東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

9月の長い旅(4)

2005-09-26 00:09:00 | サンライズ瀬戸・出雲
復路:9月25日(日)
天王寺→新大阪:関空特急はるか
新大阪→三ノ宮:新快速
三ノ宮→東京 :サンライズ瀬戸
東京 →日野 :中央線快速

長い旅もいよいよ終わりに近づく。

いつものように、天王寺からはるかで新大阪まで向かい、ここから新快速で三ノ宮へと逆行し、サンライズ瀬戸で出勤する。今回は、図らずも、新旧電車寝台で往復することになった。

今宵の宿はサンライズ瀬戸のびのびシートである。

指定を取ったのが遅く、一番端に当たったが、特に気になる異音等はなく、快適に眠ることができた。大阪を過ぎて、横浜までは全く記憶がない。今宵は若干熱かったので、天井の通風口を半開きにして熟睡した。東京到着後、いつものように中央線ホーム向かってエスカレータを駆け上がり、急ぎ、中央線高尾行き快速に乗車する。

これで、東京、大阪を2往復する長い旅は終わった。夜行バスよりは高いが、新幹線よりは安く快適に旅を楽しむことができた。特に、きたぐにのB寝台上段無し中段は十分快適であった。そして、何よりも、列車の遅れが無く、予定通りに旅を続けることができたのは本当に幸いだった。


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9月の長い旅(3)

2005-09-22 23:53:00 | 寝台列車
往路:9月22日(木)
日野→新宿:中央特快
新宿→渋谷:山手線
渋谷→高崎:湘南新宿ライン
高崎→長岡:とき399号
長岡→大阪:急行きたぐに

長い旅もいよいよ、佳境に入る。

今宵、上越線、北陸線経由で帰省する。選択肢はさほど多くはない。新潟県の長岡までは、中央線、湘南新宿ライン、そして高崎からは上越新幹線を使うことにする。日付が変わる前に新潟県に到着する必要があるので、仕事を早々に切り上げないといけない。

列車が定刻通り運行されるのなら、予定も立てやすいのだが、JR東日本の在来線はどうも怪しい。信用に値しない。そこで、十分に余裕を持って計画を立てるようにした。

日野から中央特快+山手線で、渋谷に出る。都心に向かう方向ではあるが、夕方のラッシュにあたり三鷹まで座れない。渋谷で、湘南新宿ラインの高崎行きに乗る。聞きしに勝る混雑で、当然座れない。実は思いつきでグリーン車に乗ろうとしたのだが、ホームの券売機はなんとSUICA専用である。JR東嫌いの私としては、当然、Suicaなど所有していない。磁気グリーン件は改札を出て買ってくれとある。そんな時間はないので、車内料金で乗車しようかと思ったのだが、グリーン車乗車口に並んだつもりが、実際にはグリーン車ははるか後ろである。知らない私が田舎者なのだろうが、なんと紛らわしい。乗客軽視のJR東日本の姿勢を改めてかいま見た。

非常に混雑はしていたが、幸運にも池袋で、ボックス席の一角に着席できた。しかし、座りごごちは良くない。ここでもJR東日本の仕事ぶりをかいま見たような気がした。

週末の帰宅ラッシュの列車は北に向かってひた走る。熊谷を超えると、さすがに空いてきた。ボックス1つを占領して足を伸ばす。ようやく旅行気分になれる。

終点の高崎到着。

随分と遠くまで来たものだ。そして、ここで夕食にあずかる。といっても、既に駅弁カウンターは閉じているため、駅構内のコンビニでありきたりの弁当を買って、新幹線ホームで食す。そして次に、上越新幹線で新潟県の長岡に向かう。上越新幹線に乗るのは初めてである。自由席なので、どの列車に乗っても良いのだが、2階建て新幹線だけは避けようと思った。なぜなら、シートが最悪と聞いていたからである。

結局、一番空いていそうな、臨時のときに乗車する。開業当時からの緑の帯の新幹線である。3列シートが車両中央を境に反対向きに並んでいる。当時は悪評高かったのだが、こうして、久々に出会うと懐かしさを感じる。

予想通り、車内は結構空いており、2人掛け席を占領する。夜間なのと、トンネルの多さから見るべき物は何もなく、仕事に専念し、新幹線を長岡で降りる。

今宵の宿は、大阪行き寝台急行きたぐに、B寝台中段である。それも上段の無い中段である。

本日は12両で運転とのアナウンスが流れる。結構混んでいるということだろうか? 発車時刻が近づくにつれてホームには、そこそこ人が集まってきた。今後の参考とするため、自由席乗車口で週末の混雑度合い調査する。意外なことに到着10分前になっても、乗車口に並ぶ人は、ほとんどいない。ベンチに腰掛けて思い思いに到着を待っている。つまり、自由席の混雑度合いはさほどではないということか?

程なく、きたぐにが到着する。自由席車両からは、通勤帰りとおぼしき人々が多数下車した。しかし、既に、ボックスを占領し眠りこけている人も散見される。各扉からそれぞれ10人弱が列車に乗り込む。結局、下車した人の方が多いようではあるが、全員がボックス1つずつを占拠できるほど空いてはいない。つまり、横に他人が腰掛けることはまず無いが、ボックスまるまる1つをベッド代わりに眠るのはちょっと憚られる程度の混雑度合いであった。

おおよその様子が把握できたので、8号車の自分の寝台に向かう。このタイプの寝台列車に乗るのは、なんと27年ぶりである。かつて、大学受験で宮崎に行ったとき、帰りに、電車寝台彗星に乗車した。その時は下段だった。高さはなかったが、ベッドに幅があり、快適であった。そんなことを思い出していた。

本当に久しぶりに乗車して、通路が極めて狭いことが気になった。こんなに狭かったっけ? すでに列車は、長岡を出発している。注意しないと鞄が梯子にあたってしまう。睡眠中の人もいるので、細心の注意を払って、ゆっくりと行動し、自分のベッドに到着する。上段がない中段...噂通りに、ヘッドクリアランスはかなりのものである。これで、中段料金だから、かなりお得感がある。寝台の幅は広くはないが、睡眠の妨げになるほどではない。自分なりのポジションを探しあてて、検札を待つ。

途中駅から乗車の場合、よほど乗客が多くない限り、直ぐに検札がくるものだが、しばらく待っても検札は来ない。今宵は検札はないものと判断して、いつものように耳栓とアイマスクを着用して眠りにつく。

老体にむち打って今宵も走る寝台電車ではあるが、思ったより静粛性が優れている。揺れも少なく、大津手前で列車放送が再開されるまで一度たりとも目覚めることがなかった。

大津を過ぎ、寝台の上で眠っているような起きているような状態で終点大阪に到着。もう少し眠っていたかったが、そうもいかず、関空快速で堺の自宅へと向かう。

たしかに、寝台料金は安くはないが、値段に見合うだけの快適さは得られたような気がした。



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9月の長い旅(2)

2005-09-18 15:36:00 | 列車
復路:9月18日(日)
天王寺→鶴橋 :大阪環状線
鶴橋 →名古屋:近鉄特急
名古屋→塩尻 :ワイドビューしなの23号
塩尻 →甲府 :スーパーあずさ36号
甲府 →高尾 :高尾行き普通
高尾 →八王子:東京行き快速

復路といっても、まだ、旅の途中である。

鶴橋15時36分発の近鉄特急で、名古屋に向かう。昼間に近鉄特急に乗車するのは久しぶりである。この特急は、昨日の朝に乗った特急と同じタイプの車両で、ノンストップ特急に使用されるアーバンライナーではなく、旧特急と言っても良いのだが、車内は改装されており、悪くはない。

昨朝と同様に、2席占有できる程度の乗車率である。快適な時間を過ごす。デラックスシートよりも、こちらの方が、足が伸ばせる分快適とも言える。

八木を過ぎ、桜井を通過して、しばらくすると、車窓が一転する。山の景色になり緑が鮮やかである。先週、先々週の朝、夢の中で過ごした鉄路である。天気が良いこともあって、すばらしい景色を堪能できた。

名張到着。グリーンクルーという、ごみ回収員が回ってくる。なかなか良いサービスと思うが、それなら、車内販売を復活させても良いのではないかと感じた。


次に、目指すのは名古屋発18時のしなの23号である。名古屋での乗り換え時間が10分しかなかったので、JR連絡改札まで走り、金山までの切符を購入し、10番ホームに急ぐ。ホームに上がると、丁度、しなのが入線するところであった。さほど、急ぐ必要もなかったようである。ここで夕食の弁当を購入。

3連休の丁度真ん中ということもあり、混雑はなかった。自由席にも空きが多い。しかし、さすがに、2席占領して...というわけにはいかなかったが。

列車が名古屋を離れるのに相まって夕闇が進む。風光明媚な木曽路を上るのに、闇の中は残念なのだが、いたしかたない。

寝覚めの床、19時15分頃通過、車内の自動アナウンスだけが虚しく響き渡る。

やがて、列車は、塩尻に到着する。ここで、中央東線のあずさに乗り換える。塩尻駅では20分程度の待ち時間があったため、ニコチン補充を兼ねて、駅の周囲をぶらつく。相変わらず、何もない所である。そういう意味では、米原駅と似たようなところがある。

塩尻から、新宿行きのあずさに乗り換え、中央本線を東京へと向かう。列車は、闇の中を右へ左へとカーブを切りながら疾走する。昼間なら見事な車窓が広がっていたはずだが、望むべくもない。ひたすら、読書に励む。たまたま、ムーンライトながらの指定券が余ったので、これをあずさの指定券に変更したが、正解だった。自由席はほぼ100%の乗車率であり、デッキに数人の立ち客もいる。やはり、日曜日夜の上りあずさは混雑するようである。

甲府に到着。あずさに乗り続けて八王子へ行っても良いが、今更帰宅を急いでも仕方がないので、特急料金の節約を兼ねて、ここで、普通列車高尾行きに乗り換える。6両編成の列車は、ガラガラで、余裕で1ボックス占領して、足を伸ばす。大月で、なぜか若者大勢乗ってきたが、それでも、このボックスには私しかいない。

少し、うたた寝をして、高尾に到着。おなじみの、東京行き快速に乗り換えて八王子で途中下車する。まだ、23時前である。

東京宅への到着は23時20分頃、堺の自宅から、door to door で8時間半である。新幹線を使っても6時間はかかることを考えると、意外と良い乗り継ぎであった。次の機会にもぜひ活用したい。

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9月の長い旅(1)

2005-09-16 23:43:00 | ムーンライトながら
復路:9月16日(金)
八王子→東京 :中央線快速
東京 →名古屋:ムーンライトながら
名古屋→鶴橋 :近鉄特急
鶴橋 →天王寺:大阪環状線

夏の青春18きっぷのシーズンが終了し最初の週末となった。

本日より、長い旅に出る。といっても、長いのは、切符だけで、長期におよぶ旅ではない。

2週連続して、帰省することになったのであるが、単純往復ではつまらないし、飛行機やバスはちょっと敬遠したい気分である。そこで鉄道マニアがよく使う周遊券京阪神ゾーンの行き券を一筆書き切符にして、試行錯誤の末に、次のようなルートを考えた。我ながら、良くできたルートだと自画自賛している。

●八王子→茅ヶ崎(普通乗車券)
★周遊切符行き
  茅ヶ崎→金山(金山で途中下車;金山←→鶴橋は普通乗車券と近鉄で往復)
  金山→新宿(八王子で途中下車)
  新宿→高崎
  高崎→長岡
  長岡→京都(周遊切符の入口)
★周遊きっぷ京阪神ゾーン券
★周遊切符帰り
  京都→茅ヶ崎
●茅ヶ崎→八王子(普通乗車券)

結構ややこしい。発券にも時間がかかった。ルートを図示すると次のようになる。

さて、いつものように東京駅に出て、銀河を見送った後、10番線ホームベンチに座って、この駄文をしたためる。今宵は寒い。上着を羽織る。

3連休の初日ということもあって、18きっぷシーズンでないにもかかわらず、ムーンライトながらの指定席は満席とのアナウンスが流れている。

結局、3週連続でムーンライトながらに乗ることになるのであるが、別に、好き好んで乗るわけではない。18きっぷシーズンに余った指定券があったのと、コストを考えると、ムーンライトながらしか選択肢は無かった。今から思えば、行きのルートは600kmを越えているので、東海度新幹線でも良かったのだが。

小田原からの混雑に辟易してきたので、今宵は、どうしても、名古屋までの指定の車両に陣取りたかった。しかし、予約のタイミング悪かったので、窓側だと2号車喫煙席しかとれなかった。まぁ、私もライトスモーカーであるし、夜行列車ゆえ、それほど、煙たいことはなかろう。

今宵の宿は、3週連続で、ムーンライトながらである。

列車は、23時43分定刻に発車。さすがに、車内は落ち着いた雰囲気で年齢層も適当である。隣客は、小柄なおばさんで、連れはいないようなので、特に問題はない。

同じ列車でも、青春18きっぷシーズンと様子が違う点がたくさんあった。まず、検札が早い。品川を出ると、早速回ってきた。次に驚いたのは、車掌の言葉使いが非常に丁寧なことである。”夜分すいません、検札のご協力をお願いします”、”申し訳ございません、大変お手数かけます”などという言い方は、18きっぷシーズンには聞いた事がない。噂通り、18きっぷユーザは差別待遇されているということだろうか?

車掌から、金山名古屋間のきっぷを購入し、眠りの準備に入ろうとする。しかし、いつものように眠れない。今宵は元々涼しい上に、冷房が効き過ぎているのが原因である。窓側席ゆえ、上着を着てもまだ寒い。私としたことが迂闊だった。毛布かなにかを持参するべきであった。

結局、眠るのをあきらめて、パソコンを開く。深夜にも関わらず、停車する各駅では、それなりに乗客の乗り降りがある。人、それぞれに事情があるのだろう。ムーンライトながらの本来の意義を確認した。

静岡をすぎたあたりで、さすがに疲れてきたので、ようやく眠れた。

翌朝目を覚ますと、刈谷停車中であった。3時間くらいは眠ったか。デッキは少し混雑しているが、名古屋まで指定の2号車の通路には人はいない。空席もある。

名古屋に、予定通り5分遅れで到着。これは18きっぷシーズンと変わらない。そして、これまた、3週連続で6時30分発の近鉄難波行き特急に乗り換える。

同じく、2席使って曝睡し鶴橋に到着。睡眠時間は、合計5時間ちょっとである。さすがにムーンライトながらも3週続くと、疲れてくる。結局、自宅到着後に睡眠を補充することになる。

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JAL1320便

2005-09-11 21:05:00 | JAL
復路:9月11日(日)
関西空港→羽田空港:JAL1320便
羽田空港→浜松町:東京モノレール
浜松町 → 新宿:山手線
新宿 → 八王子:中央線快速
運賃:¥11,140

青春18きっぷのシーズンが終わった週末は、丁度、バーゲンチケットの設定日になっていた。

JMB会員の先行予約日にはあえなく敗退したが、あきらめずに、一般予約日の朝を狙って、なんとかJALの目的の便を押さえることができた。ちなみにこの便は、SKY906のコードシェア便である。SKYの方の運賃設定は¥10,400とバーゲンチケットよりは¥1,000高い。

このように、バーゲンチケットといっても、9月の運賃は¥9,400とかなり高めに設定されている。ANA976便の特割運賃と同じである。従って、チケットがとれてもそれほど感激はない。

さて、いつものように、関空へ向かう。提灯のイルミネーションがまだ灯されているが一体何があるのだろうか? 関空へ到着した外国人の興味を引くためか?

JAL1320便は、定刻の21時05分に関空を出発した。例によって、MD81という小型のジェット機である。閉塞感はあるが、別にシートピッチが狭いわけではないので、座ってしまえばさほど気にはならない。今宵は幸運にも、私の隣は空席であったので、すかさず、窓側へ移り、離陸時の大阪の夜景を堪能した。

順調に飛行を続けるが、約20分遅れで羽田に到着する。どうも、この時間帯は混んでいるため、なかなか、滑走路に進入できないようである。まぁこれも予想通りである。終列車に乗り遅れるわけではないので、さほど気にはならない。

いつものように、東京モノレールで浜松町まで出たが、ここで、新宿へ向かうべきか東京へ向かうべきか若干の迷いが生じる。新宿へ向かうということは京王で八王子に帰ることを意味し、東京へ出ると言うことは中央線で八王子へ向かうことを意味する。京王の方が110円安くなる。が、ここで、確実に座って、早く帰宅できそうな中央線を選択する。

新橋付近で、寝台急行銀河とすれ違い、23時過ぎに東京へ到着。よくよく考えてみると、ちょうど2日前の同じ時刻にこの場所にいた。東海道線の留置線に止まっているムーンライトながらが見える。2日前、あの列車に乗って、一夜を明かしたはず...

一瞬、あれ、自分は、一体、何をしているのだろう。今日は金曜日ではなかったか? 早く東京駅10番ホームに行って、ムーンライトながらに乗らないと...という妙な錯覚にとらわれた。東京、大阪を行ったり来たりしていると自分でも訳が分からなくなることもある。携帯電話のカレンダーで、今日が日曜日であることを確認して、八王子に戻る。


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身勝手な輩

2005-09-09 23:43:00 | ムーンライトながら
往路:9月9日(金)
八王子→東京 :中央特快
東京 →名古屋:ムーンライトながら
名古屋→鶴橋 :難波行き特急
運賃:青春18切符1回分+¥4,550


夏の青春18きっぷシーズンも明日で終了する。私の切符も残すところ、あと1回分のみとなった。今回の帰省で綺麗に使い切ることになる。

  今宵の宿はムーンライトながらである。

週末にしては非常に珍しく、定刻に発車する。やはり、指定席は満席とのアナウンスが流れている。9月に入り、乗客の年齢層は週を追って、高くなっているような気がする。周りを見回しても、学生らしき人物は見あたらない。

しかし、18きっぷのシーズンは、相変わらず、低レベルの乗客が多いようだ。
前のおっさんが、煙草を吸いだした。”おえ、ここ、禁煙席やで”と注意してやる。

隣の兄ちゃんが、センターアームをはみ出して、肘を伸ばす。普通なら、押し返せば引っ込めるが、頑として動かないので、”もうちょっと、ひじを引っ込めて”と口に出して抗議する。

名古屋で有人改札を出るときに、ながらから降りた婆軍団が、改札の流れを遮断して、駅員と何か、やり合っている。後ろには、長い18きっぷ改札の列ができている。こっちは、乗り換えを急いでいる。改札を出たい乗客が他にも多数いる。”おえ、通したれや”と罵声をあびせる。

と、まぁ、こんな感じである。なんと身勝手な輩が多いことか。

物怖じしていては、18きっぷシーズンのムーンライトながらには乗れない。私も、普段とは一変して、貧しそうな服装をし、ガラの悪そうな大阪のおっさんを装うことにしている。

18きっぷやムーンライトながらを無責任に勧める書物やWEBサイトも多いが、これが現実である。安い分、リスクがあることを十分覚悟してかかるべきである。私も、この組み合わせを利用して、1年以上経過し、20回くらい乗車したが、旅行一回につき、平均して一度は不愉快な思いをしている。だから、安易に人には勧めない。

さて、話は、先に飛んだが、今宵は、幸いにも検札が早かった。おかげで平塚あたりで夢路に入ったようである。恐らく、小田原では大混雑があっただろうが、私は知らない。目覚めると西小坂井という、豊橋の次の駅に到着するところであった。やはり、周りには立ち客が大勢いる。

しばらく、ウトウトして、名古屋で降りる。そのときの事情は先ほど述べた通りである。

今朝は、東大阪市の実家に立ち寄るため、名古屋発6時30分の特急で鶴橋まで向かう。次回の帰省に備えてビスタカードも購入する。そして、いつものように、空いている特急で、2席使って本格的に眠る。降りたたみ椅子と、空気枕を2つ登場させて簡易ベッドを作ったので、非常に快適である。

大阪府に入って目が覚めた。あたりを見回すと、知らない間に、結構な乗車率となっていた。ちょっと顰蹙を買っていたかもしれないと、ガラの悪そうな大阪のおっさんのまま、大阪入りした自分を反省した。



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集中豪雨

2005-09-04 15:39:00 | 列車
復路:9月4日(日)
尼崎 15:39→野洲 16:38:新快速野洲行
野洲 16:39→米原 17:13:普通米原行
米原 17:46→豊橋 19:43:特別快速新城行
豊橋 19:52→静岡 21:52:普通静岡行
静岡 21:56→小田原22:41:こだま552号
小田原22:59→厚木 23:50
厚木 00:30→八王子01:43

実際の時刻を記載しています。
運賃:青春18きっぷ1回分+¥3,740

普通列車と新幹線を乗り継いで、東京に戻る。

旅の始めは、尼崎から乗り込む新快速野洲行きである。わざわざ野洲行きの新快速に乗るのは、米原から乗る豊橋行きの特別快速での着席を確保するためである。このへんの事情は少し前のブログに書いた。

東京まで青春18きっぷだけで乗り継ぐためには、15時30分大阪発の新快速に乗らなくてはならない。このことは広く知られており、青春18きっぷのシーズンはこの新快速は特に混雑する。私が乗るのはちょうと、その一本後であり、また、野洲行きということもあって、尼崎で楽に座れた。

時間帯のせいか、野洲で乗り換える米原行き普通もガラガラで、2席占有して快適快適。米原で降りた反対側のホーム7番線△△に並ぶ。だれもいない。余裕で列の先頭である。鞄を置いて、近くのベンチで読書としゃれ込む。

しばらくすると、15分後の新快速長浜行きから降りた乗客が跨線橋を駆け下りてくる。列は一気に長くなる。でもこの程度なら、まだ、着席できるだろう。名古屋行きの特急しらさぎが先に発車してしばらくすると、今度は普通米原行きが到着して、列がさらに長くなる。そして、17時32分頃、関西の常識では非常に短編成の特別快速新城・豊橋行きが4両でホームに入ってくる。緊張の一瞬である。扉が開くと、ものの10秒で完全に席が埋まる。なお、米原駅のホームは、客車時代からたいして変わっていないので、きわめて低く、扉との段差が大きい。乗車の際には躓かないように注意が必要である。

最後の米原行きの接続を待って、17時46分、列車は発車する。大阪方面からの2本の普通列車と1本の新快速と連絡しているため、車内は激しく混雑している。

名古屋で、4分の1位の乗客が入れ替わるが、名古屋から乗車する場合は、恐らく、列の先頭でないと着席するのは難しいだろうと思われる。




結局、混雑したまま、豊橋に到着する。豊橋駅構内のコンビニで夕食を調達して、静岡行きの普通に乗り換える。この列車は、この地区では珍しく7両も繋いでいるので、空いており、余裕でボックスを占領できる。特に、先頭付近が空いているようだ。








夕食を済ませた後、少し眠る。

浜松あたりで、目覚め、この駄文をしたためる。雨の降り方が激しくなってきた。定時運行してくれるかどうか少し心配になってきた。静岡で4分の連絡で新幹線に乗り換える予定である。もちろん、新幹線乗車券は予め購入済みである。

列車は特にスピードを落とすでもなく、遅延のアナウンスもないので、ほぼ定刻で運行しているものと信じる。時刻表を持っていないので確かめる術はない。間もなく静岡、乗り換えるべき新幹線と併走して駅に到着。階段を駆け下りて、新幹線ホームに急ぐ。もちろん、新幹線乗車券は予め購入済みである。万一、乗り遅れても、最終ひかりが後に控えている。いざとなったらひかりに乗って東京廻りで帰れば良い。

ニコチンの補充をするために、あえて、喫煙車に乗り込む。この時間帯のこだまは、空いていて助かる。改めて新幹線の椅子の座り心地の良さに感動する。先ほどのボックス席と比べてなんと快適なことか。東京-大阪と色々な手段で移動するが、前後左右の余裕といい新幹線の椅子が一番良いように思える。アーバンライナーのデラックスシートもかなり気に入っているが、前後の余裕が不足している。

新幹線内では、頭を空にするために、何もしない。気が付くと、もう小田原である。正直に東海道線で茅ヶ崎や横浜に出ても、八王子まで行く横浜線最終列車には間に合わない。ここで小田急に乗り換え、相模線の厚木までバイパスすると、橋本乗換で八王子行き横浜線最終に間に合う。この場合は八王子着は0時26分となる。もちろん、東海道線で品川まで向かっても、中央線高尾行き最終に間に合うのだが、八王子着1時29分、帰宅は2時前になってしまう。それを考えると、小田原~厚木の440円は値打ちがある。

ところが、小田急に乗り換えようとして愕然とした。集中豪雨のため新百合ヶ丘で線路が冠水しダイヤが乱れている。あぁまたか。とがっくりした。本日は珍しく計画通りに進んだが、最後の最後でこんなことになろうとは。ここでJRの改札を見る。22時57分の品川行きに乗れば、中央線経由で八王子にはたどり着けるはずである。どうしようかと迷ったが、結局、新宿行き最終の小田急に乗ることにした。運転再開、定時発車のアナウンスがあったからである。

結局、2分遅れで小田原を発車、途中、速度を落としての運転となる。しかし、厚木での接続時間は元々7分のはずであった。すでに、少なくとも数分は遅れているはずである。一方、相模線は接続待ちしてくれる保証はないので、気が気でならない。

厚木到着。結局約10分遅れである。しかし、事態はもっと悪化していた。相模線も豪雨のため1時間以上列車が遅れている。運行は再開しているが、次の列車はいつ到着するか不明とのこと。

0時30分頃、ようやく、橋本行き列車が到着する。しかし、路盤がゆるんでいるのでこの先所々で徐行運転する。次は、橋本で0時15分発横浜線最終八王子行きに乗り換える予定だが、この分だと接続できるかどうか全くわからない。しかし、最悪の場合でも、橋本まで行けばタクシーで¥3300で帰宅できる。もう、どうにでもなれという投げやりな気分である。

徐行運転の末、橋本に到着。幸運にも?横浜線の遅れもひどく、最終八王子行きもまだ到着していない。とにかく、八王子まで青春18きっぷで行けることが分かっただけでも朗報であった。

結局、終点八王子到着は、1時43分。定刻より1時間17分遅れての到着となった。しかし、ここで目を疑う。1時14分着、1時29分着の中央線高尾行きがまだ、到着していない。小田原で、もし、JRに乗っておれば、まだ八王子には到着していないことになる。それを思うと、不幸中の幸いであった。

最近、思うのだが、天災や人身事故で、鉄道の定時運行神話も崩れつつある。鉄道会社の責任ではない。天も地も、どこかおかしくなってきているような気がしてならない。

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満員夜行列車ムーンライトながら

2005-09-02 23:49:00 | ムーンライトながら
往路:9月2日(金)
八王子 →東京 :中央特快
東京  →名古屋:ムーンライトながら
名古屋 →名張 :近鉄難波行き特急
名張  →鶴橋 :上本町行き区間快速急行
鶴橋  →天王寺:大阪環状線
運賃:¥3,980+青春18きっぷ1回分


9月になった。夏の青春18きっぷのシーズンも間もなく終了しようとしている。しかし、シーズン中はフルに活用してまめに帰省する。

今宵の宿は定期ムーンライトながら4号車である。

今シーズン、定期ながらに乗車するのは、実のところ初めてである。下りはできるだけ、臨時ながらに乗るというのが、快適さを追求する私のポリシーである。理由は次の通り。
  • 臨時ながらの方が空いており静かで寝やすい
  • 臨時ながらの方が指定を取りやすい。
  • 発車30分前に、品川駅に入線し、発車前から検札が行われるので、早く眠ることができる。
  • 全席、大垣まで指定なので、立ち客が少ない(皆無ではないが)。
  • 名古屋で、6時発のアーバンライナーに乗り継ぐことができる。
  • 大垣到着が早い。
しかし、もはや、今シーズンの臨時ながらの運転日は終了している。仕方なく、定期ながらの指定券を予約する。第1希望は名古屋まで指定の1号車、3号車であったが、あえなく満席で、第2希望の小田原まで指定の4号車の指定券しか取れなかった。乗車1ヶ月前でこの状態であるから、混雑度合いは十分予測できる。

なお、定期ながらの指定券は必ず、窓側を予約するようにしている。定期ながらには、小田原から沢山の人が乗り込み、通路まで、場合によっては、座席と座席の間まで、あふれんばかりの混雑となる。通路側だと、まず、熟睡は困難だろう。もし、通路側に座るくらいなら、ムーンライト信州で中央線まわりとか、別の手段で帰省したい。

ついでに、定期ながらに乗るなら、絶対、始発の東京から乗ることをお勧めしたい。検札が遅いことをいいことに指定券を持たずに、人の指定席にちゃっかり座り込む、あほが多数いるからだ。特に、デッキ近くの席は用心した方が良い。

車内の様子を伺っていると、1両に5、6人は必ずいる。今宵は、横浜から乗車した私の隣客と斜め前の客が憂き目にあった。人の席に座り込んで熟睡しているものだから、非常に質が悪い。また、他人の席を奪う程ではないが、指定券を持たずに乗り込んでデッキで話し込む輩は、それこそ大勢いる。

今宵は、新橋駅で、上り列車が異音を感じたしたため、発車が7分程度遅れる。まぁ、いつものことである。もう、なれっこだ。週末は定時運転できる方が珍しい。

平塚あたりで、ようやく、検札が入る。このペースだと、9号車まで検札できないのではないか? 車掌がもう一人いるのなら別だけれど。

小田原到着、それはもう、凄い数の人がホームで待機している。本当に乗るの? と言いたいくらいの人数である。たちまち列車は、ラッシュアワーかそれ以上の混雑になった。若者ばかりではない。年輩の乗客もいる。なぜ、ここまでして、この列車に乗るのか、本当に不思議でたまらない。どこかで空席が出来るとでも思っているのだろうか?

お決まりのように、ここでアイマスク&耳栓をして眠りに入る。雑踏の中落ち着かないが、それでも豊橋まで目覚めることは無かった。途中、何があったのか全く分からない。

豊橋到着のアナウンスで目覚める。混雑は一向にましにならないようである。今宵は、あまりに混雑がひどいので、豊橋始発の米原行きに乗車することを勧めるアナウンスがあった。何度もこの列車に乗っているが、こんなアナウンスを聞いたのは初めてである。

列車が動き出すと、再び微睡む。このまま大垣まで乗っていくべきかどうか迷ったが、この混雑を考えると名古屋で近鉄に乗り換えた方がよさそうなので、名古屋で下車することにした。立ち客が多く、降りるのも一苦労である。

ところで、いつもの事ながら、名古屋到着は5分遅れた。そこため、これもいつものことなのだが、6時11分名古屋発の近鉄急行に乗り継げず、6時30分の難波行き特急に乗ることになる。この混雑では仕方のないことなのだろうが、18きっぷシーズン週末の下り定期ながらの名古屋到着は6時10分頃である。定刻の6時5分に名古屋に到着することはまれと思われる。

ひとたび近鉄特急に乗れば、帰宅したも同然である。空いた特急で2席使ってゆったりと過ごす。しかし、年のせいか、再び熟睡することはできない。睡眠薬(アルコール)を使用するべきかとも思ったが、もし、眠れなかったら頭が痛くなるだけで逆効果なので、やめておいた。

名張で、いつものように区間快速に乗り換えて、鶴橋で降りる。青春18きっぷシーズン末期の定期ムーンライトながらの酷さを改めて感じた旅となった。私は決してお勧めしない。安さにつられて安易に利用すべきでないと思う。



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