東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

音漏れ女

2006-01-29 21:10:00 | JAL
復路:1月29日(日)
鳳   →関西空港:関空快速
関西空港→羽田空港:JAL1320便
羽田空港→浜松町 :東京モノレール
浜松町 →東京  :山手線
東京  →八王子 :中央線快速
運賃:¥780+¥8,550+¥960

先週同様、辛うじて入手したバーゲンチケットで東京に戻る。全く同じルートを2週続けるのも芸のない話ではあるが、トータル1万円ちょっとで飛べる魅力にはかなわない。

少し、変化をつけるために、ラピードで関空に出ようかとも思ったが、かなり早めに自宅を出る必要があるので止めておいた。結局、先週と同じ関空快速で関空まで向かう。

今宵は、カードラウンジ比叡でコーヒーを飲んで、出発までの時間を過ごす。といっても、15分程度しか滞在していないので、どちらかと言うと、ニコチン補給に訪れたようなものである。

今宵の翼はJAL1320便である。

今回は、普段の日曜日のように、客室乗務員が多数乗り込んできた。そして、例によって定刻を5分過ぎで出発。

ベルトサインが消えると、徐ら鞄から、PDAを取り出し紀行文を書き始める。しかし暫くすると、ヘッドフォンステレオの音、所謂、音漏れ音が聞こえてきた。周囲を見ると、どうやら、隣の女が付けている安物のヘッドフォンから音が漏れているようだ。

最初は、大して気に留めなかったが、曲が変わるとだんだんと音が大きくなってくる。しばらくは無視しようとしていたが、気になり出すと、かえって耳障りになる。きっと、自分では気づいていないのだろうなぁ。だれかが注意してやらないと。

意を決して、"あのー"と声を掛けた。"ボリュームもう少し下げてもらえませんか"、音漏れ女は"はぁー?"という顔をして、耳に手を当てる。年の頃20代前半だろう。しかし、あほ面である。少し、語気を強めて繰り返す。"ボリュームもう少し下げてもらえませんか? 音漏れしてますよ!!"。音漏れ女が、少し慌てて、安物のヘッドフォンを外すと、大音響が漏れてきた。音漏れ女は、スイッチを切った。別にスイッチを切れとは言ってはいない。それよりも、

"すいません"の一言ぐらい言え!

私はバーゲンチケットだが、高い金を出して乗っている乗客も大勢いる。高い金を出している以上、不愉快な思いをしたくはない。だから互いに守るべきマナーというか常識が存在する。それを理解できない音漏れアホ女は搭乗させてはいけない。

ずいぶん前のことだが、機内で、携帯をいじくっていたオッサンに、周りの乗客が寄って集って攻撃していたのを目撃したことがある。もし、そのオッサン一人のために到着が遅れたら、と思うと当然である。今回もきっと、周囲の乗客は心の中で拍手をしてくれただろう。

音漏れアホ女は、ふてくされて窓を向いて狸寝入りをしているようだ。私は、再び、紀行文を書き出す。

この便で、もう一つ、気に入らないことがあった

キャプテンアナウンスでは、"...出発が遅れたため、羽田空港到着は約5分遅れ、22時15分頃を予定しております..."と放送されていた。これを聞いて、出発時の10分遅れを、到着時には5分に圧縮する??? 列車でいうところの回復運転をするのか? と思っていた。

しかし、案の定、実際には、到着は22時25分。つまり、出発時の10分遅れが、到着時には15分に拡がった。

こちとら、JAL1320便は遅刻常習犯と分かって乗っているので、今更、10分程度の遅延をとやかく言うつもりはないが、乗客への情報の伝え方に問題があろう。

これがANAなら、きっと"羽田空港到着は約20分遅れ、22時30分頃を予定しております"とアナウンスするだろう。そうすれば、例え、到着時刻は同じ22時25分であったとしても、乗客の受ける印象はまるで異なる。遅れを最小限にするよう努力してくれたのだと思うことだろう。JALの乗務員も、一度ANAに乗って勉強しては如何かな。

さて、先述の通り、羽田空港到着は22時25分となってしまったので、モノレールの駅まで急ぎ、22時34分の快速モノレールに乗る。今回は、浜松町での乗換もスムーズだったため、22時54分の京浜東北線に乗ることができ、東京駅中央線ホームで待っていた高尾行き快速に間に合った。

結果、八王子到着は24時頃、東京宅には24時15分、ほぼ予定通りの旅となった。

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快晴 土曜日朝の羽田空港

2006-01-28 07:35:00 | ANA
往路:1月28日(土)
京王八王子→新宿  :京王線急行
新宿   →品川  :山手線
品川   →京急蒲田:京急線特急
京急蒲田 →羽田空港:京急線特急
羽田空港 →関西空港:ANA141便
関西空港 →堺   :ラピードβ(スーパーシート)
運賃:¥940+¥8,550+¥1,500

朝の帰郷は久しぶりである。

幸い、今週末は比較的暖かい。とは言っても、歩道の至るところに先週末の雪が残っている。やはり冬である。

急ぎ足で京王八王子駅に向かい、新宿行きの急行に乗る。そして、山手線、京急を経て、早朝の羽田空港第2ターミナルに到着する。まだ、6時台であるが、結構な混雑である。

素早く、チェックイン、手荷物検査を済ませ、ロビーでくつろぐ。本日は快晴である。冬の澄んだ空を見ていると清々しい気分になる。早朝から多くの飛行機が飛び立っていく。





本日のANA141便は、いつものようにボーイング767-300機である。足を伸ばして一眠りするつもりだったので、非常口近くの席を予約していた。ところが、乗って驚いたことに、前方に衝立ができている。これでは足の伸ばしようがない。前回、この便に搭乗した時には、このようなものは無かった。

非常口席の向かい側には客室乗務員の座席があり、列車でいうところのクロスシート状態になっている。当然、離着陸時には客室乗務員も席に座るので、目が合ったりすると、ちょっと照れくさい感じがしたものだが、乗客あるいは客室乗務員から、何らかのクレームがあり、改善策として衝立が設けられたのだろうか? 衝立は、丁度、目線の高さまできている。

しかし、非常口が近いので、本当に万が一の事態になれば、この衝立が脱出時の妨げにならないかと気にはなる。"非常口近くには、荷物を置かないで下さい"と、呼びかける割に、非常口近くに障害物を置いているのは、他ならぬANA自身ではないか。

先週末の帰省時と同様に、空席が多い割には、なぜか隣にオッサンが座っている。おまけに足が伸ばせない。よって、ベルトサインが消えると直ぐに席替えである。結局、眠ることなく紀行文をしたためていたが、2席占有できたので快適なフライトであった。

ANA141便は定刻に関空に到着。お見事である。到着ゲートも遠くはない。朝が早かったので、睡眠補充をするべく、ラピードのスーパーシートで堺まで帰る。車両には、2人しか乗っておらず、向かいのシートをひっくり返して、足を伸ばして居眠りをする。空いているのを良いことにやりたい放題である。

どうも、最近、贅沢付いてきたようで、引き締めないといけないと思う今日この頃である。

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タッチの差

2006-01-22 21:15:00 | JAL
復路:1月22日(日)
鳳   →関西空港:関空快速
関西空港→羽田空港:JAL1320便
羽田空港→浜松町 :東京モノレール
浜松町 →東京  :山手線
東京  →八王子 :中央線快速
運賃:¥780+¥8,550+¥960

超割で、ANA976便を狙っているのだが、ここ1年以上取れたためしがない。そこで、最近では、ハナからあきらめて、バーゲンチケットのターゲットをJAL1320便に絞っている。この便なら辛うじて取れる。

しかし、いつも、サーバーが繋がったときにはすでに△になっており、予約が終わると×になっている。非常にきわどい。タッチの差で取れているようなものだ。

今宵の翼はJAL1320便である。

いつものように、鳳から関空快速に乗車。日曜日この時間帯は以外と空いており、一人掛の席で悠々と紀行文をしたためる。そして、人気の無い4F国際線ターミナルから外に出て夜景を楽しむ。こんな寒い時に、物好きな人間は私一人と思ったが、先客が居て驚いた。

この時間帯、JAL側の手荷物検査ゲートは、混んでいることが多いので、ANA側のゲートで検査を受ける。ゲートを2つ空けているので待ち時間無しでスムーズにチェックを受けることができる。

ところで、今週末は、雪のため、欠航、到着地変更があいつだらしい。特に昨日、土曜日は、羽田にも雪が積もり大変だったようだ。金曜日のチケットが取れて本当にラッキーだった。もし、最初の予約の通り、土曜朝の便だったら、帰省は取りやめの可能性大であった。そして、当然、今宵乗るJAL1320便もキャンセルし、バーゲンチケットゆえ、半額しか返金されず、泣いていたことだろう。

さて、出発15分前から搭乗開始。この便に限れば、機体のやりくりは問題無いようである。そして、いつものように、およそ15分遅れて出発する。しかし、いつもと違うこともあった。この便には東京へ戻るJALの客室乗務員が集団で乗りこんでくる。私服であっても身なりですぐにそれと分かる。しかし、今宵は、運行の乱れがあるせいかそのような気配はなかった。

羽田到着は、いつものように、定刻から約20分遅れ。22時34分の快速モノレールには辛うじて間に合う。ところが、浜松町で少しもたついたため、いつならギリギリ間に合う22時54分発の京浜東北線にタッチの差で乗り遅れた。これが予想外に痛かった。

次に来た山手線に乗って東京駅で乗り換えるが、中央線ホームにやってくるのは、各駅停車であったり、豊田止まりであったりと、2本も見送った後、ようやく目的の高尾行き快速がやってきた。やれやれである。ここで15分以上も待つことになろうとは予想だにしなかった。羽田や浜松町で先を急いだのがまったくの徒労に終わってしまった。

と思うと、ドッと疲れが出てくる。中央線でウトウトして八王子到着は24時15分。そして、駅を出て驚いた。あたり一面雪化粧である。よほど降ったらしい。歩道は踏み固められた雪で滑る滑る。

結局、東京宅到着は、24時45分。自宅から5時間半近くかかっている。それでも、雪で欠航となることを思えば、まだ良いほうか。




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金曜夜バーゲンチケットで

2006-01-20 21:00:00 | JAL
往路:1月20日(金)
豊田  →神田  :中央特快
神田  →浜松町 :京浜東北線
浜松町 →羽田空港:東京モノレール
羽田空港→関西空港:JAL1321便
関西空港→鳳   :関空快速
運賃:¥1,250+¥8,550+¥780

冬の青春18きっぷのシーズンは本日で終わる。

金曜日までという、中途半端な終わり方をされても活用方法に困る。仕事を終えてから普通列車を乗り継いでも、大垣までしか行けない。名古屋のカプセルホテルで一泊する方法も考えたが、苦労の割に安くならないので没。午後、休暇をとれば、本日中に自宅にたどりつけるが、現実はそう甘くはない。

一方、今週末は航空会社バーゲンチケット設定日でもある。金曜夜の便など、取れっこないので、とりあえず、翌日、土曜早朝便を押さえていた。

そして、いざ、決済する段になって、念のために、金曜日の空席も見てみた。すると、ラッキーなことに、JAL1321便羽田21時発関空行きの空席が1つだけあった。すかさず、予約を入れたのは言うまでもない。

おそらく、キャンセルがあったのだろう。このようなこともあるので、せいぜい、WEBをマメにチェックすることである。

さて、当日、仕事を終え、空港に直行する。

八王子から羽田に向かうルートは、色々あるが、金曜の夜なら、中央特快で神田に出て、山手線に乗り換え、浜松町からモノレールが便利である。関西人は新宿で山手線に乗り換えた方が早いと勘違いし勝ちであるが、山手線は、大阪環状線と違って南北に長い楕円形をしている。そして、中央線は楕円の短径近くを走っている。一方、新宿から山手線に乗ると、一度、南に下がって、再び北に戻って、浜松町に到達することになる。

ただし、特に金曜の夜は、中央線のダイヤが乱れ勝ちである。従って、出発前にJR東のホームページは、必ずチェックしておくべし。

幸い、ダイヤの乱れはなく、搭乗30分前に空港に到着した。売れ残った空弁で夕食とし、搭乗手続きを行う。

当便は満席とは出ているが、実際に搭乗するとかなり空席が目立つ。恐らく、運行上の都合で座席数を制限しているのだろう。空席が多いにもかかわらず隣にオッサンが座っているのは、気分が悪い。ベルトサインが消えるや、すかさず座席移動し2席占有して快適なフライトとなる。

今宵の翼はJAL1321便である。

いつものように、定刻を過ぎて関空に到着する。これから、自宅へ向かうのだから遅刻は許す。しかし、そこからが大変だった。中央線はクリアしたが、阪和線が人身事故のためにダイヤが乱れている。関空快速も20分の遅れとのこと。ホームも大変混雑している。

幸い、さほど待つことなく列車がやってきたものの、3両編成という、ローカル線並みの短さである。これはないだろう。満員の乗客を乗せた関空快速はすぐに発車した。ラッシュアワー並みの混雑で、当然、着席は不可能である。しかし、次の列車は、いつ来るかわからない。帰宅が遅くなるのも嫌なので、仕方なく吊皮に捕まる。

ダイヤが乱れている割には、快調に飛ばし、鳳に到着。ホーム反対側で待っていた各駅停車に乗り換える。混雑から開放されてほっと一息ついたが、このとき、もう一本快速を待つとアナウンスがあった。2本も待つのか、まぁダイヤが乱れているからしかたがない。と思いきや、やってきたのは、またまた関空快速であった。

つまり、先程の激混の関空快速のすぐ後にも、関空快速が運行されていたことになる。こちらのほうは、ガラガラである。5両編成であることに加えて、待ちくたびれていた乗客の大半は、先発列車の方に乗車したから当然だろう。

それならそうと、なぜ、関西空港駅でアナウンスをしなかったのか、無性に腹が立った。JR西に限った話ではないが、ダイヤが乱れたときの対応の悪さというか情報伝達の酷さは、改善するつもりは全く無いらしい。

人身事故の大半は、鉄道会社の責任ではないことは良く分かっている。だから、遅れましてご迷惑をおかけします。という社交辞令など、どうでも良い。それよりも、正確な情報を迅速に伝えてもらいたいものだ。


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500系のぞみ初体験

2006-01-16 19:09:00 | 新幹線
復路:1月16日(月)
天王寺→新大阪:はるか4号
京都 →新横浜:のぞみ26号
新横浜→八王子:横浜線普通
運賃:約¥31,000(周遊きっぷ京阪神ゾーン;+指定券、寝台券)

今回は週末を挟んでの出張ということもあって、いつもなら忙しい日曜日も余裕で過ごすことができた。

そして、翌月曜日、周遊きっぷのメリットを最大限活用するべく、特急はるかで通勤する。といっても、天王寺から新大阪までのほんの短い区間ではあるが。混んでいる大阪環状線を尻目に、悠々と座って通勤できるのは、優越感にひたれる一瞬である。

出張先での仕事が無事に終わり、京都からのぞみで新横浜に向かう。

のぞみ26号という、いわゆる500系、山陽新幹線では300km/hで運行される新幹線の指定を取っていたが、京都駅で時間に余裕があったので、それより早い列車に変更しようとした。しかしながら、どの列車も、3人掛の席しか空いておらず、しかたなく、本来の列車に乗ることにする。

500系のぞみは、初体験であるが、聞くところによると、車両断面が飛行機を髣髴させる円形であるという。つまり、飛行機と同じで窓際席は少し窮屈らしい。実際に乗車してみて、そのことを実感した。特に、19時台の新幹線の乗車率は100%に近い。隣席も当然、埋まっているから、逃げようがない。

物珍しさで最高速の車両を選択したが、失敗だった。

もっとも、この500系、設計当初は、狭い空間に合わせた座席配置も検討されていたとのことである。しかし、車両運用上の問題で、座席数を従来ののぞみにあわせるべく、色々無理があったらしい。JR西日本の車両であるから、きっと、斬新なことを考えていたのだろう。そう思うと、ちょっと残念な気がする。

また、狭いといっても、在来線特急ほどではないので、やおら鞄から折りたたみ椅子を取り出して、フットレストとする。結構、これが快適である。持参して良かった。そして、ポジションが決まればいつものように睡魔がやってくる。京都~新横浜間をほとんど眠って過ごしたので、2時間はあっという間だった。

自分でも呆れてしまうほどである。しかし、出張帰りの新幹線では曝睡するのが、正しいサラリーマンの姿なのだ。

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寝台急行銀河で大阪へ

2006-01-12 23:00:00 | 寝台列車
往路:1月12日(木)
八王子→東京 :中央線快速
東京 →新大阪:銀河B寝台下段
新大阪→明石 :スーパーはくと1号
明石→    :快速米原行き
運賃:約¥31,000(周遊きっぷ京阪神ゾーン;+指定券、寝台券)

久々の大阪出張ということもあって、少し贅沢をした。

今宵の宿は寝台急行銀河である。

新幹線で大阪出張するなら、遅くとも19時には仕事を切りあげる必要があるが、銀河なら21時近くまで粘ることができるのはありがたい。

もちろん、一度、東京宅に戻り、ひと風呂浴びることを忘れない。時間的にも金銭的にも、八王子から横浜線経由で銀河に乗った方が少し有利なのだが、始発から乗り、寝台列車の旅をゆっくりと味わいたかったので、中央線経由で東京に出る。

東京駅で、飲み物と朝食、そして子供達へのお土産を購入、そして、9番ホームのベンチで列車の到着を待つ。ホームの向こうに目をやると、静岡発19時35分の東京行き特別普通列車が到着していた。1時間後ムーンライトながらに化ける列車である。さすがに、仕事でムーンライトながらは使う気にはならない。

22時45分頃、きわめて、ゆっくりとしたスピードで、神田方面から9番線ホームに銀河が入線する。木曜の夜ということもあって、今宵の銀河は6両と非常に短い編成である。おまけにガラガラで、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになる。私の乗る車両では東京から乗車したのは、たったの3人。もちろん、1ボックス占領である。車掌の検札も一瞬で終わる。

古い車両ではあるのだろうが、手入れが行きとどいており、非常に清潔感がある。寝ごこちも悪く無い。車両中央部の寝台を指定したので発車のショックも気にならない。さすがに夜行バスの2倍の値が張るだけのことはある。願わくば、青森行きの特急あけぼののようにB寝台はゴロンとシート化して欲しい。そうしたら、値段的に夜行バスに十分対抗でき、週末は満員御礼となるだろうに。

久々のブルートレインで、子供のようにはしゃいでしまい、人がいないことを良いことに、車内の写真を撮りまくる。そうこうしているうちに、発車のベルが鳴り渡り、ゆっくりと、ゆっくりとしたスピードで、銀河は、東京駅ホームを滑り出る。


ハイケンスのセレナーデに始まる車内放送は、遠い日に聞いた。しばらくは車窓に目をやり、郷愁にふける。同じ景色でも、寝台列車から眺めると、また、違った風に見える。

横浜を発車し、おやすみ放送があり、照明が減光されたのに伴って、耳栓とアイマスクを掛けてカーテンを閉める。昨夜の睡眠不足や睡眠薬も手伝って、途中、一度も目覚めることもなかった。

翌朝、恐らく、草津か石山あたりで目覚める。寝台は、暑いくらいに暖房が入っているものと思っていたが、案外寒い。毛布の中で丸まっていると、おはよう放送があった。6時間半以上は眠ったと思うのだが、少し寝足りないのは計算どおりである。

京都到着。

本格的に起床して、昨夜購入済みの朝食を食し、喫煙車でニコチン補給をし、洗面所で身支度を整える。到着前は、荷物整理でバタバタするものであるが、ボックスを占領しているので、気兼ねすることはない。

今朝は、終点の大阪ではなく、一つ前の新大阪で下車し、スーパーはくとに乗りかえる。と、言うのも、出張先には9時半に行くことになっているため、ゾーン内特急自由席乗り放題という周遊きっぷのメリットを活かして、時間調節と睡眠補充をしようとする魂胆である。別に鳥取まで出張する訳ではない。

スーパーはくとが5両で到着。前2両が自由席である。京都始発であるが、案外、新大阪で降りる人も多く、余裕で着席できた。もちろん、窓側であり隣は空席である。大阪から結構、多くの乗客が乗り込んできた。やはり、新大阪で乗り換えて正解だった。

リクライニングを倒して睡眠補充に努めるが、車窓が楽しくて眠れない。これは誤算だった。結局、居眠りをあきらめて、周遊きっぷゾーン西限の明石で下車する。

次に、京都方面の快速列車に乗り換え逆行する。新快速でなく快速を選んだのは、確実に着席して睡眠補充するためである。しかしながら、平日朝のラッシュアワーであるため、12両も繋いでいるくせに、車内は非常に混雑しており座れはしない。しかし、新快速に連絡する神戸では予定通り着席でき、後は、目的地まで再び眠って移動する。

3年ぶりの銀河は、快適だった。

いつまで、運行が継続されるのか、全く余談を許さない状況だが、次の出張の機会にもぜひ、銀河を利用したい。夜行バスやムーンライトながらとは違って、足を伸ばして横になって眠ると翌日の疲れが全く違う。本当の意味で、眠っている間に移動したいなら寝台列車しかないと思う。

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寒さとの戦い

2006-01-08 20:52:00 | ムーンライトながら
復路:1月8日(日)
大阪 → 野洲 :新快速野洲行き
野洲 → 米原 :東海道線普通
米原 → 大垣 :東海道線普通
大垣 → 東京 :ムーンライトながら
東京 → 八王子:中央線各駅停車
運賃:青春18きっぷ2回分+¥510

長い冬休みもとうとう終わってしまい、明後日より仕事である。そこで、一日早くムーンライトながらで帰京することにする。

冬季に限らず、青春18きっぷで帰京する時には、天候と、JR西日本とJR東海の列車運行情報を丹念にチェックするようにしている。それでも、実際に乗ってみないと分からない事も多いから困ったものである。特に、列車の接続関係はホント分からない。駅員に聞いても無駄になることが多い。

良く知られているように、大阪から上りムーンライトながらに乗るためには、次のような乗り継ぎをするのが常套手段となっている。
↓
大阪発 21:00
↓新快速長浜行き
米原着 22:21
(乗換)
米原発 22:33
↓普通大垣行き
大垣着 23:04
(乗換)
大垣発 23:19
↓ムーンライトながら

今冬は例年になく雪が多い。新聞紙上でも毎日のように鉄道のダイヤの乱れが報じられている。東海道線では、米原~大垣間が鬼門である。元々雪が降りやすい地形に加えて、今年のように豪雪となると、定時運行はまず期待できない。下手をするとムーンライトながらに乗り遅れる可能性だって無くはない。

幸い、乗り遅れた経験はないが、乗り遅れまいと足掻いた結果、痛い思いをしたことはある。

たしか、昨年4月3日だったと思うが、21時発の新快速に乗るつもりで大阪駅東海道線ホームに来たところ、人身事故のため、約50分の遅れとアナウンスがあった。これでは、ながらに乗り遅れるのは明々白々なので、急遽、新幹線で米原まで行った。もちろん、救済措置はないので、新大阪~米原の乗車券と新幹線特急券は別途購入の上である。そして、辛うじて、22時過ぎには米原に到着した。

ところが、米原22時33分発の大垣行きは、50分遅れの新快速の接続待ちをしており、結局、新幹線で米原まで行ったあげく、寒々とした米原駅ホームで、延々大垣行きを待ち続ける羽目になった。ムーンライトながらに乗り遅れこそしなかったが、新幹線でワープしたのが全くの無駄になってしまった。しかし、自分の判断であるから誰も恨むことはできない。

さて、今宵は、原因は不祥だが、東海道線快速・新快速は約7分遅れで運行されているとのこと。目指すべき20時45分大阪発の野洲行きの新快速も、定刻を過ぎてもやってこない。やはり、余裕を見て一本早い新快速野洲行を選んで正解だった。この程度の遅れなら、ムーンライトながらに乗り継ぐことはできるだろう。

20時52分、野洲行き新快速が到着。

列の先頭に並んでたこともあって、大阪で着席できた。野洲行きの新快速と言えども、石山あたりまでは結構な混雑である。結局、野洲到着は10分の遅れとなったが、予想通り米原行き普通は接続していた。

米原に到着。辺り一面雪景色であり、まるで、雪国に来たかのような錯覚を覚える。例年に無く寒い冬というより、冷たい冬を実感した。ここでいつものように、8番線△に鞄を置いて、ニコチン補給並びに、缶コーヒーで暖をとる。

ところが、業務連絡放送で、”3228列車、本日7番線より...”とあったものだから、急いで、鞄をホームの向かい側、7番線に移動させる。しかし、△の何番に停まるか分からないので、多分、このあたりだろうと見当をつけた。少し間を置いて、乗客向けにアナウンスがあったものの、対応に不親切さを感じた。最初は8番線と言ったのだから、訂正するなら業務連絡と間髪をおかずに乗客に対してもアナウンスするべきだろう。

ほどなく、大阪21時発長浜行きの新快速が10分遅れで7番ホームに到着する。多分、車内では、いつも通り、大垣行きは8番線とアナウンスがあったのだろう。降りた乗客は、一目散に8番線△に列を作る。暫くして、再度、”大垣行きは本日7番線から発車...”とアナウンスが流れるや否や、列という列が、一斉に7番線に移動した。翻弄された方々には申し訳ないが、傍目で見ていておかしかった。

件の3228列車(普通大垣行き)が4両編成で到着し、扉が開くと、これまたいつもようにように、一瞬で座席は埋まった。しかし、明日も休日ということもあってか、いつもほど混んではおらず、立ち客はいない。

22時35分頃に米原に到着したはるか54号の接続をとり、約5分遅れで米原を発車。醒ヶ井、近江長岡、と関ヶ原に近づくにつれて深まる雪を見ながら、大垣に到着。ここで、トイレを済ませると、程なくムーンライトながらが入線。いつもと違って、待ち時間が少ないので、すこし慌ただしい。が、これに乗れば、やれやれ一段落である。

今宵の宿はムーンライトながら9号車である。

予想に反して、大垣発車後、直ぐに検札があったおかげで、車内ではマイペースが過ごすことができた。名古屋を過ぎて暫くしたころから睡眠準備に入り、横浜までは熟睡、横浜からも記憶が途切れ勝ちにうとうとしていた。上りのムーンライトながらは、なぜか熟睡できないことが多いのだが、今宵は、毛布を持参し、充分暖かくして寝たのが良かったのだろう。

定刻に東京に到着し、中央線各駅停車高尾行きに乗り換えて、八王子に向かう。

これも毎度のことなのだが、この電車暖房が全く効いておらず非常に寒い。乗客は皆震えている。電車が動き出してまだ間が無いことは理解できるのだが、もう少しなんとかならないものだろうか? 大阪環状線の早朝電車は、シートの下が暖かくて、気持ちよく眠ることができる。電車のは同じくせに、西と東でえらい違いである。

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