春を告げる最初のCEMRE(ジェムレ)が先週の水曜日に空中に、今日あたり水に落ちているのでしょう。朝のうちは真っ青な空でしたがまた西のほうから雨雲が出てきました。この雨はもう春の雨かもしれませんね。
空に落ちたCEMREがはしゃぎまくっているようないいお天気だった日曜日、どうしても買いたいものがあったのでお昼から大きなマーケットへ。買い物を済ませて家へ帰るのかと思いきや「カメラ持ってきた?」と聞く夫、「もちろん!」と阿吽の呼吸?で家とは反対方向へ車は向かいました。
特に目的地があるわけではなく、足の向くまま気の向くままのドライブ。雨続きで世の中に花が咲いているなんて思ってもいなかったのに、目の前にマーガレットやタンポポが咲く畑が飛び込んできました。
そこからはもう二人で夢中になって撮影会。桜によく似たたぶんアーモンドの花もこんなに可憐な色で春を告げていました。写すために木の下に入ると「ぶんぶん」と蜂の羽音がにぎやかです。
オリーブ畑の中に咲くアーモンドの花もあり、ちょうどオリーブの実を収穫中でした。この冬エーゲ地方には平年以上の大雨が降り、オリーブ畑も大きな被害を受けたと今朝のニュースで言っていました。ここのオリーブはオリーブオイルになるそうです。巨大なハンドミキサーみたいなもので実を落としていました。
道路標識もなく、どこへ行くのかも知らぬまま車は走ります。道路わきの岩肌からは湧き水なのか遠くの山からの雪解け水なのか、いたるところから水が噴出してまるで白糸の滝のようです。せせらぎの音、苔の緑もさわやかで、エーゲの乾燥した山の景色に慣れた目には新鮮でした。
車を止めて水音をたどって山道を歩くとこんな渓流が。ここも増水して春が大挙してやってくるかのようです。ANEMON(アネモン=アネモネ)やKARDELEN(カルデレン=スノードロップ)の花にも出会うことができました。
おなかがすいた、すいたと言いながらもついつい車を止めてしまい、山越えをして見慣れたKEMALPASA(ケマルパシャ)という町に着く頃には日も傾き始めていました。
可憐なKARDELENの白い花。
☆現在のイズミル☆
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