趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

「ジョーカー・ゲーム」柳 広司

2009年02月26日 | 
従兄弟が皆年上の男ばかりだったので
小学生の頃親戚の家に遊びに行くと
たいてい少年漫画ばかり読んでいました。

その中にたくさんあったのが
‘忍者物’
それでか、とにかく忍者マンガが大好きで
軟派なものから硬派なものまで
よく読ませてもらいました。

そして、俄然忍者ファンになり
忍者に憧れ
修行の真似事をし
忍びの道を志し・・・。

もしも読んだマンガがスパイものだったら
きっとスパイ修行に精を出したんだろうなぁ~
人生の裏街道、アウトローな世界って
なんともいえない怖さと魅力に満ちていますよね。

柳広司さんの「ジョーカー・ゲーム」は
そんな‘スパイ’のお話です。
NHKの番組の『週間ブックレビュー』で紹介されていて
興味を持ち、図書館で予約して読みました。
面白かったですよ~

装丁の雰囲気から、もっと重く読みにくいものかと
思っていたのですが
そんなことはなく、ミステリーとしてとても読みやすかったです。
柳さんは、ストーリーテラーなのだと思いました。

第二次世界大戦中の陸軍の中のスパイ養成機関のお話。
そこを仕切る結城中佐を中心にした
連作短編集になっています。
一つ一つが短いので、すぐ読めます。
ただ、映像にするとこのお話
とっても怖いものになりそうだと思いました。
キャラの濃い、結城中佐で一冊読んでみたいと思いました。。