東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

プレミアムドリーム号搭乗記

2006-04-28 23:55:00 | 夜行バス
往路:4月28日(金)
八O子→東京 :中央特快
東京駅→大阪駅:プレミアムドリーム1号
運賃:¥10,490

明日からゴールデンウイークに突入する。単身赴任を始めて3度目であるが、帰省手段にはいつも悩まされる。

この時期、混雑する上にアホみたいに高い飛行機や新幹線は論外である。かといってムーンライトながらには乗り飽きた。そこで、最初は、無難な選択肢として、昨年同様、近鉄夜行バストレンディ号を考えていた。値段の割には快適ではあるのだが、何か物足りないのも否めない。

プレミアムドリーム号さて、4月になって、そんな隙間を埋めてくれそうな夜行バスが登場した。その名もプレミアムドリーム号。見かけは、普通の2階建バスである。2階座席は、スーパーシートという名前が付いているが、恐らく、シートピッチは普通で、シートを座り心地の良いものに変えただけと思われる。

しかし、1階座席が凄い。なんと、1階スペースを4席のプレミアムシートが占有している。さらに、プレスリリースによると、足置きが独立し、リクライニング角度は156度にも及ぶという。"寝返りがうてます"というキャッチコピーが大変気に入った。

プレミアムドリーム号これは、是非、試してみなくては。

気になるお値段は、¥9,970、ネット割引で¥9,710となる。普通のドリーム号に比べると¥1,300高い。また、八O子からの近鉄トレンディ号に比べると、東京までの運賃を含めて、約¥2,000もアップする。

はたして、それだけの値打ちがあるかどうか? 今回の帰省で十分確認したい。

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東京八重洲バスターミナルプレミアムドリーム号は週末・休日のみの運行、かつプレミアムシートは4席しかないこともあって、競争率が非常に高いことは想像に難しくなかった。3月から稼動を始めたJRの予約システム、高速バスネットで、金曜夜の大阪行き予約状況を追跡していたが、瞬く間に×になっていく有様を見て、うーんと唸ってしまった。

元より、4月前半はムーンライトながらやJALで帰阪する予定を立てていていたため、傍観者としてチェックしていただけであるが、この様子では、ゴールデンウィーク前夜便を予約できるかどうか? 雲行きは怪しい。

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東京八重洲バスターミナル高速バスネットでは、1ヶ月1日前の午前10時から予約受付開始となっている。ダメもとで挑戦したところ、簡単に席が取れてしまい拍子抜けした。

スカイマークのバーゲンとは違って、激安が売りではない訳だし、普通の人は新幹線か一般的な3列シート夜行バスを選ぶだろうから、よくよく考えてみると当然かも知れない。また、登場から1ヶ月弱を経過し、バスマニアによるお試しも、ほぼ一巡したのだろう。無事予約できたので、後は、プレミアムシートを楽しみにして待つばかりである。


混雑するバスターミナルさて、当夜、八O子から中央特快で東京へ、そして八重洲バスターミナルへと向かう。ここからドリーム号に乗車するのは、久しぶりである。

ゴールデンウィーク前夜ということもあって、辺りは旅行客でごった返している。東京駅八重洲出口付近でもバス待ちをしている人がたくさんいる。10分毎に各方面へのバスが発車、異様な活気が周囲を包んでいる。

東京駅八重洲出口でも夜行バスを待つ人々で混雑停留所は停留所で、増便しているためか、所狭しとバスが並び、身動きが取れない。そのせいか、22時台の出発ピークを迎えて配車・出発が軒並み遅れているようであり、それが人混みに輪をかけている。また、普段なら、週末であっても、飛び込みで乗れるのがドリーム号の良さなのだが、さすがに今宵ばかりは、殆どの便が満席となっている。

ドリーム3号行先表示定刻の23時20分になったのだが、止まっているのは23時00分発のドリーム3号である。紛らわしいので、注意を促すアナウンスが盛んに流れている。たとえ、自分の乗るバスでなくとも、東京で"大阪駅"、"西日本JRバス"というキーワードを見るだけで、心が躍るのは、根っからの関西人である証であろうか。もうしばらくの辛抱である。

プレミアムドリーム号、ようやく到着そして、23時35分頃、待ちに待ったプレミアムドリーム号が、到着した。外見は、"Premium Dream"と銘打たれている以外には、何の変哲もないただの2階建てバスである。はやる気持ちで改札の順番を待つ。前に並んでいる乗客は、皆、2階へと案内されている。ようやく、自分の番が来て、乗車証を見せ、期待に胸を膨らませ1階奥へと進んでいく。

そこには、でかいシートが4つ並んでいる。あまりにもシートが大きいため、室内が狭く感じられてしまう位である。早速座り込み、シート周辺をチェックする。
プレミアムシートと1階の様子

シート設備解説。右端に見えるのは、小生の短い足まず、目についたのが、窓側前方のカーナビサイズのテレビモニター。地上波デジタル放送が受信できるとのふれこみだが、眠って移動する夜行バスなのだからこんなもの要らないのでは? 眠れない時の暇つぶし、あるいは、昼行便として運用する場合に備えているのかも知れないが、暗闇の中でテレビなど点けたら、眩しくて周りの乗客の顰蹙を買うこと間違いない。

ドリームセットの内容次に、お茶、歯ブラシ、おしぼり、アイマスク、スリッパの5点セット。最初の3点は確かに必要と思う。アイマスクもあれば便利かも知れない。しかし、車内を歩き回ることはあまり無いのだから、スリッパは不要と思う。

因みに、近鉄夜行バスには、備え付けのスリッパが用意されているが、スリッパを履いてウロウロする人を見かけたことは殆ど無い。

スリッパよりも、もっと必要なものがある。それは耳栓である。10人も居れば1人や2人は必ず鼾のでかい輩がいる。そんな時、耳栓があれば随分と眠りやすくなる。スリッパよりも、是非、耳栓をセットに入れて欲しい。

フルフラット状態のプレミアムシート。寝心地は抜群。さて、肝心のシートであるが、幅は充分広く、座り心地や、フットレスト・レッグレストとも申し分ない。ただ、ベッド並の快適性・快眠性を追求する以上は、フットレストはもう少し高さがあった方が望ましい。しかし、2列目だと、前席の背もたれと干渉してしまい、難しいのかも知れない。

偶々、小生は1列目だったので、フットレストの上に鞄を置いて、自力でフルフラットに近づけた。まぁ、これは人それぞれかも知れない。なお、フットレストに鞄を置くと、先ほどのテレビが邪魔になる。その点からも、テレビは不要と思う。

シートのデフォルト状態それから、非常に感心したのは、毛布が2枚用意されていたことである。寒ければ、重ねて使うこともできるし、余った一枚を畳んで足や腰に置いても良い。お好み次第で自分に合った快適シートを作ることができる。これは、良いサービスだと思う。小生は、足元と上半身とに分けたが、後から思うと1枚は敷布の代わりにした方が良かった。理由は後述する。

反面、いただけないのは、上着を掛ける場所が見あたらなかったことである。いや、ひょっとしたら、どこかにフックがあったのかもしれないが、探すことができなかった。ビジネスユースを考えると、フックは必須である。

と、シート周辺をあれこれいじっているうちに、23時55分、プレミアムドリーム号は東京駅八重洲口を後にした。定刻より35分遅れである。

ふと、斜め後ろを見ると、席が一つ空いている。どのような事情か分からないが、たった4席しかなく、予約が容易でないだけに勿体ない話である。

お決まりのコースで首都高速に入るが、深夜にも関わらず、自然渋滞しているとのことで、ノロノロと進む。それが、かえって眠気を誘う。いつものようにアイマスクと耳栓で防御して、後ろの乗客に断ってフルリクライニングする。後ろの乗客との距離から、シートピッチの大きさを改めて感じた。

フットレストの上に鞄を置いて高さを調節。156度のリクライニング角度といっても、平坦感については一般的な3列シートバスとの違いをそれほど実感できる訳ではない。が、フットレストに置いた鞄のおかげで、足元がフラット且つ充分に伸ばせるので、凄く快適である。シートの幅を活かして、少し、斜めに体を擡げてみた。すると、実質的なリクライニング角度が増し、"ベッド並の快適性・快眠性"という宣伝文句が決して誇大広告でないことが実感できた。

今宵の宿は、プレミアムドリーム号大阪駅行きである。

いつの間にか眠ってしまったらしい。足柄サービスエリアでの休憩も全く知らない。気が付くと、カーテンの向こうが既に薄明るくなっていた。体が横を向いているということは、無意識で寝返りを打ったということだろう。"寝返りがうてます"というキャッチコピーは嘘ではなかった。

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もう一眠りしたい。思っているうちに2度寝に入り、7時過ぎに目が覚めた。そして、改めて、路面からくる小刻みな揺れが気になりだした。このシート、座ってくつろぐには丁度良いが、眠るには少し固めである。もう少し柔らかければ、振動を吸収できるのでないだろうか? 後で思ったのだが、備え付けの毛布をシートに被せて敷布の代わりにすれば良かったのかも知れない。そんなことをあれこれ考えているうちに、何度か、減速やカーブを感じる。名神高速を出て、新御堂から大阪市内に入ったようである。

大阪駅前(桜橋口)バスターミナル。渋滞を抜けてしばらく走り出すと、到着案内のチャイムが鳴り、8時40分大阪駅前バスターミナルに到着した。昨夜の首都高速での渋滞分を吸収できず、50分の遅れであった。

到着して、さぁ、降りましょうか。という段になって、西日本JRバスの社員とおぼしき3人が、客室にやってきて、アンケートを求められた。少し面食らってしまったが、改善への意気込みが強く感じられたので、ボーッとした頭で、できるだけ丁寧に回答させていただいた。

しかし、後から考えると、いくつか言い漏らしたことがあったので、このブログに掲載したい。あわせて、西日本JRバスに伝える予定である。

プレミアムシートは、一般的な3列シート夜行バスと比べて、明らかに疲労感が少ない。たった数千円追加するだけで、快適に眠れるということは、コストパーフォーマンスは抜群であると言えるだろう。

ただし、これは、金曜夜の下り便に限った話である。日曜夜の上りの場合には、東京到着が翌朝8時前となっているが、これでは到着が遅すぎる。いくら熟睡できるにせよ、月曜日は朝から仕事なのだから、せめて、7時には到着してくれないと、東京近郊に勤める者にとっては使えない。

しかし、都内の異常とも言える渋滞を考えると、7時到着というのは極めて困難であろう。それならば、東京駅到着を早朝6時目標として、8時まではバス車内で眠れるチェックアウトサービスを実施しては如何だろうか? そうすれば、ビジネスでも安心して利用できる。

プレミアムドリーム号は、多分に、テストマーケット的商品と思われ、今後の動向に注目したい。全席プレミアムシートのドリーム号を設定して、予約競争緩和を希望する。

このように、東京-大阪の移動手段として、プレミアムドリーム号という魅力的な選択肢が追加された。金曜17時過ぎに必ず退社できるのであれば、ぷらっとこだまスカイマーク神戸便の方が良いのかもしれないが、ビジネスマンの場合、現実にはそれが難しい時も多い。そんな時、熟睡することで、土曜日を有効に使えるプレミアムドリーム号の利用価値は非常に高い。親会社のJR西日本も、うかうかしていると、寝台急行銀河の乗客を奪われかねない。寝台をゴロンとシート化して料金を下げるなどの手だてを打って欲しい。

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最後に一点だけ苦言を呈しておきたい。

JRの高速バスネットでは決済対象バス会社を選べるようになっている。小生はJ-WESTカードで決済するため、決済を西日本JRバスとした。J-WESTカードのボーナスポイント対象店舗に西日本JRバスも明記されているからである。

ところが、先日、カード利用明細が届いたので確認すると、今回のチケット購入がボーナスポイント対象になっていないではないか? なんらかのミスか、それともシステムの都合なのか?

もし、前者とすれば、信用上あってはならない話だし、後者だとすれば、景品表示法第4条1項2号"商品又は役務の価格その他の取引条件についての不当表示"との関係が微妙である。

早急に善処を求めたい。

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うつろいの季節

2006-04-16 21:05:00 | JAL
復路:4月16日(日)
天下茶屋→関西空港 :ラピードβ
関西空港→羽田空港 :JAL1320便
羽田空港→浜松町  :東京モノレール
浜松町 →新宿   :山手線
新宿  →京王八王子:京王線急行
運賃:¥940(スルット関西)+¥700+¥9,500(バーゲン)+¥850

JALに躍らされているような気がしないでもないが、行きと同様、バーゲン運賃を享受して、帰京の旅に出る。

天下茶屋今宵の翼は、いつものJAL1320便である。

偶々、スルット関西カードをタダで貰ったので、今宵は南海で関空に向かいたいと思う。2ヶ月ぶりのJAL1320便であるが、いつものように、関空快速で、というのはさすがに、飽きてきた。

天下茶屋駅ホームにある特急券券売機堺市内の最寄り駅から、南海高野線で天下茶屋まで戻って、ここで、ラピードβの到着を待つ。ホーム中央部やや和歌山寄りにある自動販売機で特急券を購入。

当然スーパーシートである。

ラピードは、6両中、スーパーシートを2両も繋いでいるが、乗客は数えるほどしかいない。ケチな関西人にとっては、+¥200の追加投資はバカバカしいのだろう。しかし、ライバルのはるかグリーン料金がどれほど高いかを考えてみると、+¥200は誤差範囲と言ってよい。

しかし、スーパーシートが安いのは良いが、南海電鉄駅員の対応には呆れかえってしまう。

実は、堺市内の某駅で特急券を求めようとしたところ、”19時を過ぎたので売れません”の一言で片付けられてしまった。”車内で買えますか?” と尋ねたところ、”買えません”紋切り型の返事しか返ってこない。

こちらは、ラピードに乗ろうとする意図があって聞いているのに、乗客の状況を全く理解できていない。例えば、”お手数ですが、天下茶屋ホームに設置されている自動券買機でお求めください”と、いうのが、普通の答え方だろう。

ラピードβ@天下茶屋;重たい、空気を運ぶ鉄人28号、 鉄人、鉄人、速くいけ!
ったくこんなことだから、はるかに大きく水を開けられ、空気を運ぶ鉄人28号になり下がっているのではないか? 以前の関空での対応と言い、今回の駅員の対応と言い、南海電鉄はサービス業としては失格である。株主の憤りと経営者の嘆きが聞こえてきそうである。

ラピードといってもβであるので、停車駅は関空快速並みに多い。女性の車掌が停車駅ごとに車内を巡回する。これも、空いているからこそ、成せる技だろう。キセルなどまず不可能と思われる。

ラピードスーパーシート前の席を反転させ、足を投げ出す。これができるのも、空いているラピードならではである。たった30分ではあるが、これだけでも、+¥200の値打ちはある。

いつもと違った角度から夜景を眺めているうちに、程なく関空に到着。時刻は20時38分。搭乗までそんなに余裕はない。急ぎ足でロビーに入って、チェックインしようとして、ハッと立ち止まった。

ついこの間までは、ANAJAL両カウンターの間に、黄色いスカイのカウンターがあった。今はそこが、ぽっかりと空いている。

スカイのカウンターがあった付近。何もなくて、ガランとしている。4月は、うつろいの季節。

スカイ関空から撤退したのだから、あたりまえと言えばそれまでであるが、なんというか、関西の地盤沈下を目の当たりにしたようで、物悲しかった。次にこのエリアを使うのは、いったいだれなのだろうか?

JAL1320便21時05分発であるので、感傷に浸っている余裕はない。少し急いで、セキュリティゲートへ向かう。こんな時に限って、やっぱりというか、予想通りというか、JAL側の南ゲートは一つしか空いておらず、長い順番待ちの列ができている。そこで、少し歩いて、空いているANA側の北ゲートに回ってすばやくチェックを受ける。

JAL1320便は、B767で運行。今宵のJAL1320便は、26番スポットという、よりによって南の端、非常に遠い所から出発するとのこと。足早に搭乗口へと向かう。

意外にも、20時50分ごろ、搭乗開始のアナウンスが流れる。そういえば、機材が以前と変わっている。3月までは、MD90という小型機であったのが、鶴のマークが入ったB767に格上げである。このあたりにも、スカイが撤退した影響が出ているのかも知れない。

機材が大きくなったので、出発はかなり遅くなるのではと、予想していたのだが、意外にもほぼ定刻に出発し、羽田到着も5分程度の遅れに留まった。

JAL偉い!! 見直した!!

モノレール&山手線内割引きっぷ。休日は、お得です。 よって、22時32分の快速モノレールには余裕で間に合う。

ところで、券売機で休日限定山手線内割引切符を購入するときに、少し戸惑ってしまった。と、言うのも、3月までは、¥500を投入すると、羽田空港→浜松町、浜松町→山手線の2枚の切符が出てくる仕組みになっていたのだが、どうやら、これが1枚のきっぷにまとめられたようである。

従来は、羽田空港や浜松町の自動改札に、違う方の切符を入れて遮られてしまうことがあったが、その度に、なぜ、1枚の切符にしないのか不思議に思っていた。これがようやく実現したようだ。

細かいところではあるが、色々と変化が見られる季節である。今宵は、東京側でも、今までとは違う帰り方をしようと思った。

浜松町で山手線外回りに乗車し、新宿に出る。新宿は、夜昼となく人で一杯なので、気乗りはしなかったのだが、たまには良いだろう。それに、新宿から京王線で八王子まで帰れば、僅かではあるが、歩く距離と運賃を節約できる。京王線も中央線に負けず劣らず混雑しているが、今宵は運良く新宿から着席できた。

4月は、うつろいの季節。

少しずつ、何かが変わっていく。私の単身赴任生活は変わらないけれども。でも、帰るところがあるかぎり、待ってくれている人がいるかぎり、これからも、また、新しい旅を続けて行くことだろう。旅はまだ、終わらない。

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金曜夕方の帰郷はスリリング

2006-04-14 20:00:00 | JAL
往路:4月14日(金)
日野  →神田   :中央線快速
神田  →浜松町  :山手線
浜松町 →羽田空港1:東京モノレール
羽田空港→関西空港 :JAL1317便
関西空港→鳳    :関空快速
運賃:¥1,160+¥9,500(バーゲン)+¥780

JAL1317春の18きっぷシーズンが終了し、新学期が始まった。そして、JALバーゲンチケットウイーク到来である。ワンパターンではあるが、今週末は、羽田から関空へ飛んで帰る。幸運にも金曜日夜の便が予約できた。

ただし、羽田を19時50分に出発するため、夕方早めに仕事を切りあげなくてはならない。余計な仕事が入らないか、いつもながら、ヒヤヒヤものである。

なんとか、17時過ぎに会社を発って、中央線快速で神田に向かう。そして、やっぱりと言うか、悪い予感が的中して、電車が止まった。なんでも、踏切の非常ボタンが押されたらしい。安全確認のため国分寺駅を出発できない。隣のホームでは、特急あずさも待っている。ひょっとして、事故?? ここで止まったらどうなる? 一瞬、不安がよぎる。

幸い、すぐに安全確認ができたらしく、約5分後、あずさが発車、そして快速も続き、ほっと胸をなで下ろす。

しかし、前の列車が遣えているため、ノロノロ運転で三鷹にたどり着く。そして、東京行きのはずが新宿止まりとなってしまった。間引いて遅れを吸収するためであろう。向かいのホームに、中央特快がやってきたので、立席覚悟でそちらに乗り換える。

先の列車が遣えているため、中央特快も、ノロノロと進む。多少は気になるが、まだ2時間以上も余裕がある。動いておればまぁ安心である。

浜松町にて。結構混雑しており、途中まで立つ。新宿であずさをかわすと、うそのように爆走し、あっというまに神田に到着。ここで山手線に乗り換え浜松町で降りる。既に、モノレールが到着していたので、飛び乗って、久しぶりに羽田空港第1へ。

ただが、羽田空港に行くだけなのに、ほとほと疲れてしまった。どうして、週末の中央線は素直に動いてくれないのか。だれか教えてほしい。しかし、後で知ったが、同じ頃、ゆりかもめでは、たいへんなことになっていた。ホント、首都圏の交通機関は、金を掛けている割には脆弱である明日は明日で、新宿駅の工事のため大幅な運休が予定されている。知恵がないのか、人が多すぎるのか。

鶴のマークの飛行機を見つけたので、ラウンジから思わず撮影した。今宵の羽田空港は時間帯のせいか、人が多い。羽田出発の各便とも満席と表示されている。しかし、混雑というほどではない。手荷物検査も空いている。

出発まで、まだ、1時間程あるので、ゆっくりと夕食を味わえる。本日の空弁は、銀むつ弁当¥700也。19時台なので、まだまだ沢山の弁当が売られていたが、なんとなく、上品そうな感じがしたのが選択理由である。

なるほど、期待を裏切らない味である。しかし、やや量が少ない。そして、銀むつは美味しいが、どちらかというと、家庭的な味付けで、嫁さんが作る煮付けと似ている。ということは、うちの嫁さん、料理の腕はプロ級か!? 空弁というからには、空の旅の食事なのだから、もう少し、非日常的な味を期待したいものである。例えば、以前食した若狭の浜焼き鯖寿司みたいに。
銀むつ弁当家庭的な味も良いが、もう少し、非日常的な味付けが欲しい。
食事の後は、お決まりのカードラウンジで、無料のドリンクをいただきながら、搭乗開始まで、紀行文の構想を練る。

さて、今宵の翼はJAL1317便である

18番ゲートから搭乗恒例というか、やっぱり、出発が10分程度遅れる。が、許容範囲ということにしておこう。座席は中央列の通路側である。できれば、隣は空席であってほしかったが、今宵は満席である。自分のことを棚に上げて、もし変なオッサンが来たらどうしようかと思っていたのだが、やってきたのはうら若き女性2人組であった。これから関西旅行なのだろう。これなら、全く問題ない。後ろが壁なので、リクライニングもやり放題で快適快適。思いの外、B767一般席のリクライニング角度が大きいことを知った

機内で紀行文を書いているうちに、早くも関空上空に到達する。18きっぷ旅行の感覚とまるで異なる。飛行機を降りて乗った関空快速は、運良く8両編成に当たったので、余裕で1人席JR東日本なら¥1,000のグリーン料金を平気で取りそうな席に座れた。そして、空いている車内で夜景を眺めつつ帰宅する。会社を発ってから、実質約5時間の旅であった。

いやはや、金曜日の帰郷はヒヤヒヤものであるが、夜、自宅に無事辿り着いたときの安堵感は、何にも代え難いものがある。夜行朝帰りも、それはそれで、捨てがたいの魅力があるのだが。

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有終の美

2006-04-09 17:00:00 | 新幹線
復路:4月9日(日)
天王寺→大阪 :大和路快速
大阪 →米原 :新快速長浜行
米原 →名古屋:新快速豊橋行
名古屋→新横浜:こだま588号
新横浜→八王子:横浜線八王子行
運賃:¥8,700+青春18きっぷ1回分

2枚の青春18きっぷ春の18きっぷシーズンも間もなく終了する。小生のきっぷも、残すところ後一回分となった。思えば、2枚10回分、うまく使いきれたものである。最後ぐらいは、贅沢をしようと思い立ち、18きっぷぷらっとこだまグリーンで上京することにした。

この場合、下車駅は、新横浜しか選択肢は無いが、問題は、18きっぷと組み合わせた場合、どこからこだまに乗るかである。

浜松? 静岡? ぷらっとこだまグリーンの利用目的は唯一つ、ぐっすりと眠って、旅の疲れを充分癒すことである。といっても、青春18きっぷと併用するわけであるから、少なくとも¥2,300分はJRに乗らないと意味はない。また、贅沢をするにあたっては、できるだけ大阪出発を遅くしたい。

等々を検討した結果、大阪発17時の新快速に乗車し、名古屋発20時01分のこだま588号で新横浜まで行くのがベストだろうという結論に達した。スーパーぷらっとこだまグリーン料金は¥8,700、総額¥11,000で自宅から八王子まで行けることになる。飛行機を使った場合よりも安い。ただし、ついこの間、ぷらっとこだまに振られた経緯もあり、余裕を見て、一週間前に、天王寺のJTBできっぷを購入した。それでも、禁煙窓側はすでに完売であったため、不本意ながら、喫煙車窓側を予約せざるを得なかった。窓側が取れたということは、運が良ければ、隣は空席の可能性もある。

選んだこだまは名古屋始発であるから、空席が充分あると思っていたが、実際には辛うじて予約できたようなものである。スーパーぷらっとこだまグリーンプラン休日の場合は、できるだけ早めに予約を入れるべきであろう。席数は、かなり限られているようである。


17時発新快速到着@大阪さて、当日、大阪から新快速に乗車することにした。本日に限って尼崎まで戻らなかったのは、できるだけ遅く自宅を出発したかったからに他ならない。加えて、空いている車両を選べば、大阪では立つとしても、うまくいけば新大阪、悪くても、京都では座れるだろうという読みがあったからである。旅の最後はグリーン車で締めるので、最初に短時間立つのは覚悟の上であった。

16時50分ごろ、最後尾の1号車の中央の乗車位置△△に並ぶ。前から10番目くらいである。そして8両編成の長浜行き新快速が到着。なんとか4人掛けのボックスに着地する。この際、贅沢は言えない。座れただけでも儲け物である。

京都で2人掛のシートが空いたのでそちらに移る。大阪から乗車して、立っていた人は全員京都では座れたようである。京都からも相変わらず混雑するが、後ろの車両は比較的空いている。ここから、夕闇せまる車窓を眺めて過ごす。

実を言うと、この景色、小学校入学前、湘南電車の窓から眺めていた。列車の旅は、思い出を蘇らせてくれる不思議な力があるようだ。既にこの世を去った祖母や父の姿が脳裏に浮かぶ。そして、いつの日にか、この旅も自分自身の思い出となる日が来るのだろう。

さて、彦根を出発した頃から、前方の車両へ移動を開始する。米原バトルに備えるためである。事情を知っている旅人達がとある扉付近に集まってくる。

米原到着、目前の階段を駆けあがる。新快速豊橋行きは8番線。熟知した駅の階段を駆け下りる。

米原駅は予想を大きく超える混雑ぶり8番ホームに着いて、驚いた。乗車位置△△に数名という予想とは大違いで、すでに、10人以上が列をなしている。ともかく、人の少なさそうな列を見つけて並ぶ。まぁこのポジションなら、なんとか着席は大丈夫だろう。

跨線橋からは、沢山の人々が、後から後から切れ目無く降りてくる。夕方ということもあって、昼間の乗り継ぎとは比べ物にならない位の大勢の人が列を作る。列はホームの反対側まで達している。これは、相当に混みそうだ。

新快速豊橋行きが入線し、扉が開くと、一瞬で席が埋まる。本当に一瞬である。昼間なら3秒くらいの猶予があるが、そんな甘くはない。頑張って米原で走って良かった。と思える瞬間である。後は、名古屋到着を待つだけである。途中のシーンは、いつもと変わりはないので、詳述は省略する。

コンコース内の駅弁屋寿司詰めの乗客を乗せた、新快速豊橋行きは定刻に名古屋到着。一度改札を出て、コンコースの改札口と反対側にある弁当屋で夕食を調達する。ここは、ホームの売店よりも種類は豊富である。

一ヶ月前の失敗に懲りて、さんざん迷った挙げ句、選んだのは、”みそ丼”温泉玉子付きというのが興味を引いた。さて、お味の程は...。

夕食を仕入れた後、ぷらっとこだまの旅行券を取り出し、掟通りに新幹線改札より入場する。ここから2時間半のリッチな旅が始まる。おっと、忘れていた。待合い室のKIOSKで、ぷらっとこだまのドリンク引替え券睡眠薬と交換する。これで、快適な旅の準備は整った。

こだま588号乗換え時間は20分位あるのだが、こんな感じで準備していると余裕は無い。まもなく、こだま588号が入線するので、ホームに向かうことにする。

こだま588号は名古屋始発である。自由席付近は、比較的沢山の人が居るが、グリーン車乗車位置には、ほんの数えるほどの人しかいない。それでも、スーパーぷらっとこだまグリーン禁煙席窓側は満席らしい。

ゆとりのグリーン車への入り口喫煙席に移動。予想通り、扉近くの3列にのみに乗客が群れている。自分も含めて総勢4名。彼らは全員ぷらっとこだまのツアー組なのだろう。

自分の席は3D。早速、弁当を広げて夕食とする。味噌カツの少し濃い目の味付けが、玉子によって非常にまろやかな味に仕上がっている。などと、駅弁評論家みたいな感想を書いてみる。一言で言うと、みそ丼は旨い。¥850という値段から考えても充分お薦めできる。
みそ丼。旨いですよ。温泉玉子をみそカツにかけてお召し上がりください
食後に睡眠薬を少し服用。検札終了後、アイマスク着用し眠りに入る。と、豊橋手前付近で意識がなくなる...。気がついたら、なんとなく見覚えのある駅で、のぞみの通過待ちをしていた。よく見ると、先週、在来線に乗り換えた三島駅であった。1時間半程度は熟睡できた様である。が、睡眠薬の種類が良くなかったためか、寝覚めの爽快感が無い。そこで、熱海を出発してから、、空いている前席を回転させてボックスを作り、名残惜しそうに、もう少し休む。

そして、定刻に新横浜到着。横浜線に乗換え、八王子到着。とうとう、春の18きっぷを全て使い切った。

春の18きっぷ最後の旅は、非常にメリハリの利いた旅となった。名古屋までは貧乏旅行であったが、なんとか座れたし、名古屋からは贅を尽くした旅を楽しめた。良い思い出が作れそうである。

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行楽日和

2006-04-07 23:45:00 | ムーンライトながら
往路:4月7日(金)
八王子→東京 :中央線快速
東京 →名古屋:ムーンライトながら
名古屋→鶴橋 :近鉄特急
鶴橋 →天王寺:大阪環状線
運賃:¥1,200+青春18きっぷ1回分+¥1,850+近鉄株主優待切符

春の18きっぷの旅も今週末で最後となった。残ったきっぷも丁度2回分。今回の往復で奇麗に使いきる予定である。シーズン終盤ということもあって、既に臨時ながらの運行はされていない。

今宵の宿は、3週間ぶりに定期ムーンライトながらである。

急行銀河8両編成寒さが少しだけマシになってきたので、東京駅長距離ホームのベンチでムーンライトながらを待つ。先発の寝台急行銀河を見送るのも久しぶりである。今宵は8両で運行。しかし、さほど乗客が多いようには見えないが。

そして、続いて、湘南ライナーが発車した後、23時35分、ようやくムーンライトながらがホームに入る。

東京駅10番ホーム定期ムーンライトながらに乗車するのは3週間ぶりである。今宵は2分遅れで発車。蒲田付近で、横須賀線からの緊急停止信号により徐行する。いつもの週末に戻った感がある。

今宵の検札は比較的早い。指定券の予約日を1日間違ったものだから、6号車となってしまったが、それでも、横浜到着前に検札が終わった。

早速、アイマスクと耳栓で防御して、睡眠体制に入る。睡眠薬(アルコール)が効いたせいか、すっと眠ってしまったようである。小田原バトルのざわめきで起こされたが、よく覚えていない。このまま名古屋まで行ってくれたら良かったのだが、残念ながら浜松手前で目が覚める。まだ、4時前である。どうやら睡眠薬の分量が適正でなかったようだ。

結局、そこから眠れず、豊橋発車後は開き直って車窓を眺めて過ごすことにした。山側なので単調ではあるが、だんだんと白んでくる空に田舎の風景は、それなりに楽しい。

あたりを見回すと、通路にも、デッキにも人が一杯いる。若い女性2人連れが小さくなって通路に座り込んでいる姿を見るにつけ、何もここまでして乗らなくとも、と思ってしまう。

ながら@名古屋 7号車と6号車の連結部分名古屋が近づくにつれて、駅毎に乗客が増える。”座っている人は立って下さい”というアナウンスが響き渡る。それでも、昨夜から乗っている者は立ち上がろうとはしない。

”走るスラム街”としばしば揶揄されるが、まさに、そのような光景が展開されている。

名古屋に数分遅れで到着し、ここで下車。車内が混雑しているのと、名古屋で降りる乗客が意外と少ないので、降りるのも一苦労である。

名古屋では切り離される7~9号車の多くの乗客が、、終点大垣まで行く1~6号車に乗り移るようやく列車から降りると、名古屋止まりの7~9号車の乗客が一団となって、前の車両に乗り移ろうと必死である。この分だと、名古屋からも大混雑で、大垣でも悲惨な光景が展開されることだろう。大体、春も、夏も、冬も青春18きっぷの最後の週末は、混雑が特に激しいようである。そのあたりを見越して、今週は近鉄に逃げる。近鉄特急のチケットレス予約のポイントが加算されて20%になるのも理由の一つである。

近鉄乗換は広小路口階段の方が便利!中央改札は、どうせ混み合っているので、ホーム豊橋寄りの近鉄連絡改札から、株主優待きっぷで近鉄名古屋駅に入る。

そして、腹を満たして、もう一眠りするために、開店したばかりの売店で朝食を漁る。あまり、魅力的な駅弁は目に付かなかったが、とりあえず、桑名名物磯しぐれ弁当(¥850)を購入。

近鉄名古屋駅構内の売店。6時過ぎに開店する。朝は、弁当の種類が豊富だが、まだ陳列されていない。一方、6時30分発の難波行き特急は、すでに入線しているので、早速乗り込んで、車内でいただく。ご飯の上に乗っている蛤のしぐれ煮はさすがに美味しいが、その他のおかずは、取り立てて特徴的なものは無い。感覚的には、¥850はちょっと高いかな??? といった気がした。本当は、松阪牛の太巻きが欲しかったのだが、ここしばらく、売店で見かけたことが無い。
磯しぐれ弁当磯しぐれ弁当

名古屋6:30発難波行き特急近鉄特急は、いつもの土曜日よりやや多い乗客を乗せて、名古屋を出発。再び、アイマスクと耳栓をして横になって眠る。

ところが、まもなく、津に到着というときに車掌に起こされる隣の席の方が来るので起きて下さい。とのこと。ええっ! 嫌と言うほど、この特急に乗っているが、そんなこと、かつて(F1の時)1回しか無かったのに。

いつもなら、10人くらいしか居ないはずの車内だが、今朝は、かなり埋まっている。行楽シーズンで天気も良く、停車駅の多いこの特急はかえって混むということだろう。それなら、いっそのこと、30分後のアーバンライナーにしておいた方が良かったか? 鶴橋到着時刻はほとんど変わらない。

その後、しばらく、微睡んでいたが、名張で隣客登場。しかし、八木で嘘のように沢山の人が降りた。再び隣が空く。恐らく、これから吉野、奈良、京都へと繰り出すのであろう。

鮮魚列車@鶴橋駅ムーンライトながらでも近鉄特急でも、寝足りない感じで過ごして、鶴橋に到着。

ここで、ニコチン補給し、鮮魚列車を見送って、環状線に乗る。

近鉄特急=行楽特急。行楽シーズンは特に、要注意である。空気を運ぶ乙特急とナメていた小生が浅はかだった。

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JR東海に翻弄される

2006-04-02 13:55:00 | 列車
復路:4月2日(日)
天王寺→大阪 :大和路快速
大阪 →米原 :快速米原行
米原 →大垣 :特別快速浜松行(大垣で乗換発生)
大垣 →豊橋 :特別快速浜松行(豊橋で運転中止)
豊橋 →浜松 :普通浜松行
浜松 →三島 :こだま548号
三島 →横浜 :普通東京行
横浜 →橋本 :横浜線普通
橋本 →八王子:横浜線普通

運賃:¥4,110+青春18きっぷ1回分

今週は、昼間早めに大阪から引き上げて、交通費を節約するつもりでいた。

快適かつ格安の昼間の東海道移動を狙うなら、静岡から例の特別普通列車を利用する以外には考えられない。このコースは、何度か経験済みであり、大阪発14時30分の新快速に乗り、米原で特別快速浜松行きに乗換え、浜松~静岡間でこだま586号に乗車すると、静岡19時33分発特別普通列車東京行きに(ダイヤ改正で19時33分発となった)連絡している。

もちろん、途中、新幹線に乗車するわけであるから、¥2,230の追加投資が必要だが、これくらいなら知れている。着席さえできれば、総額たった¥4,530で、快適なシートに身を委ね、東京まで移動できる。コストパーフォーマンスは最高である。3度の乗換も長旅の気分転換には丁度良い。

ただし、これも、定時運行が確保されての話である。一度、どこかでダイヤが乱れると、かつて2度も経験したように、とんでもないことになる。

1度目は、静岡で特別普通列車東京行きの運転の見通しが立たなくなった。2度目は、新快速長浜行きがすごく遅れ、危うく乗り遅れそうになった。そして、今回、3度目のトラブルに遭遇してしまった。このコースは6回チャレンジしているが、トラブル続きなのはなぜだろうか?

阪和線最寄駅から阪和線で天王寺まで向かい、そこから、大和路快速で大阪に出る。ここで、大阪発13時55分発の快速で米原に向かう。着席するためにあえて、新快速は避ける作戦に出る。

さすがに快速は空いており、6両編成ではあるが、どこから乗っても座れてしまう。そして、14時30分発の新快速より先に米原に到着するのがミソである。特快浜松行き待ち行列の先頭に立てる。小生は快適さを追求するためには、ある程度は所要時間を犠牲にするのも止むをえないと考えている。

快速米原行き@大阪駅8番ホーム以前にも紹介したが、この快速に乗ると、特快浜松行より一本先の特快豊橋行きに、ぎりぎり連絡している。もし、特快豊橋行きが空いていたら、そちらに乗ることも考えていた。

しかし、...特快豊橋行きは、たった2両編成で、山手線のラッシュ並に激しく混雑している。たしか、ダイヤ改正前は4両だったはず、ダイヤ改正で2両に減車された?? しかし、酷いものである。18きっぷシーズンの休日は、米原~大垣は混雑するのが分かっていながら、たった2両で運行するなんて、JR東海は一体、何を考えているのか?
満員の特別快速豊橋行き
満員の特別快速豊橋行き

小生は、浜松まで行くので、混んだ特快豊橋行きは当然のようにパスする。そして、次の特快浜松行きの乗車目標△△を確認して、荷物を置き、順番を取る。当然、先頭である。

ところで、米原駅には、井筒屋という立ち食い兼駅弁屋がある。覗いてみたら、美味そうな駅弁があったので、夕食にはまだ早いが、購入しておいた。後述するが、ここはお勧めである。是非、米原に立ち寄ることがあれば、覗いてみて欲しい。ただし、うどんより、ソバの方が良い。
井筒屋@米原駅ホーム

新快速米原到着しばらくすると、大阪発14時30分の新快速が到着し、行列は一気に後ろへ伸びる。いくら列が伸びようが列の先頭なので、一向に気に留めない。

やがて、特快浜松行きが入線する。が。ここで目を疑った。やってくるのは2枚扉の列車である。幸い、△△のすぐ左に、黄色の↑↑(2枚扉用の乗車目標)があるので、一歩左に寄る。列車は扉が↑↑の位置で止まる。さぁ。こうなると大変、列が乱れて、ちょっとしたパニックになる。気の毒なのは、先頭に並んでいた人である。小生のように機転を利かすことができれば良いのだが、運が悪いと、着席できない場合もある。

騙したな。アナウンスと違うやんけ!! それとも、JR東海とJR西日本との連携ミスか? 教訓、米原駅で大垣方面列車の乗車目標に並ぶ時には、↑↑が近くにある△△に並ぶべし、万一、予定と異なる種類の列車がやってきても、すぐに対応できるから。

特別快速浜松(大垣泊まり)行き車内とにかく、速やかに乗り込んで、着席する。4両編成で座席数が多いためか、席にあぶれた人は1両あたり10名程度と、比較的少ないようである。先の特快豊橋行きの殺人的ラッシュと比べたら、可愛いものである。

乗り込んでようやく落ち着いた頃、耳を疑うようなアナウンスが流れた。”本日、落雷による車両不良のため、この特別快速浜松行きは、大垣で乗換となります。予めご了承ねがいます。”落雷による車両不良って一体どういうこと??? JR東海よ、もうすこし、理解できるアナウンスを流せ。推測するに、恐らく、落雷の影響で、一部の車両が使えなくなったため、車両運用に支障をきたしているということだろう。さっきの、特快豊橋行きが2両編成で運行されていたのも、多分、そのためなのだろう。

しかし、予めご了解願いますとはどういうことか? もし、了解しないと言えば、新幹線にでも乗せてくれるのか? もうちょっと言葉を選べ、”誠に申し訳ございません”とか”ご不便をおかけいたします”とか言うのが普通だろう。全く、JR東海の社員教育は、どうなっているのか? もし、JR東海の関係者がこのブログを見ることがあったら、ぜひ猛省して欲しい。

と怒っても、乗ってしまった以上はどうしようもない。非常に憂鬱ではあるが、上りでも大垣バトルが発生してしまうのだろう。最初から、これが判っていたら、もっとドア寄りの席に座ったのに。

大垣より一つ手前の垂井で席を立ち、扉付近に移動し、大垣バトルに備える。事情を察知している旅人たちは、早め早めに扉近くに集ってくる。

まもなく、大垣です...と到着のアナウンスが入るが、ここで、再び耳を疑った。なんと、この列車は1番線に入線し、5番線に停車中の浜松行きに乗り換えるように。とのこと。信じられない。正に、朝の大垣バトルそのものではないか。せめて、この列車を6番線に入れてホーム向かいの5番線の列車の乗り換えるとかの知恵はなかったのか?

特別快速浜松行き車内幸い、立っていた扉は階段に近く、扉が開くや、すぐに階段を駆けあがる。いざとなったら、慣れている者は強い。階段を駆け降りて前方にダッシュ、無事、席にありつけたが、乗り換えるのは、たった2両の浜松行き、先ほどの列車からの乗り換え客が次から次へとやってきて、直ぐに激混みとなる。

しばらくすると、後ろに2両増桔するとアナウンスがあり(もっと早よ言え!!)、一部の乗客はそちらに移る。しかし、いつまでたっても増結作業は完了しない。すし詰めの車内の中、一刻一刻と時が流れていく。

結局、約17分遅れで4両編成で大垣を発車。この時点で、次に予定していたこだま586号に乗車できる可能性はきわめて低くなった。

実は、もし何らかの事情で、予定していたこだま586号に乗り遅れた場合を想定し、どうするべきかは検討済みであった。我ながら準備周到である。

もし、浜松で、一本後のこだま548号に乗車した場合には、三島まで行けば、静岡発の特別普通列車に乗り換え可能である。あるいは、いっそ、普通列車を乗り継いでも今夜中に帰ることはできる。不幸にして、今、まさに、そのような状況になりつつある。

列車の中で、携帯でJR東海の列車運行状況をチェックするが、特に何も異常表示されていない。ということは新幹線は平常通り運転されているということだろう。また、JR東日本でも東海道線の遅れが表示されていない。恐らく、静岡地区では平常通り運転されている可能性が高い。ということは、静岡発の特別普通列車乗車を諦めるか、追加投資をして、三島まで行くしかなさそうである。

仕方がない。青春18きっぷの宿命である。

満員でうんざりそれにしても、相変わらず、車内は無茶苦茶混んでいる。立っている人はホント気の毒である。JR東海も、編成を増やすとか、もうちょっと考えれば良いのに。

そうこうしているうちに、名古屋に到着。

名古屋で、突然、車掌が信じられないアナウンスを流した。これで3度目であるが、今度ばかりは怒りで爆発しそうになった。”本日、都合により、この列車は豊橋止まりとなります。浜松へお越しの方は、豊橋で後続の列車にお乗り換え願います”

何という身勝手な、乗客を一体、何だと思っているのか? おまけに、しゃべり方が非常に事務的である。すぐ後ろに座っている中年夫婦も怒っていた。なぜ、豊橋で運転をうち切るのか、説明が全くない。浜松まで行く必要があるから、この列車に乗っている。例え遅れても、終点まで行くべきだろう。もし、18きっぷでなかったら、遅れを取り戻すため、豊橋から新幹線に乗せるように本気で交渉したいところである。

多くの立ち客を乗せたまま、列車は約20分遅れで豊橋に到着。浜松へは、ホーム向かい側に止まっている列車に乗れという。浜松行きはたった3両編成。到着前から座席は既に埋まっている。

豊橋で乗り換えた浜松行き普通では座れない仕方なく、つり革につかまる。乗車時間はただが30分である。ここは我慢するしかない。

浜松行き普通は、遅れている後続の豊橋止まりの新快速に連絡し、8分遅れで発車。この程度の遅れなら、予定より一本後のこだま548号に十分間に合うし、浜松で切符を追加購入する時間もある。

浜松到着。ここで、緑の窓口へ行き、静岡~三島の新幹線の切符を追加購入する。せめてもの慰めは、浜松~静岡、静岡~三島と分割購入の形になるので、浜松~三島を通して購入するよりも¥500位安くなったということぐらいである。新幹線ホームに入る。※ 通しで購入すると、¥4,620

こだま548号@浜松駅こだま548号はほぼ定刻に到着。新大阪始発のこだまではあるが空いている。東海道乗り継ぎの中で、最も心が安らぐ時間である。

ここで、夕食にする。

米原駅ホーム、井筒屋で購入したのは牛肉弁当。大垣駅で鞄を抱えて走った割には、中身は崩れていない。多少、肉汁が飯にしみこんでしまったが、はっきり言って旨い。これは、お薦めである。あまり有名ではないけれども、旨いものは旨い。米原で列車待ちをする機会があれば、ぜひとも、賞味されたし。
牛肉弁当牛肉弁当

腹が満たされると、旅の疲れが睡魔を誘う。携帯のアラームをセットし、折りたたみ椅子をとり出して、足を伸ばして熟睡する。

気がついたのは、新富士を出発したころである。まもなく、三島。さっき乗ったばかりなのにもう降りなければならない。

三島駅で降りるのは初体験である。在来線ホームまで近いように見えて、案外遠い。

三島駅在来線ホーム途中、水浸しになっている箇所がある。案外、雨が強く降ったみたいである。また、”現在は通常通り運転されています”という掲示が貼り出されている。と、いうことは、先程まで、ここでもダイヤが乱れていたのか?? そういえば、新幹線も5分程度遅れていた。

”次に参ります列車は、普通列車東京行きです。”というアナウンスが流れてひと安心。通常通り運転という先程の掲示は嘘ではないようだ。

ほぼ定刻の20時38分、静岡始発の特別普通列車が到着。さすがに、三島まで来ると2席空いているシートは皆無なので、行儀よくお休みになっている人の隣、通路側に座る。

カビ臭い普通東京行き車内しかし、乗った時から気になっていたのだが、なんとなくカビ臭い。そうか、この車両は、特急東海では喫煙車両として使われていたのたった。おまけに、雨のためエアコンが湿気を吸って、一気にかびが繁殖したのだろう。しかし、今更、乗り移るのも面倒なので、我慢して座りつづける。

車内では、ひたすら、本日のJR東海の悪態を克明に記録する。別に車掌一人が悪いのではない。トラブル発生時の情報伝達やコントロール体制の脆弱さは、企業全体の問題なのだろう。

やがて、列車は、横浜に到着。予定通り、ここで横浜線橋本行きに乗り換え、橋本で再び乗り換えて終点八王子に到着。

快適格安の旅のはずが、ほんのちょっぴり快適、少しだけ安い程度にランクダウンしてしまった。

ホント、物事は、計画通り行かないものである。せめてもの慰めは、旨い駅弁に巡り合えたこと。それだけでも良しとするしかない。

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