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イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

9EYLUL(ドクズエイリュル=9月9日)2012

2012-09-12 14:45:27 | イズミル暮らし・イズミル案内

今年の9EYLUL、イズミルの解放90周年でした。記念行事も例年にも増して賑わったようです。特に毎年楽しみにしているトルコ空軍アクロバット飛行チームTURK YILDIZLAR(トルコスター達)のデモンストレーションは、趣向が変わり夕方に行われることに。そして90周年ということもあってかSOLO TURK(ソロトルコ)が今年は参加、これはもう会場となるイズミル湾ALSANCAK(アルサンジャック)の広場へ行くしかありません。

例年前日の9月8日には、TURK YILDIZLARの予行演習があり本番と合わせて2回楽しむことができるのですが、今年はTURK YILDIZLARが木曜日に、SOLO TURKは金曜日と土曜日に、それぞれ本番さながらの予行演習をしてくれたので、アパートのキッチンから轟音がするたびに窓へ駆け寄って大変でした。

ALSANCAKのGUNDOGDU(ギュンドードゥ)広場は海岸沿いに設けられた広い緑地帯公園。傾き始めた西日を背にイズミル市民が国旗を片手に集まってきました。我が家はSOLO TURKのTシャツ着用!

空軍のアクロバット飛行専属のアナウンサーの解説で、興奮度がどんどん上がります。トルコ人といえば「絶対に時間通りに始まらない」のが定番ですが、さすがアスケル(軍)!前日までに行われた予行演習も、もちろん本番も、プログラムに書かれていた時間ぴったりに始まりました。

家から観戦している時は、イズミル湾全体を見渡しながらですが、会場では頭の上を飛ぶジェット機は速すぎてとても私の反射神経では写真を写せません。飛行機の撮影はそこそこに、人間撮影に目的を変更しました。

イズミルっ子達がみな同じ方向の空を見て歓声をあげて笑顔で拍手、なんかいいなあ・・・と思うのです。飛んでいる飛行機は戦闘機だけれど、テロのニュースが少なくない最近のトルコだけれど、シリア問題も長期化してニュースを見て気が滅入る毎日だけれど、この笑顔はいい!

 

 

SOLO TURKのTシャツ

      

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ラマザンもあと一日

2012-08-17 15:16:47 | イズミル暮らし・イズミル案内

イズミルで住み始めた頃、あまりの暑さにねをあげる私に義妹は「この暑さも8月の第2週頃まで、それを過ぎれば涼しい風が吹くようになるから」と言ったものでした。今でも毎年その言葉を励みに?猛暑を乗り切っています。7月中は夜になっても朝になっても室内の温度計は30度から下がることはないのですが、ここへ来て突然朝晩涼しい風が吹き始めました。日中は相変わらずの酷暑ですが、朝晩の涼しさで身体はずいぶん楽になりました。

ラマザンもこの土曜日で終わりでこの日をARIFE(アリフェ=晦日)と言います。そして翌日から3日間ラマザンバイラム(ラマザンの祝日)となります。日本の年末年始やお盆と同じで故郷へ帰る人、旅行に出る人で何日も前から長距離バスのチケットは売り切れ状態と言うニュースが聞かれます。実は今年のラマザン、前半は断食をしていましたが、あまりの暑さで職場で夫が脱水状態のようになり、後半は断食をしませんでした。それでも何回かイフタル(日没後断食を明ける食事)にお客さんを呼んだり、外で友人達とする機会がありました。そんな時はやっぱり断食をしているとしていないとでは、食事をする喜びまでもが違うような気がしました。

夫の誕生日には膝が痛くてここ数年我が家へ来ていなかった義母が「死ぬ前にもう一度位息子の家へ行こうか(大げさ)」と言ってくれたので、義妹親子と一緒に夫へのサプライズパーティーをすることができました。この日は寿司ケーキを作ってみました。急に思いついたので冷蔵庫にあるありあわせのもので・・・。赤パプリカをオーブンで焼いたものを寿司飯の間に挟んだのですが、これが意外と合います。去年のこの日は長野から来てくれた友人一家と祝いました。今年もプレゼントと一緒に子供達からのかわいらしい「バースデーお絵かき」が届きました。

次に近所に住むDAMLAとECEM一家をご招待。まだ小学生の頃から人懐こくていつも優しい長男のUMUT(ウムット)も来てにぎやかなIFTARになりました。いとこで同い年のDAMLAとUMUTは今年高校を卒業して大学入試を終え、進学先の大学が発表になるのを待つばかりです。

そして最新のIFTARは、いつものJIKADのメンバーで。イズミル在住の琴奏者として「トルコにおける日本年」やJIKAD主催のコンサートでも活躍されている末冨敦子さんご夫婦が更に活動の場を広げることをも目指してアンカラに住まいを移すことにされた為の歓送会でした。

急な決定だったのでショックが大きかったのですが、9EYLUL大学の学長棟の屋上にあるテラスレストランで夕方の心地よい風に吹かれながら、気のおけない友人達とおしゃべりしながら囲む大きな食卓は本当に楽しくて別れの時間が近づくことを忘れそうでした。

楽しい時間の最後は寂しいお別れ、でもトルコに住んでいるんだからいつでも会える!そしていつかイズミルへ帰ってきてくれる・・・と待つことにします。

さて明日から、我が家も短い休暇旅行に出かけます。今年は涼を求めて北エーゲ地方へ。緑と滝のある山の中で身体の中をリフレッシュして帰ってくる予定です。IYI BAYRAMLAR(よいバイラムを)!!!

 

 

昨日はインク工場で爆発があり、家からも黒煙が見えました。

   

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最近見かけるもの

2012-08-09 12:14:53 | イズミル暮らし・イズミル案内

オリンピック観戦で寝不足の方も多いでしょうね。トルコとイギリスの時差は2時間なのでちょうどいい時間、でも思うように日本人の試合が放送されるわけでもなくインターネットの速報で興奮しています。

相変わらず猛暑のイズミル、人間も喉が渇くのだから動物達も喉が渇きます、と言うことで「彼らにも一杯の水を」という張り紙が目に付きます。坂道と階段の多いイズミルの街、そこここにこうやって水が置かれています。

私もベランダにクムルと鳩用の水を置いています。結構ごくごく飲んでいるんですよ。もともとトルコ人は猫好きで野良猫に餌を配っている人をよく見かけます。猫達もよくわかっているのでマーケットの自動ドアの前に張り付いて餌を買って出てきて配ってくれる人を待っていたりします。

でもそこらじゅうで配ると汚れると言うことで、餌遣りポイントを作ったKONAK区。犬用と猫用に別れていますが、本人達はわかっているのでしょうか。

その他にもKONAK区とトルコ新月社(日本で言う赤十字)が共同で始めた事業に「衣類寄付箱」があります。KONAK区のあちこちに500個を目標に設置中で、着れるものなら新品でもお古でも、そして台所用品など家で不要になったものを必要のある人に。そんなに着ていないけれど箪笥で眠っている洋服が意外とありますよね。

黄色いとんがり帽子の様なこの箱は、最近復活した郵便ポスト。郵便配達の人が届けてくれるのはもう請求書位しかないんじゃないのと言う位のトルコですが投函する人はいるのかなあ。投函する為には切手を買いに郵便局へ行かなければならないし、ちゃんと集荷しに来るのかも不安。私はトルコでは郵便ポストには投函しないでしょう・・・。

最後に海岸沿いの道をぱかぱかと馬車ツアーはいかがでしょう。観光馬車はこれまでもイズミル海岸通の風物詩でしたが、あんまりきれいなものではありませんでした。外国からの観光客にも恥ずかしくないものをということでオーストリアから30頭の馬を買い、ビクトリアクラシック風な馬車はマニサ県アクヒサルで作られた特別仕様、御者もちゃんと制服を着て外国語などの研修を受けたそうです。イズミルには昔の汚い馬車の方が風情があって似合っていたような気もしますが、イズミルへお越しの際はぜひお試し下さい。

 

 

最近の折り紙

   

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DUA(ドゥア=お祈り)

2012-07-27 13:13:49 | イズミル暮らし・イズミル案内

7月20日に始まったラマザン(断食)月も1週間が過ぎました。40度近い気温が続く毎日、当然日も長いので、たとえばイズミルでは今日は朝の4時21分から夜20時35分まで飲食ができません。東の方ではもっと日が短くなるので東と西に住む人では2時間も断食の時間が違うと言うことも。

21時ごろに夕飯を終えるのでは、その後どこかへ出かけるには遅すぎるし、このラマザンは家でクーラーをかけてゆっくりTVで映画というパターンの毎日です。そんな猛暑の中炎天下外で働く人たちは本当に大変です。彼らのラマザンが無事に終わることを心から祈ってしまいます。

こちらで生活しているとDUA(ドゥア=お祈り)と言う言葉をよく聞きます。その日の断食を始める時や断食を明ける時、ありとあらゆる時に心の中で、また声に出してDUAをしているようです。定型的に決まっているものもあれば人それぞれのお祈りをする場合も。昨日夏季休暇に入る友達があなたの為に祈っていると、子供の頃におばあちゃんから教えてもらったと言うDUAを送ってくれました。

Allahim, ben ○○'yı çok seviyorum Onu benim karsima cikardigin icin sana sukur ederim, o benim icin  iyi bir arkadas olsun. onun bana soylemedigi ne derdi var ise, benim bilmedigim, hissetmedigim ancak senin bilebilecegin ona yardim et, onun dualarini kabul et ve mutlulugunu bana goster.

アッラー、私は○○のことがとても好きです。○○を私の前に送ってくれたあなたに(アッラーに)感謝します。○○が私にとってあなた(アッラー)が望むようにいい友達でありますように。○○が私に言わない悩みがあったとしたら、私が知らずに、察することができなかったとしても、あなた(アッラー)はご存知でしょうから○○を助けてあげて下さい。○○の祈りをお認め下さい、そして○○の幸福を私に見せて下さい。

日頃あまりイスラムの考え方には共感することがない私ですが、このDUAには嬉しくてじーんとしてしまいました。

写真はDUAには全然関係がありませんが、最近イズミルの空港近くにオープンしたショッピングセンターOPTIMUMです。大きなショッピングセンターはイズミルにもあちこちにあるのですが、どこも車やバスを使わないと行けないのに、このOPTIMUMは家からメトロとIZBAN(イズバン)と言う郊外電車を乗り継げば30分ほどで目の前の駅に到着です。

ハイパーマーケット、家電店、DIY店、巨大なスポーツ用品店、シネマコンプレックス、ボーリング場、フードコート、専門店街があり、店内は吹き抜けになっておりちょっと表参道ヒルズや六本木ミッドタウンを思い出しました(ってよく知らないんですが)。吹き抜けの中央1階にはスケートリンクがあります。この日は警察学校から来たと言う子供達が一列になって手すり掃除中?と思うほどのへっぴり腰状態に笑ってしまい思わずパチリ。

 イチジクとアイスクリーム

フードコートに入っているお店も日本にならいくらでもあるでしょうが、イズミルではまだ珍しいかわいいカフェ風のお店もあり、とにかく私のニーズは満たしてくれる(トルコへ来てニーズの基準が非常に低くなりましたが)お気に入りの場所となりました。

 

 

今回入ったのはBisquitteと言うお店。HPもかわいいです。→ http://bisquitte.com/

   

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ALSANCAK LIMANI(アルサンジャック港)

2012-07-17 16:34:13 | イズミル暮らし・イズミル案内

夏になると毎日の様に朝食を準備するキッチンの窓から豪華クルーズ船が静々と入港する姿が見られます。今朝も目玉つきの船が入港してきたのでぱちりと写しました。船体には「AIDA diva」の文字、アイーダクルーズと言うドイツに本社がある会社のイタリア船籍の客船の様です。divaと言う名前をつけたのはソフィアローレンとか。

するとしばらくして今度は、よく見かけるMSCと言う文字が見える客船がやってきました。MSCクルーズには日本法人もあるのですね。この船には「MSC DIVINA」とあります。インターネットで調べてみるとイタリアのベニスを出港、ギリシャのカタコロン、イスタンブル、イズミル、クロアチアのドブロブニクを経てベニスへ帰港するアドリア海、エーゲ海クルーズをしているようです。

1隻2隻の入港は夏には珍しくありませんが、今日は3隻目もお昼近くにやってきましたNCLノルウェージャンクルーズと言うアメリカのクルーズ会社の「NORWEGIAN SPIRIT」。この船はヴァルセロナ、フローレンス、ピサ、ローマ、ナポリ、ミコノス、イスタンブル、イズミル、ピレウス、ベニスという13日のクルーズ。ノルウェージャンはクルーズと聞いてイメージするドレスコードやディナーマナーなどの堅苦しいことは一切なく気ままにクルーズを楽しめるのが売りだそうです。

 時計塔が見えます。

調べてみるとたくさんのクルーズがあるんですねえ・・・。私が今日見たのは3隻でしたが、今日のイズミルALSANCAK(アルサンジャック)港は新記録だったそうで4隻のクルーズ船が入港、11000人の観光客と4000人の乗務員が上陸、連日40度の暑さで死んだようになっているイズミルの街にお客さんがやってくると言うことで港からバス道への道路は新たに整備され周辺のレストランやショッピングエリアは手ぐすね引いていたのだそうです。

昔会社の創業記念日の親睦行事で九州-神戸-名古屋-東京と言うクルーズを企画したことがありました。全国の従業員が希望する場所から1区画?乗ることができると言うもの、私は名古屋-東京間に乗ったような記憶が・・・。自分が企画側にいたくせにほとんどクルーズ途中の記憶がありません。

陸から離れたところで長時間過ごすと言うことがあまり好きじゃないのでしょう。入港中の船の中を見学するのがいいかな。朝の入港の姿、そして日没の頃出港していく船を眺めているだけで満足。クルーズ船と比べたら蟻んこみたいだけれどイズミル湾を行き交うフェリーに久しぶりで乗りたくなりました。

 

 

 

    

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ILK BAHAR(イルクバハル=春)

2012-04-02 15:12:02 | イズミル暮らし・イズミル案内

 さくらんぼの木

春が山にも里にも野にも街にも来ましたね。今年の冬は長かった。トルコでも長かったのです。冬大好きな私は満足でしたが、やっぱり春に色とりどりの花が咲きだす様を見るのは心がおどります。

夫のカメラが新しくなってからというもの毎週被写体を求めて出かける日曜日。今週はさくらんぼや桃の産地として有名なイズミル近郊のケマルパシャへ車を走らせました。

 

桜・・・というよりもさくらんぼの木がたくさん見られるケマルパシャですが、一週間来るのが遅かったかなあ。葉が出始めています。畑には一面のPAPATYA(パパテヤ=デイジー)やタンポポのじゅうたん。羊や山羊を放牧している親子に会いました。羊は列になってひたすら草を食べています。そして面白いことにずずずずっと列をなしたまま移動しながら顔も上げずに食べ続けるのです。

きろんとした目が苦手だった山羊ですが、こうやって見ると意外とかわいらしい。雄同士がけんかをしているのか遊んでいるのか、角を激しくぶつけ合っています。

毎年の様に出かけているKAZAK VADISI(カザフスタンの谷)ではかわいらしい子馬が見られました。

 葡萄の木

花を見ているだけで見飽きない、いつまでも見ていたい。最後に出会ったこの花、何の花でしょう。洋梨かな。本当に可憐でかわいらしくてこの場所を離れがたいほどでした。

かわいい~!

 

 

4月5~8日までAEONでトルコフェア!

  

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DEVE GURESI(デヴェギュレシ=らくだ相撲)

2012-03-14 17:19:36 | イズミル暮らし・イズミル案内

トルコに住むようになり、セルチュクで毎冬行われているDEVE GURESI(らくだ相撲)のニュースを見るたびに「ああ、今年も見逃した~!」と残念に思っていたのですが、ひょんなことからエーゲ地方では毎年12月から3月にかけて毎週巡業の様に各地を回っていることを発見!?

そんなに遠くない場所で都合のよい日曜日に行われる日をチェック、イズミル発祥の地と言われるSMYRNA(スミルナ)広場で行われるDEVE GURESI FESTIVALI(らくだ相撲フェティバル)に出かけました。

ふだんはパザル(青空市)に使われているらしい広大な広場が人、人、人で埋まっていました。近づけないのではと思い、まずはそれほど人だかりのしていない出番待ちのらくだが控えている場所へ。観光地で見かけるひ弱そうならくだと違って堂々としたこの姿、そして優しくとろーんとした目、動物好きの血がさわぎます。

DEVE GURESIは一般にエーゲ、マルマラ、地中海地方で行われ、遊牧民の風習から来た競技、ひと瘤のYOZと呼ばれる雌のらくだとふた瘤のBUHURと呼ばれる雄のらくだを交配させて生まれたTULUと言う雄のらくだによって行われているそうです。このらくだはDEVE GURESIのためだけにSAVRANと呼ばれる世話人が育て、競馬と同じように血統が重視されているようです。

競技が行われている土俵(広い小学校の校庭くらいありますが)にはなかなか近づけませんが、その周りで観戦する人たち、これがイズミル?と思われる濃~いトルコおじさんがいっぱい。でも競馬の様な必死さは全然なくて皆さんのんびりと和気藹々。

競技そっちのけでマンガル(BBQ)を始めている人たち、自前の楽隊でROMANLAR(日本語でロマ)の人たちが踊り狂っていたり、前や後ろを通り過ぎる人をものともせずに宴会状態のグループなど、なんだかのどかでその昔まだトルコ民族がこの地へ来る前に中央アジアのどこかの草原にいた頃もこんなお祭りが行われていたのかなあとはるか昔に思いを馳せてしまいました。

競技の場では、もちろんらくだ達の戦いも繰り広げられているのですが、その周りをゆったりゆったり通り過ぎていくたぶんCMを背負ったらくだのこののんびりペースがたまらなくいい雰囲気(下のビデオをご覧下さい)。


そのうちに雨がぽつぽつと落ちてきました。この時季イズミルへ降る雨はどこかの砂漠から飛んでくるのか砂塵交じりの雨。黒いコートには泥が降ったような跡がつきます。大事な大事なカメラを抱えるわが夫、らくだ撮影を早々に終え、上着の中にカメラを隠して「帰ろうよー、帰ろうよー(カメラが濡れるから・・・)」と始めました。

一人で帰ってください、とはさすがに言えないので後ろ髪を引かれながら会場を後に。ああこのテンポ、なんだか私にとっても合っているような気がします。今年のDEVE GURESIのシーズンはそろそろ終わり、来年はスケジュールをしっかり把握して追っかけしようかなあ。

 

 

 

帰り道で見かけた春。

   

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SASALI KUS CENNETI(ササル・バードパラダイス)

2012-03-09 14:34:13 | イズミル暮らし・イズミル案内

3回目のCEMREが大地に落ちて、イズミルにもいよいよ春が駆け足でやってきました。朝晩はまだまだ寒いけれど昼間はもうコートを脱ぎたくなるような陽気です。

我が家の西側の窓からイズミル湾を眺めると、天気のよい日や干潮の時などにかなた向こうの海の中に小さな島の様なものがうっすら見えることがあります。そしてその向こうには台形型の低い小山の様な地形、これがイズミルの郊外CIGLI(チイリ)市SASALI(ササル)にあるKUS CENNETI(バードパラダイス)だと気がついたのは、この日曜日のことでした。

                                  抱卵地域につき立ち入り禁止。

お天気に誘われて、イズミル湾をぐるっと25kmほどドライブ、CIGLIのKUSCENNETIを目指しました。GEDIZ DELTA(ゲディズ三角州)、CAMALTI(チャムアルトゥ)塩田地帯に広がる8000ヘクタールのKUS CENNETI、絶滅の危機にあると言うTEPELI PELIKAN(ニシハイイロペリカン)やフラミンゴ、コウノトリ、YALI CAPKINIというイズミルのシンボルになっている鳥など205の種類が住んでいるそうです。渡り鳥の通り道になっている為に、年間50.000羽もの鳥が訪れます。

またこのCAMALTI塩田はトルコの年間塩需要の60万トンの塩をまかなっているとか。KUS CENNETIの敷地に入るとすぐに羽を休めるフラミンゴたちがたくさん見えて興奮。そこから8kmほど行ったところに車を停めるとその先は徒歩か自転車のみ。ずーっと続く一本道を両脇に見える鳥達を眺めながら歩きます。まだまだ風は冷たく帽子に手袋をしてかなり歩いたところでようやく身体がぽかぽか暖かくなってきました。

実はフラミンゴ達が群れになってはばたく姿を期待していたのですが、のどかな昼下がり、みーんなのんびり餌をついばんでいるのか羽を休めているのか、あまり動きがありません。たまにバタバタバタとちょっとこっけいな姿で飛び立つフラミンゴを必死にカメラで追う夫。数分おきにそんな光景が見えるのでまるで飛行場の様でした。

 

歩き始めて5km地点に家から見える台形型の山に到達したのです。ここから更に5km行くとLEUKAI(レウカイ)という遺跡があります。紀元前383年ごろ出来た都市の様です。この都市は他の都市から独立していた為、独自の硬貨を鋳造していましたが、その硬貨には鶴の姿があったそうで、2000年以上も前からこの辺りが鳥達にとって大切な場所だったことがわかります。

                                                                                       http://www.kenthaber.com/ege/izmir/urla/Rehber/antik-kentler/leukai-leucae より拝借。

遺跡に行くのは途中でめげてしまったのですが、高台に上ってみるとどこまでも続くGEDIZ DELTA、今更ながらトルコは広い!などと思いながら歩いていると夫の「あ!」と言う声。そこには紫や薄いピンク、真っ赤など色とりどりのこんな花が咲いていました。一面の花畑ではないけれど控えめに健気に咲いている花、おそらくANEMON(アネモン=アネモネ)の一種ではないでしょうか。

美味しい空気を吸いながら歩いた10km、とっても気持ちがよかったけれど実はフラミンゴやペリカン、かもめなどイズミルのもっと中心地に近いところでもけっこう見ることができるので、こんな遠くまで来なくてもよかった?と思ったものですが、この花を見ることができてウォーキングの疲れも吹き飛んだようです。

そして家に戻って、もう一度西の方を眺めてみると少し前までその上にいた台形が見えて、また興奮してしまったのでした。

 

 

 

別の場所にいたこの鳥、なんでしょう。年寄りのフラミンゴ?サギ科の鳥?

   

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CEMRE(ジェムレ)

2012-02-26 14:58:10 | イズミル暮らし・イズミル案内

今年はずいぶん寒い冬でした。イズミルには春の足音が聞こえてきました。久しぶりの青空を嬉しく思えるこの頃。日本の暦でも雨水が過ぎてもうすぐ啓蟄、トルコにはCEMRE(ジェムレ)という言葉があります。

 

Wikipediaによると「ジェムレ(トルコ語:Cemre)は、トルコの古い迷信で、春の予兆を表す言葉である。ジェムレが空から三回落ちたら春になると信じられている。ジェムレは、まず空気中に落ち、ついで水の中に落ち、最後に大地に落ちる。ジェムレとジェムレの間隔は7日間で、それぞれ、2月19〜20日頃、2月26〜27日頃、3月5〜6日頃のこととされる」とあります。

今日くらいには2回目のCEMREが水の中に落ちるのでしょうか。土曜日の午後たまたま私達と同じくKONAK(コナック)方面へ行く友達親子に遭遇、地下鉄の駅へ向かっていたのですが、あまりにも天気がよくて気持ちがいいから「歩いていこうか?」と言うことに。寒くもなく暑くもなくぶらぶらと歩きました。

KONAK(コナック)のフェリー乗り場や時計塔のあるKONAK広場あたりは春を心待ちにしていたイズミルっ子たちが全員でてきたのではないかと思うほどの人出。途中で友達と会っていたECEMの手には風船がありました。

晴れた日が続くようになって、日が暮れるのも少し遅くなり、西の空が赤く染まる頃うっすらと筆で刷いたような新月とともに一際明るい金星が西の空に見えるのにお気づきでしょうか。我が家のキッチンの窓からもこんな空が見えます。特に24日には月と金星、木星が一直線に並び本当にきれいでした。CEMREが大地に降りる3月6日頃、今度は火星が地球に最接近するそうです。東の空に一際明るくオレンジ色に輝く火星を探してみましょうか。

 

 

国立天文台のHP クリック ↓ 

    

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SEFIKA KUTLUER(シェフィカ クトゥルエル)

2012-02-16 13:16:49 | イズミル暮らし・イズミル案内

雨の降る夜、KONAKのELHAMRA SAHNESI(エルハムラ舞台)と言う国立オペラバレエの劇場へ出かけました。この日のソリストはフルート奏者のSEFIKA KUTLUER(シェフィカクトゥルエル)さん。アメリカのレコード会社が「フルートを吹く為に神がつくられた選ばれし人物」と評したそうですが、私達もその音楽のすばらしさに、音色に、そしてSEFIKAさんのお人柄にあっという間に魅せられました。

イズミル在住のお琴奏者末冨敦子さんが、昨年SEFIKAさんと共演されたことが縁で今回のコンサートに私たちも誘っていただきました。第一部がSEFIKAさんをソリストに迎えての演奏です。「ヘンデルのメサイア」「ピエトロモルラッキのスイスの牧人」そして現在闘病中だというメキシコの作曲家Jose L.Elizondoの楽曲2曲を演奏されました。

不肖私、小学校から高校までブラスバンドでフルートを吹いていたのでSEFIKAさんと一緒になって吹いている気分になってしまいました。その超絶技巧!はすばらしくもちろんとても真似のできるものではありません。でもまたフルートを吹きたいなあと思いました。SEFIKAさんは、トルコのクラシック音楽のコンサートで数少ない観客を呼べる演奏家だそうです。

第二部はモーツァルトのオペラ「後宮からの誘拐」、ロッシーニの「セビリアの理髪師」、そしてFerit Alnar(フェリトアルナル)と言うトルコ共和国草創期に西洋音楽を導入した作曲家、指揮者の「二つの舞曲」でした。常任指揮者のIBLAHIM YAZICI(イブラヒムヤズジュ)さんが演奏前にそれぞれ簡単に楽曲の説明をしてくれたのでわかりやすく音楽に入ることができました。

このコンサートは、TURGOK(トルコ視力障害者図書館)とIZDSO(イズミル国立交響管弦楽団)によるチャリティーコンサートでした。目的はTURGOKの図書の充実、そして点字書籍の貸し出しシステムを軌道に乗せること。TURGOKの創設者であるGULTEKIN YAZGAN(ギュルテキンヤズガン)氏は、11歳で視力を失いますが、教師として弁護士として働いた後、2004年にTURGOKを設立しました。コンサートの9日前に残念ながら生涯を閉じられましたが、このコンサートにはその遺志を継ぐ夫人と息子さんがいらしていました。

終演後、末冨敦子さんにくっついてSEFIKAさんにご挨拶、そしてCDにサインまでしていただきました。クラシックのコンサートってやっぱりいいですね。

 

 

Tango曲が収録されたCD。

    

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