イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

イズミルから日本へ〈続編?〉

2005-12-27 14:11:09 | 日本里帰り
汗だくになってたどり着いた飛行機だったので、11時間の飛行時間もそれ程長く感じられませんでした。ただ1つ気になったことは、旅行者としてトルコ行きの飛行機に乗っていた時は機内食が多くて、とても全部は食べられなかったのですが、今回はペロッと平らげ、クラッカーやチーズなどまでも食べてしまった…にもかかわらず、満腹にならなかったこと・・・。胃が伸び切っていると言うことでしょうか。

トルコ航空のスチュワデスも変わったのか、私の中の「顧客満足」の基準が下がったせいか、なかなか感じが良く、朝食の時に眠っていたら優しく腕に手を触れて「おはようございます、起こして申し訳ありません。朝食を召し上がりますか?」と言われた時にはドキドキしてしまいました。

そして成田到着。ちょうど大韓航空機の到着と一緒だった様で、入国審査窓口は韓国の若者であふれていました。韓流ブームは噂でしか知らない私、おっちゃんオバちゃん以外の若者韓国人の団体を見るのは初めてでした。

その韓国人の長蛇の列に続くトルコ人チラホラ。私はここでもさっさと通ってしまったので順番待ちの夫を延々と待つことに。いざ、夫の番。夫にはトルコで交付された「結婚手帳」日本の「戸籍謄本」そして私が「この人は私の夫で今回はいついつまで実家に滞在する云々」と書いたものを持たせました。でもそれをすぐに見せなかった夫、帰国のチケット提示を求められた様なのですが、理解できず・・・運命のベルが審査官によって押されました。

別室へ連れて行かれる夫・・・その間に私はトイレに行きたいわ、スーツケースも出て来るわで…

別室の夫
係員「日本語わかりますか?(日本語で)」夫「わかんない(日本語!)」…係員「奥さん日本人なのにどうして日本語知らないの?(と日本語で言っていたと夫が想像)」ここでようやく書類を提示した夫、係員「ちょっと待っててね」夫「だいじょうぶ(いつも私が待たせているのでこの会話は得意な夫)」。結局連絡先として書いた実家へ担当者が電話をし、最終的に私が同行していると言うことにようやく気がついたそのおじさんが、私を呼びに来ました。聞かれたことは

・結婚してるんですか。トルコだけで?日本ではしていないのか?
 =戸籍謄本があるでしょっ!

・日本ではどこに滞在するのか?
 =連絡先書いたでしょっ!

・日本で旦那さんは何するのか?
 =別に何もしません!sana ne!(あんたに関係ないでしょ)

ということでした。

トルコ航空の荷物受取場所では、別室行きのトルコ人数名の荷物がむなしく廻っており、それを回収するトルコ人職員。彼は最初に夫が入国審査で引っかかった時にもいたそうで顔なじみ状態でした。解放された夫が彼に「どうしてひかかるのかなあ」と聞いているので「トルコ人だからよ!残念ながら」と言うと彼も「…その通りです…残念ながら」トルコ人でいるのは大変です。