2014年3月17日(月) →天王寺 :快速天王寺行き 天王寺 →大阪 :大阪環状線 大阪 →福知山 :普通福知山行き 福知山 →城崎温泉 :普通城崎温泉行き 城崎温泉 →鳥取 :普通鳥取行き 鳥取 →米子 :快速とっとりライナー 米子 →新見 :普通新見行き 新見 →岡山 :普通岡山行き 岡山 →姫路 :こだま756号 姫路 →大阪 :新快速野洲行き 大阪 →天王寺 :大阪環状線 天王寺 → :快速御坊行き 運賃:青春18きっぷ1回分+¥3,130
終点鳥取到着。
扉が開くや、ホーム向かい側に停まっている列車に飛び乗った。
案の定、既に一杯の乗客が居る。これだと最悪、席に炙れるかも知れない。この数十秒間が勝負である。
1両目は諦めて、2両目に移動し、なんとか、クロスシート通路側の座席を確保。
快速とっとりライナー米子行きは14時2分発。昼下がりの中途半端な時間帯にも関わらず、学生が沢山乗っているのは意外だった。
乗車率120%程度で、鳥取を出発。
先程の旧国鉄のディーゼルカーとは違って、軽快な足取りで飛ばしていく。
早くも次の湖山、その次の鳥取大学前で多くの乗客が降り、空席が目立つようになってきた。
そして、鳥取から3つ目の停車駅、末恒で、後ろのボックスに座っていた家族連れが降りたのを目敏く見つけて、座席移動する。
これで、なんとか、ボックスを占領することができた。
軽快な走行音を聞きながら、車窓をぼんやりと眺めていて、窓が極めて汚れていることに気が付いた。まるで、泥団子でも投げつけられたような汚れである。
長時間停車中に、持参のウエットティッシュで窓拭きをしたかったが、なんせ、この列車は快速である。また、仮に長時間停車する駅があったとしても、右側にホームがあるとは限らない。
浜村にて上り列車と交換するが、この列車、名探偵コナンのラッピングが施されている。まんが王国鳥取だから??
鳥取を出発して以来、列車は、山寄りを走行していたが、青谷を過ぎて暫く行くと、国道9号線と平行して海沿いを走るようになる。
天気も良いし、眺めも素敵なのだが、窓が汚れていると正直、興ざめである。
泊を通過すると、山陰本線は、山側に進路を取って進み、間もなく倉吉である。
倉吉では多くの乗客が降りた。もちろん倉吉からの乗客も居たが知れている。前席に足を投げ出して寛ぐ。旧国鉄車とは違って、シートピッチが広めなので、短足の小生にとっては、足が座席奥まで届かない。
倉吉を出ると、再び海に向けて進路をとり、由良に到着。
詳しい経緯は知らないが、由良駅は、作者の出身地にちなんでコナン駅としたらしい。黄色い看板が目立つ。
由良を出発し、赤崎を過ぎると、再度、海の景色に迎えられる。しかし、地図では近いはずの海が、意外と遠くに見える。
終点米子まであと約30分。鳥取から2時間弱の旅も、いよいよ終わりに近づきつつある。
御来屋を過ぎると、列車は、軽快なスピードで幾つかの駅を通過する。流石、快速列車である。
海の景色は見えなくなったが、伯耆大山手前の平原に風車が何本も設置されており、列車のスピードとは対照的にゆるやかに旋回している。
やがて、伯耆大山を過ぎ、伯備線の線路と合流し、終点米子に到着。時刻は15時48分。
本来なら、ここから更に西へ、山陰本線の旅を続けたいところであるが、本日中に大阪に戻るなら、残念ながら米子が西限である。
もっとも、特急やくもと新幹線のぞみでワープする気なら、出雲市までなら行けなくはないが、単純往復になってしまうのに加えて、追加出費が痛すぎる。
ホーム向かい側で口を開けて待っている、出雲市行きディーゼルカーの強烈な誘いを断って、一旦、米子駅の改札を出ることにした。
(続く)