春休みの最中。
復路:3月29日(日) →関西空港 :関空快速 関西空港 → :関空快速 →関西空港 :関空快速 関西空港 →羽田空港 :ANA148便(P) 羽田空港 →調布 :空港バス 調布 →京王八O子:急行京王八O子行き 運賃:¥780×3+¥15,100+¥1,400+¥270
天気も良く、駅や空港は何れも混雑が予想されている3月最後の日曜日。残るアップグレードポイント1Pを何とか本日の帰京で消化しないと。
とは言っても、東京-大阪を行き来する何千人もの上級会員の考える事は同じである。普通に空港に行ったとしても当日アップグレードは非常に心許ない。
では、空港に早めに行けば...以前の経験則からいけば、多分、15時か16時頃に伊丹空港へ行けば、何れかの便でアップグレードは果たせるだろう。
しかし、折角の春休みだし家族との時間も大切にしたい。できるだけ自宅を発つ時刻を遅くしたい。
うーん、ジレンマである。
そこで出来ることは一つ。
アップグレードは当日空港にて空席がある場合にのみ可能となる訳だから、当日朝一番に空港へ行けば可能性はかなり高くなる。そして、守備良くアップグレードできたら、チケットを持って一旦自宅へ戻り、夕方出発すれば良いではないか。
幸い、小生の場合、関空まで片道45分、金額にして約¥750の距離に住んでいる。Pクラスアップグレードが¥1,500と考えれば(マイルもポイントも付かないが)無茶苦茶な話ではない。後は、早起きする根性があるかどうかだけである。このあたりは個人の価値観の違いだろう。
早起きしてJRに¥1,500も余分に払って、アップグレード出来たとして得られるものは何か? そんな難行苦行する位なら、アップグレードポイントを流す方がまだマシだ。と、いう意見の方が妥当の様にも思える。
だが、そんな人ばかりだと、ANAの言いなりの様な気がする。それがちょっと悔しい。
日曜日、家族には勿論内緒で、5時10分に起床、眠い目を擦りつつ最寄り駅に向かう。始発の関空快速を捕まえて、関空へ。
この時間帯の関空快速は、4両編成で、紀州路快速は併接していない。
関空到着は6時8分。
国際線で夜行便があるせいか、ホームには、大きな荷物を抱えた旅人が眠たそうな眼差しで列車の到着を待っていた。
いそいそと、ANAのカウンターに向かう。プレミアムチェックインには誰も居ない。
しかし、”ここは上級会員専用のカウンターです”と言われて、警備員に行く手を遮られてしまう。余程、寝ぼけた顔をしていたのだろうが、”プラチナ会員です”と自己申告して通して貰ったが、こんな事は初めてである。
当日ANA040便で予約を入れておいたANAビジネスきっぷのe-チケットプリントアウトをGHさんに提示して、150便、148便、40便、38便の優先順位でPクラスの空席を尋ねる。
うっかりしていたが、150便は、763で運行される事になっており、Pクラスは無かった。が、ラッキーな事に148便に空席があるとの事で、便の変更とアップグレードをお願いする。
これで、無事にアップグレード完了。何事も無く搭乗すれば、今年度のアップグレードポイントは全て使い切る事になる。
搭乗券を手にして、JRの駅に戻るが、間の悪いことに、次の関空快速は6時46分発まで無い。
30分以上も時間があるので、昨日から開催されている関空旅博の、誰も居ない開店前の様子を記録する事にした。特別な何かがある訳では無いのだが、もし、いつの日か関空旅博に行く事でもあれば、と思い、参考までに記録したまでである。
南側のブースを一通り回ってから、改札を通過しホームで列車を待つ。
そして、やってきた関空快速に乗車して、折り返し自宅へ戻る。
玄関の扉をそーっと開ける。
家族はまだ眠っている。そのまま、知らんぷりをして再び布団に潜り込んで、眠りに就く。
一時間後、いつもの様に家族に起こされたが、小生が外出していた事など全く気づいていない。バレなくて良かった。こんなお馬鹿な事、家族にはとても言えない。
夕方、18時20分、自宅を発つ。
関空へ向かうのは、実は、本日2度目。
JRは定時運転しており、関空到着は19時16分。そのまま、ANA側の保安検査場を抜けてSignetへ。
今宵の翼は、ANA148便である。
比較的空いているSignetでゆっくりとして、19時35分過ぎに優先搭乗開始。
春休みだが、乗客が早めに揃って関空を少し早めに出発する。
予想通りP席Y席とも満席。普通だったら、とてもアップグレードなど叶わなかっただろう。
離陸後、暫くしてお待ちかねのプレミアム夕食。
出発時刻が19時50分なので、プレミアムデリでは無く、ちゃんとした夕食が提供される。製造は関空内の弁当屋さんらしい。
往路と同様、ここでも、京懐石美濃吉本店竹茂楼謹製の湯葉ちりめんが配られた。
CAさんが”本日はローストビーフでございます”と言ったものだから、てっきり洋食だと思い、飲み物は珈琲をお願いする。しかし、蓋を開けると完全な和食。うーん、騙されたようなものだ。でも、みそ汁があったので良しとしよう。
匠味シリーズでは無いのだが、お味は大変結構なもの。これなら、早起きしてアップグレードした値打ちはあったか?
”**様、お飲物のお代わりは如何ですか?”と言われ、このCAさんに、以前にもお世話になった事があるのを思い出した。記憶が定かでは無いが、ひょっとすると今回で3度目だったかも知れない。
気を良くして、睡眠薬として赤のワインをお願いする。
20時40分過ぎに再びベルトサインが点灯する。その頃から少しずつ服用を始める。薬が効き出してきて次第に眠くなってくるが、ここは我慢し、ほぼ飲み終える。
着陸は赤いA滑走路。
そこから5分かけて2タミ側にまわって21時頃に到着した。ほぼ定刻である。
58番ゲートに到着したので、出口は比較的近い。バスチケットカウンターで21時15分の調布経由国分寺行きのチケットを購入。
かなり、頭は朦朧としてきたが、なんとかバスに乗り込む。
満席と云われていたので、隣が埋まるのを覚悟していたのだが、思いの外乗客は少なく、隣が空席のまま羽田を後にする。
その後は、心地よい眠りの中だったので、何があったのかは一切知らない。だた、一度目覚めた時に、かなりの渋滞でノロノロ運転だった事だけは覚えている。
中央道調布インターのカーブで目が覚める。
時刻は22時30分頃。渋滞のためだろうか、いつもより20分以上時間が掛かっていた。
間もなく調布駅に到着し、22時40分発の京王八O子行き急行にギリギリ間に合った。その後、睡眠薬の後遺症でうつらうつら状態で過ごす。
京王線も若干遅れが発生している様で、京王八O子到着は数分遅れの23時08分。ダッシュしたが、残念ながら23時09分の最終の路線バスに乗り遅れてしまい、徒歩で東京宅へ。
帰宅は23時30分だった。
最後は力技で、2008年度のアップグレードポイントは全て消化できた。
早起きして¥1,500も余分に払って、アップグレードして得られたものは何か? と自問すると引っかかりはあるのだが、快適な座席と美味しいお弁当と睡眠薬のセットが¥1,500だったと思えば、まぁ良かったかな? と考えたいが、....今ひとつ釈然とはしない。