東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

もったいない

2006-05-28 21:11:00 | 新幹線
のぞみ50号@京都
復路:5月28日(日)
   →天王寺:阪和線
天王寺→京都 :はるか52号
京都 →東京 :のぞみ50号
東京 →八王子:中央線快速
運賃:周遊きっぷ京阪神ゾーン

本来なら、復路は、三ノ宮からサンライズ瀬戸に乗車して、翌朝、直接出勤する予定であった。ところが、現実は甘くはなく、月曜日の朝一から会議を入れられてしまった。

サンライズ瀬戸で出社しても、なんとか、間に合う時間帯ではあるが、事前の準備がある。せっかく入手したサンライズ瀬戸のノビノビシートであるが、のぞみで日曜日中に帰京せざるを得なくなった。30分早着の寝台急行銀河という選択肢もあるが、夜行列車不眠症を患っていることもあり、万一眠れなかった時のことを考えると、急行寝台料金¥7,560はリスキーである。

つまり、往路で、天王寺で途中下車してみどりの窓口に立ち寄ったのは、周遊きっぷ(帰り券)の経路変更と、サンライズの指定券をのぞみの指定券に変更するためであった。

良く知られているように、周遊きっぷ(行き券、帰り券)では、東海道在来線と東海道新幹線のいずれを経由するのかを特定する規則になっている。当初、サンライズ瀬戸で上京する予定を立てていたので、当然、京都→東京間は東海道在来線経由でルートを作っていた。これを新幹線経由に変更する必要がある。なお、経路は600kmを越えているので、運賃は元のままである。

周遊きっぷの変更は、初体験である。ひょっとしたら、天王寺駅は京阪神ゾーン内なので変更できないのでは? という不安もあったが、窓口の係員は、難なく、スピーディーに処理してくれた。

使用開始前の周遊きっぷの変更は、どこの駅でもできる。たとえゾーン内の駅であっても

これは、案外知られていない。周遊きっぷを紹介するサイトはいくつかあるが、このことを明示しているものは見つけることはできなかった。

ところで、先述のように、元々、サンライズ瀬戸(三ノ宮発月曜日0時13分)乗車を前提に帰り券を作っていたので、きっぷの使用開始日を5月29日(月)としていた。それを、5月28日(日)ののぞみに変更する訳だから、使用開始も1日繰り上げなければならない。

小生としたことが、これをうっかり見落としていた。

経由と開始日を変更した、周遊きっぷ帰り券 京都→名古屋幸いにも、サンライズ瀬戸の変更を依頼した際に、係員が指摘してくれて事なきを得た。JR西日本天王寺駅のみどりの窓口の係員に感謝感謝である。ただし、これはこれで別の問題が発生するのだが....

ともかく、この窓口氏はややこしい周遊きっぷの変更をスムーズに行い、かつ、客の要求を的確に捉えていた。彼も20代前半と思える若手であったが、これぞ、まさにプロである。往路の急行能登の車掌といい、天王寺駅の係員といい、JR西日本の優秀な若手社員達に遭遇して少し安心した。

天王寺駅17番18番ホームの表示さて、日曜日、19時40分頃に自宅を出発し、阪和線で天王寺へと向かう。関空とは逆の方向なので、何となく変な気がする。

天王寺からは、周遊きっぷのメリットを活かすべく、というよりは混雑する新快速を避けるべく、はるか自由席に乗車する。

空いているはるかの車内でボックス席を作るこのシーズンこの時間帯のはるかはガラガラで、西九条を過ぎたあたりで、前席を回転させボックスを作り、足を伸ばす。これだけ快適なら、周遊きっぷゾーン券の元は十分とれたような気がする。

はるかは、新大阪からは新快速以上に爆走し、あっという間に終点京都に到着する。しかし、京都駅はるかホーム30番線は、想像以上に新幹線乗り場からは遠い。乗換時間は9分なので、重たい荷物を抱えて小走りで駆け抜けた。

のぞみ50号京都到着息をきらしてホームにたどり着くも、のぞみ50号到着までまだ5分以上ある。これなら、何も慌てる必要は無かった。

のぞみ50号は500系。席番を確認して、愕然とした。なんと、20E、車両の前端である。ただでさえ狭い500系で足が伸ばせないとなると、非常に辛い物がある。しかし、この場所は、車掌の調整席で普通は発券されないはずではなかったか??

日曜日の夜ということもあって、乗車率は70%程度、B席、D席が所々空いているといった感じである。従って、本来調整席と思われる20番はABCDとも空いている。

ここで、またまた、悪だくみが頭を擡げた。

隣の3列シートは、まず、だれも乗ってこないだろう。空いているのにもったいない

のぞみ50号、20番ABC席前方の様子。狭いおかげで、半個室の雰囲気がある??20番ABC席に移動して、肘掛けを上げて、寝台仕様にし、空気枕をセットして体を横たえる。丁度、前方が壁のため周囲と遮断されて、個室とはいかないまでも、落ち着いた雰囲気を作ってくれる。なかなか寝心地が良い。

横になってポジションを定めているとき、検札となったが、きっぷを見せて”来たら、どきますから..”と言うと、”危険なので、通路に足が出ないようにだけ、お願いしますね”という答えが返ってきた。つまり、黙認である。

その後、安眠できたのは言うまでも無い。夜行列車では眠れなくとも、なぜか、のぞみでは眠れるのである。

”列車は、ただいま、小田原駅を時刻通り通過...”というアナウンスで目覚め、姿勢を正したので、新横浜で降りる乗客から軽蔑の視線を受けることは無かった。そして、東京到着までまったりと過ごす。新幹線寝台もなかなかいける。まさに、いい日旅立ちである。

東京に到着東京では、連絡時間が20分ほどあるので、ガランとした新幹線ホームでニコチン補給をし、中央線ホームへ向かう。なんとなく、晴れ晴れとした気分である。

そして、中央線快速に乗り、25時過ぎに東京宅に到着。羽田到着が遅れた時のJAL1320便とほぼ同じである。

周囲の視線さえ遮断できれば(ここが難しいのだが)、新幹線寝台はかなり快適に移動できる。しかし、せっかく持参した毛布を纏うのを忘れたため、軽い風邪をひいてしまったのは、誤算だった。


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夜行列車不眠症

2006-05-26 23:33:00 | 列車
往路:5月26日(金)
八王子→神田 :中央線快速
神田 →上野 :山手線
上野 →金沢 :急行能登
金沢 →新大阪:サンダーバード6号
新大阪→天王寺:はるか15号
運賃:周遊きっぷ京阪神ゾーン

5日前、途中下車した八王子から、再び、鉄路の旅人となる。

今宵の宿は、夜行急行能登である。
周遊きっぷのルート図

急行能登は、上野発23時33分なので、先週先々週とは違って、金曜日の夕方に、時計を気にしてソワソワする必要は無い。

上野駅連絡通路それをいいことに、調子に乗って20時過ぎまで働いていたものだから、帰郷準備が大幅に遅れてしまい、上野到着は23時20分と、かなり際どくなってしまった。中央線山手線にトラブルが無かったから良かったようなものの、あまり、誉められたものではない。

急行能登急ぎ足で、上野駅16番ホームに向かうが、能登は、まだ車内整備の最中である。

先頭付近では、小生同様、この列車の姿をカメラ付き携帯に収めようとする人達がいる。特に鉄っちゃんといった風貌の人種ではない。どう見ても普通のサラリーマンであり、ボンネット特急に郷愁を感じる年代の人々である。



急行能登人生の折り返し地点を過ぎ、能登の姿に自分の若かりし頃をダブらせているのだろう。小生には、その気持ちがよくわかる。能登の先頭部分は、積年の運行のため荒れており、見るから痛々しい。あたかも、自らの姿を見ているようである。

急行能登の乗車開始を待つ人々
出発5分前になって、ようやく扉が開き、乗車開始となる。今回は、最も空いていると思われる3号車喫煙席を指定している。案の定、上野からの乗客は約10名。これなら、ボックスを作って悠々眠ることができそうである。

ほぼ定刻に上野を出発。

車内清掃中の急行能登鞄の中の荷物を放り出して、就寝準備に余念がない。停車駅と到着時刻の案内も上の空である。とりあえず、夜景を眺めながら睡眠薬(アルコール)を服用する。

そして大宮到着。

これだけ空いているのにも関わらず、よりによって、真後におっさん2人組が乗ってきて、若い女性のように、しゃべりまくる。大声ではないのだが、耳元でしゃべり続けるものだから気分が悪い。

しばらくすると、遅い検札が始まった。きっぷを見せるついでに、後ろの乗客がうるさいので、注意してや!!と、関西弁のイントネーションで、聞こえよがしに車掌に申告する。後ろのオッサンコンビは、やはり、指定券を持っておらず、車掌にボロボロに言われて、デッキに消えていった。

20代とおぼしき若い車掌であるが、なかなかしっかりしている。

能登のボックス席は意外と快適、簡易スーパーシートと言っても良い。大宮を過ぎても、前の席が空いているので、早速座席を回転させ寝床を作る。前回乗車した禁煙席とは違って、座面がしっかりしており、座り心地、寝心地は悪くない。十分なスペースを占有できるので、簡易スーパーシートと言っても良いくらいである。

空気枕をふくらませ、最適ポジションを探索する。回りにだれも居ないので、人目を気にせず体を横たえることができる。

耳栓、アイマスクを身に纏い、足を投げ出す。ボックス間隔は前回の調査で判明したように極狭なのだが、さすがに仰向けに寝ると腰が落ちてしまう。不本意なのだが、横向けに寝ざるを得ない。

列車は、間もなく、高崎を出発し、お休み放送の後に減灯される。

上越線の心地よい線路のリズムを聴きながら、意識が遠のく...はずであった。久々の夜行列車の旅が嬉しくて、興奮気味である。眠れない。

列車は無情にも、水上まで来てしまった。東海道線では、目を閉じていても体内GPSが働き、居場所が分かってしまうのであるが、上越線でも、そうなってしまうのか?

清水トンネルを抜ける。まもなく、長岡に到着。逆行して出発。全部、分かってしまう。

どうやら、この前のサンライズ出雲の時以来、夜行列車不眠症を患ったらしい。ならば、いっそのこと、起きて、夜景でも見ながら過ごしても良かったのだが、そこまで、開き直ることもできない。あと一越で眠れそうな感じがするからである。

とうとう、最初の停車駅、直江津に到着。短時間停車の後、すぐに発車。次は糸魚川である。ここまできても眠れない。重度の不眠症と思われる。

さすがに、糸魚川を過ぎると、眠れもしないのに、体を横たえているのがアホらしくなってきて、アイマスクを外し、一度起きあがる。

するとどうか。空はすでに白んでおり、眼下に青い海が広がっている。偶然にも、列車は眺望の名所、親不知を走行中であった。筆舌尽くしがたい風景が広がっている。

しばし、呆然と見とれるが、無情にも山に阻まれトンネルに入ってしまう。不覚にも、一枚の写真も残せずじまいである。

金沢到着しかし、安堵感からか、ここで、ようやく睡魔がやってきた。その後、富山おはよう放送と、金沢到着の案内放送以外は記憶に残っていない。恐らく、熟睡していたのであろう。

終点金沢に到着。

重たい足取りで、列車から降りる。しかし、懲りてはいない。なんとか夜行列車不眠症を治して、再びこの鉄路を辿りたいものだ。


金沢駅2番ホームにある、白山そば。安くて美味しくて満足。ソバ本体は¥300、色々なトッピングが選べる。中には、珍しいトッピングもある。トイレを済ませ、2番ホームへと向かう。そして、6時45分開店の駅そばを試す。前回訪問時からリニューアルされており、コンビニと一緒になっている。ここでは、天ぷらソバ¥450を注文。立ち食いスペースはさほど広くはないが、味は十分満足できる

腹を満たして、乗り継ぎのサンダーバード6号を待つ。本日は自由席の待ち行列も長くはない。しかし、人気の特急であるには間違いないため、早めに指定席を押さえておくことが肝心である。

サンダーバード6号@金沢サンダーバードは金沢で増結後、定刻に発車する。

やはり、座り心地は良い。在来線特急普通席ではピカ一だろう。さすがJR西日本&近畿車輛である。リクライニングを倒し、しばらくは、北陸の車窓を眺めて過ごす。

金沢では、空席が目立っていたが、意外なことに福井で、沢山の乗客が乗り込んできて、隣席も埋まってしまった。前回同様、乗客の平均年齢は高く、隣は小柄な老婦人である。車内販売の弁当が食指を誘ったが、食べ過ぎは良くないので我慢する。

北陸トンネルを高速で通り抜け、敦賀を通過し、ループ線を渡る。新疋田で寝台特急日本海を追い越して、湖西線に入った頃、再び、寝入ってしまった。

気がつくと、京都到着。例によって、多くの乗客がここで降りる。

サンダーバード6号@新大阪京都を出発すると、サンダーバードは再び快走し、間もなく新大阪に到着。今回は、ここで降りて、関空特急はるかに乗り換えて、天王寺へと向かう。

せっかくの、周遊きっぷだから、このときばかりはと、特急に乗ろうとする。ある意味、貧乏根性である。

どういう訳か、団体客が自由席乗車位置に長い列をなしていたが、なんとか、窓側に着席できた。はるかが満席になるのは珍しい。

はるか@天王寺久々の大阪の風景を貨物線から眺めて、天王寺到着。事情があって、みどりの窓口に寄り道した後、阪和線で帰宅する。

夜行列車不眠症のおかげで、またまた、眠れぬ一夜を過ごしてしまった。

若い頃から、寝台や夜行バスには慣れており、初めての宿でも大抵は熟睡できるはずであった。また単身赴任開始後も、数々の夜行をこなしてきた。たまに眠れぬ夜もあったけれども、頻度は低い。普段の生活でも、寝付きは良い方である。何も問題はない。

そして、今回、急行能登のボックス席は思いの外、抜群だった。

にも関わらず眠れなかったのはなぜか? 眠っている間に移動する事で、時間とお金の両方を節約してきた小生にとって、悩みは実に深刻である。

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周遊きっぷで出張から戻る

2006-05-22 20:26:00 | 新幹線
復路:5月22日(月)
   →京都 :新快速野洲行き
京都 →新横浜:のぞみ98号
新横浜→八王子:横浜線普通
運賃:周遊きっぷ京阪神ゾーン+¥5,220

出張とその後の歓送迎会を終えて、京都からのぞみで新横浜へ。極めてノーマルな帰京に見えるかも知れないが、決してそんなことはない。

今回の出張では、帰路の一部を周遊きっぷに組み込んで、来週、再来週の帰郷に備えている。

具体的には次の通り。周遊きっぷは、名古屋発の京阪神ゾーンである。周遊きっぷだけでは、2往復出来ないので、大阪→名古屋の普通乗車券で繋いでいる。名古屋→大阪は近鉄の株主優待乗車券で繋ぐ予定。
周遊きっぷ京阪神ゾーンゆき券のルート

周遊きっぷ京阪神ゾーン帰り券のルート

この周遊きっぷは¥23,270、追加する乗車券は¥5,000なので、合計¥28,270、1行程あたり約¥7,000、これに、特急券を追加した価格が帰省運賃となる。

このように、使い方によっては、非常にお得になる周遊きっぷではあるが、よく知られているように、周遊きっぷは、ゾーン内の駅では発券できない。それで、今までは、京阪神ゾーンの周遊きっぷを購入する際には、いつもJR東日本のみどりの窓口を利用してきた。

しかし、今、JR西日本のみどりの窓口で乗車券を購入するとJ-WESTカードポイントが3倍にもなるキャンペーンを実施中である。高額なきっぷを購入する以上、なんとしても、JR西日本圏内の駅で切符を購入したい。しかし、周遊きっぷ京阪神ゾーンは買えないという、ジレンマを抱えることになってしまった。

では、JR西日本の子会社であり、かつ、東京にも営業所がある日本旅行で購入すればポイントは3倍になるのでは?と思い、JR西日本に問い合わせた所、ポイントは3倍にはなりません。とのことであった。残念。

結局、どうしたかと言うと、ゴールデンウィークに関西おでかけパスを使って小旅行に出かけたついでに、JR阪和線沿線の和泉砂川駅で購入した。 周遊きっぷ京阪神ゾーンは日根野・関空までが周遊ゾーンなので、和歌山よりの和泉砂川は辛うじて周遊ゾーン外となっている。ちなみに、関西おでかけパスは、和歌山までがフリーエリアなので、周遊きっぷを購入するための余分な交通費はかかっていない。

和泉砂川駅は、大阪府内とはいえ、和歌山の色彩がかなり強い地域にあるが、それでも特急停車駅である。駅員も複数名常駐しており、面倒な周遊きっぷの発行も嫌な顔をすることなく応対してくれた。

京都駅新幹線改札口にて。乗車券と特急券とを重ねて入れてください。と表示されているが、名古屋までのきっぷと京都-新横浜の特急券を重ねて入れたところ、見事にハジかれてしまった。乗車券と特急券との区間の整合をチェックしているようである。さて、京都から乗車したのは、のぞみ98号。所謂700系である。月曜日ということもあって、80%程度の乗車率である。小生は窓側を指定したが、やっぱり隣客が乗車してきた。が、幸い、一つ前の座席が2つとも空いていたので、そちらに乗り移ったようである。従って、隣にはだれもおらず、ゆったりと過ごすことができた。

睡眠薬が入っていたこともあって、京都を出て間もなく曝睡モードに入る。検札で起こされるかも。という危惧はあったが、眠い時は眠い。

しかし、サンライズ出雲では眠れず、のぞみではかくも眠れるのは一体どうしたものか?

のぞみ98号@京都駅気がつくと、静岡駅を通過中であった。1時間半程度眠ったようである。もう少し眠りたかったのだが、睡眠薬の後遺症か、頭が痛く、そのまま、新横浜まで、ゴロゴロしていた。

新横浜で新幹線を下車して、帰宅ラッシュの横浜線でトロトロと八王子まで進む。八王子で途中下車し、深夜バスに乗り込み東京宅へ。きっぷが特殊な割には、極めて平凡な帰京となった。

まぁ、あくまで、出張の帰りであり、同僚の目もあるので、あんまり奇抜なこともできない。一人なら、間違いなく、銀河サンライズ・ソロで帰京したのだが。


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JALは所詮JALだった

2006-05-19 21:10:00 | JAL
往路:5月19日(金)
日野  →神田   :中央線快速
神田  →浜松町  :山手線
浜松町 →羽田空港1:東京モノレール
羽田空港→関西空港 :JAL1321便(クラスJ)
関西空港→鳳    :関空快速
運賃:¥1,160+¥10,500(バーゲン)+¥780

5月のJALバーゲンチケットウィークは2週間続く。

今週末も、なんとか、予約がとれたJAL1321便で帰郷する。別に、無理をして金曜日の夜に必ず帰らなくてはならない訳ではないのだが、なんとなく得をした気分がするのはなぜだろう。

おまけに、またまた、クラスJを選んでしまった。金曜日のJAL1321便は中央列シートまでびっしりと満席なので、クラスJでないと辛いものがある。と考えること自体、贅沢に慣れてしまった証であろうか? しかし、運良く、月曜日は大阪に出張なので、新幹線のぞみと同額の交通費までは、会社持ちである。だから、クラスJであっても充分モトは取れている。

今週末も、17時30分に会社を抜け出して空の旅に出る。今宵の首都圏JR人身事故が相継いで起こり、京浜東北線、地下鉄東西線、湘南新宿ラインで、ダイヤが乱れているとのこと。しかし、幸いにも中央線はほぼ正常に運行されている。

混雑する中央特快をパスして、快速に乗ったおかげで、最初から座れたのは良いのだが、やはり、快速は時間がかかる。東京都内までは遠い。18時台、上り中央特快はたった1本しかなく、15分ヘッドで新快速を走らせているJR西日本を見習えと言いたい。

混み合う、羽田空港第1北ウィングセキュリティゲート羽田には、20時ごろ到着。先週同様、空港は、やや混雑気味である。また、いつもなら空いているはずのセキュリティチェックのゲートが閉まっており、列が長い。空弁が売り切れないうちに中に入りたい。

14番ゲート付近のBLUE SKYで、夕食を物色する。迷った挙げ句、博多ふぐづくし弁当¥950円を手に取ってレジへ。最後の1個であった。

鮨と薬味と唐揚げが別々にパックされており、取り出してセットするのにすこし手間がかかる。高級魚のふぐは、食べ慣れていないせいか、この程度か。といった感じであった。唐揚げにしても、普通の白身魚の唐揚げと区別がつかない。元々淡泊な魚なのだから、淡泊な旨味を引き出す工夫が欲しかった。鮨とか、唐揚げとか、少し無理があるのではないか? 鮨の味や唐揚げの味にふぐの味がが負けている。元々弁当としては難しい食材というのは理解できるのだが、¥950という価格を考えた時に、再び口にしたいとは思わないだろう。決して不味いということではないのだが。
博多ふぐづくし、押し鮨4切れと、ふぐの唐揚げ入り。決して、不味くはないが、鮨の味や唐揚げの味にふぐが負けている
さて、食後は、ニコチン補給のために、ラウンジの門を叩いて一服する。営業時間は、残すところ15分であるが、そんなことは一切気には留めない。

JAL1321便今宵の翼はJAL1321便である。

どこからやって来る機材を1321便に割り当てているのかは知らないが、到着便が遅れたために、1321便は出発が遅れる見込みであると、先週と全く同じ言い訳をしている。

そもそも、夕方の羽田上空の混雑は最初から分かり切ったことなのだから、それに対応した機材運用や運行スケジュールを組むのが当たり前だ。今宵に限って言えば、天候のせいもあるのだろうが、毎回毎回、全く同じ程度遅れるのは、天候だけが理由ではない。

20時55分搭乗開始別に、10分やそこらの遅延をとやかく責めるつもりはない。ミエミエの言い訳をして事足れりとする体質・体制が気にいらないだけである。せっかく、先週、褒め称えたのも束の間、JALは所詮JALであった。

出発・到着・遅延時間とも先週と全く同じで、関空到着は22時25分。これまた、32分発の関空快速に乗るために、重たい鞄を抱えて蒸し暑い空港内をダッシュすることを余儀なくされた。いやー、1週間ぶりに、いい汗をかいた。

そんなことなら、最初からJAL1321便は、羽田発21時10分、関西着22時30分としてくれた方が、利用客にとってはどれだけありがたいか。利用者の側に立って現実的なダイヤに改正したJR西日本を少しは見習うべきだろう。

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JAL1320便初めての定時運行

2006-05-14 21:05:00 | JAL
復路:5月14日(日)
鳳   →関西空港:関空快速
関西空港→羽田空港:JAL1320便
羽田空港→八王子 :空港バス高尾行き
運賃:¥780+¥9,500(バーゲン)+¥1,700

バーゲンチケット×日曜日夜=JAL1320便 というのが、最近の帰京の公式になってきた。航空運賃が昨年より高くなっている今、そこそこの価格で帰京できるバーゲンチケットは魅力的である。

関西空港駅19時30分に自宅を出発し、関空快速に乗って20時18分に関西空港に到着。JRの駅に立ち寄って、来週以降の帰省のため、5489サービスで電話予約していた指定券を自動発券機で受け取る。

そして、携帯電話でWEBチェックインJALでは、今、もれなく1,000マイルが加算される(1回のみ)、タッチ&ゴーキャンペーンを実施しており、ICチェックインサービスを初体験することにした。

出発表示。ANAとは同時刻出発ではなくなっている。このICチェックインサービス、メリットも分かるのだが、こと、復路、関空では、ラウンジサービスを受けることができないのが、ネックになる。セキュリティゲート手前にある、ラウンジ比叡では、ゴールドカードと当日の搭乗券がないと利用できないからである。多分、プリントアウト(お客様控え)を示せばOKだろうが、セキュリティゲートに行かないとプリントアウトできないのでは、話にならない。

従って、今まで一度も利用しようという気にならなかったのだが、1,000マイルも貰えるとなると話は別である。

南側のセキュリティチェックも、珍しく、ゲートを2つ空けていた。いつもの習慣で、ついつい、空いている、北のセキュリティゲートに入るが、ここは、ANAの縄張りである。やはりJALのICカードリーダは設置されておらず、ICチェックインの方は南の方へ行ってください。と言われてしまった。

南のセキュリティゲートは、ゲートを1つしか空けておらず、混雑しているのが嫌だった訳だが、なぜか、今宵は今までと違い、きちんと2つ空けている。おかげで、セキュリティチェックに並ぶ時間はごく短かった。

搭乗口26までに遠い道のりJAL1320便は、相変わらず、遙か彼方の26番搭乗口からの出発なので、動く歩道を延々歩く。26番搭乗口に到着すると、間もなく搭乗開始。まだ20時45分である。出発は21時05分であるから、珍しく20分も前に搭乗開始となる。

今宵の翼はJAL1320便である。

JAL1320便。鶴のマークの入ったB76721時05分、定刻に関空を出発、羽田上空も混んでいたとは思うのだが、なんと、21時15分、定刻に羽田に到着してしまった!!

JAL1320便SKYとのコードシェアを含めると、10数回搭乗しているが、定時運行は、全くの初体験である。”到着が遅れましたことを深くお詫び...”というアナウンスがないと、拍子抜けしていしまい羽田に到着した気にならない。

JAL! やればできるじゃないか!

空港バスきっぷ売り場せっかく、予定時刻通り羽田に到着したのだから、22時30分発の高尾行きリムジンバスに乗って八王子へ戻ることにした。高尾行きリムジンバスへの乗車は初体験である。電車より、¥7~800高くつくが、乗り換え不要で快適であり、渋滞さえなければ確実に帰宅が早くなる。しかし、これまでは、到着遅れのため、時刻表の上では、十分乗り継ぎが可能であるにもかかわらず、乗ることが一度たりとも叶わなかった。

空港バスのりば。高尾行きは4番。リムジンバスは空いており、1人4席使っても全く問題ない程度であるが、残念ながらバスの座席は反転できない(あたりまえか)。後ろに人が居ないので、リクライニングを思いっきり倒して、東京の夜景見物としゃれ込む。


空港バス車内。非常に空いている。バスは、モノレールに沿って環状8号線、そして首都高1号線に入る。

レインボーブリッジ
、続いて、東京タワー。東京に住んで2年7ヶ月であるが、実のところ、夜景の名所をこれほどの至近距離で眺めたのは、恥ずかしながら初めてであった。

バスから見たレインボーブリッジ。ぶれて写っている。恐らく、何度と無くバスに乗って通っていたはずなのだが、熟睡中で見過ごしていたのだろう。もし、夜、羽田から都内へ向かう、リムジンバスを乗ることがあったら、進行方向右側の窓側に座ることをお勧めする。

バスは、中央高速を快調に飛ばし、羽田から1時間もかからず八王子に到着。電車に比べると30分も早い。

バスから見た東京タワー。こちらも、シャッターチャンスを逃してしまった。結局、東京宅には23時45分に到着し、堺市内の自宅からdoor to doorで4時間15分。新記録達成である。場合によっては、3時間台の可能性もある。

往路での真摯な対応といい、復路での定時運行といい、やっぱりJALは変わったのではないか。定時運行が保証されるのであれば、もう一便遅い、JAL1322便(かつては、遅刻常習犯で、何度か痛い目に遭った)を再び利用して、自宅での滞在時間を延ばそうかとも考え始めた。

ところで、小生が遅刻常習犯と揶揄した点や、指摘した問題点が、こんなに明確に解決されたということは、JAL関係者もこのブログをご覧になっている証なのだろうか??

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JALが変わった!?

2006-05-12 21:15:00 | JAL
往路:5月12日(金)
日野  →神田   :中央特快
神田  →浜松町  :京浜東北線
浜松町 →羽田空港1:東京モノレール
羽田空港→関西空港 :JAL1321便(クラスJ)
関西空港→鳳    :関空快速
運賃:¥1,160+¥10,500(バーゲン)+¥780

ゴールデンウィークが終わると、恒例のバーゲンチケットのシーズンになる。どう考えても、JALに心の中を見透かされているような気がしてならないのだが、それでもやっぱり、飛行機で帰ってしまう。

予約できたのは、予定通り、金曜日のJAL1321便である。しかし、何を血迷ったかクラスJを選んでしまった。+¥1,000ではあるが、贅沢と言えば贅沢である。

北海道物産店、四季彩館。JALのWEBには割引”空本”もある。金曜日の夕方、18時過ぎ、こっそりと会社を後にする。今宵は、珍しく乗り継ぎがスムーズで、羽田空港第1ターミナルには19時30分に到着した。全て着席できるというオマケ付きである。

搭乗まで時間が充分あるので、ちょっと変わった空弁を物色した結果、モノレールの改札を出て右側、北ウイングへのエスカレータ近くにある、北海道の物産店四季彩館で新千歳空港名物石狩鮨¥970を見つけ、購入。もちろん、子供達への土産も忘れない。

北ウイングはやや人が多め。この金曜日は、いつものバーゲンチケットウイークに比べて人が多い。セキュリティチェックも少し混んでいるが、知る人ぞ知る、空いているゲートに入り、チェック待ち行列を横目にスイスイとチェック完了。お先に~~~。勝手知ったるなんとやらである。

早速、空いているベンチに腰掛けて夕食とする。至福の時間到来である...うーん。素朴で美味しい。きっと素材が良いのであろう。

ただし、保存性を向上させるためか、酢がやや強めである点は注意されたい。また、醤油と生姜は添付されているが、個人的にはワサビも欲しい。でも、具(鮭と蟹)とご飯のバランスも良く、文句無しに◎である。
石狩鮨お酢が少し強めだが、美味しい

食後は、例によって、VISAカードラウンジで無料のドリンクをいただく。既に、時刻は20時。このラウンジの営業時間は20時30分までなので、閑散としているのは良いのだが、いかんせん、品切れが多く、売れ残りのオレンジジュースで喉を潤す。

VISAカードラウンジ喫煙ルームところで、入口向かって右側に、ガラスの壁で仕切られた、かなり広々とした喫煙ルームが設けられていることを初めて知った。何度もここを訪れていながら、今更という感じではあるが、気付いた以上は、早速利用させていただく。

閉店5分前にラウンジを出て、14番搭乗口へと向かう。羽田空港混雑のため到着便が遅れ、機体整備も遅れた結果、搭乗開始は20時50分頃になった。まぁこれくらいなら、充分許容範囲である。それよりも、羽田空港の容量が限界に来ていることをひしひしと感じる。関空の第2期工事よりも、羽田空港拡張工事を前倒しで進めてもらいたいものだ。

さて、今宵の翼はJAL1321便である。機材はB767ではなく、A300-600Rとなっている。

JAL1321便クラスJも、すっかり慣れてしまって、あまり有り難みが感じられなくなってきた。むしろ、もう少し横幅が欲しいとか、シートピッチがやや狭いとか、3列シートだとダメとか、欠点が目につきだした。贅沢に慣れるとは恐ろしいものである。比較のため、一度、株主優待券でも買って、ANAのスーパーシートも体験してみたい。という具合に欲望というやつは際限なく拡がっていく。

羽田を約15分遅れで出発。離陸して、上昇中に、シートをフルリクライニングする。これは、反則なのだろうが、一度やったら病みつきになる心地よさである。

ベルトサインが消えると、”みなさま、JAL1321便にご搭乗いただきましてありがとうございます...当機は現在高度XXXフィート...毎時XXXで飛行して...”と、キャプテンアナウンスがあった。ANAではごく当たり前のことだが、ことJALに関しては、これほど丁寧なキャプテンアナウンスは、余り聞いた記憶がない。

そして、”...お急ぎのところ恐れ入りますが...関西空港到着は定刻より15分遅れ22時30分頃を予定しております...”とのことで、予定していた22時32分発の関空快速への連絡は諦めざるを得ないと思われた。

ワゴンサービスではコーヒーを所望。クラスJには、飲み物の他に”おやつ”が配られるはずなのだが、そのような気配は全くない。おかしいと思って帰宅後WEBを見ると、4月から飛行時間が短い便(東京-大阪等)については廃止されたとのことであった。楽しみが一つ減ってしまったのは残念だが、この時間の関空便クラスJに乗っているのは、背広姿の中年オヤジが多いから、カロリーの高いおやつは、本来、健康にはよろしくない。

22時過ぎに着陸態勢に入る。あれっ? 22時30分到着にしては少し早すぎるのではないか? と思っていたら、なんと、アナウンスした予定時刻よりも5分早く、22時25分に到着してしまった。いつもと違うぞ。22時30分到着とアナウンスしておいて、実際には、22時40分頃到着し、”到着がおくれましたことをお詫び...”という社交辞令を言っておしまい。というのが常だったはず。

まさかJALが、当ブログの進言に従った訳ではないだろうが、全くその通りのことをやってくれた。

JALが変わった!?

クラスJであるから、真っ先に降りることができ、また、到着ゲートも辺鄙な所で無かったおかげで、駆け込み乗車(は、お止め下さい)で、22時32分発の関空快速に間に合った。後はいつものように一人がけの座席で悠々と今宵の出来事を記録し、23時20分に帰宅する。

それにしても、JALの変革ぶりが目に見えてきたようで喜ばしい。経営者が変わるとやっぱり違う。本音を言うとANAの方を贔屓しているのだが、それに拘るつもりは更々無い。一利用者としては、安くて、快適で、安全な方を選択するまでである。

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サンライズ出雲で眠れない

2006-05-08 00:34:00 | サンライズ瀬戸・出雲
復路:5月7日(日)
天王寺→大阪 :大阪環状線
大阪 →東京 :サンライズ出雲
東京 →八王子:中央線快速
運賃:約¥11,750

ゴールデンウィークも無事終了し、明日からは、普段の生活に戻ることになる。昨年は、臨時のサンライズゆめノビノビシートに乗って上京した。しかし、今年は、どういう訳か運行されない。従って、ゴールデンウィーク明けのサンライズノビノビシート争奪戦は極めて激しいだろうと予想していたが、やはり瞬殺状態であったようだ。

実は、1ヶ月前の4月7日、仕事の合間を縫って、10時過ぎに電話予約したところ、"サンライズ瀬戸、出雲とも満席です"という、つれない返事しか返ってこなかった。

辛うじて入手できた、サンライズ出雲ノビノビシートの指定券だが...しかし、諦めきれずに、昼休みに、サイバーステーションを再度チェックすると、サンライズ出雲が△になっていたため、すかさず電話し購入した。

なお、4月7日には、姫路(5月7日発)→東京の指定券しか買えないので、後日、三ノ宮(翌5月8日発)→東京に変更し、特急料金を節約したのは言うまでもない。サンライズ瀬戸・出雲は三ノ宮手前で日付を跨ぐのである。(これは間違いでした。始発駅基準なので購入できたはずでした。)

今宵の宿は、サンライズ出雲ノビノビシートである。

24時過ぎの大阪駅。あまり客層は良くない?今回は、周遊きっぷ等の割引切符を使うわけでは無いので、阪和線で天王寺まで出て、素直に大阪からサンライズ出雲に乗車する。天王寺から環状線外回りで大阪に出たが、休日、24時を回っても、環状線ホームには依然多くの人がいる。明日は月曜日なのに大丈夫なのかと、不思議に思う。

サンライズ瀬戸・出雲は10番線より発車さて、中央通路に降りて案内表示を見ると、なんと、サンライズ瀬戸・出雲は10番線より発車に変わっている。そういえば、久しく、サンライズには乗車していない。ダイヤ改正で発車ホームが変更されたのか? それとも、大阪駅工事の影響か? いずれにしても、9番線10番線ホームは、元々、山陰/山陽/九州方面からの特急列車到着ホームである。到着ホームであるがゆえに、ベンチ等の待合い設備がほとんどない。

大阪からの乗客もそこそこ居るのだから、以前のように、ベンチが比較的たくさんある11番線に入れてもらいたいものだ。事実、ホームでは20名程度の乗客が立ちん坊でサンライズを待っている。また、これだけ繁盛しているのに、なぜ、臨時のサンライズゆめを運転しないのか、全く腑に落ちない。

サンライズ瀬戸・出雲@大阪駅さて、定刻に、サンライズ瀬戸・出雲が到着。昨年の11月以来であるので、少しばかり心が弾む。大阪から5名が乗車し、サンライズ出雲ノビノビ座席は満席になった。

いつものように、鞄から取り出したクッションを引いて、空気枕をセットすると、車掌が小声で検札にやってきた。その後、耳栓とアイマスクをつけて眠ろうとするが、京都通過、米原通過、名古屋...予想通り眠れない。

なぜか、サンライズ出雲ノビノビシートだと眠れないのだが...どうも、サンライズ出雲ノビノビシートとは相性が悪い。過去、2度ばかり眠れぬ夜を過ごしたことがあった。今回3度目である。

考えてみると、元々、加速・減速の激しい電車で線路と垂直に眠るのは無理があるのだろう。クロスシートと、ロングシートとどちらが楽に眠れるかを考えても明らかである。だから電車寝台ではもベッドは線路と平行になっている。ましてや、今乗っているのは、最新の特急電車である。夜間とはいえ、東京-大阪をたった6時間半、フルスピードで走り抜ける。当然、加速減速を何度と無く繰り返すことになり、線路と垂直に横たえた体は左右に揺らされ続けることになる。

その点、客車寝台は、加速・減速が緩やかである。だから、ベッドが線路と垂直であっても眠れるのである。

しかし、サンライズ瀬戸ならよく眠れて、サンライズ出雲の時だけ眠れないのは、この理屈では説明できない。たまたま、下手な運転手に当たったのか? それとも、やはり、14両編成中の車両位置に基づく振動・揺れの違いが関係しているのか? と考え込んでしまう。

しかし、そんなことはお構いなしに、豊橋浜松、列車は東へ東へと進んでいく。別に、カーテンを空けて確認せずとも、GPSで確認せずとも、どこに居るのかはよく分かる。

ついに、最初の停車駅、静岡まで来てしまった。これが土曜日の朝なら、開き直って、ゆっくりと車窓でも眺めるのだが、生憎、本日は月曜日。朝から仕事が待ちかまえている。

横になっていても時間が経過するだけなので、やっぱり、カーテンを開けて車窓を眺めることにした。天候は曇り、完全に夜が明けている。灰色の朝の風景である。

ほどなく、2番目の停車駅、富士に到着。ここで、さらに開き直って朝食にする。周囲に気を遣いつつ、予め用意していたパンをかじりながら、次の停車駅、沼津までの車窓を眺める。この付近は、夜景しか見たことが無いので、実は、とっても新鮮だったりする。

胃袋に食物が入ったのか効を奏したのか、ようやく睡魔がやってきて、撃沈される。恐らく、沼津到着直前で。

死体のように眠っていたことだろう。気がつくと横浜に停車中であった。さすがに眠たいが、起きないわけにはいかない。1時間20分しか眠っていないにもかかわらず、ずっと横になっていたためか、体は、さほど疲れておらず、一方、頭の中はボロボロで、妙な気分である。

そそくさと、洗面とトイレを済ませると、いつもの乗換アナウンスを聞いて、終点東京に到着。中央線ホームへの長いエスカレータを駆け上がり、再び昨晩乗った環状線と同じオレンジ色の通勤電車に乗り込む。

中央線快速高尾行き@東京駅その後、中央線快速で少し居眠りして会社に到着したのだが、通算2時間弱熟睡したためか、会社では余り眠くはならない。月曜日も20時過ぎまで働いた(働かされた)。夜行バスで上京した場合、たとえ車中良く眠れたとしても、午後になると、大抵眠くなるので不思議と言えば不思議である。

しかし、しかし、やっぱり、サンライズ出雲ノビノビシートとの相性は良くないような気がしてならない。これからは、空席があっても、できるだけ避けるようにしようと心に決めた。


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