東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

3列シート 夜行バス

2004-08-22 22:20:00 | 夜行バス

復路:8月22日
あべの橋→京王八王子:近鉄夜行バス トレンディ号 
運賃:¥7,350(回数券)


いつものコースで東京へ戻る。

  今宵の宿は近鉄夜行バス トレンディ号である。


明日は仕事である。私が考えるに、仕事に差し支えない程度に睡眠をとるための、最低限の条件は3列シートの夜行バスで、フルリクライニングで眠ることである。

さて、シートを倒すときには、後ろの人に声をかける。というのがお約束になっており、よく、”シートを倒していいですか?”とあたかも質問するように声を掛ける人が多い。でも、もし、”だめです”と言われたらどうするのだろう。シートを倒すのをあきらめるのだろうか?

私は、いつも、”すいませんが、シートを倒させていただきます”と自分の意志をはっきりと後ろの乗客に伝えた上で、申し訳なさそうに、かつ一方的にシートを倒すようにしている。なぜなら、3列シート夜行バスの運賃にはフルリクライニング料も含まれており、フルリクライニングは、当然の権利だからである。現に、3列シート夜行バスの宣伝文句にフルリクライニングを謳っていない会社はない。

かつて、一度だけ、シートを深く倒さないで欲しいと言われたことがあったが、無視した。知り合いに聞いた話だと、足でシートを蹴ってくる愚輩もいるらしい。幸い、そのようなトラブルには遭遇したことは無いが、万一の場合は、すぐに乗務員-大抵の3列シート夜行バスは2名の運転手で運行している-に救済を求めるのが賢明であろう。


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臨時急行ちくま

2004-08-20 18:00:00 | 列車
往路:8月20日
豊田 →松本:松本行き普通列車 
松本 →長野:快速みすず 
長野 →大阪:臨時急行ちくま 
運賃:¥8910+青春18きっぷ1回分

夕刻、逃げるように会社を後にして、松本行き普通列車の人となる。立川発の6両編成は八王子でほぼ満員となり、4人掛ボックス通路側にかろうじて着席する。

そもそも、このルートを選んだのは、中央東線の車窓で心の洗濯をしたかったためである。だが、この混雑では、望むべくもない。おまけに座っているのは、私を含めオヤジばかりであり、窮屈この上ない。

加えて、もう一つ誤算があった。夏とは言え8月も下旬である。日は短くなった。終点松本まで3時間半余り乗車することになるが、そのほとんどはガラス越しの夕闇で過ごすこととなる。

高尾到着。京王や中央線快速からの乗換客を拾ったためか、混雑はピークに達し、いよいよ通路側に足を投げ出すことすら憚れる状態となった。が、相模湖、上野原と下るにつれて、混雑は急速に緩和され、大月ではボックスを占領できた。

夕闇に浮かぶ山々もそれなりに美しく、少しは心が晴れた。

眠くなってきたが、ここで熟睡してしまうと、後で眠れなくなる可能性があるので我慢するが、塩山付近で少し記憶がとぎれる。

甲府到着。乗客が増えたが、それでも乗車率は50%位か。しかし、こともあろうに私のボックスに、醜爺の二人連れが座った。他に空いている席があるのだから、何もここに座らなくてもいいだろう?

おまけに、わざわざ私の前の座席に仲良く並んで座ったものだから、足を投げ出すことができない。仮に座るとしても、通路側で膝をつき合わせて座ればよいものを。

韮崎で醜爺の一人が降りた。残ったもう一人の醜爺は、ここで缶ビールを飲み始める。缶ビールなんだから手に持って飲めばよいものを、缶ビールを、私の目前のテーブルに、一口飲んでは置き一口飲んでは置きを繰り返すものだから、うっとうしいことこの上ない。飲み干した後もテーブルに空缶をおいたままである。

醜爺が降りるときに、もし、空缶を置きっぱなしで席を立とうとしたら、注意してやろうと心に決めていたが、私が、空き缶をじっと見つめていたためか、長坂で醜爺が降りるときには空缶を持って下車しよった。

列車は、上諏訪、下諏訪、岡谷、塩尻を経て、やがて、終点松本に到着する。

  今宵の宿は臨時急行ちくまである。

ちくまは、長野始発で、松本、塩尻を経由し夜を徹して大阪へ向かう。従って、松本や塩尻で乗り換えることも不可能ではない。しかし、待ち時間が4時間にもなるため、始発駅の長野まで迎えにいくことにしている。

終点松本で、改札を出て、コンビニを探し、夕食のパンを調達する。次に乗る快速みすずが空いていたら、車中で食べるつもりであったが、乗車待ちの列からして、乗客が多そうなので、急遽ベンチでたいらげる。案の定、乗車率はほぼ100%であり、かろうじて着席できた。

長野到着。本日分の青春18切符を使い切った。もっとも、次に乗るのが急行なので、これで良いのであるが。

長野駅の改札を出る。

指定券は既に入手しているので、大阪市内までの乗車券のみを買い求める。23時を過ぎているのにきちんと営業しているのは感心した。30分ほど駅の周囲を散策して、再びホームに立つ。

ホームの人影は疎らで、こんなことなら、自由席でもよかったかと感じた。事実、乗客は疎らであった。週末に長野から大阪に向かう人はごく限られているのか、それとも、割安の夜行バスを使うのか。

座席そのものは、この前乗った臨時ながらとさほど変わらず、運賃とのギャップに少し考えされられた。しかし、空いていること-快適さ-で十分モトが取れているという考えかたもあるだろう。

臨時急行ちくまは、明科、松本と、さっき来た線路を逆に進む。途中の駅で少しは乗客は増えたものの、依然閑散としたまま深夜の木曽路に至る。むろん隣は空席であるので、2席使って足を斜めに伸ばし、眠りについた。

気がつくと、窓の向こうに向日町の車庫が見えた。青空が広がり清々しい朝であった。

程なく大阪駅に到着。新快速ではなく長距離列車から降り立ったことで、旅行気分を満喫できた。



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