往路:3月31日(金) 八王子 →神田 :中央線快速 神田 →品川 :山手線 品川 →岐阜 :ムーンライトながら91号 名鉄岐阜→新羽島:名鉄新羽島行急行 岐阜羽島→米原 :こだま593号 米原 →大阪 :新快速姫路行 大阪 → :関空快速 運賃:¥1,200+青春18きっぷ1回分+¥420+¥1,660
桜も咲き始めた。明日からもう4月。しかし、東京は相変わらず寒い。コートの襟を立てて、夜の駅へとくりだす。
今宵の宿はムーンライトながら91号である。
![品川駅構内](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/9a/2b0067f5f67c0063fc6ac720821b5925.jpg)
![品川駅構内ムーンライトながら91号案内表示](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/05/1238c752eb7523ab5346a3b114cf083f.jpg)
![ムーンライトながら91号案内板](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/65/5a61f3eb481051c978df8391886888ca.jpg)
今宵は、検札開始が遅い。いつもなら入線中に検札を開始するので、3号車なら横浜到着までに検札が終わってしかるべきであるところ、大船を過ぎたあたりで、ようやく車掌がやってきた。もうすぐ、自分の番であろうと準備をしていたら、ななめ前の爺さんのところでストップした。切符が見当たらないのである。あちらこちら探しても切符は出てこない。最初は、無銭乗車かとも思われたが、約5分後ようやく探し出して事無きを得たようだ。
この調子で、全員回っていたら、小田原までに検札を済ませるのは不可能ではないか? 検札するのは常識なのだから、あらかじめ切符はすぐに出せるようにしておくのがマナーというものだろう。
さて、検札が終わったら、いつものように、アイマスク、耳栓で防御して眠りにつく。しかし、一瞬深く眠り、その後目が冴えて、寝付けないという最悪のパターンにはまってしまった。
せめて、小田原到着までには眠りたいと思っていたのだが、”本日に限り、最終小田原行きを待って、16分遅れで出発いたします”という恒例のアナウンスを大音響で流すものだから、いっそう寝付けなくなった。どうせ、途中で遅れは回復するのだから、そんなことで乗客を起こすことはないだろう。まったく、JR東日本車掌の顧客指向の欠如を垣間見てしまった。
小田原以遠は、さすがに車内放送は無くなったが、そこから、延々浜松まで眠れずじまいで、悶々と過ごす。結局、眠りにつけたのは、豊橋を出発後、車内放送が再開されてからである。
名古屋到着のざわつきで、なんとなく起こされて、尾張一宮で下車準備をする。
臨時ムーンライトながらも今シーズン3回目である。さすがに、毎週毎週乗っていると、変化が欲しくなる。そこで今回の旅では、大垣バトルを回避する新しいルートを開拓するべく、岐阜で名鉄に乗りかえることにする。背景を以下に詳述する。
3月18日のダイヤ改正で、大垣~米原間の連絡が一部改悪された。主な原因は、JR西日本のゆとりダイヤのあおりを食って、大阪方面新快速の米原出発が早まったためである。
JR東海がJR西日本にあわせて、米原到着を早くしたり、出発を遅くすることはあり得ないため、大阪発0分/15分/30分/45分という新快速のコンセプトをそのままで、スピードを緩めたら当然の帰結である。
結局、従来ダイヤだと、うまく連絡できていたものが、今回の改正で20~30分待たされるケースがでてきている。
一例をあげよう。ムーンライトながら91号に連絡する姫路行きの一つ後に、大垣始発06時31分の姫路行き下り列車がある。この列車の米原到着は07時07分である。従来なら、米原発07時10分の新快速姫路行きに丁度間に合っていた。大垣バトルを避けるために、米原方面列車を一本見送り、この列車で米原まで出て、米原で新快速に乗換えて大阪方面へ向かっていた人も多かったはずである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/6a/98f1c37384a853517d51b7ccb54207c3.jpg)
別に、ホームで待つこと自身は厭わないが、今宵は異様に冷え込んでいる。大垣や米原も、かなりの寒さであろう。ましてや早朝である。寒さに震えて大垣駅で30分以上待って、さらに米原駅でも列車待ちするのはちょっとカンベンして欲しい。それなら、大垣バトルの方がまだマシかも知れない。
そんな訳で、大垣バトルも、寒いホームでの列車待ちも回避するために、岐阜で名鉄に乗換えて、岐阜羽島(名鉄では新羽島)まで行き、そこから新幹線で米原に出るルートを思いついた。幸い、連絡時間も丁度良い。米原で新幹線を降りてしばらくすると、新快速がやってくるはずである。
ただし、大垣バトルに参戦した場合に比べると、大阪到着は30分遅くなる。追加運賃を払って到着が遅くなるのはどうかと思うが、大垣バトルを避けるために必要な通行税と考えれば、許容範囲と思える。小生はあくまで、快適、格安の旅を目指したい。安さを追求するだけなら、いくらでも別法はあるだろう。
![岐阜駅到着](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/1d/3358bc40eb26d1da3a82ee12191534e6.jpg)
![駅前歩道橋から名鉄を望む](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/e7/928320d64aae679d20b4fa936a81cccb.jpg)
恐らく駅前再開発の途上なのであろう、駅前には更地が残っている。付近の写真をもっと、撮りたいが、連絡時間は15分くらいしかないので、そんなにのんびりとはできない。
![JR岐阜駅前再開発](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/bb/274651365fda4ac7afe5638c717c2766.jpg)
別に臨時ながらからの乗換えを意識してダイヤを組んでいる訳ではないだろうが、臨時ながらを岐阜で降りると、丁度良いタイミングで名鉄新羽島行に連絡している。
![名鉄発車案内](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/38/5c19b7d8f8bd69d7057faec1d7f4523e.jpg)
![急行新羽島行](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/68/4a600804a910c090714582d34022b8a1.jpg)
![特急一般席用クロスシート](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/f3/cd5a69c6057f158d603d3e4af5b0a773.jpg)
![新幹線ホームから名鉄新羽島駅を望む](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/2a/3752a824f0680805e054f07459d98738.jpg)
約30分で、終点新羽島に到着。ターミナルなのに駅員もいない。こんな裏ぶれた駅だったっけ。昔は、駅員ぐらいは、いたような気がするが。
![岐阜羽島駅](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/54/eda3368b059201701d051207c44ed3cf.jpg)
米原までの自由席特急券と乗車券は占めて¥1,660、ここまでの、名鉄乗車券を合わせて計¥2,080となる。これで、大垣バトルを回避できるとすれば、あるいは、寒さに震えて列車待ちをすることを思えば、べらぼうに高いとは言えないだろう。
![こだま593号](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/2d/3622f2a64709d34883cdb22b345f85a4.jpg)
![空いているこだま593号](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/05/85461dd3560635a0f15d410c2bc79276.jpg)
最初に言ったように、臨時ながらからの乗客を満載して大垣からやってきた列車も、その列車に連絡する新快速もすでに米原駅を発車した後である。そのため、この時間帯の駅構内は閑散としている。後、30分もすれば、今度は、定期ながらからの乗換え客で賑わうはずであり、7時台は、いわば、空白の1時間と言って良いだろう。この空白の時間帯の新快速であるから、非常に、空いている。
しばらくすると、長浜からやってきた8両を繋いで、新快速は出発する。近江八幡あたりで、隣席が埋まったようだが、睡眠不足のため、何時の間にか眠ってしまった。気がつくと、既に高槻まで来ている。あたりを見ると、もちろん、混雑はしているが、立客は比較的少ない。恐らくながらからの乗換客がほとんどいないためだろう。
今回の迂回ルート、乗換も1回増えるし、時間も余分にかかるため、値段の割にはあまり意味は無さないと見るむきもあるかもしれない。しかし、オジさんにとって、マジで危険な臨時ながらからの大垣バトルを思えば、+¥2,080は決して高い買物では無いと思うがいかがだろうか?