創価学会・公明党が日本を亡ぼす

  政教一体で憲法(20条・89条)違反だ!-打首獄門・所払い(=解散)せよ!

闇の帝王・山崎正友-15

2016-02-04 10:01:21 | Weblog

私は山崎正友を詐欺罪から救った! -- 2002/05
   --アウトローが明かす巨額“手形詐欺”事件の真実--
    -------(前回、126P)--以下、本文--

4 事件隠匿のため逃亡
 昭和五十五(一九八〇)年七月十七日。この日、私は前夜から赤坂の雀荘で兄貴分たちとマージヤンを夜通し打っていて、大田区洗足池の近くにある自宅に帰ったのが明け方の五時ごろだった。梅雨明け間近で連日の熱帯夜、少々寝不足気味の上での徹夜マージヤンであった。帰宅後シャワーを浴びて寝所に入ると、すぐに深い眠りに落ちた。
 午前十一時ごろ、枕元においてある電話のベルで起こされた。
「私だ、いま何をしている」と、山崎からの電話であった。
「はい先生、おはようございます。夕べはマージヤンだったので寝ていました」
「そうか起こして悪かったな。ちょっと話があるんだが、すぐ出られるか」
「いいですよ。急用ですか」
「ああ、できるだけ早く四谷に来てくれないか」
「わかりました。じや、すぐ支度をします」
「ちょっとヤバイことになりそうなんだよ。塚ちゃんが家を出る時には、周りに注意してくれ。誰かに後を付けられないように……。もうすでに学会の連中に塚ちゃんの家はマークされているかも知れないしな。自宅や車もマークされていると思つてくれ。
 自分の車には乗ってこない方がいい。タクシーか電車に乗って何回か乗り換えて、このあいだ会った四谷の喫茶店に来てくれないか。喫茶店に着いたら連絡してくれないか。俺は事務所で待ってるから早く来てくれ」
 いつもの山崎と違い、何かに怯え、また焦っているような感じの電話だった。山崎の奴、今さら何にビクっいてやがるんだ、いよいよ面白くなってきたなと思った。
 創価学会と山崎のトラブルは私にはまったく関係がないことではあるが、シーホースの件では警察が出てくるとヤバくなるということは、最初からわかっていたことである。
「まあ、いいや。とりあえず山崎に会ってみれば、今後のことも少しはわかってくることだ」などと考えながら、ジーンズにポロシャツというラフな格好で自宅を出た。
 何はともあれ山崎の言う通り、自宅を出た時から周囲の人に気を配り、自宅から百メートルほど離れた東急池上線の洗足池駅前の中原街道に出て、タクシーを拾って五反田駅前まで行き降りた。
 そこから別のタクシーに乗り換えて、赤坂見附の赤坂東急ホテルに行った。ホテル一階のショッピング街を一回りしてから再びタクシーに乗り、四谷見附で降りた。
 指示のあった喫茶店は四谷見附から新宿通りを新宿方向に向かい、約二百メートルほど行った左側にある「白バラ」であった。この界隈では比較的大きな喫茶店であり、前にも何度かこの店で山崎と打ち合わせをしていた。
 山崎はシーホースが倒産した直後の四月二十二日に、それまで事務所兼住居として使っていた千代田区の豪華なヒルトップ三番町マンションから、四谷二丁目の新宿通りに面した新一ビルというマンションの八〇一号室に引っ越していた。
 また山崎は蜂岸という名義で、新一ビルの九〇二号室を秘密アジトとして、五月十六日に借り受けていた。
 私は引っ越し先の新しい事務所にも行ったことがあるが、この日の面会は事務所ではなく、近所とはいえ喫茶店で会いたいという。山崎の気の使い方に、ただならぬものを感じた。
 山崎が言つていた尾行のことも気になり、慎重すぎるかなと思いながらも目的の喫茶店より手前の四谷見附でタクシーを降り、クソ暑い中を二百メートルも歩くことにした。
 普段、歩くことなどない私は、この喫茶店の中に入った時は、全身が汗でビッシヨリとなっていた。急いでおしぼりをもらって汗を拭きながら、入口のレジ前のピンク電話で山崎に連絡をした。
「先生、いま着きました」
「ああ、わかった。すぐ行くから待っていてくれ」
 連絡した後に私は、店の中で比較的他の人から見えにくい左側奥の席を選んで座った。
 待つ間もなく山崎が来た。
 この時もいつもと変わらず、よれよれのワイシャツと踵を踏みつぶした革靴を履いており、かぶっているカツラが乱れていて、手には小さな紙袋を持っていた。
 すぐに席に座りもせず、なんとなくそわそわとしたようすで、「後をつけられなかったか。充分に注意してきたか」と、明らかに怯えている表情で、私と会うことを誰かに見られるのを恐れていた。
「大丈夫ですよ。先生が言われたように充分気を付けて、タクシーを三度も乗り換えて、充分気を付けて来ましたから」
 その報告を聞き終って、やっと安心した様子で、注文を取りにきた店員の女の子に、「アイスティー」と飲み物を注文しながら、私の前の席に座った。
 こんな風にビクついている山崎を、それまでにも何度となく見てきていたが、今回はかなり深刻で、こっちもなんとなく周りが気になり店の中を注意して見回した。
「先生、何かあつたんですか」
「なに、まだ今のところは大丈夫だと思うが」と、言いながらも店の中を見回したが、特に気になる人もいなかった。それで心なしか安心したらしく、大きな溜め息をついた。
 私は山崎の溜め息を聞きながらも、内心で笑っていた。そこで、「先生、いよいよオデコ(警察)の方が、ヤバクなってきたんですか」と、思わず聞いてしまった。
 私の問いかけに山崎が返事をしょうとした時、注文した飲み物を店員が持ってきたので山崎は一旦話を止め、私の顔を黙って見ているだけで何も言わずにまた、大きな溜め息をついた。
 運ばれてきたアイスティーを口に運ぴ、これを一気に飲み干し、また大きな溜め息をついている。心ここにあらずの体なのだ。
 この沈痛そうな様子を見ながら私もコーヒーを飲み、煙草に火をつけて、山崎の気持ちが落ち着くのを黙つて待つた。
 しばらく物思いに耽っていた山崎が、持ってきていた紙袋の中から、いきなりテーブルの上に三百万円の札束を出した。
「今はこれだけしか用意できないが、この金でしばらくの間フケてくれないか。塚ちゃんが、先日の約束通り、シーホース関係の債権者を抑えてくれていれば大丈夫だろうと思うが、少しまずいことになりそうなんだ。まず、この金をしまってくれ」
 私は、いつも自分が持ち歩いているルイ・ヴィトンのセカンドバッグに、その金をしまいながら、「それで」と聞いた。
「どうも警視庁の四課(暴力団担当)が本格的に動き出したようなんだ。それに、宗教関係の業界紙に学会の意志が働いて、こんな記事が出たんだ」
 と言いつつ、皺くちゃになった一枚のタブロイド紙を、私の前に突き出した。
「これを見てみろ、ふざけやがつて。シーホースの社員の誰かが俺を裏切り、学会に情報を流しやがったんだ」
 山崎は自分の手が震えていることにも、気がつかないほど怯えている。そして、興奮してタブロイド紙を私に渡した後も、じいっと鋭い眼差しを新聞に注いでいた。
 タブロイド紙を受け取り、私は記事にざっと目を通した。「現職の弁護士と現役の暴力団の幹部組員が組んで取り込み詐欺」の大々的な見出しがついている。記事にはこうあった。
「三番町のパクリ屋先生が暴力団幹部と組み、鰻、冷凍食品、鮮魚、雑貨、または不動産を手形を使って取り込み詐欺をしている。
 この暴力団幹部丁は、日本で最大勢力の暴力団山口組の元系列であつた菅谷組の大幹部である大嶋組の舎弟を名乗る男。この丁は過去に何度となく問題になった「M資金」の事件でも、名前がたびたび出た男である。
 この暴力団幹部と創価学会の現職顧問弁護士である山崎正友氏が手を組み、山崎氏が実質経営している冷凍食品を扱う株式会社シーホースという会社を舞台に大々的に取り込み詐欺をしており、警視庁捜査四課が現在内偵中の模様である。
 この山崎弁護士は自分の顧問先である創価学会とトラブルを起こしており、近く顧問先の創価学会を罷免になる模様である。 警視庁刑事部捜査第四課は現在、この顧問弁護士と創価学会とのトラブルにも関心を持ち、このトラブルについても内偵中の摸様である」
 この記事は的を射たものであった。シーホースに関する記述は、当事者である私の解説も含め、ここに書かれている通りである。先日来の山崎との密約通り、手形の乱発や取り込み詐欺は、私がシーホースの社長の丸尾や山崎を騙して仕組んだことになる。万が一、警察が出てきた場合、私がそのすベての罪を負うとの約束もしてある。私は事件の責任を背負い、最悪の場合には懲役をも覚悟していた。
 だが、このタブロイド紙の指摘通りであれば、私たちのことは、すでに警視庁にバレているわけで、いまさらバタついてもしかたがない。
 しかし、山崎が自分の戦争に差し支えがあるという。やむなく私は、しばらく身を隠すことを了解した。これも仕事の一部である。それにしても、たかがタブロイド紙とはいえ、ここまで山崎と私との関係がバレていることには驚いた。
「わかりました。身を隠すのは承知しましたが、いつごろまでですか」
「二力月くらい。そうだなあ、九月いっぱいで大丈夫だと思う。とりあえず塚ちゃんはすぐここからフケてくれ」
「今、すぐにですか」
「ああ、俺の方の戰争に見通しがつき次第、終わりになる。俺が学会との戦争に勝つには、シーホースの事件でパクられると非常にまずいことになる。丸尾や坂本では無理だ。それにはこの前相談した通り、シーホースの件については塚ちゃんが一切を背負ってその責任をとってくれ。この件に関しては絶対に俺を守ってくれないと困る」
 深々と頭を下げて、私に懇願してきた。
「丸尾や坂本に、クンロク(訓録)は」
「もちろん、二人には充分に話はしてある。塚ちゃんがすべて背負うことは、二人とも承知している。あいつらも、警察で調べられることぐらいはわかっているが、所詮二人ともガキで素人だ。いざという時には無理だ」
 創価学会の最高幹部で、かつ顧問弁護士でもあった現職の弁護士が、現役の暴力団の幹部と共謀して、取り込み詐欺や手形の乱発を実行する犯罪行為は尋常ではない。法に従い、法を守る専門家である弁護士が、法を破ることで身を立てているヤクザを利用して、詐欺罪という刑事事件を犯して逮捕された場合、その犯罪者としてのレッテルは一生ついて回り、その信用は失墜する。
 どう言い訳しても、間違いなく「引かれ者の小唄」と見られ、誰一人、見向きもしなくなってしまう。
 この時の山崎は、引かれ者になることだけは、どうしても避けなければならなかった。
 もし、犯罪の事実が公表されると、山崎が企てていた陰謀の協力者も彼を見放し、計画そのものが水泡に帰してしまうことになる。
 山崎にとっては、まさに命取りの問題であったのである。それゆえ私に、逃亡を依頼してきたのだった。
 私は山崎と一つの密約を交わしていた。それはシーホース関連で刑事事件となった場合、その責任の全部を私が引き受けた見返りに、創価学会から喝取する五億円のうち、二億円を私に支払うというものである。
 これはシーホース倒産後の五月二十日(昭和五十五年)に、私と山崎の間で約束されていた。山崎はこの密約をもとに、私に対して逃亡を勧めたのであった。
「塚ちゃんは、これまで通り約束を守ってくれると思うが、いま塚ちゃんがパクられることも、俺の方の作戦にはまずいのだ。俺の方の戦争の準備ができるまでは、どのようなことがあつても塚ちゃんがパクられることはまずい。
 四課が本格的に動いている以上、塚ちゃんを先にパクってから俺との関係を洗い出し、俺をパクる予定でいるのだ。まだ俺は、学会から三億円しか取っていない。これからが勝負なんだ。俺が先にパクられるとすべてが終わってしまう。
 そのためにも塚ちゃんに、当座は身を隠していてもらわないといけない。この三百万円の金は逃亡資金の一部だ。
 この後の逃亡資金は至急に用意する。今後は金が出来たら坂本を通じて渡す。とりあえず今日のところはこれだけしか用意できなかったが、二、三日中に後の金は用意する。塚ちゃんの方から俺の方に連絡をくれ。
 ただ万が一、塚ちゃんが先に逮捕された時には、必ず約束通り一切の責任を負ってくれ。
 俺の方が先に逮捕された時でも、俺は塚ちゃんに騙され、脅かされたことにするからな、いいな頼むぞ」
 山崎は、うつろな様子で、何度も同じことを操り返して念を押した。
「まだ二、三日は大丈夫と思うが、今日からは俺がいいと言うまで、絶対に自分の家には帰るな。警視庁を甘く見るな。国家権力は無限の金と無限の時間をかけて追ってくる。
 それから学会の連中にも気をつけろ。塚ちゃんが住んでいる大田区には学会員が大勢いる。塚ちゃんの自宅も見張っていると思う」
 と、細々とした注意を私に与えた後、再度、「後は頼むぞ」と言いながら山崎は自分から先に店を出ていった。
 私は山崎が帰った後、もう一杯コーヒーを頼み、「いよいよ、面白いことになってきたな」と考えた。しかし、山崎との約束を完全に守るためには、万が一、パクられた場合はすべてを背負わなくてはならない。山崎の言う通り、金を貰ってフケているだけなら、こちらの方が楽だ、とも考えていた。
 まず、どこに身を隠すかを考えなくてはならない。家内に電話で連絡をとり、山崎から言われたことは心配するといけないので何も説明せずに、しばらくのあいだ家に帰れない旨だけを告げ、細かいことは後で連絡するとだけ言つて電話を切り店を出た。
 新宿通りに出て、公衆電話を使って南麻布の事務所に連絡を取った。電話に出た山田某にも事情は何も説明せず、ただ、「しばらくの間事務所に行けないが留守番だけは頼む。後々のことは、私の方から連絡する」とだけ伝えた。
 何かあったのかと聞かれたが、とくに説明はせずに、「近いうちに事務所をたたまなければならない」と告げた
       ---------(138P)-------つづく--

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