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東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

寄り道をして東京へ戻る(後編)

2006-07-30 05:04:00 | ムーンライトながら
復路:7月30日(日)
東京→成田空港2:快速エアポート
成田空港2→東京:快速エアポート(グリーン)
東京→八王子   :中央特快
運賃:青春18きっぷ2回分+¥510+¥750

【前編より】
夜行列車を東京で降りたら、長い長いエスカレータを昇り、中央線ホームへと向かうのが常である。しかし、まだ朝の5時である。今から八王子へ戻っても、町は眠っている。

ちょうど、京王八王子バスターミナルと、ボーダフォンショップに用があるのだが、一度、東京宅に戻って、出直すのも、これまた面倒な話である。

そこで、ムーンライトながらを降りた足で、成田空港へ行ってみることにした。

と言うのも、JALみんなの夏空キャンペーンに乗じて、休暇中の家族旅行で貯まった搭乗半券を使ってBLUESKYでタダ同然の買い物をしようという魂胆である。

それなら、何も成田でなくとも、羽田でも神戸でも関空でも良いのだが、せっかく青春18きっぷが使える機会を利用して、15年ぶりに成田空港に行ってみようと思い立ったのだった。

東京駅から成田空港まで約1時間半ほどかかるが、その間、睡眠補充(二度寝)ができるなら、時間の無駄にはならない。それに、何よりも空弁ファンとしては、是非とも下総ちらし蒲焼穴子寿司を試してみたい。

快速エアポート成田車内東京駅地下ホームに到着した時には、快速エアポート成田は既に入線していた。たしか、クロスシート車両を連結していたはず、前方だったか、後方だったか...延々探して、前から2両目に乗車する。さずがに、この時間帯の快速エアポートは空いており、1ボックスを占領する。

5時4分、列車は定刻に発車。

初めての鉄路なので、車窓が楽しくて、とても眠ってはいられない。錦糸町を過ぎたあたりから、列車はかなりのスピードで走行する。体感的には関西の新快速を彷彿とさせる。

あっという間に千葉に到着し、ここからは、ローカル色が濃くなってくる。

そして、成田を過ぎると、頓挫した成田新幹線用の高架を走る。なんと、単線である。途中には、信号所らしき場所も見受けられる。日本を代表する国際空港に接続する鉄道が単線とは、いったいどういうことなのだろう。線路の幅が異なる京成電鉄と線路を分け合わないといけないのは理解できるのだが、それなら、箱根登山鉄道のように、線路を2重にして互いに複線とする工夫はなかったものか? 

その点、関空は、南海とJRとは、たまたま線路の幅が同じだったので、りんくうタウンで合流して全線複線となっている。だが、使えるものはできるだけ有効に活用するという、関西人のセンスから言うと、たとえ、線路の幅が異なっていたとしても、きっとなんとかしていたことだろう。

快速エアポート成田@成田空港2知らぬ間に、地下トンネル区間に入る。結局、一睡もできずに、空港第2ビル駅に到着。

改札を出て、空港に入るときに、検問があるのには驚いた。入港の目的を聞かれ、証明書の提示を求められる。さすがに、BLUESKYで買い物とは言いにくく。とっさに、"空港で人に会いに..."と誤魔化した。BLUESKYの店員には会うのだから、嘘にはならないはず。そして、免許証を提示してようやく通してもらう。テロ対策なのだろうが、いくらでも抜け道はあると思われ、効果の程は些か疑問である。

薄暗い1F到着ロビー成田第2ターミナルは、全体に、薄暗く陰気な感じがする。特に、人気の少ない早朝ということもあって、一層その感が強い。最初に、1F到着ロビーを端から端まで歩いてみる。取り立てて、これといった印象はない。15年前、成田空港に来たことがあると言っても、伊丹からヨーロッパまで行くのに、往復とも成田を経由しただけであるので、1F到着ロビーを歩くのは初体験である。

次にエスカレータで3Fに昇る。ここは、国際線の出発ゲートがある。間もなく7時ということもあって、結構人が多い。これを見ると、多少は、日本の空の玄関という感じはする。天井の高さを除けば、関空と似たような感じである。
3F出発ロビー3F出発ロビー
たしか、15年前も、赤いパスポートを持って、このあたりをウロウロしたはずなのだが、全く記憶が蘇ってこない。それほど印象に残らない場所である。

成田空港の展望さらに、エスカレータで4Fに上がり、店舗街を通って展望デッキへと向かい、ぼんやりと景色を眺めて過ごす。さすがに、ここは第2ターミナルだけあって、赤い翼が目立つ。

そうこうしているうちに、7時をまわったので1Fに降りてBLUESKYへ向かう。一応、開店は7時となっているのだが、まだ、商品陳列中である。ウロウロして不審がられても不本意なので、ひとまず退散して、残った2Fを探検する。

国内線連絡通路2Fの国内線の連絡通路。あっ、ここは、思わず立ちすくんでしまった。15年前、初めての海外旅行から帰国して成田に到着後、この通路の向こうのベンチに座って、伊丹へ戻る国内便を延々待ち続けた。なつかしい記憶が鮮明に蘇った。たしか、ビデオにも撮ったはず。帰宅したら、早速確かめてみよう。

BLUESKY成田空港店その後、再び1Fに戻り、予定通りBLUESKYで、下総ちらし蒲焼穴子寿司、そして、ついでに焼き鯖寿司とその他食料をしこたま籠にいれて、レジで搭乗半券と交換する。

なんだかんだと予定より大幅に時間が超過してしまった。できれば、新装開店した成田第1ターミナルも見学したかったのだが、7時59分発の快速エアポートを逃すと、1時間以上待たなくてはならない。残念ではあるが、またの機会ということにして、JRの駅に戻る。

JR成田駅帰路は、睡眠補充をする予定であったので、ホリデーグリーン券¥750を買って、グリーン車に乗ることにした。

この時間帯、到着便が少ないせいか、乗り込んだグリーン階下席には誰もいない。さっき通った単線区間を東京方面に戻る訳だが、信号所で4分間も対向列車を待つ。まるでローカル線である。はるかに比べると遙かに見劣りのするNEXと交換後、ようやく発車。その頃、グリーンアテンダントのお姉さんがやってきて、入鋏し、頭上のランプをグリーンにしてくれた。これでようやく安心して眠ることができる。はず。

快速エアポート成田グリーン車階下席それにしても、同じ、国際空港とは言え、東と西とでえらく違う。小生にとっては、どうも、成田に対する印象は良くなかった。日本を飛び立つ時には、できれば、関空を使いたいものだ。

耳栓と、アイマスクで武装して、眠りにつこうとするが、ムーンライトながらで計算外に熟睡してしまったようで、なかなか寝付けない。千葉を過ぎたあたりから、グリーン車の乗客が増えてきた。こんなこと、関西では、まず、考えられないことである。

結局、その後も、眠れないまま、終点東京に到着。いつものように、長い長いエスカレータを昇って中央特快に乗って八王子へ。

八王子到着後、予定通り、ボーダフォンショップへ寄り、京王バスターミナルで夜行バスチケットを発券し、買い物をして東京宅へ。何カ所も寄り道をして11時前に到着。色々と雑用を済ませることが出来たのは良かったのだが、車中、全く眠れなかったのに、今更ここで睡魔がやってきて、ベッドに倒れ込んでしまう。他にやるべきことがあったのに、予定が狂ってしまった。

なかなか、計算通りには事は運ばないものである。下総ちらし蒲焼穴子寿司はいずれも、予想以上に美味であったので、多少は報われた気分になったのだが。
蒲焼穴子寿司蒲焼穴子寿司
下総ちらし下総ちらし

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