを聞いて愕然とした。
なんでも、この列車、大垣駅で前2両を切り離して、後ろ4両はそのまま米原行き普通に化けて、米原まで直通するとのこと。
小生、慌てて、先頭車両から後ろの車両へ乗り移る。幸い、空いていたので、座席は確保できたのだが、....
しかし、そんな事、もっと早よ言え。
遅くとも、名古屋出発の時に放送するべきだろう。
ホント、今回の旅で遭遇したJR東海の車掌達は、ホントどうかしている。腹が立つ以前に呆れてしまう。皆さんが皆さん、そんな事は無いと信じたいのだが、...
米原では、ホーム向かい側の新快速に乗り換える。経験則に反して、やや前よりの車両が空いていた。
その後、安心しきって、3度目の睡眠開始。何度か目を覚まして大阪で降りる。
それにしても、松本で列車を乗り間違えた自分といい、まともな情報を提供しない
JR東海の車掌と言い、ホントどうかしていると思った、帰郷の旅であった。